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[GDC 2011]「アリス イン ナイトメア」の続編「Alice: Madness Returns」を,GDCに合わせて開催された「EA Partners Showcase」でプレイしてきた
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印刷2011/03/09 02:00

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[GDC 2011]「アリス イン ナイトメア」の続編「Alice: Madness Returns」を,GDCに合わせて開催された「EA Partners Showcase」でプレイしてきた

 現地時間の2011年3月1日,GDC2011が開催されているMoscone Centerから,ほど近い場所にあるナイトクラブにて,Electronic Artsはメディアを対象としたプライベートイベント“EA Partners Showcase”を開催した。本稿では,そこでプレイアブル展示されていた「Alice: Madness Returns」PC / PS3 / X360)の情報をお伝えしよう。

画像集#001のサムネイル/[GDC 2011]「アリス イン ナイトメア」の続編「Alice: Madness Returns」を,GDCに合わせて開催された「EA Partners Showcase」でプレイしてきた

「Alice: Madness Returns」公式サイト


 今回の展示は,来場者が実際にプレイしつつ(もしくは,スタッフが行ってくれるデモプレイを見つつ),横にいるスタッフがゲームについて解説してくれる,という形式で行われた。

 「Alice: Madness Returns」の物語は,前作「アリス イン ナイトメア」から10年後を舞台に展開される。主人公であるアリスは,心の病にかかり,ロンドンにおいて療養中という設定。スタッフの解説によれば,実はアリスは,とある殺人事件に巻き込まれた被害者であり,現在はその記憶を失っている状態にあるという。今回のアリスは,ワンダーランドにおいて,その事件の記憶のかけらを集めていくことになる。その過程において,アリスの身にいったい何が起こったのか――殺人事件の真相が徐々に明らかになっていくという趣向である。

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 本作はジャンプアクションであり,パズルゲームでもあるという。デモプレイではまず,宙に浮かんだ足場を次々に飛び越えていくステージが紹介された。通常の状態では足場はまったくの透明で,どこを目がけて飛べばいいのか分からない。アリスには身体を大きくしたり小さくしたりする能力があり,小さくなったときには,どうやら大きい状態では見えないものが見えるようになるらしい。このステージでは,身体を小さくすると,透明な足場の輪郭線が見えるようになる。小さい状態で足場の位置を確認し,すぐに大きくなって,いま見えた足場の位置にジャンプで飛び移る。これを繰り返しながら,先に進んでいく仕組みだ。

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 またアリスは,さまざまなものを武器として使用することで,ステージを攻略していく。今回のデモで確認できたのは,まず“ティーポット”。これはちょうどグレネードランチャーのような使い方ができ,着弾後に爆発する手榴弾のような何か(?)を発射できる。“コショウひき”はマシンガンに近い。ハンドルをがりがり回すことで,前方に弾丸がバラバラとばらまかれる。メレー系武器としては“ハッピーホース”なるものが用意されていた。これは棒の先に馬の頭がついたおもちゃで,元々は子供がまたがって遊ぶためもの。アリスはこれを鈍器として利用する。モーションはゆっくりだが力強く,「当たれば強力だが,隙が大きい」系の武器となっていた。あと,可愛いヌイグルミは時限爆弾だ。
 そのほかアリスは,一瞬だけ無数の蝶になって敵の後ろなどにサッと回り込む能力や,ジャンプ後などの落下速度を若干遅くする滑空能力なども備えていた。

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 戦闘はただ撃ちまくるだけではなく,タクティカルに立ち回る必要があるという。デモでは,レッドクイーンの手下兵士との戦闘で,これを体験できた。兵士は背中の赤い部分が弱点だが,正面から攻撃するだけではこの弱点を狙えない。そこでいろいろと戦術が必要になってくる。デモでは,「ヌイグルミ時限爆弾でひるませて,後ろを向いたところを攻撃」したり,「大振りを誘うと,兵士は武器が地面に刺さってしまい,それを抜こうとしてスキができるので,その間に回り込んで攻撃」したりといった戦法がとれるようになっていた。

 ゲーム画面は基本的にTPS風なのだが,今回のプレイでは,シューター要素はあまり感じられなかった。メレー系の武器をよく使うし,コショウひきのマシンガンは,相手を「ターゲット」しておけば,弾丸がそちらに向かって飛んでいく。レティクルで狙う機会が少ないので,そんな印象になったのかもしれない。

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 足場をジャンプで渡りきり,兵士を蹴散らしてさらに進むと,迷路のような場所に出た。狭い通路を進んでいくと,物陰から,先ほどよりかなり大型の兵士が現れる。兵士は槍のようなものをグルグルと休みなく振り回しており,とても近づけそうにない。仕方がないので元きた方向へと逃げると,なんと追いかけてくる。「これはどうすればいいんだ!」と思っていると,前方にテーブルが現れ,その上には「Eat me!」と書かれたケーキが乗っている。食べてみるとアリスの身体がグングンと巨大化。追ってきた兵士を凌駕する大きさとなり,兵士はそれを見て呆然とする。アリスはニヤリと笑って……兵士をブチュリと一撃で踏みつぶした。なんだかブラックな展開だ。つぶれた兵士は周囲に血液を飛び散らせていたので,ゴア表現にも遠慮はない。やはり本作は「大人のための作品」となっているようだ。

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 ちなみに,前作「アリス イン ナイトメア」は結構プレイ難度の高い作品だったと記憶しているが,今回もそうなのかと尋ねてみたところ,比較的「タイト」であるとの答えが返ってきた。とはいえ,調整は丁寧に行われているとのことで,しっかりとしたやり甲斐と手応えの感じられる作品に仕上がりそうだ。

 本作のアメリカでの発売日は2011年6月14日となっている。日本でのリリースについて聞いてみたら,大体同じ時期にリリースする予定であるとの答えが返ってきた。日本のエレクトロニック・アーツから本作についてのアナウンスは,今のところ何も発表されていないが,日本で遊べる日もそう遠くないかもしれない。
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