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[TGS 2013]乙女ゲームを日本から世界へ。ボルテージが目指す世界進出の今を聞いてみた

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 東京ゲームショウ2013から新設された「乙女ゲームコーナー」にブースを構えたボルテージが,“リアル恋愛ゲーム”などのイベントで女性来場者の心をつかんでいた,というのは先日お伝えしたとおり。

 ボルテージは女性向け恋愛ゲームにおいて国内で大きなシェアを誇っているだけでなく,積極的に海外進出を図っているいう点でも注目を集めるメーカーだ。文化の違いによる影響が大きそうな恋愛ゲームのメーカーであるにもかかわらず,なぜ海外へ打って出るのか,同社広報部マネージャーの杉原麻裕子氏に話を聞いてみた。

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アメリカ市場で最高3位,シンガポール市場で1位


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずボルテージさんの海外展開について,現状を簡単に聞かせてください。

ボルテージ 杉原麻裕子氏
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杉原氏:
 2012年の5月,サンフランシスコに子会社を設立しました。それまで本社の社長だった津谷祐司がCEO,副社長だった東奈々子がCOOに就任しまして,現地スタッフと一緒に作品を作っております。

4Gamer:
 ああ,津谷さんはアメリカに渡られたんですね。UCLAの映画学部大学院に留学したことがあるとかで,アメリカでのコンテンツ制作ビジネスへ意欲的だったことを覚えています。念願かなったということですね。

杉原氏:
 ええ,その通りです(笑)。
 その子会社では,北米市場に向けて「My Romance」シリーズを制作しています。「My Romance」シリーズはテキストだけでなくグラフィックスも北米市場に合わせたもので,ゲームとしては選択肢を選びながら,物語を読み進めていくタイプになりますね。

4Gamer:
 ブラウザベースでしょうか。

杉原氏:
 いえ,ネイティブアプリとして制作しています。
 また恵比寿のスタジオでは,「RomanceSims」シリーズを制作しています。こちらは日本で作ったタイトルのテキストを英語に翻訳したバージョンで,ネイティブアプリ版に加えて,GREEさんからソーシャルアプリとしての配信もしています。
 タイトル数としては全部で10タイトルあって,うち1タイトルはフランス語版です。フランス語版は,市場を探るという意味も強いですね。

4Gamer:
 単刀直入にお聞きしますが,セールス的にはどうでしょう。

杉原氏:
 ありがたいことに,多くの国で非常に高い評価を頂いております。App Storeのアメリカ市場では最高で3位,シンガポール市場で1位を獲得しました。
 また「誓いのキスは突然に」の英語版である「My Forged Wedding」は41か国の市場で1位を獲得しています。今回の東京ゲームショウでも,海外メディア様からの取材が多いですね。

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PCのブラウザゲームにも参入


4Gamer:
 海外展開は成功したと言ってよい状況だと思いますが,今後の展開についてはどのようにお考えですか。

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杉原氏:
 まず,弊社作品を提供するプラットフォームを増やしていこうと思っています。これまでApp Storeでのネイティブアプリ配信に加えて,GREEさん,Mobageさん,mixiさんといったサービスでもタイトルを提供してきましたが,この9月からYahoo! モバゲーさんでの提供も開始しましたので,PCでも弊社作品を楽しんでいただけます。

4Gamer:
 今後は携帯電話以外にも提供するということですね。

杉原氏:
 スマートフォンの画面も緻密で綺麗ですが,やはり大画面で遊べるというのはユーザーさんにとってもメリットなのではないかと思っています。このあたりについては,実際にプレイしている方からのヒアリングも参考にする予定です。

4Gamer:
 「艦隊これくしょん -艦これ-」の例もありますし,ブラウザゲームでも大きなヒットを生むことはまだまだ可能でしょうから,期待したいところですね。
 ところで,女性向けだけでなく,男性向けゲームの企画はあるのでしょうか。

杉原氏:
 2013年5月に「生存率0%! 地下鉄からの脱出」という,男女どちらのプレイヤーにも楽しんでいただけるタイトルをリリースしました。
 この作品の手応えがなかなか良いので,今後もこのラインは作っていきたいと考えています。

4Gamer:
 ありがとうございました。今後も活躍に期待しています。

 4Gamer読者のほとんどを占める男性プレイヤーにとって,乙女ゲームは面白いとか面白くない以前に,まずプレイしようと思わない“遠い存在”だと思うのだが,このジャンルのゲームは実際にさわってみると非常に良く作りこまれており,高く評価されるのにも納得がいく,という作品が多いのである。

 とはいっても海外市場での展開となると,筆者は正直なところ「難しいだろう」と思っていたのだが,蓋を開けてみれば,ボルテージは海外市場でも好調な売上を示している。
 最も興味深いのは,「A Knight's Devotion」というタイトルで,アメリカのApp Storeでは15位,シンガポールでは3位にランクインしている。本作は日本向けタイトルのテキストのみを英語にしただけで,グラフィックスはいわゆる「日本風」なのだが,それでもちゃんとヒットしたというのは注目に値するだろう。

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 アドベンチャーゲームを海外市場に売り込む場合,膨大なテキストを適切に翻訳しなくてはならないというのがまず大きな壁で,しかも日本風のキャラクターは海外では受け入れられにくいという問題がある……というのはよく言われるところだ。

 だが,同人でアドベンチャーゲームを作っている人からは「海外には,無理してでも日本語を読んでゲームをする人がいるし,絵柄にしても日本風の絵柄が必ずしもマイナスになるとは限らない」という意見も出てくる。もちろんこれは商売の規模にもよる話だが,ボルテージ作品が海外で受け入れられている様子を見ると,とくにグラフィックスについて,もう少し深い調査が必要なのではないだろうか。

ボルテージ公式サイト

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パッケージ
誓いのキスは突然に Love Ring公式サイトへ
  • ボルテージ
  • 発売日:2011/12/12
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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