スウェーデンのEG7が，「EverQuest」などで知られるDaybreak Game Companyの買収を発表

　スウェーデンの企業Enad Global 7（EG7）は現地時間2020年12月1日，北米のゲームメーカーDaybreak Game Companyを買収すると発表した。買収価格は3億ドル（約313億4000万円）で，12月31日までに買収を完了するとしている。

EG7 enters into an agreement to acquire Daybreak Game Company and has secured debt financing and intends to raise equity

　Daybreak Game Companyの前身はソニー傘下のSony Online Entertainmentで，2015年2月3日に掲載した記事でお伝えしたように，2015年に北米の投資会社に買収されて独立した。同社は「EverQuest」や「H1Z1」「PlanetSide」といったオンラインタイトルで日本のゲーマーにもよく知られているが，2020年1月22日に掲載した記事にあるように，分社化を行い，タイトルごとにDimensional Ink GamesとDarkpaw Games，そしてRogue Planet Gamesがそれぞれ担当するという体制に変更されている。

　EG7は内部スタジオであるEG7 studiosのほか，イギリスのBig Blue Bubble，Antimatter Gamesなどを傘下に持つデベロッパ/パブリッシャで，今回の発表の１週間前となる11月25日には，「MechWarrior Online」で知られるカナダのPiranha Gamesの買収を明らかにするなど，事業の拡大を積極的に進めている様子だ。

　EG7の発表によれば，今回の買収により同社のラインナップに「EverQuest」を始め，「The Lord of the Rings Online」「Dungeons & Dragons Online」，そして「DC Universe Online」といった優れたIPが加わることになる。Daybreak Game CompanyのCEOであるJi Ham氏は，EG7がこれらのIPを拡張し，開発チームを拡大し，将来の開発資金を提供するとコメントしている。