「ソニック」の新作がTegra 3機向けに登場。NVIDIAがMWCに合わせ公開

　NVIDIAは，現在スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2012」に合わせ，モバイル端末向けSoC「Tegra 3」向けに最適化された5つのゲームタイトルを公式blogで公開した。中には「「Sonic The Hedgehog 4: Episode II」」や「Hamilton’s Great Adventure THD」など，コンシューマ機やPC向けタイトルとして人気を集めたシリーズの作品も含まれている。
　いずれのタイトルも，高解像度テクスチャやダイナミックライティングなど，Tegra 3によって実現したとされる美しいグラフィックスがウリの一つだ。

　NVIDIAのHassan Anjum氏は，blogのポスト内で「これらのゲームタイトルは偶然Tegra 3にやってきたものではない。私たちはゲームメーカーと6年以上にわたって開発作業を繰り返してきた」と説明し，「コンシューマーゲームはモバイルへ移行する」とも述べるなど，自信を見せている。

　以下で，各タイトルの説明に加えてスクリーンショットやムービーを掲載するので，Tegra 3によるグラフィックスを実際に確認してほしい。

●Sonic The Hedgehog 4: Episode II

　人気アクションゲームシリーズの最新作で，PlayStation 3や Xbox 360，iOSなどでもリリースが予定されているタイトルだ。前作の「Sonic The Hedgehog 4: Episode I」もAndroid機向けとして提供されていたが，今作はTegra 3に最適化されたものとなるようである。
　720pの解像度をサポートし，リアルタイムでの水面表現処理などを取り入れたグラフィックスが本作の特徴となっている。
　ステージは全17。シリーズではおなじみのキャラ「テイルス」との協力プレイも楽しめるとのことだ。

●Dark Kingdom THD

　行方不明になった父を探すというストーリーのアクションRPGタイトル。ハイポリゴンモデルと物理演算の採用により，リアルなダメージ表現を実現しているという。

●Eden to GReeeeN THD

　異星よりやってきた侵略者から星のエネルギー「Euphoria」を守る，タワーディフェンス系タイトル。
　ゲームのアプリ自体は無料で提供されるが，Unreal Engineを採用するなど，グラフィックスは有料タイトルにも見劣りしないものになっている。

●Hamilton’s Great Adventure THD

　PCでもリリースされているアクションパズルゲームだ。PC版のステージを完全収録しつつ，Tegra 3向けに最適化されているとのことである。

●Golden Arrow THD

　ハック＆スラッシュ系のアクションゲームである。高解像度テクスチャやハイダイナミックライティング，ソフトシャドウといった表現を取り入れており，炎や爆発が見どころになっているという。

NVIDIA公式blogの「Sonic The Hedgehog 4: Episode II」紹介ポスト

NVIDIA公式blogのTegra 3用タイトル紹介ポスト