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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第350回「人は楽しむために生まれた」
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印刷2015/10/08 19:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第350回「人は楽しむために生まれた」

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著者近影
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 生きていて,たまに思うことがあるよね。
 「人は何のために生まれ,そして死んでいくのか」を。

 実際,私もこの連載で何度か書いてると思う。でも,思ってしまったんだから仕方がない。この連載が始まってもう何年経つか分からない。基本的には毎週,ゲイムについて書き続けてきたわ。最近では,もはやゲイムのことに触れないような回も多い。それでも,毎週書き続けてきた。
 だから,たまたま原稿を書かなきゃいけないタイミングで,「人は何のために生まれ,そして死んでいくのか」なんて思っちゃったら,当然それは原稿にも反映されるわけ。そのサイクルがまさに今。そして面白いことに,この問いが頭をよぎったときに出る回答は,毎回ちょっとずつ違うの。
 基本のところは同じなのよ。楽しむため。人は楽しむために生まれ,そして死んでいく。私はそう思っている。明確な答えがない以上,自分で定義するしかないからね。間違っていたら,それはそれでもう仕方がない。少なくとも,生きている以上は楽しもうと思っているわ。そこは,いつの自分が考えてみても変わらないところ。ただ,ちょっとずつ楽しむための方法論が変わってきている。
 今はどう思ってるかというと。ちょっと先の楽しみをいくつか抱えてれば,ふと気付いたときに楽しい人生だなって思えてるんじゃないかって。ゲイムってそういう意味では最適なのよね。発売日が明確だし,少しずつ情報が明らかになっていくし,もちろんプレイする楽しみもあるし。
 そしてこれはゲイムに限ったことではないの。ゲイムをはじめとするエンターテイメント全般には,そういう力があるってこと。幸せなんて無理して手に入れるものではなくて,周りにはすでに細かい幸せがあって,それに気付けるかどうかだと思っているのよ。2015年10月上旬の段階では。
 自分の不幸はよく探しがちだけど,幸せも同じように探せばあると思う。

 で,だ。

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 いよいよやってまいりましたよ。何がってウイイレの季節が。
 ええ,「ウイニングイレブン 2016」PlayStation 4 / PlayStation 3。以下,ウイイレ2016)です。とうとう発売されたのですよ。先に言っておくけど,今回の私,たぶんキモいよ?

 この記事を書くにあたって,いわゆるオタクがキモいイメージ持たれがちな理由を考えてみたんだけど,「他人の目を気にせずはしゃぐから」じゃないかと思ったの。あ,勘違いしないでね。別に,オタクが悪いなんて私は思っちゃいないわよ。ただ,世間一般から見ると,どうしてもオタクがキモいと思われがちだという現実には,目をつぶっちゃいけないとは思う。
 最初から考えていきましょうか。まず,世の中というものは,人と人とが尊重し合って成り立つものです。ここまではいいですね?
 でも,世の中の一部のとある世界では,人が人を尊重せず,ある対象を絶対視してマイペースにはしゃいでいます。それは,その世界の外から見ると,とても異質なものなのです。ここまでもいいですね?
 人は,自分にはない異質なものを見ると区別したがります。あえて差別とは言いません。区別したがります。そして,その異質なものや集団を気持ち悪いと思ってしまいます。これが「オタク=キモいというイメージ」の原因ではないでしょうか。というのが私の考察です。
 別にいいんですよ。キモくても。それだけ一生懸命好きになれるものがあるんでしょう? 楽しんでるじゃないですか,人生を。ただ,基本的な前提として,世の中は人と人とが尊重し合って成り立っているわけです。尊重し合う部分と,はしゃぐ部分の境界線は見極めましょうって話です。
 いわゆる,現実と夢の使い分けです。それができれば,キモい自分すらも楽しめるようになると思うのです。夢に逃げ込むのではなく,切り替えて使い分ける。そうすれば,世の中は尊重し合いだから,自分の世界を尊重してくれる人も出てきます。

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 ええ,話を戻しましょう。今回の私,キモいです。なぜなら,きっと自分だけがはしゃぐ記事になるから。それほど楽しみにしてたのよ。ウイイレ2016を。毎年楽しんでるんだけどね,それでも今回は飛び抜けて楽しみにしていたの。なぜかというと,無料体験版が楽しかったから。で,ようやく製品版が発売されたのでさっそく遊んでみたわけで。そらまあテンションも上がるし,キモくもなるわいな。
 実際にプレイしてみて,今回はとくに「myClub」モードがキモなのかな,と思ったわね。これは前作から登場したモードで,要は自分のクラブを作ってオンラインで楽しめますよ,というもの。ただ,選手を手に入れるのはいわゆるくじで,運の要素も強くなるのね。そこがもどかしくもあり,楽しみでもあり。たいていの男子はランダムのコレクション要素が好きだからね。
 で,ダウンロード版を先行予約していた私は,その特典としてネイマール選手と,あとはUEFAのベストイレブンの誰か1名が手に入るわけね。さらに,比較的高い能力の選手が手に入るチケットを,各ポジション2枚ずつ手に入れたわ。
 まずUEFAベストイレブン。これでなんとイブラヒモビッチ引きました。通称ズラタン。日本では海外のサッカー選手と言えばメッシだとかクリスティアーノ・ロナウドなんかが有名だけどね,ちょっと詳しいサッカーファンならその名前を知らぬ者はいないほどの有名人よ。身長があってボディバランスの数値が高すぎ,そのうえテクニックもあって,さらにパスも出せる。ウイイレ2016において最強レベルの選手であることに間違いはないわ。それを引いちゃったのよ。なんという僥倖。
 ……ね? キモいでしょ? サッカーもウイイレも全然知らない読者を尊重しようって気が,消えつつあるからな。これがキモいの正体。
 はい続き。それぞれのポジションのチケットでGKアキンフェエフ,DFルイゾン,MFケディラ,FWペッレをゲット。特筆すべきはFWペッレ。イブラヒモビッチもペッレも身長194cm。ということは,選手を生かすチームを作るならば,現状は空中戦で勝負する方向性になるわね。で,左MFにネイマールを配置してクロスを上げさせる。本当はオプションとしてスピードタイプのラインブレイカーFWか,ポストプレイ用の2列目から飛び出せるOMFが欲しいところではあるけど,まあいつか手に入れる。
 ……ね,キモいでしょ?

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 本当はまだまだ全然語り足りないんだけども,自分で言ってしまった手前,興味のない人も尊重しなければならんからね。いや,シンプルに面白いのよ,ウイイレ2016。もちろん実力も重要なんだけど,適当にシュートを打ってもけっこう点が入っちゃうだとか,こぼれ球が予測できないだとか,運の要素も強くて管理しきれない感じが,見事にサッカーの楽しさを引き出している気がするわ。
 まだ1週間も経っていないけど,オンライン対戦ではとくにディフェンスの良し悪しで成績が左右される感じ。ちなみに,今回 myClubについてしか触れてないけど,マスターリーグも進行がだいぶ軽くなってて,やたら面白いことを付け加えておくわ。
 いや,ウイイレファンは買いですよ今作。人は何のために生まれて死んでいくのか。少なくとも今の私は,きっと発売されるであろう「ウイニングイレブン 2017」を楽しみにしつつ,ウイイレ2016を満喫しながら生きていくわ。こうすることで,今も未来も楽しくてたまらんってわけ。

 そんなところで,また来週。来週はなるべく皆様を尊重しますので,今週はキモいのを許してください。お願いします。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」 ※DL版「ウイニングイレブン 2016
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
DDTドラマティック総選挙2015」のユニット部門で見事1位,個人部門でも5位に輝いたディーノ選手。この結果を踏まえ,今週末の10月11日に開催されるDDTプロレスの埼玉・春日部ふれあいキューブ大会「さいたまースラム!vol.5」で,ディーノ選手は何を見せてくれるのでしょうか? 率直に聞いてみたところ,「私なりに世の中のためになることをしたい」とのことでしたが。
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