プレイレポート
[プレイレポ]交通インフラを整備して都市を発展させよう。経済の変遷を輸送システムの観点から切り取る「トランスポートフィーバー2」
本作は,プレイヤーが交通インフラを整えることにより都市が発展するという,輸送システムに特化した経営シミュレーションゲームだ。マップ上に点在する街や工場の上には,彼らが何を欲しているか,何を作り出せるかを示すアイコンが表示されており,プレイヤーはそれを見て,需要のある材料や商品を供給する交通インフラを整えていくことになる。
たとえば,材木加工所が増えて繁栄している街から,近隣の街に旅客鉄道で人々を行き来させたり,貨物鉄道で材木加工品を流通させたりすることで,お互いの街の経済が活性化していく。なお,都市の発展は,本作に搭載されたリアルな輸送と経済のシミュレータによって自動で行われるので,プレイヤーは輸送システムの経営に専念すればよい。
交通インフラ整備の例を鉄道で示すと,まず2つの街にそれぞれ貨物ターミナル駅を設置し線路でつないだら,路線を作成し駅を登録する。続いて車庫を設置して線路につなぎ,機関車と貨物輸送用の車両を購入して路線に登録,という流れだ。あとはゲーム内の時間を動かせば,自動的に材料や商品の輸送が始まる。
この手順は,道路や水上,空を使った交通手段でも基本的に同じだ。運行スケジュールなどは気にせずとも大丈夫なので,どんどん街をつないで発展させよう。
本作の舞台となるのは,1850年代から2000年代の世界各地で,登場する車両や船舶,機体は,ヨーロッパ,アメリカ,アジアから200種類以上にもおよぶ。
本作のモードは「キャンペーン」「フリーモード」「マップエディター」の3つだ。キャンペーンには,時代の流れに応じた3つのチャプターが用意され,歴史に基づいたストーリーに沿ってさまざまな目標を達成していくこととなる。なお,序盤のミッションはチュートリアルを兼ねており,「今なぜそれをする必要があるのか」をきちんとストーリーに沿って示してくれる。ゲームのシステムや進め方を理解しやすいので,最初にキャンペーンをプレイするのがオススメだ。
フリーモードでは,プレイヤーが設定した条件に沿って自動生成されたマップで遊ぶことができる。選べる時代は1850年代から2000年代まで,10年刻みで選択が可能。また,気候は温暖,乾燥,熱帯から,乗り物はヨーロッパ,アメリカ,アジアからそれぞれ選択できる。そのほかマップのサイズや形状,都市や産業の数,丘陵や水域,森の割合,難度なども設定可能だ。
マップエディターは,フリーモード同様に年代や気候などの条件を設定してプレイできるモードだが,こちらはまっさらなマップにプレイヤーが都市などを配置するところからスタートする。
実際にPS5版を触ってみた率直な感想だが,本作はもともとマウスとキーボードでの操作を前提としているため,DualSenseなどのコントローラでは若干プレイしづらいと感じた。PS5で使用可能なマウス&キーボードでのプレイにも対応しているので,そちらを試してみるのもいいかもしれない。
本作は,1850年代から現代に至るまでの交通インフラの変遷やその歴史的背景,その中に登場する車両や街並みに興味がある人にはピッタリのタイトルだ。また,たとえば鉄道が好きなら,可能な限りほかの交通手段に頼らず,鉄道のみで発展させるなど,縛りプレイを楽しんでみてもいいかもしれない。興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。。
「トランスポートフィーバー2」公式サイト
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TRANSPORT FEVER 2 (C) 2013-2023 Urban Games GmbH. Transport Fever is a trademark of Urban Games GmbH. Published by Nacon and developed by Urban Games. Made in Austria. All rights reserved. Published and distributed by 3goo K.K. in Japan.
TRANSPORT FEVER 2 (C) 2013-2023 Urban Games GmbH. Transport Fever is a trademark of Urban Games GmbH. Published by Nacon and developed by Urban Games. Made in Austria. All rights reserved. Published and distributed by 3goo K.K. in Japan.