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「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)
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印刷2010/12/04 21:01

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「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

画像集#001のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する
(拡張パックを買う人向け編)


 前回(第2回)は,「World of Warcraft: Cataclysm」(以下,Cataclysm)の新要素から,Cataclysmを購入していないプレイヤーを含む全プレイヤーに影響する部分を取り上げた。

画像集#010のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 第3回となる今回は,Cataclysmを導入したプレイヤー“のみ”に影響する新要素のほうをピックアップしていこう。今回の連載を読めば,Cataclysmを導入したくなること間違いナシだ。
 ちなみに前回および今回の情報は,すべて発売前のβテストが元となっているので,12月7日以降に全世界のプレイヤーが遊ぶLiveサーバー適用時には,一部変更されている可能性があることは,あらかじめご了承を。

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■新種族「Worgen」と「Goblin」

 Cataclysmでは地殻変動によるエリア再構築と並び,新種族である「Worgen」と「Goblin」の存在が大きなセールスポイントとなっている。それぞれ,どのような特徴を持った種族なのか見ていこう。

画像集#015のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編) 画像集#014のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)


・Worgen
 Worgenは“Alliance”陣営でプレイ可能な種族で,いわゆる“狼男”だ。「Death Knight」「Druid」「Hunter」「Mage」「Priest」「Rogue」「Warlock」「Warrior」の8クラスに就くことができる。
 Worgen固有の能力はいろいろあるが,なんといってもそのフォーム(外見)を「Worgen」か「Human」かに切り替える“Two Forms”が特徴的だ。キャラクター作成したての時点では使えない能力だが,スタートゾーンにある必須クエストを進めることで使用可能になる。

画像集#008のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

Aberration:
NatureとShadow属性に対してresistance値ボーナスを得る

Darkflight:
10秒間移動速度を40%アップさせる。ただしRogueのSprintなどとはクールダウンを共有する

Flayer:
プロフェッションSkinningに15のボーナスを得る。また,Skinning実行速度が速くなる。当然ながらSkinningを習得していなければ意味はない。

Two Forms:
WorgenとHumanフォームを切り替える

Viciousness:
クリティカルチャンスに1%のボーナスを得る

 WorgenはTwo Formの使用により,移動中は人間の外見でいることが可能だが,戦闘中は必ずWorgenになる。
 物語のスタート地点はAzeroth東のEastern Kingdom,その西北に位置するGilneasだ。Gilneasに住まう人々は,理性を失い凶暴で破壊を求める,狼と人間を足して二で割った外見をしたWorgenによる侵略に晒される。
 Worgenは呪いを持ち合わせており(Worgenに襲われた人間もWorgenになってしまう),このWorgen化からGilneasの人々を救うため,Night Elfのドルイドが知恵を貸した。プレイヤーキャラは変身しても正気を保てるよう克服したWorgenであり,近隣の脅威であるアンデッド勢力Forsaken(Horde陣営)を退け,Allianceに加わるのだ。

Gilneas
画像集#003のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)


・Goblin
 GoblinはHorde陣営でプレイ可能な種族だ。そのまま“ゴブリン”である。「Death Knight」「Shaman」「Hunter」「Mage」「Priest」「Rogue」「Warlock」「Warrior」の8クラスに就くことができる。
 種族固有の能力は非常にユニークなものが揃っており,“鳴り物入りでの登場”と呼ぶにふさわしい存在だ。

画像集#009のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

Best Deals Anywhere:
勢力との友好度合いを示すReputationに関係なく,NPCからの購入時,常に20%の値引きを得る

Better Living Throught Chemistry:
プロフェッションAlchemyに15のボーナスを得る。Alchemyを習得していなければ意味はない

Pack Hobgoblin:
1分間だけ,どこからでもBank(銀行)にアクセスできる

Rocket Jump:
前方へ大きくジャンプする。ただし落下ダメージは通常どおり発生するので注意。クールダウンは2分間必要

Rocket Barrage:
ベルトからロケット弾を噴出する。キャラクターのレベルや攻撃力に比例してダメージが上がる。Rocket Jumpとクールダウンを共有するため,同時使用は不可

Time is Money:
Attack speed, Casting Speed(攻撃速度)に1%のボーナスを得る

 物語のスタート地点は,Azeroth世界地図の中心にある渦巻き“The Maelstrom”の南に位置する,Kezanという島だ。
 数百年以上も昔,GoblinはTrollの奴隷であり,鉱山で働かされていた。そこで「Kaja'mite」という不思議な魔力を持った鉱石を発見したGoblinは,急速に知恵を獲得し,Trollを追い出してKezanを支配したのだ。
 第二次大戦以後,GoblinはHordeにもAllianceにも中立な,いわば武器商人のような立場をとってきた。Cataclysmでは,このKezanがAllianceの干渉に遭うこととなり……利害の一致から,GoblinはHordeに参加することになる。


■キャラクターLv上限が85に
 「Wrath of the Lich King」(以下,WotLK)の上限であった80から5つ引き上げられ,レベルキャップは「85」となる。これにより,新たなダンジョンやゾーンなどへの進入が可能になるほか,後述する「Reforging」(リフォージング)の恩恵を受けられるようになる。

新ゾーン「Vash'jir」
画像集#013のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)


■Reforging
 WoWの装備アイテムにはすべて,クオリティの指針となるように,“アイテムLv”と呼ばれるパラメータが設定されている。「Reforging」とは,アイテムLvが200以上あるアイテムのステータスを書き換える機能のことだ。
 自分のクラスやTalent構成で不必要なステータスを削り,必要なステータスを伸ばすことで,より尖ったアイテムへと強化できる。Reforging自体はCataclysmがなくても利用可能で,実はWotLKの後期アイテムも対象になる(とはいえ,主眼としているのはCataclysmで開放されるアイテムだ)。

画像集#006のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)
減らすステータスと増やすステータスを選び,プレビューしている画面
画像集#007のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)
Reforging NPC

 ReforgingはNPCが行う。首都にいるEnchantトレーナーの近くに,<Arcane Reforger>とタグのついたNPCが追加されているので話しかけてみよう。
 Reforging専用のウィンドウが開くので,ステータスを変えたいアイテムをドラッグ&ドロップしてみよう。左側で「なくしたいステータス(stat to reduce)」を選び,右側で「付け加えたいステータス(stat to add)」を決める。決まったら“Reforge”をクリックして完了だ。

画像集#005のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 なお,Reforgingにはいくつか制限が設けられているので注意したい。

・実行費用はアイテムのNPC売却価格に等しい
・やり直し(Restore)も可能だが,費用は一切返却されない
・「Agility」「Intellect」「Stamina」「Strength」「Resilience」「Attack Power」は増減できない
・アイテムに最初から付いているステータスを伸ばすことはできない
(例:とあるアイテムに「Haste」と「Critical」のステータスが付いていた場合,Criticalをなくす代わりにHasteをさらに増やすようなことはできない)



■「Mastery」能力の強化
 「Mastery」とは,前回紹介した「Talent」に関連した,キャラクター性能に大きく関わる新システムだ。メインとなるTalentツリーに応じたMasteryが,Lv80になると開放される。

 具体例を見てみよう。PaladinのTalentは,回復系の“Holy”ツリー,壁役としての役割を果たす“Protection”ツリー,攻撃に特化した“Retribution”ツリーの3つから選べる。それぞれに強力なMasteryが用意されている。

・HolyツリーのMastery:「Illuminated Healing」
「Heal(回復)した対象に,そのHeal量の10%に等しいダメージシールドを張る。Mastery skillが1増えるごとに,Heal量の1.25%がシールドに上乗せされる」

・ProtectionのMastery:「Divine Bulwark」
「Blockする確率を18%増やす。Mastery skillが1増えるごとに,このBlock確率をさらに2.25%上乗せする」

・RetributionのMastery:「Hand of Light」
「通常攻撃時に8%の確率でHand of Lightが発生する。Hand of Lightの効果中はHoly Powerを要求するSpellが最大威力で使えるうえに,溜めているHoly Powerを消費しない。Mastery skillが1増えるごとに,この発生確率が1%上がる」

画像集#004のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 Mastery skillは,「Mastery Rating」というステータスがついているアイテムを装備することで上げられる(数値が加算される)。このステータス付き装備アイテムが,Cataclysmではたくさん登場する。

 WoWはパッチによる仕様変更の頻度が高く,Masteryの性能も今後どんどん様変わりするであろう。
 ちなみに,対象の装甲を無視する「Armor Penetration」,攻撃をBlockした際の軽減ダメージ量を決める「Block Value」,Mana回復の重鎮「MP/5sec」,壁役必携であった「Defense」などのステータスは,Cataclysmのパッチで存在すら消え去っている。これらも,Cataclysmによる思い切った「変動」の一部だ。


■Azerothでも飛行Mountが使用可能に
 拡張パック第1弾で登場した“空を飛ぶMount”は,これまで「Outland」と「Northrend」のみ存在したが,Cataclysmでついに「Azeroth」が解禁となった。Lv60になればStormwind,OrgrimmerあるいはDalaranのトレーナーから250Goldで習得可能だ。このSkillは,Cataclysmを購入したプレイヤーのみが習得可能となる。

画像集#002のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)


■皆が習える考古学「Archeology」
 「Archeology」とは考古学のことだ。Cataclysmでは,世界に散らばる無数の遺物から歴史を解析し,時として希少なアーティファクトを得られるようになる。
 Archeologyは,「Fishing」(魚釣り),「First Aid」(応急手当),「Cooking」(料理),「Riding」(Mount免許)と並んでセカンダリのプロフェッションに属するため,Cataclysm購入者なら全キャラクターが習得できる。

画像集#011のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 ワールドマップにショベルのアイコンが表示されるようになり,ショベルのある場所へ移動すると,今度はゾーンマップに赤く縁取られた採掘場(Dig site)が表示される。
 採掘可能な場所に降り立ったら,あとは「Survey」(調査)Skillを使って,器具が示す方向へと進めばOKだ。ちなみに器具の色でおおよその距離が判定可能(赤:相当遠い,灰色:約40ヤード以内,黄色:約10ヤード以内)。
 ここで掘り当てた「Fragment」(破片)を必要数集めることで,Reserch skillのメニューから選べる「Solve」(解析)を行える。

画像集#012のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 無事解析できるとお宝が手に入るが,毎回素晴らしいアイテムが出るとは限らず,灰色のジャンクが出ることもしばしばだ。
 あくまでもセカンダリのプロフェッションのため,マウントに代表される趣味アイテムを集める人には有用だが,戦闘能力を極めるために必須というものではない。

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画像集#020のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編) 画像集#019のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)

 次回はβテストのクライアントで,実際に冒険してみたプレイレポートをお届けしよう。

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■■中田さとし(ライター)■■
画像集#017のサムネイル/「World of Warcraft スターターガイド2010」第3回:「Cataclysm」の新要素を検証する(拡張パックを買う人向け編)
1982年生まれ。慶應義塾大学卒業後,翻訳会社勤務を経てフリーライターとなる。MMORPG全般をこよなく愛するというゲームライターは多いが,中田氏の場合は「World of Warcraft」一筋。ライターとしての代表作はなんといっても,2010年5月に発売された「デジタルゲームの教科書 知っておくべきゲーム業界最新トレンド」(デジタルゲームの教科書制作委員会/ソフトバンククリエイティブ)だ。「第12章 日本タイトルの海外へのローカライズ」の章の著者である。(※協力: 智凡迪科技股份有限公司、密技冰風暴


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