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「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う
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印刷2021/09/03 21:41

プレイレポート

「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

 2021年9月2日と3日に開催されたインディーズゲームイベント「BitSummit THE 8th BIT」。同イベントにおいて,美しいピクセルアートが特徴的な新作タイトル「Eastward(イーストワード)」PC / Switch)のデモ版が出展されていたので,そのプレイレポートをお届けする。


 本作は,上海のデベロッパであるPixpilが開発するアクションアドベンチャーゲーム。2021年9月16日にPCとSwitch向けのダウンロード版が,11月25日にはサントラやミニフィギュアが付いたコレクターズエディションがSwitch向けに発売を予定している。

画像集#003のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

 舞台となるのは,世界に瘴気が広がり,人々が地下の村で生活する未来。無口で心優しい男「ジョン」と不思議な力を秘めた少女「珊(サン)」は外の世界へと旅立ち,さまざまな出会いを経験する。

 本作で目を惹くのは,美しいピクセルアートのグラフィックスだ。ジョンと珊が暮らす村は,洞窟のような場所に住居代わりのキャンピングカーが集い,これを電球の灯りが照らす不思議な場所。キャンピングカーに積もった土の汚れや応急修理の跡,割れた窓に塗装が剥げて斑になった木の柱などが細部まで描写されており,リアルな生活感が漂っている。

 グラフィックスの色彩はイラスト風の淡いものになっており,安心感と哀愁を同時に味わえる。そして,照明が行き届かないほの暗さは日本の昭和時代に通じるものがあり,ノスタルジーを呼び起こされるのだ。

キャンピングカーは土で汚れ,応急修理が施されている
画像集#004のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

ジョンの自宅。ボロボロの寝床や調味料が並ぶ棚,扉が壊れてカーテンで代用していると思しきキッチンの収納部分など細かい部分まで丁寧に描写されている
画像集#005のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

キャンピングカーに住む人々も,近所のオッサン感が漂っている
画像集#006のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

雑貨屋の店先。照明が届かないほの暗さがノスタルジーを呼び起こす。TVの上にはドリームキャストっぽいゲーム機があり,子供たちのたまり場になっている
画像集#007のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

電車の車両を転用したと思しき酒場。薄暗い看板と割れた窓に哀愁が漂う
画像集#008のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

 そこに住む人々も,実に人間臭い。村は洞窟から「お宝」を掘り出すことが産業になっているようだが,これを担う「採掘者」たちはなんともやる気がない感じ。洞窟にナメクジが出れば戦うどころかジョンに丸投げして逃げ隠れし,ガミガミうるさい町長が査察に来ればバッくれるという有様で,情けないがどこか共感できる部分も多い。

町長の査察を受ける「採掘者」たち。モチベーションはどうにも高くないようだ
画像集#009のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

 ジョンは無口だが腕利きの採掘者として知られる男で,少女・珊と一緒に暮らしている。デモ版ではジョンを操作し,洞窟に現れたナメクジを倒していくことになる。ジョンの武器はフライパンと爆弾だ。

 フライパンをブンブンと振り回してナメクジをぶっ叩くのだが,ボタンを溜めることで強力な一撃を繰り出せる。そして爆弾は任意の場所に仕掛けられ,一定時間が経つと爆発して周囲にダメージを与える。ナメクジを一気に倒したいときや,行く手を塞ぐ岩盤を破壊したいときはコイツの出番というわけだ。なお,爆弾には弾数に制限があるため無駄遣いは厳禁。障害物を破壊すると爆弾が拾えることもあるので,適時回収していきたいところ。

 なお,攻撃を受けて体力が減っても,ナメクジを倒せば回復アイテムを落とすので多少の無茶は問題ない。このあたりは,16ビット時代のゲームに近いバトルシステムで,なんとも懐かしくも面白い仕上がりだ。

 デモ版ではフライパンと爆弾が武器だったが,世界観が独特なだけにさまざまな武器が用意されていそう。デモ版以降の展開でどんな品が武器になるか非常に楽しみだ。また,今回は珊はバトルに参加しなかったが,製品版では不思議な力を使って援護してくれるとのこと。

フライパンでナメクジをぶっ叩く。名前こそナメクジだが,電気を食べるという奇妙な習性を持つ
画像集#010のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

手に入れたアイテムは頭上に掲げる。この16ビット感が懐かしい
画像集#011のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

爆弾は範囲攻撃や障害物の除去などに活躍
画像集#012のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

 デモ版で印象的だった珊の可愛らしさにも触れておこう。ダボダボの服と身長ほどもある白い髪が特徴的な女の子で,ふだんはジョンの世話を焼いているようだ。彼の給料まで心配するなどしっかりしたところもある。
 出番は少ないながらもキャラが立っており,ジョンとの関係はどういうものなのか,外の世界でどんな経験をするか,とても気になるところ。デモ版は,珊が学校に通えるようになるところで終わるのだが,学校でどんな騒動を引き起こすのか,珊の活躍にも期待して,製品版の発売を待ちたい。

採掘者に教えられた歌を歌う珊
画像集#013のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

ジョンのことを心配するしっかり者の側面もある
画像集#014のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

ほかの子供たちと違い,学校には通っていないようだが,どんな事情があるのだろうか?
画像集#015のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

ジョンがナメクジ退治を済ませたらデモ版は終了。ここからのお話が楽しみだ
画像集#016のサムネイル/「Eastward(イーストワード)」デモ版プレイレポート。美しいピクセルアートの世界でフライパンを手に戦う

「Eastward」公式サイト

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