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「Caligula2」プレイレポート。キャラクターの“過去”に焦点を当てたシナリオと,より自由度が高まったバトルが魅力
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印刷2021/06/22 12:00

プレイレポート

「Caligula2」プレイレポート。キャラクターの“過去”に焦点を当てたシナリオと,より自由度が高まったバトルが魅力

 フリューから,人気RPGシリーズの最新作「Caligula2」PS4 / Nintendo Switch)が,2021年6月24日にリリースされる。

 「Caligula」シリーズは“禁止されるほど興味をかき立てられる”という人間の心理現象「カリギュラ効果」をタイトルの由来とする学園ジュブナイルRPG。その最新作となる本作では,物語の舞台とキャラクターが一新されている。本稿では,そんな本作のプレイレポートをお届けしよう。

画像集#001のサムネイル/「Caligula2」プレイレポート。キャラクターの“過去”に焦点を当てたシナリオと,より自由度が高まったバトルが魅力


「Caligula2」公式サイト




今度の舞台は“後悔”が存在しない仮想世界

直視できない過去と向き合い,現実への帰還を目指す


 本作の物語は,前作「Caligula」とは異なる仮想世界「リドゥ」で展開する。世界観は前作と共通しているが,展開される物語は本作独自のものとなっており,初めてシリーズに触れる人でも独立した新作として楽しめるのでご安心を。

 バーチャドール・リグレットが創造したこの世界では,人間達が抱える「あのとき,ああしていれば」という後悔を解消した理想の自分を実現することができる。リグレットによってリドゥに呼び込まれた人間は現実の自分を忘れ,文字どおり後悔のない人生を送っている。

神秘的な歌声で人々を魅了し,リドゥに閉じ込めているリグレット。その出自は謎に包まれている
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難度はEASY,NORMAL,HARD,EXTREMEの4種類から選ぶことができる。ストーリーの展開は変化せず,ゲーム中に変更することも可能だ
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ゲーム開始時に設定する自分(プレイヤーキャラクター)の名前や性別はあとから変更できないので慎重に決定しよう
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 プレイヤーの分身である主人公も,リドゥの住民として何の疑いも持たずに学生生活を送っていた。しかし,あるとき突然,空間を割ってやって来た“もう1人のバーチャドール”であるキィと出会い,リドゥの真実を突き付けられる。

 さらに,キィの出現に影響を受けて,現実の存在を思い出す人間も現れ始める。主人公とキィはそうした仲間達を探し出し,現実への帰還を目指す「帰宅部」を結成。共に過去と向き合いながら,仮初(かりそめ)の理想世界からの脱却を目指すことになる。

主人公はリドゥに存在する楯節学園高等部の2年生。世界は閉塞しており,住民以外にもAIが制御する“NPC”が混ざっているが,真実を知らない人間はそれに気付くことができない
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リドゥを否定し,破壊を試みるバーチャドール・キィ。前作「Caligula」の舞台となった仮想世界「メビウス」を構築したμ(ミュウ)は,キィの母にあたる存在だという
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「この世界をぶっ壊そう!」と,主人公に雑な勧誘を展開するキィさん。人間と接する機会が少なかったためか,過去と向き合って思い悩む人間の姿にはあまり共感できないようだ
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多数の人間をメビウスに導き,同時に現実世界で心身喪失状態に陥らせた「アストラルシンドローム事件」の元凶となったμは,現実世界では危険な存在として忌み嫌われている。リグレットの行動は現実でまったく同じ問題を引き起こしており,現在発生している事件も現実ではμの仕業だと思われているようだ
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 リドゥからの脱出にあたって障害となるのが,リグレットに楽曲を提供する側近「オブリガードの楽士」だ。楽士達はキィと帰宅部の面々を,リドゥを破壊する“バグ”とみなし,この世界から排除するために襲いかかってくる。帰宅部の仲間達は,現実と向き合う決意をした人間の心に,キィが力を与えることで発現する「カタルシスエフェクト」を用いて,これに対抗しなければならない。

 カタルシスエフェクトは心の力であり,それを成長させるためには仲間との絆を育み,自身や他人の過去と向き合う必要がある。仲間達がどんな過去を持ち,それをどのように乗り越えていくのかが,本作のシナリオにおける注目ポイントだ。

各楽士の楽曲は有名ボカロPや作曲家が手がけており,固有のテーマソングが用意されている。楽士が根城にするエリアでは,その楽曲を聴くことができる
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敵対する楽士達も帰宅部のメンバーと同じように現実の存在に気付いているが,そのうえでリグレットに楽曲を提供している。ただし,その思想信条はバラバラで一枚岩ではないようだ
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 帰宅部メンバーと一緒に行動を続けると「親密度」が上昇し,これが一定以上になると,部員達をより深く知ることができるキャラクターエピソードが開放される。ここで注目したいのが,帰宅部のメンバーもまた,リドゥの中で“やり直した”あとの姿であり,誰もが自分の過去を隠しているということ。「なぜ現実に帰りたいのか」を知ろうとするなら,彼らの現実の姿を直視しなければならず,どこまで踏み込むかはプレイヤー次第だ。

能登 吟
主人公のクラスメイトにして,親しい友人。空気を読んで適切な気遣いができる器用なタイプで,同時に情に篤い男だが,のらりくらりと物事を受け流しがちな一面もある
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編木ささら
おっとりした性格で礼儀正しく,何事にも楽しそうに笑みを浮かべている高校3年生。異常とも言えるほどの博愛主義者であり,人を守るためなら自己犠牲もいとわない
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釣巻鐘太
規則を重んじる風紀委員。融通が利かない人物だが,思い込みが激しすぎて抜けているところもあり,生徒からは愛されているようだ。自分で何かを決めるのが苦手で,決断を迫られるシーンではつい保守的になってしまう
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宮迫切子
金髪のショートヘアが特徴的な1年生。ドライな性格で怖がられがちだが,機転が利き,利口で度胸も人一倍ある。自分で自分の道を決めることに強いこだわりを持ち,ハッキリと意見を言えない状況を嫌う
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帰宅部の部室にして,移動拠点となるのが「キィトレイン」だ。仲間が増えると私物が増えて内装も変わっていくので,新たな仲間が加わったらいろいろと探索してみよう
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 また,主人公は帰宅部のメンバーだけでなく,リドゥの住民達とつながりを持つこともできる。リドゥの住民は全員が固有の名前を持ち,会話をすることで帰宅部員達と同じように親密度を上げられる。

 悩みを抱えた住民との会話を進めるとクエストが発生し,彼らとより仲良くなれる。また,住民達はそれぞれのつながりを持っており,「因果系譜」という網目状の相関図として確認することができる。クエストをクリアするためには,因果系譜でつながった別の住民の情報が必要になることもあるので,いろいろな人と会話して仲良くなっておこう。

クエストには,1人だけが関係する「個人クエスト」と,複数のキャラクターが関わる連続した頼みごと「グループクエスト」がある。グループクエストでは,必要な情報を得るために指定されたパッシブスキルが必要になることも
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因果系譜は前作よりも見やすくなり,人々が所属するコミュニティがより細分化されている。また,それぞれの居場所も表示されるので,どこに行けば会えるのかもすぐに分かる
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帰宅部のメンバーや知り合った住民とは,メッセンジャーアプリ「WIRE」を使ったコミュニケーションも楽しめる。次にやるべきことが分からないときは,帰宅部のグループチャットで聞くことも可能だ
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タイムラインで戦略を構築するバトルシステム

新要素「フロアージャック」でより柔軟な戦いが可能に


 一見すると平和そうに見えるリドゥだが,各地にはリグレットの歌によって暴走した人間「デジヘッド」や,楽士にコントロールされた人間「マリオヘッド」が徘徊している。フィールド上でこれらのシンボルに接触すると,街中だろうと校内だろうと戦闘がスタートするので,新しいフィールドに侵入したらしっかりと周囲を確認しよう。

リドゥの一般的な住民は認知が歪められているため,帰宅部のカタルシスエフェクトや,凶悪な姿になったデジヘッド,マリオヘッドを認識できず,戦っていても見咎められることはない
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フィールドには主人公達の能力を超えた強敵が出現することもある。こういった敵がいる場所の先には強力なアイテムなどが報酬として配置されていることが多いので,しっかり準備を整えてから挑戦しよう
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敵の視界に入ると追いかけられ,接触すると戦闘が始まる。相手に気付かれない角度から接近して攻撃をヒットさせれば,有利な状況で戦闘を開始できる
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敵シンボルと接触すると,一定範囲内にいる敵とも同時に戦うことになる。高レベルの敵と戦うときは,わざと見つかって1体だけおびき寄せ,各個撃破する戦法も有効だ
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 基本的な戦闘システムは前作「Caligula」から引き継がれており,選択した各キャラクターのスキル(コマンド)が共有のタイムライン上に配置され,それらが順に実行される。各スキルの発動タイミングをタイムライン上で調整し,順番を工夫してコンボをつなげることもできる。

 もちろん,スキルの実行時に起こる出来事を予測してくれる「イマジナリィチェイン」も健在。味方が発動するスキルだけでなく敵の行動予測も表示されるので,状況をよく見て使うスキルとタイミングを考えよう。

多くのスキルはコストとしてSPを消費する。攻撃や補助といった戦闘に直接関わるものだけでなく,位置取りを調整する「移動」などもスキルとして扱われる。SPは時間経過で回復するほか,共通スキル「ソウルチャージ」を使うことで,一定時間無防備になる代わりに大幅に回復できる
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イマジナリィチェインで見られる映像はあくまで“予測”であり“予知”ではない。画面の左上には攻撃の命中率が表示されるので,これが低い場合はバフ系のスキルで命中率を上げたり,攻撃を集中させてカバーしたりするのも戦略の1つだ
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 仲間全員に行動を指示するのが大変だと感じたら,プレイヤーキャラ以外の操作をAIに任せるオート機能を使ってみよう。オートバトルのオン/オフの切り替えや,行動方針の変更はいつでも実行できるので,強い敵と出くわしたときだけ手動で操作するようなことも可能だ。

オートに設定した仲間の行動方針は,各自の得意な行動を優先する「個性」,攻撃を優先する「積極」,回復や防御を優先する「消極」から選択できる。敵の種類や体力の状況によって切り替えを行おう
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 イマジナリィチェインでスキルを選ぶときに重要なのが,一部のスキルが持つ3つの属性「Thrust(突進)」「Shooting(射撃)」「Guard(ガード)」だ。スキルの中には特定の属性への特効能力を持つものがあり,タイミングよく対応するスキルをぶつけることでカウンターが発生する。

 カウンターが起こると敵の行動を中断できるだけでなく,空中に打ち上げたり,ダウン状態にしたりして,相手をしばらくのあいだ行動不能にできる。こうした敵のやられ状態に応じて威力が変化するスキルも用意されているので,カウンター後の状況も考慮してタイムラインを構築するのが大切だ。

 また,ダメージを受けた敵は「RISKゲージ」が蓄積していく。このゲージが最大になると「RISK BREAK」が発生して行動が即座に中断され,防御力が一定時間低下する。RISKゲージは攻撃せずに放置すると自動で低下していくので,RISK BREAKを狙う場合はカウンターで発生した無防備な時間などを使って攻撃を集中させよう。

各スキルには「攻撃レベル」(剣のアイコン)と「防御レベル」(盾のアイコン)が設定されており,ステータス画面で確認できる。攻撃レベルの高いスキルほど相手の行動を中断させやすく,防御レベルの高いスキルほど行動を中断されにくい
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どうしても敵の攻撃を止められないときは,共通スキルの「ファストプロテクト」を使うのも手だ。敵の攻撃タイミングに合わせて使えばダメージをゼロにできるので,敵が危険な技を出そうとしているときはファストプロテクトで防御しよう
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 バトル中に味方の「ストレスゲージ」が100%になると,それをすべて消費することでキャラクター固有のスキル「オーバードーズスキル」を発動できる。戦闘の切り札になりうる強力な技であり,ストレスゲージは戦闘終了後にも引き継がれるので,強敵と戦う前にはゲージをしっかりと溜めておきたい。

RISK BREAKで防御力が低下した敵にオーバードーズスキルを叩き込むことで,効率的にダメージを稼げる。体力の多い強敵と戦うときは,カウンターを狙って相手をRISK BREAKに追い込み,オーバードーズスキルで一気に体力を削り取るのが基本だ
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 なかなか効果的なタイミングで攻撃を発動できないときは,本作からの新要素「フロアージャック」の出番だ。味方全員の共有ゲージ「ボルテージ」がマックスになると発動できるフロアージャックは,発動した瞬間に味方の行動がいったんすべてキャンセルされ,同時に全員のターンがいっせいに回ってくる。

 フロアージャックを発動すると,それまでの行動の硬直時間も無くなるので,カウンターでひるませておいた敵に自分で追撃を叩き込んだり,RISK BREAK状態になった敵を味方全員で攻撃したり,敵の強力な攻撃を回避しつつ反撃したりと,極めて柔軟な対応が可能になるのだ。フロアージャックの効果は,クエストのクリア時やボス撃破時など,さまざまなタイミングで手に入る「キィポイント」を使って強化することもできる。

フロアージャックの効果中は専用のバフが付与され,その内容はキィが歌う曲によって変化する。シナリオが進むと曲の種類も増えていくので,メンバーに合った曲を選ぼう
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ボルテージはダメージを受けたり与えたりすることで上昇するほか,フィールドの各所に設置された「ホコロビ」を破壊することでも増加する。ホコロビからはアイテムを得られることもあるので,発見したら逃さず破壊しよう
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キィポイントを消費することで,フロアージャックの効果時間やボルテージの増加量を増やせる
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 またキィからは,お金を使って装備品にあたる「スティグマ」を購入することもできる。スティグマには装備することでパッシブスキルを獲得できるものも存在し,戦闘を繰り返して“定着度”が最大値になると,スティグマを外した状態でも,そのパッシブスキルのみを装備し,使えるようになる。

スキルの強化システムは前作から大きく変化し,特定のスティグマを装備することでスキルが強化される仕組みとなった。パッシブスキルと同様に,該当するスティグマを装備し続けることで強化状態を習得できる
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 シナリオ面では“過去”に焦点を当てた物語が展開され,戦闘面ではフロアージャックによる自由度の向上が図られるなど,シリーズのコンセプトを維持しつつ,しっかりと新しい体験が形作られているのが印象的だった。因果系譜やスキル関係もシステムが整理されてより遊びやすくなり,まさにシリーズの正統進化と言える作品に仕上がっている。

 ゲーム全体にもボリュームがあり,やりこみ要素もたっぷり用意されているので,腰を据えてじっくり遊べる新作RPGを探している人にぜひオススメしたい。

フィールドを移動中に,帰宅部の仲間達が雑談を始めることも。新しい場所に来たら隅々まで探索して,新しい会話を探してみよう
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