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狙撃を楽しむ第二次世界大戦系サンドボックスシューティングゲーム 75 - 投稿者:ReviewerNo.0451(女性/30代)
- 投稿日:2023/02/20
- 良い点
- ●簡易さと狙撃してる感覚を両立したシステム。
真っ直ぐ飛ぶ距離はおおむね50mが限界になっている。
50mより先はしゃがみやほふくで姿勢を安定させて、
スコープの射角(何m先を想定して撃つか)を調整して撃つ必要がある。
この準備がある事で狙撃をしている感覚を楽しめるようになっている。
装着出来るアタッチメントも一長一短があるので、
静穏性第一にするか、有効射程や弾速(安定した弾道で弾が飛ぶ距離)を重視するか、
取り回し(構える時間やリロード速度)を重視するか等も考える楽しみもある。
それでいて、弾の落下は緩やかでフォーカス(エイム中に使えるスローモーション)を
使えば、着弾箇所が赤く出るのでそこを狙って撃てばほぼ確実に当たる。
急いでいる時は、これで素早く敵に当てられるので狙撃感と難易度のバランスも取れている。
また、フォーカスはスナイパーライフルのみで使えて、動いている敵に命中させるのは
フォーカス中でも難しいので、敵に攻撃を当てるのを過剰に易しくしていないのも良い。
●狙撃一辺倒になっていないプレイ。
狙撃にこだわりのシステムを入れているが、それ一辺倒にならず、
狙撃をクリア手段の一つとしている。
「狙撃で敵の数を減らすと有利に進めやすい」
「強制狙撃シーンはゲーム全体で2、3回」くらいの扱いに留まっている。
動けない・移動制限が掛かった状態で味方を狙撃で援護するようなシーンも無くて、
演出で楽しめる事は少ないが、サンドボックス型のマップになっているので、
その分ミッションを自由にこなせる。
これにより、「狙撃で敵を減らしてから攻撃を始める」、「別の敵を狙撃した
敵の死体で誘導してミッションを攻略する」と言った行動につなげやすくなっている。
また、強い敵である敵戦車・装甲車両への対応も一味変わっていて面白い。
ロケットや対戦車ライフルで倒せるが、「貫通力の高い徹甲弾で弱点を手持ちのライフルで
狙って、長距離から破壊する」なんて事もできる。
戦車をライフル一丁で破壊する凄腕スナイパーの気分を味わう事ができるのは、
新鮮で楽しかった。
さらに、倒した(死亡した)敵にブービートラップ(爆薬)を仕掛けて、
見つけた敵ごと倒す事もできる。
敵の警戒度が上がる可能性はあるが、倒した敵を隠せない状況でも、
敵の頭数を減らす方法があるのは興味深い。
●「X線キルカメラ」による演出。
シリーズの売りと言われるだけあって、なかなか強烈だが、
「敵に一撃必殺の銃弾を放ったと言う演出」、「銃弾が人間の中身を
破壊していく表現」では恐らく随一の完成度だと思う。
銃弾が貫通する瞬間、内臓や周囲の血管・筋肉・骨が映り込み、
その後、銃弾が食い込んでグチャグチャに破壊していくので、
「これは致命傷だろうな」というのが視覚的にも分かる。
苦手・見ていて気持ち悪くなった時のため、
オフにする事もできる。
また、「中身が映る演出だけオフ」、「演出頻度の増減」、
「銃弾が敵に飛んでいく演出はオフ、命中後の演出だけ映す」など
細かい調整がしやすいのも良い点。
※ちなみに(YouTubeの一般ユーザーの海外版プレイ動画を2、3個見た限りだが)
海外版も欠損表現は無さそう。
動画とゲームを見比べた限り、キルカメラ時に内臓が破壊される表現は、
海外版のままになっている模様。 - 悪い点
- ●ミッションの移動方法が徒歩だけ。
そこそこの広さがあり、クリア必須のミッション目標だけでもステージ中に
散らばって配置されているが、徒歩(ダッシュ)しか移動方法が無いので、
移動が面倒。
敵はバイクやトラックで移動出来るのに、プレイヤーができないのも違和感がある。
せめて、「車両を敵から奪ったら今までに通った検問所には移動できる」とかに
して欲しかった。
●マップ内の移動制限が多い。
マップが広い割に「物理的に塞がっていて移動できない」、
「乗り越え・飛び越しができそうな場所が少ない」事も多くて、遠回りが多い。
また、同じくらいの高さでも飛び越しできる・できない障害物があったりと
バラバラな感じも多い。
●基本的にステルスを強要される事が多い。
ステルスでないと失敗する目標はないが、最初から直接戦闘(銃撃戦)をするのは
体力的・持てる弾数的に難しく、かなりステルス寄りのプレイが求められる。
また、敵も4、5人のグループが5、6個固まって行動する事も多いので
狙撃で数を減らさないで戦い始めるとほぼ負けてしまう。
戦闘できない程ではないが、「敵に見つかったら、まず逃げる」、
「敵の警戒が解けたら1人ずつ確実に倒す」と言ったゲリラ戦法で
戦わないとあっという間に倒されるので、ステルスが苦手だと難しく感じる。
●アタッチメントが手に入る「作業台」の発見が面倒。
マップに散らばる「作業台」を見つけると武器のアタッチメントが手に入るが、
作業台の場所は序盤以外ではヒントが極端に減ってくる。
メイン目標やサブ目標と無関係の場所にある事も多くて、武器カスタマイズの
自由度を増やすのに、余分な作業をしている感じが否めない。
●「敵を特定方法で倒す」方法がミッションにより難易度が極端。
指定の敵を決まった方法で倒すと、使える武器が増えるが、この難しさ(面倒くささ)
の振れ幅が大きすぎる。
味方から渡されたアイテムを置けば勝手に引っかかって倒せる敵もいれば、
指定された方法が一回しか使えない+敵をその方法が使える場所まで誘い出す
必要があるものがあったりもする。
「こういう倒し方も出来るよ」というチュートリアルをやらされている感じが
して面倒だった。
また、ステルスで進めないと警戒モードになって、警戒を解除しても、
巡回ルートが警戒前と変わるので、指定された方法で倒せる場所へ
ほぼ確実に行かなくなり、達成難易度が一気に上がるのもよくない。
(音で敵を誘導する事も出来なくないが、かなり面倒で時間がかかった)
重要人物だし、スナイパーとタイトルに付いているんだから、
(条件は難しいが)「●●m以上遠くから狙撃すればOK」とか、
「建物に立て篭もった目標を、建物に入らずスナイパーライフルで倒す」とか
ゲーム性と簡易さを絡めてほしかった。
●X線キルカメラの破壊表現と一致しない綺麗な死体が多い。
キルカメラでは目や歯が破壊されているのに、その死体には歯も目も
綺麗に揃っていて違和感がある。
残酷表現はあるが、銃弾が当たった箇所に血が付く程度。
着弾直後は周囲に血が散乱するが、それもすぐに消えてしまう。
もっと残酷に描いてほしいと言うより、「破壊表現と死体の状態が
一致しない不自然さが払拭できていない」と言うのが問題。
次回作が出るとしたら、この辺りも考慮して欲しい。 - 総評
- 狙撃をテーマにしているが、クリア手段の一つに留まっている。
クリア手段の一つとはいえ、狙撃のために武器のアタッチメントを考えたり
相手との距離・射角を調整した上で射撃したりとこだわりを感じる仕組みに
なっている。
「X線キルカメラ」による「一撃必殺の決定的瞬間」を楽しめる。
初期設定ではかなりグロテスクに見えるが、プレイヤーが調整できるので、
グロさを低減したカメラ映像にしたり、カメラ演出の頻度を増減したり、
カメラ演出そのものを切れるように調整できるのも良い。
攻略の自由度は高めだが、マップが広い割に「物理的に塞がっていて移動できない」、
「乗り越え・飛び越しができそうな場所が少ない」事も多くて、遠回りが多いのは
良くない。
狙撃で敵を減らして次の行動を増やせるのは良いが、最初から直接戦闘(銃撃戦)を
するのが体力的・持てる弾数的に難しく、かなりステルス寄りのプレイが求められる。
ただ、総じて言えば100mから200m前後の狙撃を楽々と成功させ、
ライフル一丁で敵戦車を鉄の塊に変え、敵には「隣にいた同僚がいきなり死ぬ恐怖」を
植え付ける、そんな天才スナイパーの気分を味わえるゲーム。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 2 3 4
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