［COMIC-CON 2013］「STRIDER飛竜」のサプライズ発表に会場が湧いた，Capcom USAのパネルセッション詳報

　北米時間の2013年7月18日，アメリカ・サンディエゴで開催中のCOMIC-CON International 2013にて，Capcom USAはパネルセッション「The World of CAPCOM Games」を開催した。

　新作タイトル「STRIDER飛竜」（PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360）のサプライズ発表についてはすでに「こちら」の記事でお伝えしているが，本稿ではセッションの詳報をお届けしよう。

　パネルセッションの司会者と登壇したCapcom USAのFrancis Mao氏は，まず1983年に創業したカプコンが今年で30周年を迎えることを紹介してから，同社のゲームと歴史を題材としたクイズコーナーでセッションを始めた。

1問目「スーパーコンボが初めて搭載されたタイトルは？」 4Gamerの読者なら即答できる人が多いのでは？	2問目「バイオハザードの続編になるはずだったタイトルは？」 答えは，あのスタイリッシュなアクションゲームだ
3問目「魔界村の敵キャラクターの中で，カプコンのGargoyle's Questの主役でもあるのは？」 Gargoyle's Questとは，ゲームボーイなどで発売された「レッドアリーマー 魔界村外伝」の洋題……って答えそのままですね	4問目「Bionic Commandoで救出しなければならない捕虜の名前は？」 Bionic Commandoの邦題は「トップシークレット」。ゲームの内容は同じだが，海外版の主人公はラッド・スペンサーで，日本版はスーパー・ジョーと設定は若干異なるらしい
最後の問題「カプコンが初めてリリースしたタイトルは？」 会場でも回答が割れたかなりの難問だった	クイズの後は，カプコンタイトルの関連フィギュアやぬいぐるみが紹介された。写真の“Hello Kitty x Akuma Plush”は，COMIC-CONの会場で販売されていたが，早々に売り切れてしまったとのこと

　その後，新作タイトルのプレゼンテーションが行われた。すでに公開されているトレイラーを見せるという内容だったが，「DuckTales Remastered」（PS3/Xbox 360/Wii U）の“Duck Tales Theme”が流れると，観客一同が声を揃えて歌い出す場面も。実にCOMIC-CONらしい雰囲気が感じられた。

「DEADRISING 3」

「逆転裁判5」

「ウルトラストリートファイターIV」（PS3/Xbox 360/アーケード）

「DuckTales Remastered」

「ロスト プラネット 3」（PS3/Xbox 360）

　続いては，速報記事でもお伝えした通り，「STRIDER飛竜」が初披露。「ストライダー飛竜」と言えば，カプコン初期の名作アクションゲームとして有名だが，元々はアーケード用タイトルとして開発されていたことはご存知だろうか。
　1989年に1作めがリリースされており，1999年には続編が稼働開始となっている。プレイヤーは主人公の飛竜を操作して，壁に張りついたり，2段ジャンプなどのアクションを駆使したりして，高低差のあるマップを進んでいく。ステージの終盤に待ち構える，個性的なボスも印象的だ。
　近未来SFのダークな世界観と，飛竜のハイスピードかつスタイリッシュな忍者アクションが高い評価を受け，シリーズ作品は多くのハードに移植されている。さらに，飛竜は「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」や「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」といった格闘ゲームに登場するほどの人気を誇る。今なお世界中のファンから支持されていることは，会場に詰めかけたファン達の大歓声からも明らかだった。


　15年ぶりの完全新作となるSTRIDER飛竜は，同シリーズの核となるアクションの爽快感を継承しつつ，グラフィックスやアクションを大幅に強化した，いわば正統派の続編になるとのこと。ただし，従来のステージクリア型ではなく，オープンワールド型のマップを探索することになるようだ。

2作めからのトレードマークである赤いスカーフは，これまでの布のようなものではなく，レーザービームのようにも見える細いデザインに変更。飛竜のアクションに応じて，美しくたなびいていた

大阪とカリフォルニアのチームが連係して開発を進めているとのこと。大阪のチームには「魔界村」や「ミッキーのマジカルアドベンチャー」を手掛けたゲームデザイナーや，「ストライダー飛竜2」で敵のキャラクターデザインを担当したスタッフが在籍

　今回のパネルセッションでのアナウンスは，あくまでも北米に向けたものだが，2014年初頭の発売を目指して，PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360のプラットフォームで開発が進められている。なお，PC版はSteamで配信予定とのこと。ほかのプラットフォームを含めて，日本国内の展開に期待したいところだ。

セッション終了間際，登壇者達がいつの間にか赤いスカーフを身に付けていた。同社ブースでは，飛竜の愛剣サイファーとスカーフを装着して写真を撮影できるアトラクションが用意されていたようだ。