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Access Accepted第747回:2023年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ!(後編)
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印刷2023/01/16 17:00

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Access Accepted第747回:2023年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ!(後編)

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 先週に続き,2023年にリリースが予定されている海外生まれの新作ゲーム20作を紹介していこう。超話題作揃いの前半に続き,後半も「Marvel's Spider-Man 2」「ARK 2」「コーヒートーク」新作などかなりの力作揃いで,今年はもう,ゲーム三昧の覚悟を決めたほうが良さそうだ。


少しずつ変化するゲーム業界に怒濤の名作ラッシュが到来!?


 先週の当連載「第746回:2023年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ!(前編)」関連記事)では2023年の前半にリリースが予定されている20本の作品を紹介した。「ディアブロIV」や「Starfield」,「Star Wars ジェダイ:サバイバー」など楽しみな作品が目白押しだが,2023年は後半でも作品ラッシュが続きそうな気配だ。

 本連載では欧米産のタイトルにフォーカスしているが,国産も楽しみなタイトルが多い。
「FORSPOKEN」をはじめ,「ファイナルファンタジーXVI」「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」「ストリートファイター 6」「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」など,年末に発表されるアワードにノミネートされそうなタイトルが目白押しだ。

6月22日のリリースがアナウンスされている「FINAL FANTASY XVI」。あえてオープンワールドではなく,直線的なアクションRPGにこだわったという渾身の一作になりそうだ
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 そんな2023年の「注目の欧米産ゲームタイトル」。後編となる今回は2023年後半以降にリリースされるタイトル19本をラインナップしてみたので,ぜひチェックしてほしい。

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 2023年初めの本連載では,年始恒例となる“今年注目すべき欧米生まれのタイトル”をピックアップし,前編・後編にわけて紹介していきたい。今年は期待の新作が次々と投入され,息をつく間もなさそうなゲームライフが待っていそうな予感だ。まずは2023年前半にリリース予定の作品を中心に20作を紹介しよう。

[2023/01/09 14:00]



2人のスパイダーマンに立ちはだかる,新たな敵
■Marvel's Spider-Man 2
開発元: Insomniac Games
販売元: Sony Interactive Entertainment
発売予定日: 2023年秋
プラットフォームPS5


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 Insomniac Gamesのアクションシリーズ続編「Marvel's Spider-Man 2」は,昨年末に2023年秋の発売がアナウンスされているものの,まだまだベールに包まれている新作だ。そのニュース記事(関連リンク)でも紹介しているとおり,ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスの2人のスパイダーマンが同時に登場し,ヴェノム(そしてクレイヴン?)が登場すること以外,ほとんどその内容は明らかにされていない。

 そんな本作についての,現時点で唯一の情報とも言えるのが,2021年末に公開されたトレイラーで,ヴェノムの声とは明らかに異なるボイスオーバーに注目するファンが多い。「これまで誰も私の相手にならなかったが,2人のどちらかが私を追い詰めるほどの腕があることに期待する」といった内容を自信満々に語る,東欧訛りがあるキャラクターのセリフとなっている。このことから,アメリカでは2023年10月に劇場公開が決まっている,“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース”の第4弾映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の主人公である,同名キャラクターのものではないかと予想されているのだ。映画とタイアップする形でかなりストーリーも広がりが持たされている可能性はありそうだ。

信仰心のない者を糾弾するインクイジターの物語
■ジ・インクイジター
開発元: The Dust
販売元: Kalypso Media
発売予定日: 2023年後半
プラットフォームPC / PS5 / Xbox Series X|S


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 「ジ・インクイジター」は,ポーランドのThe Dustが同国生まれのダークファンタジー小説「Ja, Inkwizytor」のライセンスを受けて開発を進めるアクションアドベンチャー。キリストは人々の罪を一身に受けて磔で死んだのではなく,生き永らえることで“許しと慈悲”という教えを変え,“怒りと暴力”によって信仰心のない者すべてに復讐するという設定をベースにしたものだ。
 本作の舞台となるのは,キリストにまつわる出来事から1500年の時を経たドイツ最東部“ケーニヒシュタイン”で,プレイヤーは神に選ばれたインクイジター(異端審問官)である「モルディマー・マッダーディン」となり,信仰のない者を断罪して町の風紀を取り締まりつつ,“ウンヴェルトの悪魔”を信奉する新興宗教を追放するため活動していくことになる。

 プレイヤーは町に住む人々を自由に調査できる。容疑者の追跡,会話の盗み聞きなどである程度の証拠をつかんだら,いよいよ尋問となる。探偵アドベンチャー風のゲームシステムに比重を置いたゲームプレイが楽しめるようだ。“ウンヴェルト”とは,「Un-World / 非 - 世界」という,人々の心の中に宿る精神世界のようなもので,そこに入り込むことで容疑者が自分たちの魂の中に隠そうとした深い秘密を発見し,魔物たちとの激しい戦いにその身を捧げていく。

チェーンソーを手にした殺人鬼から逃げ惑え!
■The Texas Chain Saw Massacre
開発元: Gun Interactive / Sumo Digital
販売元: PLAION
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / Xbox Series X|S


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 「The Texas Chain Saw Massacre」は,スプラッターやスラッシャーといったホラー映画のサブジャンルが登場した1970年代の黎明期に登場した,「悪魔のいけにえ」(原題: The Texas Chain Saw Massacre)のライセンスを取得し制作されるゲーム。開発を行うのは,2017年に「Friday the 13th: The Game」をリリースしたGun Interactiveだ。
 本作ではチェーンソーを武器にする “レザーフェイス”を始めとするソーヤー一家の殺人鬼を1人のプレイヤーが担当し,他5人のプレイヤーが農家に囚われてしまったサバイバーとなる6名での非対称型アクションゲームとなっている。

 5人のサバイバーたちは,それぞれ異なる名称と強さやステルス能力など5つのアトリビュート,そして開錠,敵の感知,治療といった専用の能力を持っており,それらをどのように使って近くにいる仲間たちと協力し,生き延びていくのかが試されることになる。邸宅からガソリンスタンド,農場までの広いマップが用意されているようだが,それぞれの部屋の照明を消して物陰に隠れ,息をひそめて殺人鬼をやり過ごすといったドキドキ感のあるプレイが楽しめるようで,ゲーム実況でも大きく盛り上がりそうだ。

幽魔になりつつある恋人を救うための過酷なアドベンチャー
■Banishers: Ghosts of New Eden
開発元: DON’T NOD
販売元: Focus Entertainment
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / Xbox Series X|S


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 アクションRPG「Banishers: Ghosts of New Eden」は,発見されてしばらくたった新大陸ニューエデンで,人類の覇権を裏から拒む幽魔“レイス”とその討伐を専門とする“バニッシャー”たちが争うという,架空の17世紀末が舞台のダークファンタジー作品だ。恋人同士のアンテア・デュアルテとレッド・マクレイスもそんなバニッシャーだったが,ある時,アンテア自身が幽魔化していく傷を負ってしまったことで,2人は運命を変えるための手段を探す悲壮な旅に出ることになる。

 戦闘や探索によって新たな能力を身につけていくという,3人称視点のオーソドックスなアクションRPGだが,「ライフ イズ ストレンジ」などエピソディックアドベンチャーで知られるDON‘T NODによる新作ということだけあって,プレイヤーの選択や判断によってストーリーや,関わったキャラクターたちの生死が変化していくというお家芸ともいえるモラルシステムを搭載している。濃厚なストーリーを楽しめることは間違いないだろう。

新たなシェアワールド型サバイバル
■ARK II
開発元: Studio Wildcard / Grove Street Gaming
販売元: Studio Wildcard
発売予定日: 2023年内 (アーリーアクセス版)
プラットフォームPC / Xbox Series X|S / Xbox One


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 恐竜のいる未知なる島で,過酷なサバイバルを楽しむシリーズの2作めとなる「ARK II」では,前作のあらゆる側面が再考・再設計されての完全リブートとなる。今回はストーリーキャンペーンも用意されており,プレイヤー扮する伝説の勇者サンティアゴが,ハリウッド俳優ヴィン・ディーゼルさんによるパフォーマンス・キャプチャによるアクションで,娘ミーカを古代の霊から守り抜くために奔走する。敵対する部族“アラタイ”たちも存在し,飼い慣らした獰猛な恐竜たちにまたがって,プレイヤーを狩ってくるPvE要素も加えられるなど,一筋縄ではいかない世界が広がっている。

 何百種という恐竜や古代生物がフィーチャーされているのはもちろん,フリークライミングやパルクールといったアクションも追加されており,ゲームとしても進化している。AIの一新により視覚だけでなく聴覚や嗅覚にも優れた生物も多く登場し,プレイヤーが自分の匂いを消すといった新しいスキルも用意されている。またUnreal Engineを利用しており,グラフィックス面だけでなく物理シミュレーションによる新たな表現にも期待できる。

ムーミン谷の知られざるストーリーをゲームで楽しんでみよう
■スナフキン:ムーミン谷のメロディ
開発元: Hyper Games
販売元: Raw Fury
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / PS4 / Switch / Xbox Series X|S / Xbox One / Mac


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 「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」は,フィンランドの児童文学作家トーベ・ヤンソン(Tove Jansson)が1945年に発表した小説や,その後の漫画などで描かれ,日本でも人気の高い「ムーミン」シリーズを原作とし,孤独と音楽を愛する旅人スナフキンを主人公にした2Dアドベンチャーゲームだ。
 本作では人の手が入りすぎた悪趣味な公園が次々に作られていく中,スナフキンは仲間の力を借りて,厳格なパークキーパー(公園番)たちからムーミン谷の調和を取り戻すために活動していくことになる。

 吟遊詩人のスナフキンが主人公となっているだけに,音楽ベースのパズルなどが用意されており,2Dながらもオープンワールド的に表現されるムーミン谷の森の中や海岸沿いを歩きながら音の調べを集めたり,パークキーパーの移動経路を観察したり,音を立てて特定の方向に呼び立てたりしてルートを掻い潜っていく。スナフキン以外にムーミン一家やリトルミイ,スニフ,ケニット,ニョロニョロといったお馴染みのキャラクターも登場する予定で,大人から子供まで楽しめるゲームとなりそうだ。

香港を舞台に,贅沢・豪華なカー・ライフスタイルを満喫
■Test Drive Unlimited: Solar Crown
開発元: Kylotonn Racing Games
販売元: Nacon
発売予定日: 2023年
プラットフォームPC / PS5 / Switch / Xbox Series X|S


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 “テストドライブ”シリーズとしては,実に12年ぶりの新作となるオープンワールド型MMOレーシングゲーム「Test Drive Unlimited: Solar Crown」。まるごと実装された香港島を舞台に,高級ホテルや金融街,ネオンサインだらけの狭い路地,丘陵地帯から砂浜の広がるリゾート地までの多様な環境が描かれ,“ストリート”もしくは“シャープ”のいずれかの勢力に属して,賭けレースに明け暮れていく。

 “テストドライブ”というシリーズの根幹はそのままに,フェラーリ,ランボルギーニ,ポルシェからケーニグセグ,アポロ,ブガッティなどの“超”スーパーカー,そしてメルセデス・ベンツやアストンマーティンといった高級車を数多くフィーチャー。プレイヤーキャラクターが車から外に出て,自分のガレージやパーティ会場を歩き回ることができるという独特のスタイルもそのままに,プレイヤーキャラクターのカスタマイズも衣服はおろかアクセサリーにまでこだわることができる。ハイクラスのリッチなカー・ライフスタイルを満喫できるゲームになっているのだ。

無限に自動生成されるシェアワールドに飛び込め
■Nightingale
開発元: Inflexion Games
販売元: Inflexion Games
発売予定日: 2023年内 (アーリーアクセス版)
プラットフォームPC


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 「Nightingale」は,科学が急速な進歩を始めた19世紀末のビクトリア王朝期を背景に,“フェイ・レルムズ”と呼ばれる未知なる世界に通じるポータルへ,貴重な資源を求めて“レルム・ウォーカー”と呼ばれる探検者たちが侵入していくというサバイバルアクションゲームだ。未知の世界にいるモンスターたちと戦いつつ,さまざまなアイテムをクラフティングしたり,仲間たちと家や要塞を構築したりしながら,この世界のどこかに存在するという魔法都市“ナイチンゲール”を探し求めることとなる。

 本作の特徴となるのが,ポータルドアの向こう側にある世界は固定されておらず,侵入するたび自動生成されるという点だろう。プレイヤーは,“レルムカード”と呼ばれるカードを集めることで,気象条件や地形,モンスターの種類などを設定し,自分の意図した世界に仕上げることもできる。気に入った世界はロックすれば,いつでも仲間たちと一緒に散策や建築を楽しめるようになるというわけだ。エイダ・ラブレスやジキル博士など近代に活躍した歴史上の人物もゲーム中に登場するなど,まだ深く明らかにされていないストーリー部分も楽しみな要素だ。

吸血鬼軍団に支配された町を,仲間たちとともに解放するCo-opアクション
■Redfall
開発元: Arkane Studios
販売元: Bethesda Softworks
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / Xbox Series X|S


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 「Prey」や「Dishonored」といったユニークなファーストパーソン アクションで知られるArkane Studiosのオースティン支部が開発を続ける「Redfall」。本作の舞台は,マサチューセッツ州にあるという,普段は閑静な港町に過ぎない架空の島“レッドフォール”だ。
 レッドフォールでは科学実験によって生み出された吸血鬼の集団が,太陽の光を遮ることで自由に活動できるようになった結果,島を支配することに成功してしまう。プレイヤーは僅かな生存者とともに島を解放するための激しい戦いを強いられていくことになる。

 プレイヤーはソロでストーリーキャンペーンを楽しむことも,最大4人のプレイヤーたちと協力してCo-opモードを楽しむこともでき,シングルプレイとマルチプレイはシームレスに変更できる。プレイアブルキャラクターは,未確認生物の在野研究者として,自分で開発した武器を扱うデヴィンダー,秘密研究施設でインターンとして働いていた際に超人的な能力をを身につけたレイラ,ロボットの愛犬を使う工兵のレミ,そして元傭兵で狙撃に長けたジェイコブというメンバーとなっている。

孤独に包まれた都市生活は,コーヒーとおしゃべりでホッと一息
■コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
開発元: Toge Productions
販売元: Chorus Worldwide
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / PS4 / Switch / Xbox Series X|S / Xbox One / Mac


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 誰もが孤独を抱えている現代だが,一杯のコーヒーを飲みながら,マスターとのちょっとした会話でほっと一息つけることもある……。日本のテレビ番組「深夜食堂」に大きくインスパイアされたというシチュエーションでスマッシュヒットとなった第1作に続き,現在開発が進められているのが「コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ」だ。エルフやオークなどまで共存する,シアトルの自然の中にある小さなカフェバーのオーナーとして,さまざまな問題を心の内に秘めて店を訪れる客たちに,彼らの心を揺さぶるような一杯を提供してあげよう。

 赤(ハイビスカスティー)と青(蝶豆のラテ)のドリンクをタイトルにしたと思われる本作では,嵐の夜に必ずやってくるという新しいキャラクター,“セイレン”(Seiren)なども登場し,さらに肉厚なドラマが展開するはず。オリジナル開発メンバーの訃報を乗り越えて開発が続けられるだけに,そのリリースを心待ちにしている人も多いだろう。

膠着する塹壕戦を少しずつ動かしながら勝利を掴むRTS新作
■The Great War: Western Front
開発元: Petroglyph Games
販売元: Frontier Foundry
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC


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 「The Great War: Western Front」は,その名のとおり第一次世界大戦の西部戦線を扱った,名門Petroglyph Gamesによる最新タクティカルシミュレーションだ。塹壕だらけのベルギー沿岸部からスイス西部まで,長く延びた戦場で部隊を指揮し,野砲,戦車,戦闘機,さらに化学兵器といった新たなテクノロジーを開発しながら,膠着する前線を徐々に押し上げて,連合軍もしくは同盟軍を勝利に導いていく。

 基本のゲームプレイは1ターンを1か月に見立てたターンベースとなっており,部隊の配置を指示し,調査を行い,自軍戦線をどう押し上げるかを慎重に検討し,砲撃から兵士を守るための塹壕を掘り,さらに敵の突撃を阻止するために鉄条網を張り巡らせる。敵軍と衝突すればリアルタイムでのバトルが発生,この小競り合い(Minor War)に勝てれば,自分の勢力を僅かながらも勢いづかせることができる。前線の動きは微少だが,ロンドンの帝国戦争博物館と提携し,その専門知識で歴史の重要な転換点となった第一次世界大戦をリアルに表現することにこだわっている。

東欧産サバイバルアクションの決定版もいよいよ年内リリースへ
■S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
開発元: GSC Game World
販売元: GSC Game World
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / Xbox Series X|S


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 日本でも高い人気をほこる1人称視点サバイバルアクションの続編「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl」。GSC Game Worldの拠点であるウクライナは現在も緊迫が続く状況だが,そんな中でも開発は進められ,2023年中のリリースが予定される。
 本作は2006年にチェルノブイリ立入禁止区域“ゾーン”で2度目の原子炉の爆発が発生した後,さらに大きく変化した同地区が舞台となり,凶暴なミュータント,恐ろしいアノーマリー,派閥の抗争などで不安定な情勢が深まる中,計り知れない価値を持ったアーティファクトを入手するために,“ストーカー”と呼ばれる多くの冒険者たちが,危険を冒してゾーンに足を踏み入れるという設定だ。プレイヤーもストーカーの一人として,64平方キロメートルの広さを持つ放射能汚染地帯で活動していくのだ。

 武器は30種以上が用意され,さらにそれらをかなり自由にカスタマイズしていくことが可能だ。多様化したAIのシステムで,ミュータントたちは同じタイプでも異なる行動パターンを取り,群れで襲ってくるような厄介な者もいる。飢え,睡眠,出血,被曝などのサバイバルメカニクス,昼夜や天候のサイクル,3Dフォトグラメトリーによるリアルなグラフィックスなど見どころの多いゲームになりそうだ。

ロビンフッドの伝説を仲間たちと紡ぐ,新作Co-opアクション
■Gangs of Sherwood
開発元: Appeal Studios
販売元: Nacon
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC


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 ソロまたは最大4人での協力プレイが楽しめるアクションゲーム「Gangs of Sherwood」は,ロビンフッドの伝説をモチーフにしており,賢者の石により強大な力を得たノッティンガム代官とその軍隊と戦うため,ロビン,マリアン,タック修道士,リトル・ジョンの4人の英雄が立ち上がるというストーリーで,プレイヤーは4人のキャラクターの1人として戦っていく。ハリウッド映画のような雰囲気で,貴族から奪った財宝を,虐げられた貧しい庶民たちに分け与えたり,無実の罪を着せられて囚われている人を救出したりといったミッションをこなしていくことで,ロビンフッドたちの名声を高めていくのだ。

 3人称視点でのテンポ良いゲームプレイで,遊びやすそうな雰囲気の「Gangs of Sherwood」。ソロでもしっかりとプレイできるとのことだが,それぞれのアビリティを生かしたコンボ技を繰り出して戦うなど,友達と一緒にプレイすると楽しそうだ。ミッションをこなしていくことでアップグレードや強力なコンボ技をアンロックしたり,余った金貨で商人と取引し,それぞれのキャラクターをユニークな装備でカスタマイズしたりしていく。ライブサービスでのアップデートも期待でき,長く遊べる作品になりそうだ。

往年の名選手たちも登場するプロレスファンタジーRPG
■レッスルクエスト
開発元: Mega Cat Studios
販売元: Skybound Games
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / PS4 / Switch / Xbox Series X|S / Xbox One


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 「レッスルクエスト」は,モンスターやエイリアン,ロボットなどが共存するファンタジー世界に暮らす住人が,熱狂するプロレス界の頂点を極めるために,さまざまな相手と対戦していくことで成長していくというRPGだ。1970年代から80年代にかけて活躍したジェイク・“ザ・スネーク”・ロバーツランディ・”マッチョマン“・サベージ,そしてアンドレ・ザ・ジャイアントといった伝説的なプロレスラーたちの肖像権を獲得しており,彼らから手ほどきを受けつつ,時にはタッグを組んで団体戦にも参加しながら,パワーボムやパイルドライバーなどのスキルを体得し,頂点へと突き進んでいく。

 “プロレスファンタジーRPG”というユニークな立ち位置を見せる「レッスルクエスト」だが,トラップが仕掛けられたダンジョン内を探索して“秘宝のマスク”を探し求めたり,獲得した賞金で個性的なタイツを購入したりといったアドベンチャー要素も満載。経験を積むことによって新しいプロレス技を取得できるだけでなく,タウント(挑発)や入場ポーズまで磨きをかけていくこともできるという。

ゼノモーフだらけの基地内で戦い続けるローグライクストラテジー
■Aliens: Dark Descent
開発元: Tindalos Interactive
販売元: Focus Entertainment
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One


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 「Aliens: Dark Descent」は,衛星“レセ”の月面基地で繁殖したゼノモーフ(いわゆるエイリアンとして知られるクリーチャーの名称)を駆逐するため,戦いを余儀なくされた海兵隊の司令官となって,能力の異なる隊員たちにうまく指示を出しながら戦っていくというタクティカルアクションゲームだ。キルされればその隊員は復活しない“パーマデス”の要素があるゲームメカニクスとなっており,大きなマップの中で慎重かつストラテジックに隊員たちを動かし,探索を重ねて新たなルートをアンロックしたり,モーショントラッカーを設置してセーフゾーンを確保したりしながら,襲い掛かってくるゼノモーフと対峙していくのだ。

 異なるスキルを持つ5つの兵科のメンバーをうまくマネージメントしていく作品だが,ユニットの操作はリアルタイムで行うことになるため,じっくり考えながらプレイできるわけではない。映画「エイリアン」シリーズを想起させる緊迫感のある進行で,プレイするたびに新しい発見があるような息の長いゲームになるのではないか。

悟空の身に一体何が起きたのか。西遊記の裏側を描くダークファンタジー
■Black Myth: Wukong
開発元: Game Science Interactive Technology
販売元: Game Science Interactive Technology
発売予定日: 2024年内
プラットフォームPC / PS5 / Xbox Series X|S


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 日本でも良く知られた“西遊記”をモチーフにした「Black Myth: Wukong」は,中国表記が「黒神話: 悟空」となることからもわかるように,孫 悟空を主人公にした作品だ。現時点でストーリーについては詳しく語られていないものの,西遊記の後日譚が描かれ,その中で「玄奘三蔵の行幸を成功させた悟空は,実は旅の途中で死んでいた」という中国の都市伝説を,同じく中国の伝承や神話に絡めて描く,ダークファンタジー色の濃いアクションRPGとなる。

 龍のような伝説上の生物はもちろん,四天王や如来のような仏像と戦うことから,孫 悟空が何らかの理由で反逆者となった印象も受けるが,プレイ体験はソウルライクなハードコアアクションになっているという。プレイヤーは如意棒を使いこなしたり,分身の術や変わり身の術などを駆使しながら,修羅の道を進んでいく。NVIDIAのサポートにより,Unreal Engine 5を使ったリアルなグラフィックスが,すでに多くのゲーマーのハートを鷲掴みにしているタイトルの1つだ。

光を手にして戦い続ける不眠症の男がカムバック
■Alan Wake 2
開発元: Remedy Entertainment
販売元: Epic Games Publishing
発売予定日: 2023年内
プラットフォームPC / PS5 / Xbox Series X|S


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 2021年末に制作発表されて以降,全く音沙汰のないサバイバルホラーの続編「Alan Wake 2」も,前作からは12年ぶりのリリースとなる。発表の際に,Remedy Entertainmentは「2022年夏頃までは静かにしています」と語ってはいたものの,未だに新情報が出てきていないのはファンをヤキモキさせているところだが,ゲームエンジンは,「Quantum Break」や「CONTROL」でも利用されたNorthlight Engineの最新版で,そのグラフィックスには大きく期待できる。

 現状で情報の更新はないが,公開されているトレイラーでは,前作にも登場した“ブライトフォールズ”,ニューヨークが舞台になっていると思われる描写,「Alan Wake's American Nightmare」で倒したはずの(主人公アラン・ウェイクの)もう1つの自我“ミスター・スクラッチ”,自身の書く小説の主人公アレックス・ケイシーが物語に絡んでいるらしいことなどがわかる。

ド派手な強盗集団が今度はニューヨークに進出?
■PAYDAY 3
開発元: Starbreeze Studios
販売元: Prime Matter
発売予定日: 2023年内 (アーリーアクセス版)
プラットフォームPC


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 Starbreeze Studiosの協力型アクションゲーム「PAYDAY 3」は,2017年から開発がアナウンスされていたが,今年に入って正式に発表となった。まだ,情報が少ない新作だが,ワシントンDCでの悪行も一息ついた数年後に,“ペイデイ・ギャング”たちがニューヨークに移動してきたという設定になっているようで,ゲームの説明文には「平穏な日々を送っていた彼らが,新たな脅威に対処するため再集結する」というような説明が書かれており,何らかの敵対勢力が描かれることになるのかも知れない。

 シリーズの開発元であるStarbreeze Studiosは,長年の資金繰りに悩まされつつも「PAYDAY」シリーズの開発と運営を続けており,今回はPLAION(旧Koch Media)傘下のパブリッシングブランドであるPrime Matterからのリリースが決定している。ニューヨークを舞台に再び暴れまわる日が待ち遠しい。

9世紀のバグダッドを舞台にしたシリーズ最新作はステルスアクションにフォーカス
■アサシン クリード ミラージュ
開発元: Ubisoft Bordeaux
販売元: Ubisoft Entertainment
発売予定日:2023年内
プラットフォームPC / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One


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 「アサシン クリード ミラージュ」は,毎年のリリースを止め,ライブサービスとしてロングテール化が進められてきたアサシン クリードシリーズの3年ぶりとなる新作だ。前作「アサシン クリード ヴァルハラ」にも登場したイスラム系の“隠れし者”であるバシムを主人公に,イスラム王朝黄金期である9世紀のバグダッドで,コソ泥に過ぎなかった彼がどうしてテンプル騎士団と影で戦うブラザーフッドに関わっていくことになったのかが描かれる予定だ。

 「アサシン クリード ミラージュ」では,オープンワールド型アクションRPGという体裁を残しつつ,よりステルスアクションにフォーカスした作風になるとされている。しかし,それでも都市近郊は広くカバーされる様子で,シリーズ作品で描かれていたブラザーフッドの要塞“アラムット”が,まだ建設中の状態で登場するとのこと。

著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
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