連載
ハロー!Steam広場 第304回:何でも壊せる世界で強盗ミッションに挑むアクションゲーム「Teardown」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,おじいちゃんとおばあちゃんだけで構成された組織でニューヨークを救う番犬Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第304回は,Tuxedo Labsが手掛ける「Teardown」を紹介しよう。借金まみれとなったプレイヤーが怪しい人物の依頼を引き受け,車を盗んだり,建物を破壊したりする一人称視点のアクションゲームだ。脱出ルートを作り,セキュリティが来る前に逃げ出せればクリアだ。
何でも壊せる世界で強盗ミッションに挑むアクションゲーム「Teardown」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,海外のインディーズ系デベロッパTuxedo Labsが手掛ける「Teardown」を紹介しよう。
本作は,借金まみれとなったプレイヤーが怪しい人物の依頼を引き受け,車を盗んだり,建物を破壊したりする一人称視点のアクションゲームだ。ゲームの世界はボクセルで構築されており,プレイヤーはほぼすべてのものを破壊できる。車で壁につっこむとそこに同じくらいの穴が開くし,支柱を破壊していけば建物は倒壊する――といった具合で,物理演算もリアルにシミュレートされているのがポイントだ。
プレイヤーは自分の拠点にあるPCを使ってミッションを受け,現地で目標を達成していく。基本的に目標は複数用意されており,1つでも完了するとセキュリティチームが到着するまでのカウントダウンが始まる。制限時間は60秒で,これがゼロになるまでにすべての目標を達成して脱出しなければならないわけだ。なので,目標を目の前にしたら地図を広げて,ほかの目標の位置と脱出ポイントを確認し,どのようなルートでいくかを考えなければならない。
ここでキモになるのが“破壊”だ。このゲームにおける破壊行為は,さまざまなショートカットを生み出す。ダンプカーで家に突っ込み貫通させておけば帰りに最短距離を通れるし,その衝撃で家の煙突が倒れて用水路に橋がかかるなんてミラクルが起きることもある。
何かを燃やすなどして警報が鳴らない限りは,目標を達成するまでカウントダウンが始まらないので,こうして事前に脱出ルートを準備しておくことが攻略のカギになるわけだ。
破壊に使える道具もいろいろなものが用意されている。自前で持ち込める道具は,「スレッジハンマー」や「切断トーチ」といった工具類で,これらはミッション達成時にもらえるお金を使って性能を上げていくことも可能だ。
ただ破壊力という面では,やはり現地にある重機などに分がある。ショベルカーであれば,3階にある金庫をショベルで引きずり出せるし,いざとなれば車体を川に突っ込ませて橋代わりにもできる。
何をどのように利用するかはプレイヤーの発想次第だが,結局のところぶっ壊すのが手っ取り早くて気持ちいいのは確かだ。脱出ルートまでにある障害物はぜんぶダンプカーで破壊してしまえ。
ちなみに,本作で使用されているボクセルエンジンはTuxedo Labsが独自に開発したものである。このエンジン自体に興味がある人向けに,「Sandbox」や「Create」といったモードも用意されているので,気になる人はぜひ遊んでみてほしい。
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.