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[GDC07#41]絶好調のEpic Gamesが,「Unreal Tournament 3」のデモを初公開
そんなEpic Gamesが,プレス用の特別セッションを開催し,近況を報告した。
Unreal Engine 3.0は,ご存じのようにDirectX 9.0c/10ベースのPCや,Xbox360とプレイステーション3に対応した,同社製ミドルウェア。Gears of Warをはじめ,すでにリリースされている作品を含めて,30種程度の作品にライセンスされていると伝えられる。
このゲームを最初に紹介したのは,レイン氏の説明では「Unrealエンジンは,比較的簡単なゲームをサクっと作るにも役立つことを示すため」だという。
今回の講演取材で収穫だったのは,「UnrealEd」といわれるエディタが,PC用の「Unreal Tournament 3」に無料添付されるのが分かったことだ。スクリプターの「Kasmit」やカメラ調整の「Matinee」に加え,アニメーションツールである「AnimSet Viewer」や「AniTree」などすべてが含まれる予定であり,レイン氏は「これほど整ったツールを公開するのだから,Unreal系MOD界は活気づくはずだ」と,自信のほどを示した。
当然のことながら,MODを商業リリースするためにはライセンス料が必要になるものの,ライセンス用に販売するものと同等のソフトが無料で使えるようになるのだから,アマチュア達に損はない。最近は「Half-Life 2」のSourceエンジンにMODタイトルを奪われがちだが,Unreal系MODでも「Red Orchestra」以来の超大作が誕生するのは時間の問題かも知れない。
キャプチャー・ザ・フラッグなのになぜか,1 vs. 4というアンフェアな設定になっていたので,早速変更を試みると,係員に「まだデモだから」と制止されたという話はさておき。マップは,外に宇宙空間が見える大きなガラス窓の用意された宇宙ステーションらしきところのみで,開発も相当初期段階のものと思われる。
武器はDual Enforcer(アサルトライフル)しか利用できず,まだ実際にゲームを楽しめるほど出来上がってはいないようだ。乗り物もなかったようだが,それでも天井から吊るされたバナーの布がリアルにはためく様子が再現されていたり,窓ガラスに映りこむような独特のパーティクル効果が確認できたりと,リアルな表現の片鱗は確認できた。
スポーツ系FPSの真打Unreal Tournamentの最新作が,ようやく本格的に開発され始めたのは確かだろう。ちなみに,旧名「Unreal Tournament 2007」の年号を外したのは,来年へ持ち越すという意味なのかと聞いてみたら,「完成したときが発売(When it's done)としか今は言えない」とお茶を濁されたものの,PS3のα版デモでも,十分に期待させられるものだった。(ライター:奥谷海人)
- 関連タイトル:
アンリアル トーナメント 3 英語版 日本語マニュアル付き
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