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印刷2010/06/11 00:00

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[COMPUTEX]ワイヤレスディスプレイ,超ハイエンドシステム,スピーカー,変わり種グラフィックスカードなどなど

 4GamerのCOMPUTEX TAIPEI 2010レポートもこれで最後。これまで紹介できなかったあれやこれやを,写真多めでお贈りしてみたい。


ワイヤレスディスプレイ編

〜「表示遅延1ms以下」の製品を各社がデモ


ASUSTeK Computerが行っていたWHDIのデモ
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 今回のCOMPUTEXでは,数社が「WHDI」(Wireless Home Digital Interface)関連の動作デモ展示を行っていた。

 WHDIは,簡単にいうとHDMIをワイヤレス転送するソリューション。そのため,COMPUTEX TAIPEI 2010の会場では「Wirelesss HDMI」と呼んでいる人も多かったが,類似のワイヤレスディスプレイ技術との違いは,1080p映像を非圧縮で伝送できるところにある。圧縮複合処理が不要なため,無線映像伝送方式のなかでは表示遅延も一番少ないとされる。

ASUSTeK Computerは,ゲーマー向けノートPC「G73JW」に,WHDIのコントローラを内蔵。そこから円筒型のレシーバにワイヤレスでデータを送出する。本製品の場合,円筒状のレシーバがそれを受けて,外部ディスプレイに向けてワイヤードでビデオデータを送るという流れになっていた
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こちらはGIGABYTE TECHNOLOGYの一般ユーザー向けノートPC「i1520」を使ったデモ。Wireless HDMIとして訴求されている
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Galaxy Microsystemsが展示した「WHDI対応グラフィックスカード」とHDMIレシーバのデモ。残念ながらカードの展示はなし。まだ試作品なので,最終製品でもカード側にWHDIトランスミッタを搭載するのかなど,詳細は決まっていないという。「GeForce 400シリーズのメインストリームグレードが発表になる時期には発売したい」そうだ。北米市場における想定売価は200ドル以下を目指しているという
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表示遅延は1ms以下が謳われる
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 同技術を開発したイスラエルAnimon製のコントローラが1ms以下の表示遅延を謳っているためか,どこもかしこも「表示遅延は1ms以下で,全然気にならない!」とアピールしていたのが印象的だったのだが,実際に見た限り,「ゲームで使えるか?」というと微妙な印象。コンマ数秒ではあるものの,デモの映像は露骨にズレて見えていたので,現時点における遅延は,カタログスペック以上のように思われる。
 ビデオの送信には悪くないだろうが,ゲームで使えることを期待するのは,時期尚早かもしれない。


Antec編

〜新ブランド「soundscience」でPCスピーカー市場に参入


soundscienceの2.1chスピーカーシステム。写真左下にちらっと見えているのがサブウーファだ。撮影環境の都合上,見切れているのはご容赦を
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 PCケースや電源ユニット,最近ではクーラー製品でも知られるAntecだが,今回のCOMPUTEXで,まったく異なるジャンルへの参入も明らかにした。それはPCサウンド関連市場だ。新ブランド「soundscience」(サウンドサイエンス)を立ち上げ,「オーディオメーカーのスピーカー製品と同程度の音質を,より低価格で提供する」をコンセプトに,“PC用としては高級クラス”の製品を展開していくという。第1弾としては,北米市場で2010年第4四半期に投入予定,想定売価250ドル程度という2.1スピーカーシステムが予定されている。

新作2.1chスピーカーシステム。基本的にはアナログRCA&光角形入力をサポートするサブウーファとPC(など)をつなぐだけだ(※バスレベルの調整スイッチは用意されているが)
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動作モード切替スイッチ兼ボリュームコントローラが付属する
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 Antecで世界市場におけるセールスディレクターを務めるTak Niwa氏は,「いまの若者にとって,FacebookやTwitterは当たり前。iPhone,iPadも含め,PCの周辺で生活し,マルチメディアを楽しむのが自然になっている。こうした層に,マニアックで複雑なイコライザを用意しても使いづらいだけだ」と,soundscienceの立ち位置を説明する。そう,同ブランドでは,最適と思われる設定で音作りを決め打って出荷するのだ。
 エンドユーザーは,音楽用のステレオスピーカーとして使うか,映画やゲーム用のバーチャルサラウンド対応スピーカーとして使うかを選ぶだけで,簡単に利用できるというのが,その大きなコンセプトになる。

 デモが行われたのはブース内の特設ミーティングルームで,とてもマトモに音を聞ける環境ではかったため,音に関する評価は行わないが,少なくとも素性は悪くない感じ。PCで「音」を楽しんでいる人にとっては,面白いブランドが誕生したといえそうだ。

こちらは,iPhoneやiPadなど,デジタルガジェットとの連携を見据えて開発されている一体型2.1chスピーカーユニットのプロトタイプ。現時点では少々ぼてっとした印象だが,もう少し細身になってくれば,スレート端末用としてアリかもしれない
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EVGA編

〜ベンチマーク世界記録を狙うブランド「SR-2」展開へ


Classified SR-2の製品ボックスを持つ,(EVGAの台湾法人)eVGA Technologyスタッフの女性。ボックスの大きさに注目
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 2010年のEVGAは「SR-2」ブランドを強力に推進していくという。
 SR-2の「SR」は「Super Record」の略で,EVGA製品がこれまで3DMarkシリーズのベンチマークソフトで数々の世界記録を打ち立ててきたことを記念して発足したものだとか。
 というわけで(?),2010年,EVGAのイチオシ製品にはすべて,SR-2の名が冠せられるのだそうだ。

 SR-2ブランドの中核となるのが,マザーボード「Classified SR-2」。「デュアルCPU構成を採りたいけれども,CoreプロセッサはデュアルCPU動作をサポートしていない。なら,Xeon 5600&5500番台を使えばいいじゃない」的なソリューションである。

SR-2ブランドのマザーボード「Classified SR-2」。「nForce 200」を2基搭載するという
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デモ機は4-way SLI動作していた
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 搭載するチップセットは,ワークステーション向けの「Intel 5520」。PC3-10600対応のメモリスロットをCPU当たり6基搭載し,最大では48GBまで搭載可能。さらに,拡張スロットはPCI Express x16 ×7で,4-way SLIをサポート。ATX比で“縦方向”に長い独自規格「XL-ATX」を採用しており,拡張スロットを9本サポートするようなPCケースにしか取り付けられないというモンスターだ。
 北米市場における価格は600ドル前後で,本格出荷は近日中に行われるとのことだった。

SR-2 Chassis
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 ちなみにClassified SR-2のサイズは381(W)×345(D)mm。これを収められるPCケースも作ってしまえ……ということで生まれてしまったのが,「SR-2 Chassis」だ。マザーボードとほぼ同じタイミングで出荷が始まる見込みで,北米市場における価格は300ドル程度が想定されているという。
 さらに,消費電力が甚大になると容易に想像が付くSR-2システムに対応すべく,ピーク出力1500Wにまで対応した1200Wクラスの電源ユニットも,“SR-2純正”として,やはりマザーボードと同時投入を目指しているとのことだった。価格はこちらも300ドル程度だそうだ。

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SR-2 Chassisの前面インタフェース&ファンコンとローラなど
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SR-2ブランドの電源ユニットも発売予定

 このほか,「GeForce GTX 470」搭載のクロックアップモデル「GeForce GTX 470 SuperClocked+ w/ High Flow Bracket and Backplate」(以下,GTX 470 SC+)や,EVGAブランドのUSBディスプレイアダプタ「UV PLUS+19」なども,EVGAプライベートブースには展示されていた。

ぱっと見,何の変哲もないGTX 470カードといった趣のGTX 470 SC+。クーラーもリファレンスどおりだが,回転数制御周りがチューニングされており,さらに開口率の高いブラケット「High Flow Blacket」を採用することで,クロックアップモデルながら,高負荷時のGPU温度は70℃以下に抑えられるという。動作クロックはコア625MHz,シェーダ1250MHz,メモリ3.4GHz相当で,北米市場における想定売価は379ドル
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EVGAのオーバークロック用ツールをPCの外からリモコン制御するガジェット「ERVbot」。近日発売予定で,北米市場における想定売価は99ドルという
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UV PLUS+19。3D機能は持たないが,最大1920×1200ドットを表示できるデバイスだ。同時に1台のPCにて利用できるのは7デバイスまでとのこと


Mach Xtreme Technology編

〜小回りの利くマニア向けメーカーを目指す


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「ぱっと見,なんだか分からないかもしれないが,2回見れば,MXだと分かるデザイン」を目指しているというMXのロゴ
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MX製のエントリー向けSSD「MX-STARTER」の製品とボックス。ここにも派手なロゴが踊る
 Mach Xtreme Technology(以下,MX)という企業について4Gamerが取り上げるのは,今回が初めてになる。

 MXは,2010年1月に立ち上がった,新興のメモリ関連製品ベンダーだ。3月からSSDの展開を開始し,国内でも販売代理店経由の製品が流通しているので,記憶にある人という読者はいるのではなかろうか。あるいは,メーカー名は知らなくても,これまでのPC製品にはない,グラフィティ(graffiti,スプレー缶などを主に使って描く絵や文字)を前面に押し出したパッケージデザインでピンとくる人もいると思う。

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Tomasz Swatowski氏。「業界で10年以上の実績スタッフが集まっていて,研究開発部門などは,3日もあれば直してくる。正直,前の会社ではこうはいかなかった(笑)」
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7月中の市場投入が予定されているParallel ATA接続のSSD「MX-NANO」シリーズより,MX-NANO 50
 MXでマーケティングを担当するTomasz Swatowski氏(※ほんの数か月まで,某米系メモリ関連製品ベンダーで同職にあった人物だ)は,MX Techを「数ではなく,品質を武器に,エントリーよりも上の市場を狙っていくメーカーだ」と位置づける。
 そんな同社の製品ラインナップは,SSDとメモリモジュール,USBフラッシュメモリ。「大手ベンダーから見たら『商売にならない』という単位でも,小回りよく開発・製造できるのがウリだそうで,「7月には,古いノートPCのユーザー向けに,50ピンIDE,44ピンIDE,40ピンZIFのSSDを投入する。さらに第3四半期末には,Serial ATA 6Gbps対応モデルも投入していく予定だ」と,製品投入の速度を上げていく構えを見せていた。

 ちなみに同社は現在,グラフィティに関しては内製せず,オランダや台湾の著名アーティストを起用しているとのこと。Swatowski氏は「7月以降,日本でもアーティストを探して,ぜひ契約していきたい」と力強く述べていたので,腕に覚えのある人は,記憶に留めておくといいかもしれない。

レギュラーモデルとなるDDR3モジュール。日本メーカー製のアルミ素材を採用したヒートシンクの色で,CASレイテンシ値が分かるようになっているという。「BLACK DIAMOND DDR3 long dimm」がCL=7,「PLATINUM DDR3 long dimm」がCL=8,「COPPER DDR3 long dimm」がCL=9といった具合だ
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Shuttle編

〜ここにもグラフィックス拡張ボックスが


GXT miniをつないだノートPCと,単体GPUを持たないノートPCとで,「3DMark06」のパフォーマンスを比較するデモが実施されていた
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 Shuttleは,TWTC Nangangに設けた同社のブースで,外付けのグラフィックス拡張ボックス「i-Power GXT mini」(以下,GXT mini)の動作デモを行っていた。

 本製品は,CeBIT 2010でも展示されていたが,簡単にいうと,「PCI Express x1相当の帯域幅で,PCI Express x16スロットを拡張ボックスに出し,そこにグラフィックスカードなどを差すことで,利用できるようにする」というもの。MSIの「GUS」と同様のコンセプトだが,GXT miniとGUSが決定的に異なるのは,前者が独自のインタフェースを採用していることだ。

 GXT miniとノートPC側の物理的な接続インタフェースはHDMI。Shuttleの日本法人である日本Shuttleの伊藤賢氏によると,GXT miniは,ノートPC側が内蔵する“GXT mini対応チップ”とHDMIケーブル経由で接続されることにより,PCI Express x1を外へ引き出しているのだという。要するにGXT miniは,「“対応チップ”内蔵のノートPC専用デバイス」というわけである。

ノートPCとGXT miniはHDMIで接続される。デモ機だと,グラフィックス出力は,GXT miniに内蔵したグラフィックスカードからアナログRGBでなされていた。ACアダプタは90W仕様
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コンセプトモデルながら,ディスプレイ背面に固定するためのマウンタが用意されるなど,全体的に完成度は高めの印象だった
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 Shuttleは最近,ノートPCに力を入れる方針を打ち出しており,実際,世界市場では非常に好調だそうだ(※日本では現在のところ未展開)。汎用性の確保を目指しているGUSとは異なり,好調な自社ノートPCビジネスに向けたオプションとして開発が進められている製品と理解しておいたほうがいいかもしれない。
 ただ,別途話を聞いたShuttle関係者によれば「ExpressCardによる対応も不可能ではない」とのこと。今回展示されたGXT miniはあくまでコンセプトモデルなので,今後,ExpressCard接続モデルが派生したりする可能性はある。

XS35。標準では光学ドライブを搭載するが,ここにセカンダリのストレージデバイスを登録するためのマウンタも用意されているとのこと
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 なおShuttleは,「Atom D510/1.60GHz」+「Intelベースの小型ベアボーンキット「XS35」も準備中。ベースモデルは6月下旬以降,2万円程度の価格で販売が始まる予定だが,同社はこれに加え,モバイルION GPUの新リビジョンを採用したモデルも展開予定という。Shuttleは新リビジョンのION GPUを「PT2」という開発コードネームで呼んでいたが,XS35では,同GPUの採用により,従来よりも電源周りの最適化が進み,性能も引き上げられているとのことだ。

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展示されていたのはION非搭載モデルだったが,ION GPU搭載モデルでは,HDMI出力がサポートされる
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台座が用意されている。基本的にはデザイン重視のNettop的な使われ方が想定されるのだろう


Thermaltake Technology編

〜Tt eSPORTSラインナップ大幅拡充。ただ日本では?


 Thermaltake Technology(以下,Thrermaltake)は,2010年3月に立ち上げたゲーマー向けブランド「Tt eSPORTS」のラインナップを拡充した。そのなかでも,「MEKA G1」「MEKA」と名付けられたメカニカルキーボードは,プロゲーマーからのリクエストに応えた力作と,同社は胸を張る。

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MEKA G1。世界市場では8月頃,119ドルで市場投入予定になっているという。ミリタリークラスと位置づけられる太いケーブルを搭載
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MEKA G1に先行し,99ドルで7月頃市場投入の予定となっているMEKA。キーボード右側の配置が相当に特殊だ

MEKA G1のUSBケーブルは,キーボード本体用とハブ用の2本が生えている。ミニピン仕様のアナログ引き出しケーブルも別途用意
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 MEKA G1は,俗に「Cherry黒軸」と呼ばれるZF Electronics製スイッチを採用している。同社は当初,このメカニカルキーボードで「Cherry茶軸」を採用する計画だったが,プロゲーマー達からのフィードバックを得て,黒軸に切り替えたのだそうだ。ThermaltakeでTt eSPORTSブランドを率いるTony Liu氏は「これまでのメカニカルキーボードで弱点となっていたポーリングレートを,既存の製品比で8倍となる1000Hzに引き上げ,アンチゴースト機能も搭載。5000万回の打鍵耐久性を持つだけでなく,性能面でもトーナメントで強みを発揮できるようにした」という。

 インタフェースはUSBで,本体にUSBポート×2と,ヘッドフォン出力およびマイク入力用のミニピン端子を引き出し可能。ケーブルは,Thermaltakeが「ミリタリークラス」と呼ぶ,耐久性の高いものになっているが,CeBIT 2010で公開されたモデルよりはすっきりした印象になった。

英語キーボード配列だが,10キー周辺は特異とかいいようがないレイアウトのMEKA。[/]キーの位置がカーソルキーのすぐ近くに追いやられる一方,10キー部のカーソル刻印は目立つように配慮されている
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 一方のMEKAは,Cherry黒軸の採用はそのままに,プロゲーマー達から出てきた,より小型で持ち運びやすいものをという要望に応えたものだという。「ほとんどのゲーマーは,カーソルキーを使おうとする際に,通常のカーソルキーではなく,10キーを用いるというデータが得られた」(Liu氏)ため,テンキーを重視しつつ,いくつかのキー配置を変更したりすることで,本体サイズを370(W)×150(D)×35(H)mmに抑えたのだそうだ。10キーをカーソルキーとしてのみ使うゲーマーのため,[1][3][7][9]キーを取り外して,そこに被せられるダミーカバーも付属するという。

Black Elements(左)とAzurues(右)
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 さらにマウスでも動きがある。CeBIT 2010で公開された「Black」のコンセプトを踏襲し,MMORPGやRTS向けにチューニングした「Black Element」と,FPS向けに新開発された「Azureus」(アズレウス)の2製品が追加されたのだ。

 Black Elementは,Royal Philips Electronics製のツインレーザーセンサーを搭載したワイヤードタイプ。搭載する9個のボタンには,5プロファイル分,合計45のマクロを登録でき,その内容は本体に内蔵される容量64KBのフラッシュメモリへ保存可能となっている。センサーのスペックは,最大加速度50G,レポートレート500Hz,トラッキング解像度最大6500DPI。

Black Elements。左サイドに3ボタン,右サイドに1ボタンを搭載する
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 もう一つのAzureusは,サイドボタンを持たない,左右メインボタン+スクロールホイールというシンプルな仕様が大きな特徴だ。搭載するセンサーは光学タイプで,本体底面のスイッチにより,トラッキング解像度は400/800/1600DPIの三段階から切り替えられるため,ローセンシから,一部ミドルセンシのプレイヤーまでをカバーするモデルということになるだろう。もはやオヤクソクだが,本製品も重量調整機能付き。

本体底面にトラッキング解像度切り替えスイッチと重量調整機構を持つAzureus。製品名は「形状がサメに似ているので,同名のサメから採った」(Liu氏)とのことだった
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 このほかにもTt eSPORTSでは,密閉型エンクロージャを採用したヘッドフォン「Shock Spin」や,カナル型イヤフォンとマイクのセットとなる「Isurus」(イズールス)も公開されたのだが,Thermaltakeの日本法人である日本サーマルティクによると,これらは世界市場でもこれから販売が始まる計画だそうで,日本で展開するかどうかはまったくの未定とのことだった。担当者の口ぶりからは,少なくとも近々に登場する気配はなさそうで,この点はちょっと残念かもしれない。

密閉型エンクロージャを採用するというShock Spin(左)。ボリュームコントローラをインラインで搭載するアナログ接続モデルで(中央),現在,本製品をベースにした7.1chサラウンド対応モデルも開発中とのこと。右はインラインでマイクを用意するIsurus
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XFX(Pine Technology)編

〜1スロットHD 5700各種取り揃え。Eyefinity 5モデルも


 6月4日になって,XFXブランドで,2010年はATI Radeonに注力すると宣言したPine Technology(以下,XFX)から,「ATI Radeon HD 5000シリーズ搭載の新製品が工場から届いた」と連絡があったので,再びブースを訪ねてみた。

1スロット仕様のHD 5770カード。下が512MBモデル,上が1GBモデルだが,外観に違いはない
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 そこにあったのは,1スロット仕様の薄型デザインを採用した「ATI Radeon HD 5770」(以下,HD 5770)&「ATI Radeon HD 5750」(以下,HD 5750)カードだ。前者はヒートパイプ3本,後者は2本を搭載した薄型クーラーを採用している。
 両製品は,いずれもグラフィックスメモリ512MB版と1GB版が用意され,6月中には出荷が始まる見込みだが,価格は未定。

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HD 5770カードの背面。メモリチップの有無に注目すると,違いが分かる
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こちらはHD 5750カード2枚。クーラーのデザインがHD 5770と異なる
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やはりグラフィックスメモリ512MB版と1GB版で背面デザインに違いが

シングルスロット版のEyefinity 5 Edition
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 シングルスロット版HD 5770カードに関してはもう一つ,標準で「ATI Eyefinity」による5画面出力が可能な「Eyefinity 5 Edition」も用意される。基本スペックは通常版と同じで,出荷タイミングも同じになるとのこと。
 こちらも価格は未定だが,1スロット仕様で5画面出力対応というのは,どこかにニーズがありそうな気もする。

5系統のMini DisplayPortインタフェースを搭載。グラフィックスメモリ容量は1GBで,Eyefinity 5 Editionに限り,同512MBモデルは用意されない
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