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Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと デッキガイド編 「ミッドレンジシャーマン」
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印刷2016/07/23 00:00

連載

Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと デッキガイド編 「ミッドレンジシャーマン」

デッキ構築について説明するという連載の性質上,ゲームの遊び方の説明は一切いたしません。すでに遊び方を理解している人が,対人で勝ち抜いていくためのデッキ作りのイロハを中心とした連載となりますので,ご了承ください。

 2016年4月末に新しくスタンダード環境が始まって以来,もっとも熱いヒーローといえるのがシャーマンだ。今回は,筆者がアジアサーバーにおける4月のランクマッチで,TOP50に食い込むことができたデッキ「ミッドレンジシャーマン」を使用して得られた経験を基に,同デッキのガイドを書いていきたいと思う。

「Hearthstone」カードリスト

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※カード名にカーソルを合わせると日本語版のカードがポップアップします。

カード名 枚数 タイプ コスト Atk HP
原始融合 1 呪文 1
ライトニングボルト 1 呪文 1
トンネル・トログ 2 ミニオン 1 1 3
岩穿ちの武器 2 呪文 1
トーテム・ゴーレム 2 ミニオン 2 3 4
炎の舌のトーテム 2 ミニオン 2 0 3
タスカーのトーテム師 2 ミニオン 3 3 2
マナの潮のトーテム 2 ミニオン 3 0 3
ライトニングストーム 2 呪文 3
呪術 2 呪文 3
野獣の精霊 1 呪文 3
炎まとう無貌のもの 1 ミニオン 4 7 7
ドゥームハンマー 1 武器 5 2 8
サンダー・ブラフの勇士 2 ミニオン 5 3 6
血の渇き 1 呪文 5
地底よりのもの 2 ミニオン 6 5 5
アージェントの従騎士 2 ミニオン 1 1 1
火炎ジャグラー 2 ミニオン 2 2 3

 ミッドレンジシャーマンの大きな特徴は,デッキのほとんどがシャーマン専用のカードによって構成されている点だ。理由は,シャーマン専用のカードは非常に強力なカードが揃っており,それらの多くが中立のカードより優れているためである。それが現環境のシャーマンの強みであり,ミッドレンジシャーマンはその強みを最大限に活かすデッキとなっている。


ミッドレンジシャーマン採用カードの解説


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◯原始融合
 1マナの軽量バフで,条件が揃えば非常に強力な呪文カード。このデッキだと+2/+2以上が簡単に狙えるので,コストパフォーマンスの高さが魅力だ。序盤の盤面取りにも使えるので,+1/+1にしかならなくても,盤面をとれる状況なら積極的に使っていこう。

◯ライトニングボルト
 マリガンで積極的にキープしたいカードではないが,いざという時の小回りや火力枠として役に立ってくれるカード。「トンネル・トログ」のバフもできるので,組み合わせて序盤に使っていくのもアリだ。ただし,オーバーロード(1)が地味に痛いので,ご利用は計画的に。

◯アージェントの従騎士【中立】
 1マナのグッドスタッフ枠。「炎の舌のトーテム」とのコンボが強力で,1ターン目「アージェントの従騎士」からの2ターン目「炎の舌のトーテム」は,序盤の強ムーブの1つ。マリガンでこの2つが揃っていたら,基本的にはキープして良いだろう。


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◯トンネル・トログ
 序盤の核となる1枚。素の状態でも1/3と強力だが,オーバーロードで簡単にバフできるので,実質1マナ以上のコストパフォーマンスを発揮する。序盤の「トーテム・ゴーレム」と「野獣の精霊」を絡めたコンボは強力で,一気にボードアドバンテージを取ることができる。

◯岩穿ちの武器
 序盤は盤面取りに,後半は「ドゥームハンマー」を絡めたコンボに,と序盤から終盤まで役に立ってくれるカード。序盤では,盤面をとれるシーンで積極的に使っていって良いカードだが,手札に「ドゥームハンマー」がある場合は10点,16点コンボを視野にいれながら温存するのも手だ。

◯火炎ジャグラー【中立】
 2マナのグッドスタッフ枠。雄叫び効果の1ダメージで序盤の盤面取りに役立てていきたい。


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◯トーテム・ゴーレム
 2マナのグッドスタッフ枠その2。2マナで3/4という破格のステータスを誇り,ウォリアーの「烈火の戦斧」1発では倒されないのが魅力だ。後攻時,1ターン目にコインを用いてこのカードを出すのは,大体の場合で正解となる行動といえる。

◯炎の舌のトーテム
 2マナのコンボ枠。1ターン目に何かミニオンを出した状態で,2ターン目にこのカードでボードを取る動きが強烈。また,ヒーローパワーとの兼ね合いもあり,後半まで腐らない優良カードといえる。ミニオンを出すときは,このカードを常に意識して配置していこう。

◯タスカーのトーテム師
 3マナのグッドスタッフ枠。3/7の確率で「トーテム・ゴーレム」「炎の舌のトーテム」「マナの潮のトーテム」のいずれかを引いてくるので,その場合は実質4マナ以上のコストパフォーマンスとなる。「炎の舌のトーテム」が出てきた時に備えて,必ずミニオンの左側に配置するようにしよう。


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◯マナの潮のトーテム
このデッキ唯一のドロー枠。可能なかぎり長生きさせたいので,「地底よりのもの」などの挑発持ちと一緒に出して守りたい。2ドロー以上できれば3マナ以上の働きをしたことになるので,そこを目標にしよう。

◯ライトニングストーム
 全体除去枠の呪文カード。オーバーロード(2)がやや重めなので,打つならボードが拮抗している状態がいい。というのも,こちらのボードが空の状態で打っても,再展開された上に次のターン2マナ少ない状態で対応しなければいけないからだ。そのため,マリガンでは基本的にキープはしない。ヒーローパワーで召喚できる,スペルダメージを+1するトーテムと共に使えるとベストだ。

◯呪術
 3マナでどんなに強力なミニオンでも無効化できる呪文カード。メイジの「動物変身」が4マナであることを考えると,この呪文がいかに強力かが分かる。基本的には,相手のデッキに応じて打つべきミニオンを決めておくことが大切だ。また,ややテクニカルな使い方として,自分のミニオンにこの呪文をかけて挑発要員として使うというのも,状況によってはアリ。


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◯野獣の精霊
 オーバーロード(2)がやや重いものの,2/3挑発のミニオンを2体呼んでくるというのは,3マナの動きとしては強力。とくに,後攻時の1ターン目「トンネル・トログ」,2ターン目コインからの「野獣の精霊」は,それだけで勝負を決めてしまうほどの威力を持つ。体力3というのも,軽量ミニオンでは簡単に除去できないサイズで優秀だ。

◯炎まとう無貌のもの
 4マナで7/7という破格のステータスを誇るミニオン。オーバーロード(2)が重いが,相手がこれに対抗できるカードを持っていなければ,大きなアドバンテージが得られる。4ターン目に出す動きも悪くないが,その場合は,次のターンに3マナしか使えないので,対応された時のリスクはしっかり考えておこう。

◯ドゥームハンマー
 シャーマンの代名詞とも言える5マナ武器。5マナで合計16点の打点というのは,単純に強く,ヒーロー本体への攻撃手段として有効に使いたい。とくに,「岩穿ちの武器」とのコンボは強烈で,1枚使えば5点×2の10点ダメージ,2枚使えば8点×2の16点ダメージとなる。ただし,「ハリソン・ジョーンズ」で対応されると武器を壊された上に大量ドローされるので気をつけよう。


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◯サンダー・ブラフの勇士
 激励効果がとにかく強力なミニオンで,場に残ってヒーローパワーを使い続けるだけで盤面を制圧できるカードだ。体力が6と除去されにくいサイズなのも魅力。コントロールデッキ相手へのプッシュが主な使い道で,相手に全体除去を打たれてボードをクリアにされた後にこのカードを出して再プッシュする……といった使い方を意識していくと良い。

◯血の渇き
 盤面にミニオンを並べた状態で使えば,一気に勝負を決められるカード。このカードがあることで,ヒーローパワーのトーテムを並べることが相手へのプレッシャーとなり,勝負を決める布石ともなる。とくに対コントロールデッキの試合では,ヒーローパワーでごまかしつつ手札のリソースを小出しにしていく戦術が有効なので,このカードの存在はひときわ輝く。

◯地底よりのもの
 素の状態だと6マナだが,4ターン目までに4マナになっていることも少なくないグッドスタッフ枠。このカードの登場で“ヒーローパワーを打つ”という行動が今までより強力になった。基本的には4マナ以下になったときに出したいミニオンで,4ターン目に4マナで出したり,5ターン目に3マナで出したりする使い方が多くなるだろう。また,「マナの潮のトーテム」と一緒に出してトーテムを守る動きも強い。


ミッドレンジシャーマンの基本戦略


 このデッキでは,序盤からグッドスタッフを活かして盤面優位を握り続け,相手に断続的な攻勢をかけていく。とくに,序盤におけるボードの取り合いに強いミニオンが多く,1マナミニオンを出しつつの「炎の舌のトーテム」「トンネル・トログ」からの「トーテム・ゴーレム」or「野獣の精霊」という動きに真っ向勝負できるデッキはそれほど多くはない。
 また,「タスカーのトーテム師」からヒーローパワー以外の当たりトーテムを引けば,それだけで非常に強力な動きとなる。

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 ただし,このデッキは序盤だけではなく中盤も強力だ。4マナ7/7の「炎まとう無貌のもの」もそうだが,「地底よりのもの」も,出す頃には大抵場合4マナ以下の5/5挑発というステータスになっている。
 こういったミニオンを中盤に出しつつ,「マナの潮のトーテム」でドローを進め,リソースを切らさないようにするのが,このデッキの戦い方だ。とくに「マナの潮のトーテム」を守りつつドローを進めることは,ミッドレンジシャーマンの必勝パターンの1つ。可能な限り,「地底よりのもの」や「野獣の精霊」などと組み合わせるようにしよう。

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 気をつけたいのは,コントロールウォリアーの「乱闘」に代表される,強力な全体除去呪文を持ったコントロールデッキだ。これらと当たった場合,手札のカードを吐き出し過ぎず,小出しにプッシュしていくことを心がけよう。有利な状況でプッシュしていくと,そのうち相手がたまらず手札のリソースを吐き出してくるので,その後に追加のプッシュをし,一気に勝負を決めるのが定石だ。
 これは,ほかのデッキでもよく使われる戦術ではあるが,ミッドレンジシャーマンの場合は,ドローが「マナの潮のトーテム」に依存するため,一度リソースをすべて吐き出したあとに強力な除去カードで対応されると,その後に攻めきれなくなる。このデッキを使ってコントロールデッキ相手に戦う時は,軽率に攻めることは控え,相手の手札リソースと自分の手札リソースの量を比較しながら,じわじわとプレッシャーをかけていこう。

 また解説でも触れたが,全体除去カードの「ライトニングストーム」は,基本的に自分が盤面にミニオンを出している拮抗状態で使うこと。このカードにはオーバーロードがあるので,完全な受け身で撃っても次のターンに再展開されると対応しづらい。そのため,マリガンでも積極的にはキープせず,序盤に盤面を取れる手札作りを重視したほうがよい。


マリガンはこうすべし


 序盤にボードを取るためのカードを揃えておきたいので,マリガンでキープしておきたいカードは,どの相手でもほとんどの場合共通する。具体的には,以下のカードがマストキープになる。

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 まず1マナのミニオン「トンネル・トログ」「アージェントの従騎士」について。このデッキは,基本的に1マナから動いて盤面にプレッシャーをかけていきたいので,これらをマリガンで切ることは基本的にはない。また,2マナの「トーテム・ゴーレム」についても,単純にこのカードを序盤から出して弱いことはまずあり得ないので,常にキープしておきたい。また,1マナミニオンが引けていた場合は「炎の舌のトーテム」をキープしておくのも良いだろう。

 それ以外のカードでは各マッチアップによってどうマリガンを変えていくのか。ここからは,ヒーロー別のマリガン指標と対策について紹介していこう。



キーカード:トンネル・トログ」「トーテム・ゴーレム」「ライトニングストーム」「岩穿ちの武器
vs.ウォーロック
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 対ウォーロック戦は,多くの場合「Zooウォーロック」を相手にすることになる。たまに「レノウォーロック」「ドラゴンウォーロック」などのデッキも出てくることがあるが,基本的にはZooだと思ってマリガンをすると良い。
 マッチアップ的には,Zooウォーロックはやや苦手といえる相手で,序盤に動けないとそのまま展開されて一気にボードを取られてしまう。劣勢の状態で「ライトニングストーム」を打っても再度展開されてしまうので,1マナと2マナのミニオンをマリガンで探しに行こう。可能であれば,「トンネル・トログ」を展開しつつ,「岩穿ちの武器」を使うなどの動きで盤面優位をとっていきたいところ。

 このマッチアップでとくに厄介なのが,「インプ・ギャングのボス」だ。場に出されると,それだけでアドバンテージを取られてしまう危険もあるので,もし手札に「呪術」があれば,返しのターンで打ってしまってもよい。また,「ライトニングストーム」は決まれば強力だが,返しのターンに「禁じられし儀式」で1/1を並べられる可能性を頭に入れた上で打つタイミングを考えることが大事だ。逆に,それをケアできているのであれば,勝利は目前だろう。



キーカード:地底よりのもの」「サンダー・ブラフの勇士」「タスカーのトーテム師」「マナの潮のトーテム
vs.ウォリアー
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 現在の環境では,「ドラゴンウォリアー」「クトゥーンウォリアー」などと対戦する機会が多いだろう。前者は五分,後者はやや有利といえるマッチアップである。注意したいのは,序盤から「トンネル・トログ」を展開していく勝利パターンが比較的通用しにくいことだ。というのも,ウォリアー側に「烈火の戦斧」「アレクストラーザの勇者」などのカードであっさりと対応されてしまうことが多いからだ。
 一方で,「トーテム・ゴーレム」の3/4というスタッツは,これらのカードに対する耐性があるので,序盤から優先して展開していくと良い。また,「タスカーのトーテム師」から運良く「トーテム・ゴーレム」が出てくれば,大きなアドバンテージとなるはずだ。

 「ドラゴンウォリアー」が相手の場合は,相手にボードアドバンテージを取られないように,こちらもどんどんミニオンを展開していくことが大事だ。その上で,「地底よりのもの」のような,スタッツも高く挑発を持っているミニオンは大きく役に立ってくれるはず。
 一方で,「クトゥーンウォリアー」が相手であれば,「乱闘」のことは必ず頭に入れておかねばならない。「マナの潮のトーテム」でドローをしつつも,じわじわプッシュしたり,一度「乱闘」を打たせた後に「サンダー・ブラフの勇士」で再度プッシュするような動きが有効に働くはずだ。



キーカード:トンネル・トログ」「トーテム・ゴーレム」「岩穿ちの武器」「ライトニングストーム
vs.シャーマン
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 対シャーマンでは,「アグロシャーマン」もしくは同型の「ミッドレンジシャーマン」が相手となるだろう。いずれにせよ,このマッチアップは序盤の動きが非常に重要だ。「トンネル・トログ」「トーテム・ゴーレム」などの優秀なミニオンで盤面を取りつつ,相手の「トンネル・トログ」に対しては,しっかりと返しの手を打つことが大切である。
 もし後手であれば,先手の「トンネル・トログ」に対して,コインからの「トーテム・ゴーレム」,もしくは「トンネル・トログ」と「岩穿ちの武器」のコンボなどで対抗したいところ。

 相手に一度盤面を取られてしまった場合は,「ライトニングストーム」が有用だ。シャーマンには体力が3〜4のミニオンが非常に多いので,スペルダメージ+1のトーテムが出ている状態で「ライトニングストーム」を打てば,相手のミニオンをほぼ除去できる。
 相手が同型の「ミッドレンジシャーマン」だったときは,相手から「ライトニングストーム」が飛んでくることがあるので,手札のリソースをすべて使い切ってしまわないよう,打たれた時のケアをしっかり頭に入れておくように。
 「アグロシャーマン」が相手の場合は「ライトニングストーム」が入っていることはまれな上に,もたもたしていると「ドゥームハンマー」などで逆転される可能性もあるので,強気にどんどん攻めていこう。



キーカード:タスカーのトーテム師」「呪術」「野獣の精霊」「炎の舌のトーテム」「炎まとう無貌のもの
vs.ドルイド
画像集 No.028のサムネイル画像 / Hearthstoneで勝ち抜くためにいますぐあなたが学ぶべきこと デッキガイド編 「ミッドレンジシャーマン」

 比較的得意なマッチアップだ。今の環境でドルイドを相手にする場合は,「クトゥーンドルイド」「ヨグトークンドルイド」「ヨグマリゴスドルイド」のいずれかと見てほぼ間違いないだろう。基本的には序盤から「トンネル・トログ」「トーテム・ゴーレム」を展開してプレッシャーをかけつつ,中盤に出てくるドルイドのパワーカードに対処できるようにしたい。

 ドルイドのパワーカードというのは,「ファンドラル・スタッグヘルム」「ヴァイオレット・アイの講師」「闇アラコア」といったミニオン達だ。これらのミニオンが練気によるマナブーストから出てくることも少なくないので,このマッチアップでは「呪術」をマリガンでキープするのは有効策である。
 また,仮に1マナが出せなくても勝負になるマッチアップなので,「タスカーのトーテム師」「野獣の精霊」などのキープ優先度も,ほかのマッチアップに比べて上げて良いだろう。とくに,これらと「炎の舌のトーテム」のコンボは,中盤におけるドルイドの大型ミニオンに対処するのに威力を発揮する。

 後攻かつハンドに余裕があれば「炎まとう無貌のもの」をキープするのも悪くない。というのも,3〜4ターン目までに出てきたこのカードを除去する手段がドルイドには乏しく,ほぼ1枚しか積まれていない「マルチ」ぐらいでしか対策できないからだ。
 そのため,1マナと2マナのミニオンを展開しつつ,コインを絡めて3ターン目に「炎まとう無貌のもの」を出すという動きは,ドルイド相手には非常に効果的なのでオススメだ。また,後半に「サンダー・ブラフの勇士」でプッシュしていくのも,ドルイド側にとっては嫌な動きであり,勝負を決める一手ともなりえる。



キーカード:トーテム・ゴーレム」「呪術」「地底よりのもの」「タスカーのトーテム師
vs.ハンター
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 対ハンター戦は,ほぼ対「ミッドレンジハンター」と考えていいだろう。後半にもつれ込んでしまうと,「サバンナ・ハイメイン」「荒野の呼び声」といった強力なカードに手こずるので,できればそれまでに勝負の大勢を決めてしまいたい。
 相手は序盤があまり強くないので,序盤から「トンネル・トログ」「トーテム・ゴーレム」「タスカーのトーテム師」などでプレッシャーをかけつつ,「地底よりのもの」につなげる動きを目指したい。スタッツの高いミニオンでボードを全力で押し,序盤から盤面の優位を常に握り続けるのが,このマッチアップで勝利する秘訣だ。

 また「呪術」は,相手の「サバンナ・ハイメイン」が出てくるタイミングに合わせて打ちたい。盤面に獣のミニオンを残すと,相手の「猟犬使い」で強化されてしまうので,常にその行動へのケアは頭に入れておこう。「炎まとう無貌のもの」も通れば強力だが,相手の「必殺の一矢」で除去されてしまうことが多いので,基本的にはほかのミニオンが盤面にいる状態で出すのがオススメだ。



キーカード:呪術」「マナの潮のトーテム」「血の渇き」「サンダー・ブラフの勇士
vs.パラディン
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 多くの場合は「ン・ゾスパラディン」を相手にすることになるだろう。マリガンについては,「タスカーのトーテム師」「火炎ジャグラー」「呪術」あたりを追加のキープ候補に入れておくと良い。とくに「呪術」はこのマッチアップにおけるキーカードである。
 「呪術」で変身させたミニオンは,相手の「頽廃させしものン=ゾス」の効果の対象外になるからだ。できれば相手の「ティリオン・フォードリング」にかけたいが,序盤の展開次第では,「終末予言者」に使ってしまうのもアリ。盤面を除去されたら致命傷になるかどうかで臨機応変に対応していこう。

 基本的にはこちらのリソースを小出しにしつつ,相手に「聖別」「平等」などの除去カードを使わせ,その後に追加の攻勢をかけるといったゲームプランになるだろう。その際に生きてくるのが「マナの潮のトーテム」で,挑発持ちのミニオンとともに出してドローを進めることで,リソースを切らさず相手に攻勢をかけ続けることができる。
 そのうちシビレを切らせた相手が,「マナの潮のトーテム」に除去カードを使えばそれはそれでよし。そうでなければ,「血の渇き」でワンターンキルを狙っていくとよい。もし相手が除去カードを使ってきた時は,「サンダー・ブラフの勇士」で追加のプッシュをしていこう。



キーカード:サンダー・ブラフの勇士」「マナの潮のトーテム」「血の渇き
vs.プリースト
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 戦う機会はそれほど多くはないだろうが,もしマッチングした場合は,プリーストの強みである豊富な全体除去を意識しておこう。序盤は,相手から出てくるミニオンがそれほど強くないため,つい押せ押せムードでプッシュしたくなってしまうが,「影の抱擁」「オウケナイのソウルプリースト」からの「回復の輪」で全体4点,「掘り出されし邪悪」からの全体3点がすぐ飛んでくるので,基本的には対コントロール戦のセオリー通り,相手の全体除去をケアしつつ断続的にプッシュしていく形で戦うと良い。
 そのときに役立つのが,「サンダー・ブラフの勇士」「血の渇き」といったカードで,これらのカードによって継続的な攻撃やワンターンキルを狙うことができる。

 また,継続してプッシュをする上で,序盤に「マナの潮のトーテム」を出すという動きは強力だ。ただし,6マナ以降は相手の「カバルの影の僧侶」に奪われる可能性があるので要注意。



キーカード:トーテム・ゴーレム」「岩穿ちの武器」「ライトニングストーム」「呪術
vs.メイジ
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 現環境ではテンポメイジが主流で,以前のようにフリーズメイジに当たることはほとんどないので,マッチングしたら前者だと思って良い。基本的には,序盤にボードの優位を取れるかどうかが勝負の分かれ目となる。とくに,序盤に展開してくる「マナ・ワーム」が厄介で,このミニオンに居座られたまま相手に呪文を唱えられ続けると,一気にヒーローの体力が削られてしまう。「岩穿ちの武器」「トーテム・ゴーレム」などで早めの除去を心がけたい。

 また,中盤以降に出てくる「フレイムウェイカー」にも要注意。このミニオンが出ている状態で呪文カードを使われると,一気に盤面を取り返されてしまうので,テンポメイジを相手にする時は常にその可能性を考えなければならない。
 幸い,テンポメイジにはあまり大きなサイズのミニオンはいないので,「呪術」はこのミニオンに使ってしまって良いだろう。逆に,このミニオンに居座られ続けると盤面を制圧され続けてしまうことになるので,出てきた返しのターンで必ず除去することを心がけたい。あとは,終盤に「希望の終焉 ヨグ=サロン」が出てきて盤面を返されることがあるので,それまでに勝負の決着をつけたいところだ。



キーカード:トーテム・ゴーレム」「タスカーのトーテム師」「岩穿ちの武器」「ドゥームハンマー
vsローグ
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 ローグを相手にする時は,相手の「ガジェッツァンの競売人」による大量ドローからのコンボが決まる前に倒したい。とくに「トンネル・トログ」や「トーテム・ゴーレム」など,序盤に強い動きができるミニオンの存在は貴重だ。もし,「タスカーのトーテム師」からうまく「トーテム・ゴーレム」「炎の舌のトーテム」あたりを出せれば,序盤の攻勢を大きく強めることができる。また,「岩穿ちの武器」も,相手のミニオンに対抗して盤面を取る上で有効に働くだろう。

 このマッチアップで大きく生きるのが「ドゥームハンマー」だ。ローグは盤面を取る力が強いヒーローだが,デッキに挑発持ちがほぼいないという特徴を持つ。そのため,直接相手のヒーローに16点の打点を与えられるこの武器は大きな働きを見せてくれるのだ。後手でハンドが揃っていれば,マリガン時にキープしておくのもアリ。「岩穿ちの武器」とのコンボもあるため,もしこの2つが手札に揃っていれば,積極的に狙っていくと良いだろう。

著者紹介:ルネ
カードゲームやボードゲームの攻略・レビュー記事をメインに担当するフリーライター。第1回ドミニオン世界選手権優勝,第4回ドミニオン日本選手権優勝,その他複数のアーケードカードゲームで全国ランキング入りなどの経歴を持つ。Hearthstoneでは,AmericaサーバのLegendランク2位まで到達,およびGAMERS LEAGUE Season#1でSemifinal進出経験あり。主にアナログのカードゲーム/ボードゲームが大好物だが、コンシューマ,アーケードからソーシャルゲームまで,ゲームと名がつけば何でも食いつく雑食系。

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