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「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
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印刷2011/10/15 00:00

インタビュー

「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー

 

地形効果や10マス制限などの新要素がある中,勝利のカギは「アグレッシブに攻める」こと


4Gamer:
 ほかにはどういった特徴がありますか?

画像集#014のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
早乙女氏:
 新合戦で使われるマップの広さは150×150マスと,通常のマップの約4分の1の広さになります。

冬木氏:
 マップの端の部分はあまり使われないと思うので,実効エリアとしては130×130マスくらいになると思いますね。

4Gamer:
 その中を計6か国で戦うとなると,ずいぶん狭いですね。

早乙女氏:
 実は,短い時間(合戦準備期間17時間,合戦期間:16時間)で一気に遊んでいただこうと考えています。ルールとしては,一方の大殿城と砦がすべて落ちたら負け,となる予定です。

4Gamer:
 ということは,1日で勝敗が決まるようなイメージですか?

早乙女氏:
 そうですね。もちろん,どれくらい時間がかかるかというのはβテストで見てみないとわからないですが。

4Gamer:
 通常の合戦だと,隙を突く戦い方がメインになりますよね。遠くに陣を張り,相手の裏から攻めて,それで敵が出てきたら撤退して,またほかに陣地を張って……(笑)。

第二オンライン企画運営部 プロモーションディレクター 田所 宰氏
画像集#009のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
田所 宰氏:
 “ノック”(敵の兵力を探るための攻撃)して,いないところをこっそり攻撃しよう,みたいな(笑)。

冬木氏:
 従来のIXAでは遠距離へ一気に出陣することが可能でした。ですが,新合戦ではそこに10マス制限をかけており,11マス以上離れた土地へ出陣すると攻撃力が0になります。

4Gamer:
 一気に遠くの陣地を取りにいくといった戦い方ができないわけですね。


冬木氏:
 ちょっとずつ進軍させて,みんなで団結して戦っている様子が俯瞰で見えるような戦い方が今回の狙いなので,今までのIXAのように何十マスも先まで攻撃をかけるものではありません。

4Gamer:
 部隊が10マスずつしか動けないということは,遠くの城に援軍を出すにしてもタイムラグが発生するわけですよね。

冬木氏:
 ですから,そこは準備期間中にどれだけ陣をばらけて配置させるのか,逆に陣を配置せず,集合拠点から大きく移動していくのかなど,いろいろな戦法ができるようになっています。

4Gamer:
 では,通常の合戦とはまったく異なる戦い方になるわけですね。

冬木氏:
 はい。また,今回新たに「地形効果」というものも加わっています。「畑」では槍兵科が強化されるなど,地形に適した兵科のステータスが上がるというものですね。

画像集#021のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー

4Gamer:
 「あそこで騎兵が防御を固めているだろうから槍兵を突撃させよう」とか,そういう読み合いになるわけですか。

冬木氏:
 βテストでは,地形効果は攻撃側のステータスのみが上がるようになっています。

4Gamer:
 シミュレーションゲームの地形効果というと,防御側に対して発動することが多い印象ですが。

冬木氏:
 最終的には攻撃側・防御側の両方に対して地形効果を入れようと思っているんですが,防御側にのみ効果が出るようにすると,プレイヤーもアクティブに遊ばなくなると思います。できれば,一気に攻撃で落とし合っていくようなゲームにしたいので,まずは攻撃側にだけ地形効果が出るようにしてみようと。

4Gamer:
 なるほど。

冬木氏:
 とくに今回,新しいマップでの戦いということもありますし,地形効果がどれだけ上手く使われるのかにはすごく興味があるんですよ。

4Gamer:
 最初に思ったのは,「相手の裏をかいて騙そう」ということでした(笑)。

早乙女氏:
 「あそこは弓兵がいるだろう」と騎馬兵で攻めても,実は槍兵がいて返り討ちにあったりとか(笑)。敵軍の移動速度を見て,防御側が「このくらいのスピードで攻めてきているから,多分この兵科だろう」と推測して,配置する兵科を変える戦法も可能ですね。単純なパワーゲームではなく,ちゃんと槍兵科・弓兵科・騎馬兵科の三つ巴の要素もうまく使っていきたいという意図から,地形効果の要素を入れています。

4Gamer:
 ところで,川中島のマップを新たに作るのはかなり大変だったのでは?

冬木氏:
 大変でしたね(笑)。地形効果の要素があるので,意図的に地形の配置をすると「ここは森が多いので弓兵で進んでいってください」というような,遊び方を制限する結果になってしまいます。なので,従来のマップではいろいろな地形が混ざっていますが,今回は平原が広がる中に効果の発生する地形が点在するようにしました。

4Gamer:
 このシステムの場合,かなり戦力を削り合う戦いになると思うのですが,プレイヤーは兵の消耗を嫌いますよね。そこをカバーするルールなどはあるのでしょうか?

画像集#017のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
冬木氏:
 βテストでは,兵の訓練(生産)ができず,各兵科5万人ずつ与えた状態でスタートするのですが,そこでどれくらい兵が使われるのかをみて,判断しようと思っています。それと,ゲームも後半になってくると兵が余るんですよ。

4Gamer:
 たしかにそうですね。

早乙女氏:
 例えばゲーム開始から3か月くらい経つと中級兵から上級兵へと切り替わって,中級兵が余りますよね。そういうときに,新合戦で余った兵を使っていただく。そして,最終的に「兵はもういらないよね」という状況のときに,本気で新合戦に挑戦するとか,そういう遊び方ができると思っています。
 プレイヤーさんはこちらが想定している以上に成長が早いので,とくに上級者プレイヤーの場合など,資源や兵を余らせていることが多いんです。そういう方々には新合戦で派手に遊んでいただければと思っています。

4Gamer:
 ルールとしては相手の大殿城と砦をすべて落とせば勝利とのことですが,各国のプレイヤーが総掛かりでもなかなか落とせないものなんでしょうか?

冬木氏:
 大殿城や砦は落とされやすいんですよ。通常の合戦だと大殿城に護衛の武将がいるため,今までに落ちたことは2回くらいしかないのですが,新合戦ではその武将がいません。単純に耐久値があるのみなので,プレイヤーはその大殿城や砦に加勢を送ることで守っていかないと,自分達の城がすぐ落とされてしまいます。

4Gamer:
 加勢で送れる部隊数に制限は?

冬木氏:
 砦に10部隊,大殿城に15部隊ですね。今回のβテストでは1か国100人(計600人での合戦)となっていますので,15部隊という制限はそのプレイ人数から決めています。

4Gamer:
 では,仕事が忙しい人も「加勢だけ送っておきます」といった形でプレイに参加しやすくなりそうですね。従来の合戦でも,“地雷”の陣(一箇所に大部隊を配置し,攻めてきた相手を迎撃する)を設置していましたが。ただ,陣って当たり外れが大きいので,誰も罠にかかっていないと寂しいんですよね(笑)。大殿城なら必ずと言っていいほど攻められるので,それは良いですね。

早乙女氏:
 従来の合戦ですと,ちょっと差がついた時点で勝負を諦めてしまう方もいると思うんですが,新合戦では逆転できる可能性も高いんです。相手の大殿城や砦を落とすことによって大きな戦功ボーナスが入るので,「この砦を落とせば逆転できる」となれば,みんなが協力して行動することもあるのでは,と期待しています。

4Gamer:
 (資料によれば)大殿城の陥落で5万,砦の陥落で2万5000ですか……。これらの戦功ボーナスに対して,通常の削り合いではどれくらいの戦功が溜まっていくものなんでしょうか。

画像集#020のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー

早乙女氏:
 領地の獲得で10,敵陣の破壊で50ですから,敵陣の破壊で2万5000や5万の戦功を稼ごうと思ったら相当な数になります。敵兵を倒しても,1回の攻撃で稼げても100〜200程度なので,自然と大殿城や砦が大きな目標になると思います。戦功で負けていても,先に相手の大殿城と砦を全部落としてしまえば逆転勝利となりますので。先に全部の大殿城と砦を落とすのか,もしくは戦功を稼いで逃げ切るのか,そこは駆け引きになるのかなと思っています。

画像集#015のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
冬木氏:
 ただ,通常の合戦だと防御による戦功ボーナスによって逃げ切れるといったこともありますが,新合戦では,攻撃で得られる戦功と防御で得られる戦功を同じにしています。

4Gamer:
 今回のルールからは,「よりアグレッシブに攻め合え」というコンセプトが全体から感じられますね。

早乙女氏:
 従来の合戦では物足りないという方もいらっしゃいますし,IXAのプレイヤーには社会人の方も多いので,もう少し短い時間で一気に遊べるべきかなと考えています。

4Gamer:
 お話を聞く前のイメージでは,従来のものに+αしたルールで戦うものだと思っていたのですが,考えていたのとは別物ですね。仕様の意図が全体に見えやすい印象です。

冬木氏:
 戦国IXAは,良い意味で難度が高いというか,ブラウザゲームの中でもいろいろなことができるタイトルだと思っています。新しい合戦を作るにあたり,地形効果ですとか,10マス制限であったりとか,そういったものをいくつか入れるだけで,けっこう大きく遊び方が変わってくると感じています。

4Gamer:
 βテスト自体は2回行われるんですね。

画像集#006のサムネイル/「川中島」で3国対3国の大合戦が勃発!「戦国IXA」の新システム「新合戦」についてインタビュー
藤井氏:
 βテストではユーザーアンケート機能も用意していますので,10月17〜20日の第1回の結果をみた上で変更を加え,第2回を11月中に行う予定です。βテストで問題がなければ,12月中には正式実装したいと思っています。

4Gamer:
 分かりました。ほかに今後のアップデートの展望についてもお話いただけますか。

藤井氏:
 3月ごろを目処に次の章に入りますので,そこでいろいろな要素をまた入れていこうと考えています。こちらとしても,「こういうものがあったら面白いんじゃないか」というものはいっぱいあるんですが。

4Gamer:
 なるほど。今後,どんな新要素が登場するのか期待しています。本日はありがとうございました。


 サービス開始から1年以上が経ち,今もなお多くの新規プレイヤーを獲得している戦国IXA。その大規模さゆえに,プレイヤーからの意見・要望が多岐にわたり,それらすべてに対応しきれている状態とは言えないだろう。
 そんな中で登場する新たな合戦,“新合戦”が,思った以上に1つ1つの要素をしっかりと,念入りに作り込まれているものであることが,今回の取材で分かった。

 6か国が一斉に相まみえる大合戦ということで,トッププレイヤー同士のぶつかり合いや,通常の合戦では味わえないような,短時間で次々と変化していく戦況など,これまでの戦国IXAにはなかった,大きなお祭り騒ぎが楽しめるのではないだろうか。同盟とは違った,国を越えての共闘で生まれるかもしれない,新たなコミュニティにも注目したい。

 βテストに当選した人はその盛り上がりをいち早く,また残念ながら当選できなかった人も,正式実装を楽しみに待とう。

「戦国IXA」公式サイト

 
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