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[TGS 2016]MSI創立30周年記念で,豪華な液冷仕様「GeForce GTX 1080」搭載カードがTGSに登場
そんなMSIが,東京ゲームショウ2016(以下,TGS 2016)の自社ブースに,30周年記念モデルの液冷仕様グラフィックスカード「MSI GeForce GTX 1080 30th Anniversary」(以下,30周年モデル)を出展していた。
2016年内の国内発売を目標にしており,価格は「従来のものより,思いっきり高くなると思います」と,ブースの説明員は答えていた。ある意味,金に糸目を付けないグラフィックスカードとして作られた30周年モデルの概要をレポートしよう。
搭載GPUは,いうまでもなく「GeForce GTX 1080」で,ビデオ出力インタフェースは,Display Port 1.4×3,HDMI 2.0b×1,Dual-Link DVI-D×1と,ここまではリファレンスカードである「GeForce GTX 1080 Founders Edition」と変わらない。
カスタム仕様のポイントは冷却機構だ。30周年モデルに合わせてカスタム化したというEK WaterBlocks製の液冷ブロックと金属製バックプレートで,カード本体を挟み込む構造で,ギリギリながら1スロットサイズに収まっている点に魅力を感じる人もいるだろう。ハイエンドグラフィックスカードらしからぬスリムさがステキだ。
カードを液冷ブロックと金属製バックプレートで挟んだ構造がよく分かる |
液冷ブロックがゴツイものの,基本的にはすっきりした見た目をしている |
取り付けるには,直径120mmの冷却ファンが付いたラジエータをセット可能なPCケースが必要だ。フルタワーサイズのPCケースであれば,まず問題はないだろうが,ミドルタワー以下のPCケースではラジエータの取り付けスペースを捻出できるか,慎重に考えたほうがよさそうである。
取材時には,30周年モデルを搭載したPCで,「Tom Clancy's The Division」がプレイできるようになっていた。ゲームのグラフィックス設定は,2560×1440ドットのフルスクリーン表示で,グラフィック品質は「ウルトラ」プリセットになっていた。
それになりに負荷の高い状態であるが,画面左上に表示されていたモニタリングデータを見ていると,フレームレートは60fpsをキープしており,安定して高い性能を発揮できることがうかがえる。
なお,GPU温度は53〜55℃近辺で安定していたので,高負荷な状態でも十二分にGPUを冷やせているようだ。
見た目に格好良く,高負荷時もGPU温度を低く保てる液冷グラフィックスカードの30周年モデル。カード自体がスリムなのは利点だが,大きなラジエータを取り付け可能なPCケースが必要なのは,少々ネックになりそうだ。そのうえ,作り込んだ冷却システムによって,製品価格はかなり高くなることは避けられない。
本製品が欲しいというMSIファンは,お財布ゲージを溜めて発売を待つのがよろしかろう。
MSI 公式Webサイト
4Gamer「東京ゲームショウ2016」特設サイト
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