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インタビュー

メインストーリー第三部始動! 「あんさんぶるスターズ!」大型イベント「Saga」制作秘話や今後の展開についてコンテンツディレクターにインタビュー

 Happy Elements・カカリアスタジオが贈るアイドル育成プロデュースゲーム「あんさんぶるスターズ!」iOS / Android / PC。以下,「あんスタ」)にて,2018年9月に大型イベント「Saga」前編が公開されました。

画像(001)メインストーリー第三部始動! 「あんさんぶるスターズ!」大型イベント「Saga」制作秘話や今後の展開についてコンテンツディレクターにインタビュー

 元アイドルの教師が中心となったスペシャルユニットが登場したインパクトもさることながら,熱いストーリー展開に衝撃を受けたプレイヤーも多いであろう本イベント。このシナリオに触れ,「Saga」が夢ノ咲学院にとって非常に重要な物語であると感じた人もいるのではないでしょうか。生徒ではなく教師を中心とした異色なイベントの制作秘話を中心に,リリースから4年目に突入した制作現場の様子や今後のゲーム展開について,「あんスタ」コンテンツディレクターのMT氏にインタビューしてきました。

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気になる開発チームの今に迫る
「あんスタ」開発チームの構成や制作の流れは?


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。せっかくの機会ですので「Saga」の話に入る前に,「あんスタ」開発チームについてもお話しいただければと……まずは2018年秋現在で,「あんスタ」がどのようなチーム構成で制作されているかを教えてください。

「あんスタ」コンテンツディレクターMT氏(以下,MT氏):
 はい。チームの構成としては,カードイラストや背景を担当するイラストレーター,Live2Dやちびキャラの素材を制作するイラストレーター,同じくLive2Dやちびキャラのモーションを制作するアニメーター,UIデザインやメディアミックスのデザイン監修を行うデザイナーがいます。
 加えて,ゲーム内キャンペーンの企画やカードのパラメータ設定を行うプランナー,ゲーム外の企画やリアルイベントの対応を行うマーケティングディレクター,イベントの企画やシナリオ,メディアミックスなどの監修を行うコンテンツプランナー,そしてゲームのシステムを開発するエンジニアで構成されています。

4Gamer:
 MTさんが担当されているのはどの分野ですか?

MT氏:
 私が担当しているコンテンツディレクター職では,コンテンツプランナーの業務の一部統括と,実際の作業としてはゲーム内イベントのテーマや衣装デザインのベースを作ったり,イベントやカードのフレーバーテキストを制作したりしています。コンテンツプランナーごとに割り振られた業務もあるので,その一部も私が担当しています。

4Gamer:
 いつ頃から「あんスタ」の開発に携わっていたのでしょう。

MT氏:
 企画の立ち上がりからなので2013年くらいですね。実は「あんさんぶるガールズ!」(以下,「あんガル」※)の立ち上げにも関わっていました。

※2016年10月に「あんさんぶるガールズ!!」にリニューアル。2018年2月にサービスが終了となったが,現在はゲーム内で公開されていたストーリーを無料で読めるアプリ「あんさんぶるガールズ!!〜Memories〜」が配信されている。

4Gamer:
 個人的に,「あんスタ」のコンテンツディレクターは“監督”的な役割を担っているイメージがありました。MTさんは,あらゆる企画やシナリオの世界観にブレがないかを最終的に判断するポジション,というわけではないんですね。

MT氏:
 世界観の監修はしていますが,ゲームとしての方向性に関しては「あんスタ」制作チームのリーダーがいますので,そのリーダーの考えのもとにほかのメンバーが動いている形ですね。

4Gamer:
 チームリーダーはお1人ですか?

MT氏:
 そうですね。ほかの制作会社だとプロデューサーという名称になることが多いと思うのですが,弊社ではチームリーダーがその役職にあたります。

4Gamer:
 では「あんスタ」の制作チームは,全体で何人ほどいるのでしょうか。

MT氏:
 チーム全体では50人いかないくらいです。以前は30人くらいだったので,それに比べると増えましたね。そのうち,イラスト担当が20人ほどで,エンジニアが10人ほどくらいでしょうか。

4Gamer:
 そうすると,残りがデザイナーやアニメーター,コンテンツプランナーその他という構成ですね。イラストを描かれる方も以前に比べて増えたと思いますが,イラストレーターの中で,ほかのHappy Elementsのタイトルも兼任で担当している方は……?

MT氏:
 兼任はいませんが,ほかのチームのスタッフに協力してもらう形で一時的にチームに入ってもらうことはあります。

4Gamer:
 ということは,基本的に「あんスタ」のイラストを描く方は「あんスタ」のイラストのみを担当されているんですね。では,全体的な制作の流れもおおまかに教えてください。

MT氏:
 現在はイベントもスカウトも半年ほど先のものを企画していて,制作の順序としては,まずイベントのテーマと登場メンバーを決めます。それを元にライターさんとシナリオの方向性を決めていき,全体的な方向性が固まったらシナリオの発注を行います。それから,衣装や背景の制作と指定のシチュエーションを元にカード制作が始まるという感じですね。
 Live2Dとちびキャラの衣装,モーションに関しても,カード制作と同じくらいのタイミングでスタートして,イベントの予告までに完成させます。そしてTwitterやアプリ内のお知らせで公開する流れです。

4Gamer:
 企画は半年前にスタートするとして,実際の制作はどのくらいの期間をかけているのでしょうか。

MT氏:
 イラストの場合なら,1つのイベント分を制作する期間は約半月ですね。企画自体のスタートは半年前ですが,ひと月にイベントとスカウトを各2本ずつ実施するペースでゲームを運営しているので,実制作としては半月,2週間スパンです。シナリオはもう少し前倒しで進めていて,カードや衣装は実装が迫ってきたタイミングで作り始めます。

4Gamer:
 こうしてあらためてお聞きするとタイトなスケジュールのように感じてしまいます。休みなく運営を続けるのはやはり大変ですね。
 シナリオに関しては,これまでメインライター・日日日先生サブライター・結城由乃先生が担当されていますが,今年の8月末のスカウト(「スカウト!鬼火」)から,新しく“西岡麻衣子(Happy Elements株式会社)”という名義の方が入られました。この方は……?

「スカウト!鬼火」より
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MT氏:
 リリースから約3年半,シナリオは日日日先生と結城先生の2人体勢で運営を行ってきました。元々かなりご多忙な日日日先生にアニメのシリーズ構成を引き受けていただき,さらにゲーム内ではあいさつ機能やマネージメント機能などのテキストが必要な機能が増えてきたこともあり,社内に専任のライティング担当を追加する必要性を感じていました。そんななか,他業界から女性向けのシナリオ制作経験がある方とご縁があり,最初はあいさつ機能のテキスト制作から入っていただき,スカウトストーリー公開時にこうして名前を出す形になりました。

4Gamer:
 各ストーリーには担当したシナリオライターの名前が載っていることもあり,読む前に「今回は誰がシナリオを書いているんだろう?」と気になるファンは少なくないと思います。そんなある日,お見かけしたことのないお名前があったので,私自身も驚きました。Twitterでもかなり話題になっていましたね。

MT氏:
 社内のライター追加だったので,大々的に告知するのも「どうかな?」と思い,出し方については迷いました。ですが,好意的なご意見が多くありがたく思っています。

4Gamer:
 ちなみに西岡さんのお名前をネット上で検索すると,著名なアニメ作品の脚本などを書かれた同名のシナリオライターさんがヒットしますが,これは同じ方という認識で間違いないでしょうか?

MT氏:
 はい,そうです。

4Gamer:
 おお,なるほど。
 西岡さんはこれまでにスカウト3本(2018年8月末「スカウト!鬼火」,9月末「スカウト!サイエンス」,10月末「スカウト!秋の森」)のストーリーを書かれていますが,今後はイベントシナリオなどを担当される予定はあるのでしょうか。

MT氏:
 今はあいさつ機能やゲーム内の細かなテキストを担当していますが,段階を踏みつつ様子を見ていきたいと思っています。どのタイミングで何を担当するかは現段階ではお伝えできないのですが,スカウトに関しては今後も西岡が書くこともあるかと思います。


大型イベント「Saga」制作秘話


※この項では,「Saga」のストーリー展開に触れている箇所があります。未読の方はご注意ください。

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4Gamer:
 では話題は変わって大型イベント「Saga」についてのお話を……元アイドルの教師を主人公にしたイベントは,発表時からかなりのインパクトがありましたが,企画のきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

MT氏:
 キセキシリーズの完結に伴って,新たなメインストーリー第三部を作ろうと動き出したのがきっかけで,日日日先生にストーリーの執筆を依頼したのが始まりになります。

4Gamer:
 ということは,「Saga」はメインストーリー第三部の扱いになるのでしょうか?

MT氏:
 そうですね。

4Gamer:
 キセキシリーズはTrickstarが主人公で,かつ“SS”の話だったので,メインストーリーの続きであることが比較的伝わりやすかったかなと思います。今回は「これは夢ノ咲学院にとってかなり重要な話である」というのが,ストーリーを読んで初めて気づかされる,驚きがあったように感じました。制作側としては,最初からメインストーリーの続きという位置付けで制作されていたということですか?

MT氏:
 そういうことです。

4Gamer:
 「Saga」は,夢ノ咲学院の教師である佐賀美陣が中心のストーリーですよね。現役アイドルではなく,すでにアイドルを引退した教師のキャラクターを話の中心に据えたのは,どういったいきさつがあったのでしょうか。

MT氏:
 教師を主人公にしたのは,日日日先生からのご提案です。

4Gamer:
 教師が主人公というと,2016年と2017年に行われたエイプリルフール企画の印象が強いです。

MT氏:
 ちょっとした小話で終わっていましたが,定番化していたところはありましたね。それもあって,3年目の今年のエイプリルフールは別の企画(シューティングゲーム「ヒーロー戦隊メテオレンジャー」)にしました。ですが,教師が話の中心になり,さらにカードまで出すのは今回が初めての試みです。

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4Gamer:
 「Saga」発表時は,エイプリルフールでの印象も相まって,イベントストーリーのスケールの大きさや熱い展開にとても驚きました。日日日先生の中では,もともと教師について掘り下げたい気持ちがあったのでしょうか? そもそも,エイプリルフールの教師ストーリー企画の提案はどちらからだったのでしょうか。

MT氏:
 1年目は弊社からの提案でしたが,こういった企画をとおして,日日日先生の中でイメージが膨らんでいったところはあったかもしれませんね。

4Gamer:
 今回,臨時ユニットとして各学年,ユニットから何人かの生徒が登場していますが,このメンバーはどういった基準で決めたんですか?

MT氏:
 メンバーについては,制作チームと日日日先生とで相談して決めたのですが,特定の学年に偏った見せ方にならないように配慮しました。日日日先生からは,「イメージとしてはJリーグの選手がワールドカップに出向するような感じ」とうかがっています(笑)。

「Saga」前編に登場するメインキャラクターは,教師の佐賀美陣と椚 章臣の2人と,夢ノ咲学院の守沢千秋,氷鷹北斗,姫宮桃李,三毛縞斑,影片みか,春川宙の6人
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4Gamer:
 なるほど,そのたとえは非常に分かりやすい(笑)。今回のメインとなるのは教師を含めて8人のキャラクターですよね。イベントが発表されたときは,この8人が1つのユニットになるのかと思っていましたが,蓋を開けてみたら2つに分かれて対決するのか! と,ビックリしました。そうした構成も,比較的最初から決められていたのですか?

MT氏:
 そうですね。2つのユニットが前編でライブ対決するのは最初に日日日先生からプロット段階でいただいていました。

4Gamer:
 メンバーに意外性はありましたが,読んでいくと非常に納得できる点もありました。以前の「ナイトキラーズ」もですが,今回出てきた臨時ユニットの名前(「Rain-bows」「Ba-barrier」)はどなたが考えられたのでしょうか。

MT氏:
 日日日先生です。

4Gamer:
 そうなんですね。制作チームのみなさんはシナリオが上がってきた段階でユニット名を知った形でしょうか。

MT氏:
 今回の場合は,プロットの段階で「こういう名前で,こういう意味合いがある」と知らされていました。ものによってはチームから提案して調整することもありますが,今のところ,これまでに登場した臨時ユニットのネーミングに関しては日日日先生からのご提案です。
 日日日先生は男性なので,男子高校生や元生徒が考えたという意味ではリアルなネーミングかなと。女性が考えると,もう少しおしゃれなイメージに寄りがちなので(笑)。等身大の男子らしさは出ているかと思います。

4Gamer:
 たしかに! 臨時ユニットのネーミングには統一感がある気がしていたのですが,男子らしい感じだったんですね(笑)。とても納得しました。では,プロジェクト名である「Saga」も日日日先生のネーミングですか? ストーリーにも出てきたように,英雄伝説としてのSaga(サーガ)と,主人公の佐賀美陣のSaga(サガ)のダブルミーニングかなと思うところあり……。

MT氏:
 そうなります。こちらもプロットの段階から,ストーリーのなかで描かれているようなニュアンスでいただいていました。

4Gamer:
 登場キャラクターだけでなく,ネーミングのインパクトも強かったです。ストーリーの内容もそうですが,やはり今回も日日日先生のカラーが非常に強いイベントだなと感じました。

MT氏:
 女性向けコンテンツの中では使われないワードやテーマが登場するのは「あんスタ」の特色だと思います。元ネタを調べていただくと,よりストーリーを楽しめるのかなと。

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4Gamer:
 モチーフとなる元ネタは多いですよね。機会があれば,ぜひ日日日先生にそのあたりのお話も聞いてみたいです。
 それと今回もう1つ驚いたのが,「Saga」が比較的早い時期(春)から動いていた物語だったことです。

MT氏:
 そうですね。ストーリーは実際の季節とほぼリンクしているので,「Saga」は春〜年末〜年明けまでの,一年近くの長い物語になります。前編は51話あるのですが,1話ごとの長さが少し長いんです。もう少し話数を分けていたら,もしかしたら20話くらい増えていたかもしれません。これはイベントとしては過去最長なので,日日日先生も「書いても書いても終わらない」とおっしゃっていました(笑)。

4Gamer:
 読む側としては,こんなにボリュームたっぷりの話を読ませてもらって,さらにダイヤももらえるなんて……という気持ちになりました(笑)。前編だけでもめちゃくちゃ伏線が多い印象でしたが,後編も大ボリュームになりそうですか。

MT氏:
 「Saga」としてのテーマはある程度前編で盛り込んでいるので,後編では新たにストーリーに参加してくるキャラクターたちも含めた深い話を描く形になるかと思います。とはいえ,期間としては前編だけで春からSSの時期まで来ていて,後編で描く残りは数か月分の話なので,前編よりはライトに終わる……かもしれません。まだなんとも言えませんが(笑)。

4Gamer:
 前編は非常にいいところで終わっていますが,後編はまさに今作られていたり?

MT氏:
 はい,制作中です。前編では主に夢ノ咲学院の中で起こったできごとですが,後編では他校も物語の中心になっていくので,より「Saga計画」のスケールが大きくなっていく展開をご期待いただけたらと思います。

4Gamer:
 そうなんですよね。前編に他校キャラが再び出てきたのには本当にびっくりしました。ですが,あの2人が出てきたことで「キセキシリーズの続き」のイメージを感じられた方も多かったのではないかと思います。これまでに登場した他校キャラはあと2人いますが,彼らは後編に……?

MT氏:
 ストーリーには出てくる……かもしれないですね。

玲明学園の漣 ジュンと巴 日和
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4Gamer:
 なるほど(笑)。では,前編で出ていないキャラクターが登場することもあるのでしょうか?

MT氏:
 ストーリーの詳細はまだお話しできませんが,関係者として出てくる可能性はあります。

4Gamer:
 さらに突っ込んだ質問をしたいのですが,後編に新キャラクターは……。

MT氏:
 どうでしょうか……楽しみにしていただけたらと思います!

4Gamer:
 ありがとうございます。肯定も否定もされなかったと記事には書きたいと思います(笑)。後編のリリース時期の予定はもう決まっていますか。

MT氏:
 キセキシリーズの進行と近い感覚で想定しているので,後編は年末から年明けにかけての時期に公開する見込みです。

4Gamer:
 どのイベントもそうですが,今回のように大型イベントと銘打っていても,推しているキャラクターがいないので読んでいないという方も実はいらっしゃるかもしれません。そういった方や,後編を楽しみにしている方へコメントをいただけますか。

MT氏:
 前編を読んでいない方にも,後編を公開するタイミングで前編も読んでいただけるようなきっかけは作っていこうと思っています。また,そのほかにキャンペーンなども考えていますので,ぜひそのタイミングで読んでいただけるとうれしいです。
 各学年やいくつかのユニットから1人ずつキャラクターが出ていますが,彼ら個人はもちろん,所属するユニットの方向性が定まっていない時期からのストーリーではあるので,それぞれのユニットにどういった影響がでているのかという視点で読んでも,楽しんでいただけるのではないかと思います。
 またキャラクター単体ではなく,夢ノ咲学院のアイドルを全体的に見るスタンスでお読みいただくと,また違った面白さがあるかもしれません。キセキシリーズを読んだ方にはちょっとした裏話のお楽しみもいくつかありますので,こちらもぜひチェックしてください。

4Gamer:
 本当に,想像以上の広がりを見せるストーリーだと思います。夢ノ咲学院だけでなく,「あんスタ」世界のアイドルたちにとっても重要な話だなと。

MT氏:
 基盤になる話ですね。後編では,キセキシリーズに出てきた因縁が重要なキーになります。「Saga」自体は教師たちのアイドル復帰ストーリーではあるのですが,元スーパーアイドルが復活するとなると,現役のアイドルたちもいろいろと巻き込まれていくので,そこを楽しんでいただけたらと。

4Gamer:
 教師たちによる新曲も出るんですよね。もしかしたら,タイミング的に来年のスタステ(2018年1月13日に行われる,声優によるライブイベント「あんさんぶるスターズ!Starry Stage 2nd -in 日本武道館-」)で披露されないかと期待しているのですが。

MT氏:
 良い形で曲の披露ができればと思っています。



同じ1年をフォーカスして描く「あんスタ」のストーリー


4Gamer:
 話は少し逸れるのですが,「あんスタ」はずっと同じ1年間にフォーカスした物語が描かれていますよね。そうすると,イベントやストーリーの展開には限界があると思っていたのですが,今回の「Saga」ではキャラクターたちが週1回集まって活動していて,なるほど,こうすれば長いスパンの物語を描けるのかと,思わず納得してしまいました。

MT氏:
 最初にいただいた日日日先生からのプロットに,1年をかけたストーリーにしたいとありました。ライブとぶつかるタイミングにならないように,チームとも調整しながら作り上げていきました。

4Gamer:
 お話を聞いていると,イベントを作る過程で日日日先生からの提案が多いように感じますが,どこまでを日日日先生が,どこからを制作チームで考えられているのでしょうか。

MT氏:
 通常イベントでは登場キャラクターと時期,テーマに関してはチームで考えて日日日先生に提案しています。その材料でストーリーを書いていただけるかをご相談して,ストーリーの細かい展開については日日日先生に書いていただくことが多いですね。
 キャラクター同士の関係性は,最初に作ったキャラクター設定内で固まっていても,しばらくは出さずにあとから順番に出したり,イベントの中で新たに関係性が生まれたりもあります。

4Gamer:
 チームとライターとが密にやりとりをすることが必要になってきますね。打ち合わせはどのようにされていますか?

MT氏:
 基本的にはメールでのやりとりが多いのですが,定期的にこちら(京都オフィス)から東京に伺って,向こう半年間のイベントについての展開を話し合ったり,直近で執筆いただいているシナリオの状況確認や,内容の認識すり合わせをしたりしています。
 今回の「Saga」については去年の年末,キセキシリーズが終わるあたりから話し合いを始めていましたが,打ち合わせで話題が出たのはもう少し前だったかもしれません。

4Gamer:
 日日日先生は,「あんガル」に続いての登板という形だったわけですが,初めて「あんスタ」のシナリオを読まれたときのことを覚えていらっしゃいますか。

MT氏:
 キャラクターの設定をある程度チームで作り,それをベースにお話を書いていただくのは「あんガル」と同じ流れだったのですが,こちらが想定したイメージといい意味で違ったシナリオができていったのが「あんスタ」でした。どのキャラも90度から180度くらい印象が変わって,それが唯一無二のキャラを生むきっかけになったと感じています。

4Gamer:
 その唯一無二のキャラが“沼”を生むんですよね。ストーリーを読めば読むほど,キャラの深みがどんどんどん増していくというか。

MT氏:
 キャラたちはいろいろな面を持っていて,彼らの考えにこちらが考えさせられることもありますね。テイストとしてはライトノベルに近いとは思いますが,内容は小説のような世界観が広がっていると思います。

4Gamer:
 考察したくなるストーリーやキャラクターですよね。

MT氏:
 先日の「ストーリープレゼンキャンペーン」は,ゲーム内のシナリオをどれから読んだらいいか迷っている方に向けて,プレイヤーのみなさんが推しているストーリーを読んでいただきたいと考えて行った施策でした。新しいシナリオを読んでから以前のシナリオを読むと新しい発見につながることもありますし,さまざまなストーリーが実はつながっていることもあります。気になったものはどんどん読んでいただきたいですね。

4Gamer:
 あとから「こういうできごとがありました」という作り方をしていると,矛盾が生まれないようにするのはかなり大変だと思います。そんななかでも「Saga」は読んだあとに,この話によって別の物語にも説得力が生まれたように感じました。それがすごいなと。

MT氏:
 コンテンツプランナーがそういったところを担当していますね。プランナーの間で,これは矛盾にならないか,この時期に物語が書けるのではといった調整しています。ですがやはり,同じ1年をフォーカスする難しさは年々課題になっているところではありますね。

4Gamer:
 今「あんスタ」は4年目に入っていますが,今後もこの形で運営を続けていかれるのでしょうか。

MT氏:
 どうしていくか,今後の展開などについては近々発表するかもしれません。

4Gamer:
 そうなんですね! ですが,万が一ストーリー展開の仕方を変える場合,いつか自分の好きなアイドルが卒業してしまうのではないかと心配している方もいらっしゃるかもしれません。

MT氏:
 もちろん,悲しい結果にはならないように,より楽しんでいただける展開を考えています。


2018年の「あんスタ」の振り返りと今後の展開について


4Gamer:
 まだ秋の段階ではありますが,今年を振り返ってみていかがでしたか。

MT氏:
 今年はこれまでで一番イラストの描き下ろしが多かったですね。3周年の集合イラストやCDのジャケットをはじめ,JINSさんとのコラボや雑誌などの表紙,これから行われるアニメイトガールズフェスティバル2018(AGF2018)の描き下ろしなど……。来年はどうなってしまうのか,まだ予想がつきません(笑)。

JINSコラボ
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4Gamer:
 現在,各ユニットがアルバムを順番にリリースされていて,来年の頭でいったん一区切りとなりますが,その後のCD展開はどうなるのでしょうか?

MT氏:
 来年はTVアニメがあるので,アプローチの仕方が変わっていくかもしれないですね。

4Gamer:
 TVアニメの放送が非常に楽しみです。ここでお話しできる情報があればぜひ教えてください。

MT氏:
 TVアニメについては,またどこかで続報を発表できるかと思いますのでお待ちいただけるとうれしいです。また,2018年11月10日に放送予定のニコニコ生放送では,アプリに関する大きな発表をする予定なので,ぜひリアルタイムでご覧いただけたらと思います。

4Gamer:
 AGF2018の夜はお祭りになりそうですね(笑)! 私も取材にうかがう予定なので,楽しみにしています。そのほかにもこれから,舞台やライブなどいろいろと発表されていますが。

MT氏:
 すでに公開している情報ではありますが,12月から始まる次の舞台でValkyrie編,来年1月はスタステ,3月にはドリームライブを行います。そのあともいろいろと予定していますが,それについてはまた随時お知らせしていく予定です。

4Gamer:
 今制作されているゲーム内イベントはどんな状況でしょうか。

MT氏:
 ざっくりとではありますが,来年の5月ぐらいまでは企画を進めています。ゲーム内のイベントもですが,4周年イベントについてもかなり前から動き始めています。エイプリルフールもありますので,こちらもまた面白いサプライズをご用意しています。
 水面下ではいろいろと動いていますので,繰り返しますが,まずはぜひ,11月10日のニコ生をチェックしていただけたらと思います!


4Gamer:
 かなり期待できる情報が出てきそうですね! 新情報が明らかになり,「Saga」の後編が終わったあとにでも,またぜひお話を詳しくお聞きしたいです。

MT氏:
 はい,よろしくお願いいたします。

4Gamer:
 本日はありがとうございました!

――2018年10月11日収録

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