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富士通,「arrows」ブランドの携帯端末事業を手がける子会社を投資ファンドに譲渡
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印刷2018/01/31 16:43

業界動向

富士通,「arrows」ブランドの携帯端末事業を手がける子会社を投資ファンドに譲渡

 2018年1月31日,富士通は,携帯端末事業を手がける子会社の富士通コネクテッドテクノロジーズ(以下,FCNT)の株式と,同じく子会社である富士通周辺機の携帯端末事業(社工場)を承継する新会社の株式を,2018年3月末を目処に,投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(以下,ポラリス)に譲渡すると発表した。
 FCNTは,arrowsブランドのスマートフォンおよびタブレット端末の開発を担当しており,今回の発表でFCNTが譲渡後も同ブランドを提供することに触れられている。つまり,今後,arrowsブランドは,富士通グループから離れることになるわけだ。なお,株式の譲渡にともなう富士通の連結決算に対する影響は,約300億円の予定とのこと。

 FCNTの株式は,富士通からポラリスが設立する新会社(株式譲受会社)へと譲渡される。一方,富士通周辺機の携帯端末事業は,富士通がジャパン・イーエム・ソリューションズ(以下,JEMS)という新会社を設立し,携帯端末事業をJEMSへと承継させたうえで,同社の株式をポラリスの株式譲受会社に譲渡するというプロセスを経るそうだ。また,現在同社が担っている富士通周辺機のプリンタ関連事業については,JEMSに譲渡することなく,そのまま残すという。
 今回の株式譲渡後も,富士通はFCNT株の30%,JEMS株の19%を保有するとのことだ。

 arrowsユーザーにとっては不安を感じるニュースかもしれないが,当面,arrowsがなくなることはなさそうなので,落ち着いて状況を見守るのがいいだろう。

富士通による当該プレスリリース

  • 関連タイトル:

    arrows(旧称:ARROWS)

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