ハロー！Steam広場 第313回：最強のスロットマシンを作るローグライクゲーム「Luck be a Landlord」

「すちーむ」ってなぁに？というよい子のみんな集まれー！　「ハロー！ Steam広場」は，PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを，筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する，とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば，ヘッドショットに集中しすぎてリアルで酸欠になる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

　ハロー！Steam広場 第313回は，「Luck be a Landlord」を紹介しよう。本作は，スロットマシンを使って家賃を稼ぐという，変わったテーマを持つ作品だ。リールにシンボルを追加していくことで，独自のスロット面を作れるのが特徴で，デッキビルダーのようなプレイフィールになっている。

最強のスロットマシンを作るローグライクゲーム「Luck be a Landlord」

　アーリーアクセスとは，開発途中のゲームを購入して，デバッガー兼プレイヤーとして参加できる，Steamの販売形態の1つだ。今回はTrampolineTalesが手掛ける「Luck be a Landlord」を紹介しよう。


　本作は，家に設置されたスロットマシンを使って家賃を稼ぐという，変わったテーマを持つ作品だ。変わっているのはそれだけでなく，本作はスロットのシンボルをカスタマイズして効率化を図るという，デッキビルダー系ローグライクのような要素も含んでおり，“ローグライクスロットゲーム”といったところか。


　ゲームをスタートすると大家から，「5スピン後に25コイン回収するよ」というメッセージが飛んでくるので，まずはこれを目標にスロットを回していく。スロットは止まった画面内のシンボルの効果でコインがもらえる仕組みで，縦横斜めに列を作る必要はない。その代わり，シンボルよりも空白の部分が多いので，始めてすぐだと「5スピン後に25コイン」はけっこうギリギリのラインだったりする。
　また，クリアしてもすぐに「次は5スピン後に50コインね」といった感じで家賃が値上がりしていくので，結局はそのままだとゲームオーバーになってしまう。


　そこでポイントになるのがシンボルの追加だ。スロットを回してコインをもらうと，次に3つのシンボルがランダムに表示され，その中からリールに追加するものを1つ選べる。こうしてスロットマシンの空白を埋めていくことで，一回のチャレンジで稼げるコインが増えていくわけだ。


　シンボルを選ぶうえで重視すべきは「シナジー」である。例えば，クマのシンボルは単体で1コインを排出するが，隣接（周囲8マス）にハチミツのシンボルがあるとそれを食べて35コインを追加で排出してくれる。ハチのシンボルであれば，隣接する花シンボルの排出コイン数を倍にしてくれる。このように，かなり高い相乗効果を持つシンボルが多く用意されているのだ。


　また，家賃の支払いを終えるとアイテムが1つもらえるのだが，これもシンボルとのシナジーを持つものが多い。こういったシナジーを考えてシンボルを選択し，それがうまく効果を発揮するとスロットの大勝ち状態を味わえるわけだ。デッキビルダー系のローグライクゲームが好きな人であれば，シンボルがカードでスロットがデッキと考えると理解しやすいだろう。

　3つのシンボルは上記のとおりランダム選出なので，狙ったシナジーを組めないまま終わることもあるが，回すたびにシナジーが発生し，コインがじゃんじゃん排出されて笑いが止まらない，なんてことも起きうるわけで，こういった運要素も楽しめる人であれば，お気に入りの1本になるだろう。

750コインが最終支払いとなり，これを乗り越えるとゲームクリアだ

　本作には現時点で約100種類のシンボルと約70種類のアイテムが実装されているが，正式リリースまでに100以上のシンボルとアイテムの追加を予定しているとのこと。その正式リリースは2021年内に予定されており，リリース以降は価格も上がるそうなので，興味のある人は今のうちに購入して遊び始めよう。