トレインシム「Train Life: A Railway Simulator」のアーリーアクセス版が8月31日にリリース

　パブリッシャのNaconは，ポーランドのデベロッパSimteractが開発中のPC向けシミュレーションゲーム「Train Life: A Railway Simulator」のアーリーアクセス版を2021年8月31日にリリースすると発表し，トレイラーを公開した。
　SteamとEpic Gamesストアではすでに販売ページがオープンしているが，Epic Gamesストアでは「近日登場」とのみ記載されている。

「Train Life: A Railway Simulator」公式サイト

　「Train Life」は，ドイツ各地のさまざまな鉄道車両を運転できるというトレインシムだ。運転士となったプレイヤーは，絵のように美しいドイツの平野や森林，山地などを駆け抜け，乗客や貨物を目的地に正確に届けることになる。トレイラーでは，ドイツの誇る高速鉄道ICEや重い貨車を牽引する無骨な電気機関車の姿，さらにドイツ鉄道（Deutsche Bahn）と国際寝台車会社のロゴマークなどが確認でき，鉄道ファンのテンションが上がりそうだ。


　公式サイトによれば，2014年に設立されたSimteractは訓練用シミュレータのソフトウェア開発を専門とするメーカーで，北米の列車運転士向けの訓練シミュレータを制作したこともあるという。その経験を活かして2018年にゲーム開発に乗り出し，本作のほか，2022年のリリースを目指して自動車シム「Carpool Simulator」を制作しているとのこと。


　それだけに，「Train Life」の列車運転は本格的であるらしく，プレイヤーは馬力や制動など，各列車固有の性能を完全にマスターする必要があるという。列車の挙動は物理演算に基づき，信号や指示の遵守，ポイント切り替えの把握，速度管理などが求められるほか，不意の倒木や踏切で立ち往生した車など，予期しない状況への対応も必要だというから，タダ者ではない。ゲームには，時間や天候変化の概念もあるとのこと。


　トレインシムとして個性的なのは，運転士になれるだけでなく，会社経営の要素も用意されていることだろう。プレイヤーは，自分の会社の名称やロゴを決め，列車を購入したり運転士を雇ったりしながら，鉄道事業社としての成長拡大を目指す。自社路線の敷設までできるのかどうかは分からないものの，故障した車両の修理や事故の応急処置といったこともこなす必要があるようで，これはロマンがある。アーリーアクセス版のリリースを楽しみにしたい。