Cooler Masterのゲーマー向けPCケース第2弾「CM Storm Scout」，19日に1万6500円で発売

　Cooler Masterの販売代理店であるCMインダストリー（旧称 クーラーマスター）は，Cooler Masterのゲーマー向け製品ブランド「CM Strom」の第2弾製品となるミドルタワーPCケース，「CM Storm Scout」（国内では「SCOUT」。以下，Scout）を，2009年6月19日に発売すると発表した。予想実売価格は1万6500円前後となっている。

赤色LED付きのファンを内蔵し，フロントパネル上部のスイッチで点灯/消灯できるScout。大枠は，第1弾モデル「CM Storm Sniper」と同じような印象だ

　CeBIT 2009の会場で展示されていたサンプルから，そう大きく変化せずに登場してきたScoutは，ブランド第1弾製品となった「CM Storm Sniper」とほぼ同サイズの筐体を採用したモデル。内部仕様も基本的にはそれほど変わっていないが，「世界をまたに掛けて戦うゲーマーのチームを強力にサポートするギア」という位置づけもあってか，内部は見栄えのする黒塗装となり，天面の取っ手も，より持ちやすい，大型のものに変わっている。
　外装にABS樹脂を採用することにより，軽くなった（※Sniper比で約2kg減）というのも特徴だ。

内部の基本的なレイアウトはSniperと同一。バックプレートを採用したCPUクーラーを，マザーボードを取り外すことなく着脱可能にする，マザーボードトレイ部の空きスペースや，スクリューレスで着脱できるドライブベイは変わらず採用する。外観上の大きな違いは，なんといっても内部が黒く塗られていること

　一方，実勢価格2万2000〜2万7000円（※2009年6月10日現在）のSniperと比べて安価ということもあり，スペックにはそこかしこに，コストダウンの影響が見て取れる。Sniperにあったふくらみのあるサイドパネルが省略されたり，前面と天面の吸排気ファンがそれぞれSniperの200mm角から140mm角へサイズダウンしていたり，Sniperで標準搭載だったファンコントローラが省かれたり，といった具合だ。PC周辺機器の盗難を防止する専用ブラケット「Storm Guard」はScoutでも採用されるが，Sniperにあった専用スロットは省略され，拡張カード用スロットへ取り付ける必要が生じていたりもする。
　全体的に，Sniperの“尖った部分”を丸くすることで価格を下げつつ，かつ，持ち運び時の利便性を追求したモデルと，まとめることができそうだ。昨今のトレンドは一通り押さえてあるので，ゲーム用PCの選択肢として一考に値するだろう。

側面パネルはアクリルの窓が取り付けられており，120mm角ファンを2基搭載することもできるようになっている

●CM Storm Scoutの主なスペック

• 製品型番：SGC-2000-KKN1-GP
• 製品名：CM Storm Scout（日本国内では「SCOUT」)
• 搭載可能フォームファクタ：microATX，ATX
• ドライブベイ数：HDDベイ×5，5インチベイ×5（※うち一つは3.5インチオープンベイとして利用可能）
• 標準搭載ファン：140mm角（前面×1，天面×1），120mm角（背面×1）
• オプションファン：120mm角（側面×2）
• サイズ：219.6（W）×495.5（H）×489（D）mm
• 重量：8.7kg
• 電源ユニット：別売
• 予想実売価格：1万6500円前後
• 発売日：2009年6月19日