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印刷2020/01/09 19:37

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Ryzen 4000搭載ゲーマー向けノートPCに本気を見せるASUS。重量約1.7kgの「Zephyrus G14」など魅力の新型ノートPCをチェックしよう

画像集#017のサムネイル/Ryzen 4000搭載ゲーマー向けノートPCに本気を見せるASUS。重量約1.7kgの「Zephyrus G14」など魅力の新型ノートPCをチェックしよう
 米国・ラスベガスで開催中の大規模展示会「CES 2020」に合わせて,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,会場から離れたホテルにて独自の展示会場を用意して,来場した小売関係者や報道陣に新製品を披露していた。
 今回のASUSで注目すべきは,AMDが1月6日に発表したばかりのノートPC向けAPU「Ryzen 4000」シリーズを搭載するゲーマー向け製品を,複数ラインナップしてきた点にある。しかも,既存のノートPC筐体に新型APUを載せただけという単純なものではなく,同社のノートPCラインナップにも今までなかったような筐体を採用する製品を投入してきたのだから,力の入れようも分かろうというものだ。
 早速,新製品を紹介していこう。


ROG Zephyrus G14

重量1.6〜1.7kgで,Ryzen 7 4800HS&RTX 2060搭載


 まずは,ASUSの本気がうかがえる新型ノートPC「ROG Zephyrus G14」(以下,Zephyrus G14)から始めたい。価格は未定であるが,2020年前半の終わり頃には世界市場に向けて発売となるそうだ。

 Zephyrus G14は,14インチ液晶ディスプレイを採用して,公称本体サイズが324(W)×222(D)×17.9(H)mm,公称本体重量は1.6〜1.7kgという,ゲーマー向けノートPCとしてはなかなかの薄型軽量を実現した製品である。この薄型筐体に,8コア16スレッド対応APU「Ryzen 7 4800HS」と,ノートPC向けGPU「GeForce RTX 2060」(※グラフィックスメモリ容量6GB)を搭載するという,軽さと高性能を両立を実現しているのが大きな見どころと言えよう。

Zephyrus G14のシルバーモデル
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こちらはZephyrus G14のブラックモデル
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 筐体は,従来のZephyrusシリーズのイメージを踏襲しつつ,新しくデザインされたものだ。とくに,筐体天面パネルの半分が,1215個もの白色LEDを埋め込んだ「AniMe Matrix display」(以下,AniMe Matrix)となっており,LEDのアニメーションパターンをユーザーが作成することで,個性的なアニメーションを表示できるというのは,今までになかった要素である。

AniMe Matrixは,白色LEDでアニメーションを表示できるという“魅せる”ための機能だ
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 また,ディスプレイを開くと,天板の後端が筐体の下側に回り込んでスタンドとなる構造は,モバイルノートPCではよく見かけたものではあるが,ゲーマー向けノートPCで採用するのは非常に珍しいものだ。デザイン性と放熱の両方を兼ね備えたものと評価できる。

ディスプレイを開いた状態のZephyrus G14を右側から見た写真。特殊な形状のヒンジで本体とディスプレイがつながっており,後端部がスタンド代わりとなって底面を浮かせているのが見てとれよう
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 搭載する液晶パネルは,以下の3種類を用意している。いずれもIPS方式の液晶パネルで,sRGB色空間カバー率は100%,VESAのディスプレイ同期技術「Adaptive-Sync」に対応する点もポイントだ。

  • 解像度:2560×1440ドット,リフレッシュレート:60Hz
  • 解像度:1920×1080ドット,リフレッシュレート:120Hz
  • 解像度:1920×1080ドット,リフレッシュレート:60Hz

 なお,メインメモリ容量は最大32GB。内蔵ストレージは,最大で容量1TBのPCI Express(以下,PCIe)3.0接続型SSDを1基搭載するとのこと。そのほかに,Intel製のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応無線LANモジュールを内蔵しているそうだ。

英語版のキーボード。Nキーロールオーバー対応で,アクチュエーションポイントの深さは1.7mmと,薄型ノートPCとしては深い。4基のスピーカーを内蔵するのもZephyrus G14の特徴で,パームレスト部分の左右端にあるのがステレオスピーカーである
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Zephyrus G14の底面。底面前側の左右端には,サブウーファーを2基内蔵している
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本体左側面。左から電源コネクタ,HDMI 2.0b Type-A出力,USB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort Alternate Mode対応),4極3.5mmミニピンヘッドセット端子が並んでいる
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本体右側面。左からUSB 3.2 Gen 2 Type-C×1,USB 3.2 Gen 1 Type-A×2という配置だ。Thunderbolt 3ポートがないのは少し残念
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 まったく新しいAPUを,これまた新開発の薄型筐体に搭載したZephyrus G14シリーズは,ASUSがRyzen 4000 APUに対して本気であることを示す好例と言えよう。国内での発売が待ち遠しい。

ASUS公式WebサイトのZephyrus G14に関するポスト(英語)



TUF Gaming A15/A17


 ASUSはほかにも,Ryzen 4000シリーズAPUを搭載するノートPCとして,エントリー〜ミドルクラスのゲーマー向け製品ブランド「TUF Gaming」から,「TUF Gaming A15」と「TUF Gaming A17」の2製品を出展していた。価格は明らかになっていない。

左がTUF Gaming A17で,右がTUF Gaming A15だ
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 名称から想像がつくとおり,TUF Gaming A15は15.6インチサイズ,TUF Gaming A17は17.3インチサイズのIPS液晶パネルを採用する製品だ。どちらもAPUとして,Ryzen 4000Hシリーズ――おそらくRyzen 7 4800H――を搭載するのが特徴である。

 TUF Gaming A15は,GPUとして「GeForce RTX 2060」を採用しており,液晶ディスプレイは解像度1920×1080ドットで,最大リフレッシュレート144Hzに対応する。メインメモリ容量は最大32GBで,内蔵ストレージは最大で容量1TBのPCIe接続型SSDを搭載可能だ。

TUF Gaming A15。とくに薄さや軽さを重視した製品ではなく,公称本体重量は2.3kgとのこと
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 なお,筐体の外装にアルミニウム合金を採用するモデルと,樹脂素材を採用するモデルの2種類をラインナップしているそうだ。

 一方のTUF Gaming A17は,搭載GPUがノートPC向け「GeForce GTX 1660 Ti」と,スペックが低くなっている。液晶ディスプレイはサイズが異なるほか,最大リフレッシュレートも120Hzとやや低い。なお,解像度はTUF Gaming A15と変わらない。搭載APUも同様だ。

TUF Gaming A17
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 Zephyrus G14ほどの派手に目を惹く要素はないが,価格対スペック比の高い製品になると期待できるので,適正な価格での国内販売を期待したいところだ。


Mini LEDバックライトを採用したハイエンド液晶ディスプレイも出展


 今回のASUSによる新製品発表では,ゲーマー向け液晶ディスプレイにも注目すべき製品がいくつかあったので,簡単に紹介したい。まずは,ディスプレイの最新技術を詰め込んだハイエンド製品「ROG Swift PG32UQX」(以下,PG32UQX)から見ていこう。

PG32UQX
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 PG32UQXは,32インチサイズ,4K解像度(3840×2160ドット)のIPS液晶ディスプレイである。最大の特徴はバックライトで,超小型のLEDを敷き詰めて1152ゾーンのエリア駆動(ローカルディミング)を実現しているのだ。加えて,最大輝度も1400cd/m2で,VESAのHDR関連規格である「DisplayHDR」で最高の輝度性能を示す「DisplayHDR 1400」の認定を取得。400cd/m2程度が一般的なHDR対応液晶ディスプレイよりも,明るい映像でHDRコンテンツを表示できる。

 ゲーマー向け液晶ディスプレイらしく,垂直最大リフレッシュレートは144Hzで,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術である「G-SYNC Ultimate」にも対応しているとのことだ。
 スペック面ではまさに最高峰の液晶ディスプレイだけに,価格がハードルとなりそうな点だけは気になるところか。

 大型のゲーマー向け液晶ディスプレイとしては,43インチサイズで4K解像度の「ROG Swift PG43UQ」(以下,PG43UQ)という製品も発表となった。

PG43UQ
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 PG43UQは,映像信号の圧縮技術である「Display Stream Compression」(以下,DSC)に,世界で初めて対応したゲーマー向け液晶ディスプレイであると,ASUSは主張している。なお,DSCとは何かについては,西川善司氏による解説記事を参照してほしいが,ごく大雑把に言えば,従来はデータ量が多すぎて伝送できなかった色数や解像度の高い映像を,既存のDisplayPort 1.4などで伝送するための不可逆の映像圧縮技術だ。
 ただ,DSC対応が具体的にどんなゲームで活用できるのかは,よく分からないというのが正直なところだ。

 そのほかの仕様についても簡単に触れておくと,液晶パネルはVA方式で,応答速度(MPRT)は1ms,垂直最大リフレッシュレートは144Hzで,Adaptive-SyncおよびG-SYNC Compatibleにも対応。DisplayHDR 1000の認定も取得済みである。

 最後に紹介する液晶ディスプレイは,NVIDIAが北米時間1月5日に発表した垂直最大リフレッシュレート360Hz対応のG-SYNC機能を備えた「ROG Swift 360Hz G-SYNC Monitor」(以下,ROG Swift 360Hz)だ。名称からすると,まだ正式な製品名は決まっていないようである。

ROG Swift 360Hz
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 ROG Swift 360Hzを高性能なグラフィックスカードと組みあわせれば,「Dota 2」や「Counter-Strike: Global Offensive」といった,描画負荷の軽いeスポーツタイトルで最大360Hz(360fps)というかつてない高フレームレート表示を行えるのが特徴である。eスポーツのプロ選手やセミプロ級のプレイヤーであれば,低遅延で滑らかに映像を表示できる利点を魅力に感じるかもしれない。

Dota 2を使って,360Hz表示(左)と240Hz表示(右)で横スクロールする映像の視認性を比較するデモ。写真ではどちらもブレブレで分からないが,小さな文字は見やすさに歴然とした違いがある
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ASUS公式Webサイトにおけるゲーマー向け製品発表のポスト(英語)


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