「シェンムーIII」，Epic Games Storeの時限独占についての見解をYs Netが発表。バッカーには返金対応も

　鈴木 裕氏のYs Netは，2019年11月19日のリリースが予定されている「シェンムーIII」が，Epic Games Storeの時限独占販売になることついて，Kickstarterのプロジェクトページで見解を発表した。

「シェンムーIII」公式サイト

PC版リワードについてのご報告

　2015年に行われたKickstarterのクラウドファンディングキャンペーンでは，「PC版はSteamで配信する」とされていたのだが，6月11日に掲載した記事でお伝えしたように，E3 2019でEpic Games Storeの時限独占が明らかになった。今回の発表によれば，販売されるバージョンの改定が行われ，PCとPlayStation 4向けに，それぞれパッケージとデジタルの2種類が用意されるとのこと。


　Steamでは1年後に販売が始まる予定だが，Deep SilverおよびEpic Gamesとの協議によって，今回の変更に納得できないバッカ―に対する返金の受付を行うことも述べられている。
　Kickstarterのキャンペーンは終了しているが，公式サイトでのクラウドファンディングはその後も続けられ，総額は700万ドルに達したという。それにより，いくつかのストレッチゴールを達成したが，予定されていた「キャラクターパースペクティブシステム」の導入が，少なくともローンチ時には行われないこと，そして，いくつかのストレッチゴールの内容変更なども合わせて発表され，最後には，鈴木氏からのメッセージが添えられている。


　Epic Games Storeの独占販売に対する批判については4Gamerの連載記事でも紹介しているが，「シェンムーIII」のパブリッシャであるDeep Silverは，「メトロ エクソダス」など多くのタイトルでEpic Games Storeとの独占提携を決めている。発表では，Deep SilverとEpic Gamesによって進められた提携であるためにYs Netとしては従わざるを得ないこと，そして，ローンチ時には少なくともバッカーへのSteamキーの配布も検討していたが，契約上難しいため実現できなかったことなども述べられている。詳しくは，Kickstarterの当該ページを参照してほしい。