「英雄コナン」をテーマにした新作RTS，「Conan Unconquered」の販売がスタート。日本語にも対応

　ノルウェーのパブリッシャFuncomは，Petroglyphが開発したPC向けRTS「Conan Unconquered」の販売を開始し，ローンチトレイラーを公開した。

「Conan Unconquered」公式サイト

　ロバート・E・ハワードの古典的ヒロイックファンタジー「英雄コナン」シリーズのライセンスを持つFuncomは，これまでにもコナンをモチーフにしたゲームをいくつもリリースしてきたが，今回の「Conan Unconquered」は，コナンものとしては珍しいストラテジージャンルの作品だ。1933年に発表された短編シリーズの1つ「Black Colossus」（日本では未訳の模様）という，かなりマニアックな世界観がベースになっている。
　原作は，ハイボリアの砂漠地帯に追放されたコナンが，ミトラ神を信奉する王国クラジャの女王と出会い，砂漠の放浪民族ナトークや野獣の軍隊を率いたソーサラーのトゥグラと戦うという筋書きになっている。


　開発を担当するPetroglyphは，1990年代に「Dune」や「Command & Conquer」などを生み出し，RTSというジャンルの構築に力を尽くしたメンバーが多く在籍するデベロッパだ。この「Conan Unconquered」は2017年にNumantian Gamesがリリースした「They Are Billions」に大きな影響を受けており，一般的なRTSのようなミッション形式にはなっていない。
　プレイヤーは，コナンのほか，異なる特性を持った複数のキャラクターからリーダーユニットを選び，資源の採集を行いながら街の要塞化とユニットの生産を進める。そして，一定時間になると波のように押し寄せてくるトゥグラの魔軍と戦っていく。目的は魔軍を倒すことではなく，次第に強化されていく敵の攻撃にどれだけ長く耐えられるかを競うのだ。


　2人のプレイヤーによるCo-opもサポートされており，Steamのストアページによれば，インタフェースと字幕が日本語に対応しているとのこと。巨大なミトラの化身を召喚できたり，長い間死体が放置されている場所に毒ガスが発生して周囲のユニットのヘルスを削ったりと，ユニークな仕組みも散りばめられており，仲間と一緒にプレイするのが楽しいゲームに仕上がっているようだ。