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HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(2)マイク入力特性は良好ながら高周波ノイズが……
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印刷2016/12/03 00:00

テストレポート

HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(2)マイク入力特性は良好ながら高周波ノイズが……

総試用時間:4時間
短評(3)短評(1)

HyperX Cloud Stinger(国内型番:HX-HSCS-BK/AS)
メーカー:Kingston Technology
問い合わせ先:00531-88-0018(平日9:00〜19:00)
実勢価格:6000〜6600円程度(※2016年11月30日現在)
画像集 No.002のサムネイル画像 / HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(2)マイク入力特性は良好ながら高周波ノイズが……
 ヘッドフォン出力品質をチェックした第1回に続き,今回は,Kingston Technology製ゲーマー向けヘッドセット「HyperX Cloud Stinger」のマイク入力をテストしてみたい。マイクテスト方法の詳細は解説ページを参照してもらえればと思う。
 テストにあたっては,スピーカーの前にヘッドセットを置いて録音するという,従来からの方法を継続している。用いるのはスイープ信号で,第1回で使ったピンクノイズとは異なる。

 というわけで,まずは周波数特性である。テスト結果は下に示したとおりだ。

黄緑がリファレンス波形,橙がHyperX Cloud Stingerのテスト波形。HyperX Cloud Stingerは100Hzから下で落ち込み,1〜5kHz付近ではリファレンスより強めで,それより上の帯域では若干下がって,13kHzあたりから上で大きく落ち込んでいく。低域と高域をロールオフして,中域〜中高域を強調した周波数特性だ。−35dB付近を可聴域と考えると,50Hz〜18kHzという公称値に近い結果と言っていい。位相波形は問題なし
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マイクを跳ね上げて真上に持ってくるとマイクミュートになる。この方式が一番使いやすいく,また直感的だと筆者は思う
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 筆者の声を入力して聴いてみたところ,気になる点があった。まず,16kHz付近まで入力できるためか,高周波のノイズである「ヒスノイズ」が多く,常時「サー」という音が聞こえる。オンラインのマルチプレイなどで音声データ送受信時のネットワーク変調が入ると,ノイズはかなり邪魔になるだろう。
 しかもこのヒスノイズ,なぜかマイクを跳ね上げてミュートしても聞こえる。なので「ノイズキャンセリング機能搭載」という公式スペックは正直,疑わしい。ただし,本来なら聞こえるはずの,低周波を中心とした室内ノイズはまったくと言っていいほど聞こえなかったりもするので,何らかのノイズ対策は行われているはずだ。位相波形がキレイなことからしても,搭載しているのは,ノイズキャンセリング機能ではなく,ノイズリダクション機能ではなかろうか。

左がマイク内側,右がマイクの外側。外側にも空気孔らしきものは見えるが,これをノイズキャンセリングに使っている気配は感じない
画像集 No.004のサムネイル画像 / HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(2)マイク入力特性は良好ながら高周波ノイズが…… 画像集 No.005のサムネイル画像 / HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(2)マイク入力特性は良好ながら高周波ノイズが……

 HyperX Cloud Stingerはコンデンサマイクを採用するとされているのだが,(※),録音した声を聴いてみても,高域が落ち込んだというよりは,ややロールオフした(=丸まった)ような音質傾向で,確かにコンデンサマイク系の音だと言える。ただ,中高域が高いことが生む,鼻づまり気味の聞こえ方と,あとはやはりどこまでもヒスノイズは気になった。もう少し抑えてあるといいのだが。
 (ゲーマー向けヘッドセットが採用する)コンデンサマイクの宿命として,過入力――要するにマイク入力レベルが高い状態で大声で叫んだりする状態――に弱く,歪みやすいという点も,指摘しておく必要があるだろう。

 なお,低周波は,明瞭度を損なわない程度の,なだらかな落ち込み方なので,何を言っているかは分かりやすい。

※ ヘッドセットや,安価な単体マイク製品で一般的に採用されるダイナミック型マイクと比べると,コンデンサ型はより感度が高く,より小さな音まで拾えるのが大きな特徴となっている。

 次回述べるが,HyperX Cloud Stingerはその仕様上,本体側でマイクレベルを調整できないので,利用にあたっては,あらかじめPC側の「サウンド」コントロールパネルでマイクレベルを下げておく必要があるだろう。
 また,ブローノイズ(=マイクを「吹いた」ノイズ)を避けるためにも,マイクは口元より低い位置へ配置するのを心がけたい。

左のように,口元より少しブームを下げて設置することで,ブローノイズを抑えることができる。マイクを視界から消すこともできるので,HyperX Cloud Stingerのマイクを使うときは参考にしてほしい。右はブームの柔らかさを見たカットで,価格を考えると十分に柔軟性は高いと言える
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KingstonのHyperX Cloud Stinger製品情報ページ


※HW短評に関する注意
  • HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
  • HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
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