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2022年にMMORPG4作品が20周年。20年前がこのジャンルにとって重要な年だったと思う理由を挙げつつ,4作品の紹介記事をお届けしよう
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印刷2021/12/29 12:00

紹介記事

2022年にMMORPG4作品が20周年。20年前がこのジャンルにとって重要な年だったと思う理由を挙げつつ,4作品の紹介記事をお届けしよう

 
 「GODIUS」「リネージュ」「ファイナルファンタジーXI(FFXI)」「ラグナロクオンライン(RO)」といったMMORPGの4タイトルが,2022年に正式サービス開始から20周年を迎える。日本におけるMMORPGの黎明期と言える時期に登場したこれらのタイトルを,プレイしたことがある読者も(とくに4Gamerでは)多いのではないだろうか。
 2002年に生まれた子供が成人()となるだけの年月を思うと……「もう20年前?」と軽くめまいを感じそうだ。ともあれ,それだけの期間サービスが行われてきたことを祝いたい。

※「民法の一部を改正する法律」の施行で,2022年4月1日からは18歳で成人となる

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 さて,筆者を含めた読者の多くは,黎明期のMMORPGと聞けば1997年〜99年の「Ultima Online」「Ever
Quest」
を真っ先に思い浮かべるだろう。ただ当時は「PCを所有」「インターネットに接続できる」,さらに「英語が苦にならない」というハードルがあまりにも高すぎた。インターネットに関しては電話料金が最大の障害で,テレホーダイ(23:00〜8:00)の時間外でのプレイは,論外とも言える料金が請求されることになり,まずあり得ない状況だったのだ。

 数年の年月を経て,2001〜02年ころにインターネットは大きく普及し始め,前述した4作品はこの時代にスタートを切ることになるが,リネージュ,FFXI,ROという3タイトルの登場は大きかったように思う。

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 正式リリースは2002年2月12日となるエヌシージャパンの「リネージュ」は,広大なファンタジー世界での冒険はもちろん,PvPシステムや血盟(ギルド/クラン)による攻城戦など,対人戦好きのゲーマーを引き付けたタイトルだ。韓国で登場したのは1998年のことで,実はUltima Onlineとはほぼ1年差という,最古参のMMORPGでもある。日本では,MMORPGの対人戦と言えばUltima Onlineにおけるギルド間戦争,派閥戦争などが有名だったが,「城」を奪い合うという戦いに熱くなったプレイヤーも多いだろう。

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 スクウェア(現スクウェア・エニックス)のMMORPG「ファイナルファンタジーXI」は,PS2版が2002年5月16日,PC版が遅れて2002年11月7日()に正式リリースとなった。発表は2000年1月末だったが,コンシューマ機(PS2)版のMMORPGが登場することは,多くのゲーマーに大きな衝撃を与えた。このときに初めて「MMORPG」というジャンルを知った一般ゲーマーも多かったのではないだろうか。
 PS2版を遊ぶにはインターネットへの接続とPlayStation BB Unitという周辺機器が必要で,ハードルはそれなりに高かったが,それでも「PCを所有」「英語が苦にならない」が取っ払われ,「ファイナルファンタジー」シリーズの最新作がオンラインで遊べるのだからと,多くの人々が関心を持ったタイトルである。

※2006年4月20日にXbox 360版もリリースされている。

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 そして,2002年12月1日にはガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営する「ラグナロクオンライン」が正式サービスを開始。キャラクターと表現の可愛らしさを前面に出して,当時のオタク層を巻き込む形で人気を博した。吹き出しによるエモーションは,チャットのみでは出しづらい(かつ,誤解を招きやすい)感情表現を補完し,その分かりやすさがコミュニケーションツールとしても好まれたように思う。
 また,当時の日記系サイトやブログを中心に,多くのファンサイトが誕生。インターネットならではの口コミによる広まりを見せるなど,ちょうど急速に広まり始めていたSNSサービスが人気を後押しすることになる。世界最強のギルドを決める大会(RJC/RWC)など,eスポーツという言葉が広まる以前から,オンラインやオフラインイベントの開催も盛んだった。一方,MMORPGの人気上昇と共に,それ以前から問題になっていたBOTやRMTといったネガティブな要素が,より注目されることにもなった。

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 4作のうちのもう1作,「GODIUS」は,アニメ調のキャラクターが特徴の作品で,対立する2国に悪魔の勢力を加えた,三つ巴の戦争状態にある世界で冒険を繰り広げるMMORPGだ。キャラクターの見た目は髪型や色,服,装備などの組み合わせで20億通りを越えるほどの豊富さだと言う。前述の3タイトルほど大きく目立ってはいないが,20周年を迎えたことからも分かるように,根強く人気を保ち続けている。同作は2002年2月にサクセスの運営で正式サービスが開始され,2007年にVecter,2019年にライオンズフィルムへと移管されている。

 こうした各タイトルの特徴で注目されたというほかに,2002年ごろにはいくつか,MMORPGに限らずオンラインゲームにとって重要な変化もあったと思う。その1つが,ADSLなど高速回線による常時接続サービスの普及だ。

 蛇足だが,インターネット環境の整備についてもここにまとめておきたい。Ultima Onlineが登場した1997年当時は,大多数が32Kbpsもしくは54Kbps,一部のプレイヤーがISDN回線による64Kbpsの速度でインターネットを利用し,前述のとおりテレホーダイの時間外では通信料金が一気に跳ね上がるような状況だった。これを改善し,インターネットの普及に貢献したのが,ADSLなどの高速回線による常時接続サービスだ。当時を思い返すと,2001年9月に始まったYahoo!BBの展開が大きかったように思うが,時間を気にする必要から解放されたことで,2002年にサービスを開始するMMORPGの対象となるプレイヤーは主婦層,学生から仕事終わりのサラリーマンまで,一気に広がりを見せる。そういう時代だ。

 さて,つらつらと前口上(と当時の思い出)を述べさせてもらったが,今回はここで取り上げた4タイトルを,あえて新作かのように紹介してみたいと思う。序盤のチュートリアルをピックアップした紹介記事だが,興味を持ってくれれば,いずれも今から始めて楽しめるタイトルである。

・各作品の紹介記事(正式サービス開始順)
「GODIUS」紹介記事へ移動(2月1日リリース)
「リネージュ」紹介記事へ移動(2月12日リリース)
「ファイナルファンタジーXI」紹介記事へ移動(5月16日リリース)
「ラグナロクオンライン」紹介記事へ移動(12月1日リリース)
 
  • 関連タイトル:

    ファイナルファンタジーXI

  • 関連タイトル:

    リネージュ

  • 関連タイトル:

    ラグナロクオンライン

  • 関連タイトル:

    GODIUS

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