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AMD,Ryzen 3000シリーズで「Destiny 2」が起動できない不具合に対処するチップセットドライバなどをリリース
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印刷2019/07/31 15:18

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AMD,Ryzen 3000シリーズで「Destiny 2」が起動できない不具合に対処するチップセットドライバなどをリリース

 米国時間2019年7月30日,AMDは,技術面の広報を担当するRobert Hallock(ロバート・ハロック)氏による同社公式Blogへの投稿で,第3世代Ryzenこと「Ryzen Desktop 3000」シリーズの不具合に対応する新しいチップセットドライバ「AMD Chipset Driver Version 1.07.29」(以下,Chipset Driver 1.07.29)と,純正オーバークロックユーティリティ「Ryzen Master」のVersion 2.0.1.1233を公開した。

 今回のアップデートで,とくに重要なのはチップセットドライバで,Ryzen Desktop 3000シリーズで報告のあった「Destiny 2」が起動できないという不具合に対する“暫定的”な対策が含まれている。
 また同時に,Chipset Driver 1.07.29では,Windows 10における電源管理の設定を「Ryzen Balanced」にした場合,アイドル時にCPUクロックやCPU電圧が上昇しがちになるというRyzen Desktop 3000シリーズで報告のあった現象に対する修正も含まれているそうだ。

 ちなみに,Ryzen Desktop 3000シリーズでDestiny 2が起動できない不具合は,ハードウェアを使った乱数を得るRdRAND命令のエラッタに起因する。
 実はDestiny 2と別に,Ryzen Desktop 3000シリーズにおける「RdRAND」命令の不具合(エラッタ)により,Linuxのディストリビューションが起動できないという問題も明らかになっていた。Linuxに関する大手ニュースサイト「Phoronix」は,この問題についてAMDから受け取った声明を公開しているのだが,その中でAMDは,「LinuxディストリビューションとDestiny 2の起動に影響を与える問題に対する修正BIOSをリリースする」と述べている。つまり,Destiny 2もRdRAND命令のエラッタにより起動できなかったというわけだ。

 ここでいうBIOSの修正というのは,AMDのブログポストで触れられている「AGESA 1003ABB」のことである。チップセットドライバによる修正が「暫定」にすぎないのは,AGESA 1003ABBによるRdRAND命令の修正こそが最終解決となるからだ。
 AMDのブログポストによると,AGESA 1003ABBをエンドユーザーが入手可能となるのは,各マザーボードメーカーによる品質チェックを経てからになるため,向こう数週間ほどかかるという。つまり,抜本的な対策である新BIOSが公開となるまでの空白期間を埋めるために,チップセットドライバにも対策を入れたと解釈してもいいかもしれない。

※AMD製チップセット搭載マザーボード向けファームウェアの名称

 一方,Ryzen Masterのアップデートは,CPU温度およびCPUコア電圧を得る方法を改善して,Ryzen Desktop 3000シリーズでより現実的な値が表示されるようになっているとのことである。

 なお,本稿執筆時点では,Chipset Driver 1.07.29とRyzen Master Version 2.0.1.1233のどちらも,AMDの公式サポートページである「ドライバーとサポート」からはダウンロードできなかった。いずれ公式サポートページからダウンロードできるようなると思うが,すぐにでも試したいというRyzenユーザーは,ブログポストを確認するか,以下に示すリンクを試してほしい。

AMD公式Blogの当該ポスト(英語)

AMD Chipset Driver version 1.07.29

Ryzen Master Version 2.0.1.1233


  • 関連タイトル:

    Ryzen(Zen 2)

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