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RazerのゲームPCプロジェクト「Switchblade」,コンセプトデザインの実機をCES会場で見てきた
2011 CESの同社ブースには,そのコンセプトモデルとなる実機が展示されていたほか,世界市場ではまもなくの発売となるXbox 360用ゲームパッド「Razer Onza Tournament Edition」(以下,Onza TE)も置かれていたので,その様子をレポートしてみたい。
「Switchbladeの開発に期限は設定していない」
〜本気を感じさせるRazerのSwitchblade計画
インタフェースは左右のUSBポートのみで,本体後ろ側にはとくにインタフェースはない。付加機能は最小限に抑えられているマシンだ。
キートップの文字はスライドショーに合わせるように,ときどき切り替わっており,キーの表示もプログラマブルであることをうかがわせる。
本体左サイドにはACアダプタのコネクタとMini HDMIコネクタが見える |
本体右サイドにはUSBコネクタがあった。USB 3.0と発表されている |
手にとって操作できる状態でないのが残念だが,展示機の完成度について聞いてみたところ,ブースの説明員は「これはテクノロジーコンセプトの展示だ」と,二度も強調していた。これは発表時点にも断られていたことだが,機能はもちろんのこと,デザインを含めて完成にはほど遠いという。
そのほか,ブースで得られた情報は,事前のリリースにほぼ沿ったものだったが,キーボードの機能や表示はプログラマブルで,ゲームからも制御できるとのことだった。Switchbladeに対応するゲームであれば,ゲームプログラム側からキーボードの表示を変えたり,配置を変えたりといったことができるようだ。
プレイするゲームのジャンルは限定していないそうだが,Atomベースということで3D性能には限界があるだろう。実際,スライドショーで表示されていたゲームのうち,FPSの代表が「QUAKE LIVE」だったのは示唆的だ。QUAKE LIVEのエンジン(=Quake IIIエンジン)なら,確かにAtomでも無理なく動くわけで,現実的なところとしてスライドショーにチョイスされたに違いない。
担当者の言葉の端々から感じられたのは,Razer USAは,Switchbladeプロジェクトを,じっくり進めようとしていること。なので,今すぐこのゲーム機が市場に登場するといった期待はしないほうがいいだろう。
とはいえ,PCベースのポータブルゲーム機がどの程度受け入れられるのか,といったあたりも含めて面白い存在になってくれそうだ。
発売直前のOnza TEもチェックしてみた
ブースには複数のOnza TEが並べられ遊べる状態になっていた |
世界市場では1月中に発売予定なので当然かもしれないが,裏面のシールを含めて製品そのものの状態だ。日本での発売時期は「分からない」という返事しかもらえなかったが,製品の性格からして,日本でも取り扱われるのはほぼ確実ではなかろうか。
スティックの硬さを変えるリング部分。硬さが変わることは確認してみた。ゲームタイトルや好みに応じてカスタマイズできるのが強みだろう |
アナログトリガー&トリガーボタン。上下中央部が,カスタマイズ可能な「Multi-Function Button」だ |
裏面には,左右のリマップボタンがあった。Multi-Function Buttonの機能を変更するボタンだそうだ。名称からして,標準状態に戻すためのものだろう。“誤爆”しないよう,ボタンは裏面と面一(段差がない状態)になっている |
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