インタビュー
KeNNy,uNleashed & fumio×MSY。「ゲーマー視点でRazer Mambaを評価する」座談会レポートを掲載
ワイヤレスでも挙動の違いは感じられず
重量バランスはワイヤレス時のほうがいいとの声も
――Mambaのキモはやはりワイヤレスとワイヤードの両モードを持っていることだと思いますが,それぞれの使い勝手に違いは感じました?
KeNNy氏:
ワイヤードとワイヤレスの違いはそこまで感じませんね。ポーリングレートは125Hzに下げて,DPI設定も400に下げていたんですが,問題も違和感もありません。レイテンシも,ワイヤードと同じくらいの感覚でプレイできます。
――本当に「ケーブルがあるかないか」だけしか変わらないと。
KeNNy氏:
そうですね。ケーブルが引っかかるかどうかで多少の違和感はあった,というレベル。……ただ,引っかからないほうがいいのかというと,普段からワイヤードマウスに慣れていたりもしますからね。
近藤氏:
確かに,こだわりを持っていると,いつも使ってる環境とのほんの些細な違いが気になってきますよね。
fumio氏:
僕の場合500Hzの5600DPIで使っていたんですけど,全然違和感はなく,ワイヤレスだからといった遅延は感じませんでした。ケーブルがないほうがいいのかという話になると,まあなくて大丈夫なら,ないほうがいいんですかね。
もちろん,普通に使っていて体感したことはないんですけど,やっぱり過去に植えつけられた恐怖というか(笑)。これを取り除くのはなかなか難しいものがありますね。設定ツールを呼び出すとき,ワイヤレスだと長く待たされてしまうことも考えると,できることならワイヤードで使いたいなというところです。
uNleashed氏:
僕は800DPI,ポーリングレートは1000Hzにして,ずっとワイヤレスで使ってました。
ワイヤードと比べた遅延はあまり感じられなかったので,「これはケーブルがないメリットのほうが大きい」と。重さもそこそこで,確かにスカスカに軽いマウスに比べたら若干重いんですが,従来のワイヤレスマウスからすれば桁違いに軽いと感じます。
唯一疑問だったのは,ワイヤードにしてバッテリーを外すとさらに軽くなる……。それはいいんですけど,後ろ側が軽くなりすぎるところ。重心の問題ですね。ワイヤレスにすると今度は重くなるけど,重量バランス的にはワイヤレスのほうがいい。
布巻きケーブルの評価は良好
ワイヤレスにしては軽いのも好評価
竹内氏:
ワイヤードで使うとき,ケーブルの使い勝手はいかがでした? 今回Razerとしては初めての布巻きにしたんですが。
uNleashed氏:
従来のゴムの皮膜に比べるとフリクションが当然少ないですね。そこはものすごくよかった。あと,開封した時点で“ケーブル癖”がついているということもなく,机の角とかでスタックしたりもしないので,すごく使いやすいです。
――KeNNyさんとfumioさんはどうでした?
KeNNy氏:
とくに気にしなかったんですけど(笑)。基本,ケーブル固定しちゃうんで。まあ確かにヘンな癖がないのはよかったですね。ぐりぐり動かせるし。
fumio氏:
固定しないにしても,取り回しはある程度気を使いますからね。
uNleashed氏:
我々は大き目のマウスパッドを使ってるので,違いがあまり出なかったのかな。もっと小さいマウスパッドを使ってる人だと,机とケーブルの間でフリクションが生まれるはずなので,布巻きケーブルのほうがいいんじゃないかなとは,直感的に思います。
近藤氏:
重量についはどう感じていますか?
KeNNy氏:
ワイヤレスモードだと確かにやや重い感じは残るんですけど,違和感というほどのものはないです。ワイヤードだと,バッテリーを外したとき,逆に軽すぎて,意図しない動きになってしまうことはあったんですが,まあ慣れですね。
fumio氏:
僕はバッテリー抜いた重さのほうがいいかな。バッテリーを抜くとだいたい110gくらいで,DeathAdderと同じような感覚で使えるようになるんですよ。なので,こっちのほうが好きです。でも,バッテリーが入っていても,そこまで重くはないから,どっちでも大丈夫かな。
KeNNy氏:
バッテリーを入れた状態でも,ワイヤレスのマウスにしてはかなり軽いほうだと思います。
近藤氏:
使い込んでくると,10gとか5gくらいの差でも違いを感じてしまうものですか?
fumio氏:
そうですね,個人的には,10gだと結構分かりますけど,5gだとそれほど違いを感じません。
――ところで,「バッテリーユニットを外した状態でDeathAdderと同じくらいの重量になる」というのは,意図されているのでしょうか?
竹内氏:
KeNNy氏:
あとは,持ちやすくなったことによってグリップ力が高まり,軽く感じるというのもあるかもしれないですね。サイドの窪みの部分がちょうどぴたっと止まって持ちやすい。
fumio氏:
これはいいアイデアですよね。
近藤氏:
ちょっとしたことかもしれませんが,長時間使っているとだいぶ違いが出るポイントだと考えています。
――重量バランスの話をされていたuNleashedさんは,いかがですか?
uNleashed氏:
ワイヤレスだと,重量に関する違和感はあまりないんですけど,ワイヤードだと,後ろ側を軸にして持ってるせいか,バランスの悪さが気になります。で,いろいろ試したんですが,本体を中央で持つときれいに水平になるんですね。
そうそう,「もしかしてDeathAdderより軽いんじゃないか」と思ってたんですけど,実際触って比べると「DeathAdderもこんなに軽かったんだ」っていう新たな驚きがありました(笑)。
全体の形状は非常に高評価
ただし,素材については異論も
竹内氏:
DeathAdderとMambaは似ていても,使ってみると違うマウス,という感じですか?
uNleashed氏:
僕個人としてはそうです。この例えはどうなのかなと思いますけど,DeathAdderとMamba,どちらが普段使ってるIE3.0に近いかと聞かれれば,確実にMambaのほうが近い。DeathAdderも持ち方の自由度が高いほうではあるんですが,いくつか合わないところもありますね。具体的にはちょっと“甲高すぎる”というか,傾斜がかなりきつくて手に当たっちゃう部分が結構あるんです。
竹内氏:
それはよく言われるポイントですね。
uNleashed氏:
それがMambaではかなり低くなったのでフィットするようになった,というイメージですね。
近藤氏:
マウスを購入される方にとっては,最初に持ったときの手の触感というか,フィット感が合うか合わないかで買う買わないが分かれます。Mamba自体はそのハードルを突破できているとは感じるのですけども,いかがでしょうか。
fumio氏:
僕みたいな持ち方だと,「Diamondback」のように左右対称になってるほうが好ましいのですけど,どちらがより万人に適するかというと,Mambaのほうがはるかに適している。
KeNNy氏:
無難なところですけど,パーフェクトですよね。形っていうかこのフィット感。
uNleashed氏:
ファーストインプレッションのフィット感に関しては最高の部類だと思いますね。どんな持ち方の人が持っても,あ,これいいんじゃないと感じるんじゃないでしょうか。
近藤氏:
ありがとうございます(笑)。
uNleashed氏:
あと,ごく個人的な好みをいわせてもらうと,DeathAdderとMamba,どちらもサイドの素材に光沢がありますね。僕あれにものすごく不快感を覚えるんです(笑)。
おそらくグリップ力を上げようってことで使われていると思うんですが,僕みたいに手で遊ばせるプレイヤーの場合,持ってると汗かくんです。で,汗に意識が行っちゃうと集中力が削がれる。
実はそれが嫌で,DeathAdderを使うのもやめてしまったんですけど,Mambaではサイド下部にある窪み部分がラバーになっているので,割と改善されている印象です。薬指と親指が少しだけ光沢部分に触れるかなというくらいですから。
竹内氏:
むしろ,サイドは全部ラバーコーティングにしたほうがよかったですか?
uNleashed氏:
そうですね。
――Razerに限らず,国内ではテカリのある黒い素材はあまり評判がよくないです。汚れが目立つっていう意見も多いですよね。もちろん使い込んでると,汗の問題もあるんでしょうけど。
竹内氏:
なるほど。ツヤ消しな感じのほうがまだいいと。
uNleashed氏:
そうですね。ツヤ消し素材の感触のほうが好きですね。
――ツヤ消しは日本では結構人気ありますね。確かに全部ツヤ消しのほうが,日本人受けはするかもしれない。
近藤氏:
Japan Edition出してみたいですね(笑)。
竹内氏:
ええ。数が見込めるなら,出したいですね。
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