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信長の鎧で「信長の野望 出陣」プロデューサーの小笠原氏が練り歩く! 足利鎧武者行列とのコラボが実現。「出陣」の半周年情報も?
足利鎧武者行列は,甲冑を身にまとった市民の皆さんが,国宝の鑁阿寺(ばんなじ)に向けて練り歩き,本堂から豆まきをするというもの。今回,小笠原プロデューサーは,シブサワ・コウ40周年記念で製作された信長の甲冑で出陣し,多くの注目を集めていた。
本稿では鎧武者行列の模様をお届けするとともに現地にいた「出陣」の開発プロデューサー 菊地啓介氏へのインタビューも掲載する。同作の半周年キャンペーンについてさまざまな情報を入手したので,ぜひチェックしてほしい。
鎌倉時代中期に,足利家4代目当主・足利泰氏が,坂東武者500騎を鑁阿寺楼門へ勢揃いさせた。その古事を,地元有志が鎧武者による行列として大正4年に復活させ,今日に至る(公式ホームページより抜粋)。2024年開催の第93回は,例年より多くの参加者が集った
宵闇から始まる荘厳な鎧武者行列
足利武者行列は17時から,織姫神社近くの公民館を出発。ほら貝の音と,太鼓の合図に合わせて次々と鎧武者たちが進んでいく。こうした武者行列イベントとしては遅めの時間帯からのスタートだが,武者が火を灯した松明を掲げ,道にかがり火が置かれると,厳かな雰囲気が漂ってくる。この日,2月3日は節分の日で,旧暦で新年にあたる立春の前日でもある。つまり大晦日と思えば,夜から年越しを祝うのも納得がいく。
さて,行列は騎馬に先導される形で色とりどりの武者たち,ちびっこ武者や,自前の鎧を身に着けた強者どもが続いていく。
我らが小笠原プロデューサーは列の後方から,堂々の出陣だ。銀色の甲冑が光るのはもちろんだが,「信長の野望」のノボリもあって,かなり目立っている。
小笠原プロデューサーは観覧者からも大人気で,カメラを向けられれば信長っぽいポーズをとり,記念撮影にも快く応じていた。また,沿道から老若男女問わず「信長の野望だー,信長だ」という声が聞こえてきて,足利市での「信長の野望」の認知度の高さにも驚かされる。
行列は堀にかかる太鼓橋を渡り,鑁阿寺(ばんなじ)に到着。本堂に鎧武者がみっちり並ぶ光景は圧巻だった。そして追儺式(ついなしき)に移り,行列の主将を務められた足利市市長の早川尚秀氏による「福は内,鬼は外」の掛け声で,武者たちが豪快に豆をまく。さすが武者,強肩の方もいらっしゃったようで,豆がビチッと当たるとけっこう痛い。でも厄が落ちたような気がする。
「信長の野望 出陣」半周年キャンペーンは新たな試みがいっぱい!
ここからは,鎧武者行列の前に実施した菊地啓介プロデューサーへのインタビューをお届けしよう。出発前の小笠原賢一プロデューサーのコメントも掲載している。
4Gamer:
今回,どういった経緯で「足利鎧武者行列」に参加されることになったのでしょうか?
菊地氏:
コーエーテクモホールディングスと足利市さんとで,包括連携協定を結ばせていただいておりまして,さまざまな取り組みを行っているんです。例えば,「信長の野望 出陣」の絵柄のラッピングバスが足利市内を走っています。また「信長の野望 出陣」の名城図鑑では,登録できるお城として,足利氏館(鑁阿寺)も登場します。
4Gamer:
そういえば,市内を歩いていて「信長の野望 新生」のポスターが飾られているのをいろんなところで見かけました。
菊地氏:
そういった縁の深い足利市で,今年も鎧武者行列が開催されるということもあり,プロデューサーの小笠原(賢一氏)と私とで,お祝いに駆けつけたということです。
4Gamer:
小笠原さんは,シブサワ・コウ40周年を記念して作られた信長の甲冑を身に着けて武者行列に参加されるとのことですね。
菊地氏:
そうなんです。あの甲冑は社長の襟川(陽一氏)が発表会などで何度か着ていたのですが,こうした行事でご披露するのは今回が初めてのことなんです。小笠原は事前に社内で試着していたのですけど,めちゃくちゃ重そうでしたね。ですが,彼はしっかりした体つきなので,非常に似合っていまして。その甲冑姿で社内を練り歩いていたときも,みんなの注目を集めていました(笑)。武者行列の本番では立派に勤めを果たせると思っています。
【と,ここで甲冑に着替えた小笠原氏が登場】
4Gamer:
南蛮風の甲冑,お似合いですね!
小笠原氏:
ありがとうございます。こうした特別な甲冑は,なかなか着られる機会もないので,私も楽しんでいます。
4Gamer:
着心地はいかがですか? 甲冑の重量は10kgもあるとのことですが……。
小笠原氏:
実はこうした衣装を着るのは初めてではなくて,「信長の野望・創造」のときに,ファッションデザイナーの山本寛斎先生に作っていただいた信長の戦闘服を,「信長の野望」30周年記念コンサートで着たことがあるんです。それは30kgありました。今回の甲冑はだいぶ軽量化されていて,収まりもすごくよくて快適です。
音楽でシリーズの歴史を振り返る,「信長の野望」30周年記念コンサートのイベントレポート
コーエーテクモゲームスは2014年3月29日,「信長の野望」シリーズ30周年を記念してオーケストラによるコンサートを,横浜みなとみらいホールで開催した。会場では,シリーズの楽曲を手がける音楽家,山下康介氏による指揮のもと,神奈川フィルハーモニー管弦楽団がさまざまな楽曲を演奏し,観客達からのアンコールにも応えた。
4Gamer:
当時の写真を拝見しましたが,たしかにすごいボリュームの衣装ですね。お髭も付けていらして。
小笠原氏:
今回も自前で付け髭を買ってみたんですけど……,なかなかちゃんと付かないですね(笑)。あご髭も買ってはあったんだけど,兜の緒を締めると見えなくなっちゃうかな。
4Gamer:
それでは,目前に迫った鎧武者行列への意気込みをお聞かせください。
小笠原氏:
こんなに歴史と伝統のある行事に参加させていただくことができ,嬉しく思っております。本来でしたら襟川陽一が参加させていただくところなのですけれども,今回は私が名代という形で来ております。ですので,これまでにない緊張感がありますね。真摯な気持ちで臨みたいと思います。
【鎧武者行列の準備のため,小笠原氏が退席】
4Gamer:
ところで,先ほどの菊地さんのお話で「信長の野望 出陣」の名城図鑑に触れられていましたが,足利氏館(鑁阿寺)はまだ,実際に現地を訪れると獲得できる特別な武将は実装されていませんよね。
菊地氏:
そうですね。これはまだ私案の段階であり,2月末の半周年のお話ではないですが,1周年に向けて新しい武将やお城を追加できればいいなと思っています。
4Gamer:
期待しています! では,その半周年の企画についても教えてください。
菊地氏:
「信長の野望 出陣」は2023年の8月31日にサービスインしたので,2024年2月29日がちょうど半周年になるんです。その前の週の2月22日から,1か月くらいにわたって皆さまへの感謝をお届けするとともに,新しい試みをやっていこうと思っています。
4Gamer:
新しい試みというのは,新システムでしょうか?
菊地氏:
2月末の実装予定ですが,新しく「技術」という要素を盛り込みます。これはスキルツリーみたいなもので,プレイヤーさんの全体的な国力や戦力を上げていくものです。
4Gamer:
内政好きな「信長の野望」ファンは注目ですね。
菊地氏:
もう1つ大きな追加要素として,「来訪イベント」というものをご用意しています。これは実装が3月末の予定になるんですけども,いろいろなキャラクターが来て,その人たちと何かをすることでミッションが進んでいくというものです。列伝イベント,攻城戦,共闘,敵襲,群雄リーグに続く,6つ目のイベントとなるものですね。
これまでは比較的,歩かなくていいイベントもありましたが,この「来訪イベント」はもっと街中を歩くのが楽しくなるイベントです。ちょうど3月末くらいから暖かくなってくると思うので,フィールドを歩くきっかけになる,新しいイベントをご用意したかったんです。
4Gamer:
ウォークゲームらしいイベントになりそうですね。
菊地氏:
さらに,この時期に始まる攻城戦があるのですが,ちょっと変わった趣向を凝らしています。というのも,お城を取ると「推し武将への投票券」を得られる,プレイヤー参加型のイベントなんです。投票を集計して,誰がどのくらい推したというのが見えるようにもする予定です。
4Gamer:
それは盛り上がりそうですね! ちなみに,推し武将の1位に輝いた武将には,何かあったりするのでしょうか?
菊地氏:
改めて新しい武将として追加したいと思っています。
4Gamer:
おおお。では,先ほどのように足利市の方が,「足利家の武将を!」とたくさん投票してくださったら,もしかしたら……?
菊地氏:
そうですね,推し武将にノミネートというか,選べる中に入っていれば……なんですけども,そこは開催までお待ちください。それ以外にも,施策をいろいろご用意していまして,半周年期間に合わせて各イベントもバージョンアップしています。例えば,2月初旬からは,共闘でフレンドと一緒に戦えるようになります。半周年のその先も,少しずつゲームをよりよくしていきたいと思っております。
4Gamer:
これまでも継続的なバージョンアップで,UIやいろんな機能が改善されていっていますよね。
菊地氏:
新たな機能もありまして,まずは獲得した領地のリストを実装する予定です。今も地図で拡大・縮小すれば,何県を何%獲得というのが見られるのですが,それをリスト形式で見られるようにするものです。サービス開始から半周年ということで,そろそろプレイヤーの皆さんは,歩けるところの領地は大体取ったと思うんです。そこからは「遠征」で本拠や支城を中心に領地が広がっていくと思うんですけど,やはり旅行とか,今日のようなイベントに出かけるということでなければ,新しく領地が増えづらくなっているかなと。
4Gamer:
たしかに,自宅周辺やよく利用する沿線はあらかた取れちゃいましたね。
菊地氏:
そこが大きな課題でもあるんですね。このゲームのコンセプトは「歩いて天下を統一」ですので,そこの進捗度合いを確認できるようにしたいと。図鑑の「名所録」のように,獲得した領地が全国で何%,県や市で何%と,一覧で簡単に見られるようにすることで,満足感を得られるのではと思うんですね。
4Gamer:
「おお,新宿区がもう80%も取れたんだ」と見て分かると嬉しくなりますし,100%へ向けてのモチベーションにもなります。
菊地氏:
ええ,そうしてリストを埋めていっていただいて,1周年のころには,その領地化の進捗によって何かが起こる,という施策もやっていきたいと思っています。
それ以外にも,皆さんがお待ちかねの上限の開放も予定していますし,半周年記念の武将もご用意しています。ログインボーナスも通常以上に豪華な内容になっています。
4Gamer:
半周年イベントは絶対に見逃せませんね。
菊地氏:
アプリゲームで半周年を迎えるというのは,本当に大変なことです。我々も日々アップデートをくり返しているんですが,まだまだプレイヤーさんに十分な体験や快適さをお届けできていないかもしれません。皆さんに楽しんでいただけているところと,ゲームとしての課題の両方を認識しておりますので,これからも改善を重ねていきたいと思っております。
くり返しになりますが,そんな皆さんへの感謝も込めて,半周年のログインボーナスもいいものを提供したいと思っています。以前に一度プレイしてみたけど,現在はお休みしているという人も,ぜひ参加していただければと思います。以前よりいろんな機能が改善されていますので,これを機にまたプレイしていただけたら嬉しいです。
【おまけ】
足利市,鑁阿寺付近の見どころを少しだけご紹介。
「信長の野望 出陣」公式サイト
「信長の野望 出陣」ダウンロードページ
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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