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死んだはずのドラマーが,今夜だけ闇から這い出してくる。マイクを握る元仲間たちは,肥大した「偶像」へと変貌していた。
一夜限りの復讐が,今始まる。
本日は,Brain Jar Gamesが手掛ける「Dead as Disco」を紹介しよう。本作は音楽を題材にしたリズムアクションゲームだ。
プレイヤーは死亡したドラマー・Charlie Discoとなり,自身を裏切ったかつての仲間たち――今や音楽界の「偶像(Idol)」となった彼らへ,たった一晩で復讐を果たすことになる。
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本作の特徴は,すべての打撃が音楽のビートと同期する戦闘システム「Beat Kune Do」にある。
パンチもキックも回避もカウンターも,ありとあらゆる動作がBPMに乗ってくれるおかげで,戦闘そのものがミュージックビデオの一場面みたいに仕上がるのだ。
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曲のリズムにきっちりタイミングを合わせて手を出すとヒット感が一段跳ね上がる――この感触がたまらない。
拳をビートに乗せる快感
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本作の戦闘の気持ちよさは,一度味わうと抜け出せない。本作独自の戦闘システム「Beat Kune Do」では曲のビートに合わせて攻撃を出すことで威力や演出が増す仕組みになっており,これがとにかくクセになる。
最初は「リズムゲーって苦手なんだよなぁ」と尻込みするかもしれないが,安心してほしい。
ガッチガチに正確なタイミングを要求してくるわけではなく,曲のノリさえつかめば自然と拳が乗っていく作りになっている。
しかも難度は曲の複雑さに応じて変動する。静かな前奏では一息つけて,サビに入ると敵の手数も増える。
曲そのものが戦闘の波を作ってくれるので,普通のアクションゲームでは味わえない独特のテンションが生まれるのだ。
個性派ボス「Idols」との決闘
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敵として立ちはだかる元バンド仲間たち「Idols」の存在も見逃せない。Charlieの死後にそれぞれソロ活動で成り上がり,今や音楽界の偶像にまで登りつめた伝説級のミュージシャンたちだ。当然,かつての仲間に向ける視線は冷たい。
彼らの面白いところは,全員ジャンルがバラバラなところ。重低音のテクノを背負って踊る奴もいれば,叙情的なロックを轟かせる奴もいる。
それぞれのテーマ曲がそのままボス戦のBGMになるので,毎回プレイ感が丸ごと切り替わる。同じ操作のはずなのに「曲が違うだけでこんなに別ゲーに感じるのか」と驚かされるはずだ。
しかも各Idolを倒すと新しい技や動きがアンロックされていく。彼らから音楽性を奪い取って自分のものにしていく感覚があって,倒すたびにCharlie自身が強くなっていく実感を得られるのもいい。
お気に入りの曲で殴れる
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個人的に推したいのが,自分の好きな曲を持ち込んで戦えるステージ「Infinite Disco」だ。手持ちの曲を放り込めば,それに合わせて敵を殴れる。シンプルに最高のアイデアだろう。
ただし,曲をそのままインポートしただけだとビートと攻撃判定が微妙にズレてしまうことがある。が,ここで諦めてはいけない。
本作にはゲーム内の編集機能があって,自分でタイミングを調整できるようになっている。これがいい仕事をしてくれて,うまく合わせれば打撃のヒット感が曲のキックドラムにピタッとはまる瞬間が訪れる。
しかも,この「調整して気持ちいいポイントを探す」作業自体がやたらと楽しい。気がつくと一曲のチューニングだけで小一時間溶けていたりする。
「Dead as Disco」は,アクションゲームの手触りとリズムゲームの没入感をうまいことブレンドした意欲作だ。「死んだ俺が一夜限りの復讐に来たぜ」というストーリーのつかみも強烈で,最後まで気分が乗ったまま遊べる。
派手なアクションが好きな人,音楽に合わせて何かを叩くのが好きな人,そしてとにかく自分の好きな曲で気持ちよくなりたい人にこそオススメしたい。


























