つぶやく
2012/10/16 14:27リリース
ARM，Mali-T600シリーズに最適化されたPOP IPのライセンス提供を開始
| Mali-T600シリーズ初対応となるPOP IPソリューション | |||
| 配信元 | アーム | 配信日 | 2012/10/16 |
＜以下，メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています＞
ARM、Mali-T600シリーズのGPUに対応するPOP IPテクノロジーを発表
英ARM社（本社：英国ケンブリッジ、日本法人：横浜市港北区、以下ARM）は、ARM Mali-T600シリーズのグラフィックス・プロセッサ・ユニット（GPU）に対応する初のPOP IPソリューションを発表しました。この最新のPOP IP製品は、最短の製品化期間で最良のARMプロセッサ実装を可能にするコア・ハードニング・アクセラレーション・テクノロジーであり、TSMC 28nm HPMプロセス・テクノロジーで製造されるMali-T628、Mali-T678に最適化されています。Mali GPUは、高性能から普及型までの多様なスマートフォン、タブレット、スマートTVなど、幅広いエンド・デバイスに採用されています。設計者が、選択した最終アプリケーションに応じて自身のMali GPUを最適化できることは非常に重要です。
最適化されたPOP IPテクノロジーは、ARMのメディア・プロセシング部門とフィジカルIP部門が共同で開発したもので、28nmで最も効率の高いGPU実装の製造を目的としています。POP IP対応のMali-T600シリーズのGPU実装は、卓越した消費電力当たり性能及び集積度を実現し、シリコンを大幅に節約します。このPOP IPは、POP IPを使用しない実装に比べ、動作周波数を最大27％向上、実装面積を24％縮小、消費電力を19％削減することが実証されています。
POP IPテクノロジーは、最適化されたARMプロセッサやGPUの実装に必要な3つの要素で構成されます。1つは、特定のARMプロセッサとファウンドリ・テクノロジーに対応するArtisanフィジカルIPスタンダード・セル・ロジックとメモリ・キャッシュ・インスタンスです。もう1つは、さまざまな構成や設計目標のプロセッサ実装でARMが達成した詳細な条件と結果を記録する総合的なベンチマーキング・レポートです。
最後は、フロアプラン、スクリプト、デザイン・ユーティリティ、POP実装ガイドなど、詳細な実装上の知識です。これにより最終顧客は、低いリスクで短期間に同様の結果を出すことができます。
ARMのメディア・プロセッシング部門ジェネラル・マネージャであるPete Huttonは、次のように述べています。「業界が28nmに移行するにつれ、設計者は、リスクを引き下げ、最短期間で製品化できるオプションを必要とします。ARMは、Cortexプロセス実装におけるPOP IPの利点をMali GPUにも拡大することをうれしく思います。Mali GPU対応POPにとって重要なのは、所定のベンチマークではありません。ARMの総合的なアプローチによって特定のエンド・アプリケーションにカスタマイズした最適化を調査、発見し、パートナーに柔軟性を提供することです。」
TSMC 28HPMプロセスのMali-T628、T678対応POP IPは、既存、新規ライセンシに対して本日よりライセンスを提供します。IPは、2013年1月に提供を開始します。
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