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印刷2016/03/03 00:00

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[JAEPO2016]立体音響を採用した新作音ゲー「CYTUS Ω」。スマホ版次回作「Cytus II」の話の話も飛び出した,カプコン&Rayarkミニインタビュー

 「ジャパン アミューズメント エキスポ2016」(以下,JAEPO2016)のカプコンブースにて,Rayarkとカプコンのコラボレーションによる新作アーケードリズムゲーム「CYTUS Ω」がプレイアブル出展されていた。

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 本作は,台湾のデベロッパRayarkによるスマホ向けの人気リズムゲーム「Cytus」iOS / Android)のアーケード移植版にあたるタイトルだ。昨年のJAEPO2015でサプライズ発表されてから1年,4度にわたるロケテストを重ね,いよいよ稼働間近となった同作は,一体どんなリズムゲームに仕上がったのか。カプコンで同作のプロデューサーを務める小林真也氏と,Rayark Associate Producer,GuluJam Chang氏に話を聞いてみた。アーケード版誕生のきっかけや本作ならではの特徴,また2015年末に制作が発表されたスマホ版「Cytus II」についての話題もあるので,Cytusファンはぜひご一読いただきたい。

「CYTUS Ω」公式サイト



カプコン×Rayarkによる「CYTUS Ω」はいかにして生まれたか


4Gamer:
 本日はお忙しい中,お時間をいただきありがとうございます。すでに4度のロケテストを経て,いよいよ稼働が近づいてきた本作ですが,反響はいかがでしょうか。

小林真也氏(以下,小林氏):
 こちらの想像以上に好評で,ホッと一安心といったところです。スマホからの移植作ということで,「わざわざアーケードで遊ばないよ」と言われてしまうのではないかと不安だったのですが,アーケードならではの部分を好意的にとらえてくれる人が多いようで。何より,日本にもたくさんのCytusファンがいることが確認できて,それが嬉しいですね。

カプコン CYTUS Ωプロデューサー 小林真也氏
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4Gamer:
 昨年のJAEPO2015でRayarkのIceさんお話を聞いたとき,「『CytusΩ』はカプコンさんの発案によるもの」と言っていました。カプコンがアーケード版を作ろうと考えたのは,何がきっかけだったのでしょうか。

小林氏:
 2013年の夏ごろに,本作のディレクターが企画書を持ってきまして。私自身Cytusは遊んでいましたし,これだけオリジナリティに溢れた世界観なら,日本のアーケードでもほかのリズムゲームと差別化ができると考えたんです。それで早速Rayarkさんにお伺いをたててみた,というのが最初のきっかけです。

4Gamer:
 実際の開発は,どんな形でやりとりされているんでしょうか。

小林氏:
 Cytusのデータ一式をRayarkさんからお預かりして,アーケード向けに我々なりのチューニングを加えていく形です。アーケード版は,やはり32インチの大画面がウリですから,すべてスマホ版のままではうまくいきません。

4Gamer:
 アーケード版では新たにフリック操作が追加されたり,譜面の難度が3段階に増えたりといった違いがありますね。

小林氏:
 ええ。スマホ版にも難しい譜面はありますが,どちらかと言えば手軽さを重視した作りになっています。一方で,日本のアーケードは腕に覚えのあるプレイヤーが多いですから,もっとやり応えのある譜面も求められる。そこで,より幅広いニーズに対応するために,STANDARDADVANCEDEXPERTの3つの難度を用意することにしました。またノートの判定やスコア要素にも調整を加えるなど,目に見えない部分にも手を入れています。

リズムに合わせて画面内を上下するスキャンラインに合わせ,タイミングよくノートをタッチしていく「CYTUS Ω」。アーケード版のノートには,矢印の方向に素早くスライドする”フリック”が加わっている。小さな画面でプレイするスマホ版では「ノートが手で隠れて見えにくい」といった問題もあったが,大画面の「CYTUS Ω」ではほとんど気にならない
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4Gamer:
 やり込み勢も安心ということですね。もう一点,昨年参考出展されていた筐体は,リズムゲームとしてかなりスタンダードと言っていい形状でしたが,今回JAEPO2016に出展されているバージョンは,かなり特殊な形をしています。立体音響を実現するためだとは思うのですが,こうした変更を加えた理由は?

小林氏:
 これも,アーケードならではの体験を目指した結果です。先行して稼働している弊社の「crossbeats REV.」も含め,ほかのリズムゲーと差別化することを考えたときに,昨年出展したバージョンでは,もう一押しが足りないと感じたんですね。そして検討を重ねていくうちに,「アプリでは味わえない臨場感を追求しよう」ということになり,それをもっとも表現しやすいサウンド面での工夫を入れることにしました。

4Gamer:
 先ほどプレイさせてもらいましたが,楽曲のプレイ中よりも,デモ画面でのMIUの台詞でその効果を強く感じました。耳元で囁きかけられているような,不思議な感じがするというか。

小林氏:
 楽曲ももちろん立体音響になっているのですが,やり過ぎるとプレイの妨げになってしまいます。なので,キャラクターの台詞やゲーム合間の環境音の方で,より濃密な立体音響感を感じてもらえるようになっています。

こちらがCYTUS Ωの筐体。プレイヤーの背中側にカバーがあり,そこに2対のリアスピーカーが設置されている。これにより,5.1chによる立体音響が楽しめる
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4Gamer:
 収録楽曲についても聞かせてください。スマホ版のCytusは,アップデートが繰り返されて,今では200曲近くの楽曲が収録されています。アーケード版では,どの程度の曲数が遊べるのでしょうか。

小林氏:
 スマホ版にはChapterというステージの概念があって,その一つあたりに10曲+αぐらいが入っていますよね。アーケード版ではこれを再構成し,AREAという新しい括りで展開していくことになります。収録曲の内容や登場する順番はまだ検討中ですが,ファンの皆さんがアプリで親しまれている楽曲は,もちろん遊べるようになる予定です。

4Gamer:
 人気のある楽曲は,おおむね入ると考えていいわけですか。

小林氏:
 そう考えてもらって構いません。一方で,ゲームセンターを訪れる人が全員Cytusを知っているとは限りませんから,日本市場を踏まえたライセンス楽曲も収録していく予定です。それらをきっかけにして「CYTUS Ω」をプレイしていただき,結果として「オリジナルの楽曲も良いね」となってくれれば嬉しいなと。

4Gamer:
 このJAEPO2016でもいくつかの新規楽曲がお披露目されましたが,CYTUS Ωならではのオリジナル曲も増えていくのでしょうか。

小林氏:
 はい。Rayarkさんはもちろんのこと,スマホ版で人気のコンポーザー陣には,CYTUS Ωでも引き続き関わってもらっています。なので書き下ろし楽曲にもぜひご期待ください。

JAEPO2016バージョンでは,ライセンス曲メインの“POPS”と,オリジナル楽曲が収録された“AREA-1”および“AREA-2”が選択可能になっていた。なおスマホ版の難度表記は最高で“9”だったが,本作で追加されたEXPERT譜面の中には,難度が“10”を超えるものも
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4Gamer:
 楽しみにしています。そういえば,先ほども話題にのぼったcrossbeats REV.には,スマホ版との連動機能がありますよね。CYTUS Ωにもあったら面白いと思うのですが……。

小林氏:
 もちろん考えています。Rayarkさんと目下進めているところですが,スマホ版はすでに次回作である「Cytus II」の制作が発表されています。なので,連動するとしたら,Cytus IIとの連動になるでしょう。少なくとも楽曲のコラボレーションはやりますので,こちらもお楽しみに。

4Gamer:
 おお,それは楽しみです。そのCytus IIについてですが,今日はRayarkのGuluJamさんも来ていらっしゃいます。いったいどんなゲームになるのか,少しだけでもお話いただけませんか。

RayarkのAssociate Producer,GuluJam Chang氏
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GuluJam Chamg氏(以下,GuluJam氏):
 ええ,もちろんです。……といっても,Cytus IIはまだ開発がスタートしたばかりで,具体的なことは何も言えないのですけど(笑)。ただ目指しているのは,前作の面白い部分は引き継ぎつつ,ビジュアル面を大幅に進化させる方向になります。あと世界観についても,もちろんCytusシリーズと関連するものになる予定ですよ。

4Gamer:
 うーん,なるほど。実際に遊べるようになるのは,いつ頃になるのでしょうか。

GuluJam氏:
 今の予定では,2016年末ぐらい……に出せるかどうか,という感じですね。


4Gamer:
 楽しみにしています。最後に,稼働を心待ちにしているファンに向けて,お二人からメッセージをいただけますか。

小林氏:
 ロケテストでも「稼働はまだか」という声をたくさんいただきました。大変お待たせしましたが,ロケテノートやTwitterにお寄せいただいた意見にしっかりと目を通し,良いものに仕上げました。時間をかけてこだわった分,満足していただけるものになっていますので,今夏の稼働を楽しみにしていてください。

GuluJam氏:
 Cytusが出てから4年,CYTUS Ωはその面白さを引き継いだ最高のゲーム体験を味わえる作品に仕上がっています。またRayarkとしても,今後もクオリティにこだわった作品をたくさんリリースしていきます。どちらもお楽しみに!

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

左からRayarkのIce氏,GuluJam氏,そしてカプコンの小林氏
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