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印刷2020/09/26 00:00

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[TGS 2020]「ゲームさんぽ TGS 出張編『音楽評論家&ピアニストと考えるFFIX&Xの音楽のための語彙力』」をレポート。FFシリーズの音楽が持つ魅力を言語化するとは

 スクウェア・エニックスは2020年9月25日,東京ゲームショウ2020 オンラインの同社公式番組「SQUARE ENIX PRESENTS at TGS 2020 Online」にて,「ゲームさんぽ TGS 出張編『音楽評論家&ピアニストと考えるFFIX&Xの音楽のための語彙力』」を配信した。

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※掲載した画像は配信映像をキャプチャしたものです

 「ゲームさんぽ」は,ゲームの世界をさまざまな業界の専門家と散歩しながら深掘りするYouTube番組。今回はTGS出張編と題し,モデル・女優の高橋 愛さんが,音楽評論家・小沼純一氏とピアニスト・かてぃん(角野隼斗)氏とともに,「FINAL FANTASY IX」(以下,FFIX)と「FINAL FANTASY X」(以下,FFX)の音楽が持つ魅力を言語化することについて語った。

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 普段ゲームをプレイしている中で,「この音楽,良いな」と思うことは誰しもあるだろう。しかし,それをどう良いのか,なぜ良いのかという思いを言葉にして説明するのは難しく,「このシーンにすごく良く合っている」といった表現になってしまいがちだ。では,どうすればその音楽の良さを適切に表現できるのか──それがこの配信のテーマである。

 高橋さんは,FFシリーズが好きで,中でもFFIXとFFXの音楽がお気に入りだという。とくにFFIXの音楽は,一番好きな曲を決められないほど思い入れがあるそうで,配信ではまずオープニングテーマの「いつか帰るところ」が採り上げられた。
 高橋さんはこの楽曲を「始まりから切なく,すごく旅する人間っぽさが出ている」「オーケストラも壮大」「ひとりぼっちみたいな感覚」「なんか懐かしい」などと表現した。

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 一方,小沼氏は「ルネサンスからバロックの音楽だなと思う」と感想を述べた。というのも,この楽曲は長調でも短調でもなく,それらの概念が生まれる以前の教会旋法とモードを使って作られているからだ。また,オープニングテーマであるこの楽曲が長調または短調の楽曲になってしまうと,明るい物語または暗い物語というイメージが付きまとってしまう恐れが出てくるため,こうした手法を採ったのではないかという説明もなされた。

 さらにこの楽曲は,リコーダーとオルガンの音が平行して動いており,現代の音楽のようなメロディと伴奏という構成ではない。加えて,映像も中世的な世界観を強めるのに一役買っている。確かにFFIXはそういう世界観のゲームなんだから,楽曲も映像もそう作られていて当然なのだが,こうして改めて専門家が分析すると納得である。

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 高橋さんが次に挙げたのは「クジャのテーマ」。高橋さんはクジャを「ボスなので悪い奴」「すごくムカつく倒したい敵」とする半面,「何だか妖艶,すごく色気がある」「クジャだから,まあいいかと思わせられる」と表現。また音楽からも,クジャが持つそうしたさまざまな面を感じるという。

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 小沼氏はこの楽曲を聴いて,普通な意味でのメロディがなく,不安定な感じがあると指摘した。さらにコード進行がガクッと転調する部分などで,その不安定さを助長しているとのこと。そのある意味,気持ち悪さが高橋さんには色気や妖艶さと感じられたようだ。

 また,かてぃん氏はこの楽曲では転調を矢継ぎ早に使うことによっても不安定さを出していると語った。加えて,この楽曲の転調は規則性がないので,演奏者は覚えるのが大変だろうとも話していた。

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配信では,高橋さんと小沼氏それぞれの書いたクジャのテーマの紹介文が披露された。ここでは,登場人物に音楽でテーマを付ける手法を考えたのは,作曲家のワーグナーであることも紹介された
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 続いて高橋さんが挙げたのは,「古根の道 ガルガン・ルー」。この楽曲は,パズル的なギミックをうまく解かないと外に出られないというシーンで使われるのだが,高橋さんは「この音楽が鳴ってるから救われている部分がある」「イライラを抑えてくれる」と表現した。

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 小沼氏は,この楽曲が何かを解かないと次に進めないようなシーンに合わせて作られていると指摘。例えば,何回繰り返してもいいように楽曲構成はループになっており,さらにただ同じフレーズが続くのではなく部分的に異なる要素を入れることで,イライラしながらもプレイを続けられるようにしていると分析した。

 また,こうしたループ構成は普通の楽曲にあるのかと問われたかてぃん氏は,数回繰り返すことはあっても無限ループは基本的にはないと回答。ゲームのループする楽曲は,始まりや終わりが曖昧になるので,どこから聴いても大丈夫なように作られていると見解を述べた。
 ちなみに作曲家・サティの「ヴェクサシオン」は,1分強のフレーズを800回以上繰り返す楽曲だそうである。

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 FFXの音楽として高橋さんが最初に挙げたのは「シーモアの野望」で,クジャと同じくシーモアの色気や多面性を感じるとのこと。
 小沼氏は「一見シンプルそうだけど,いろんなものが重なってくるので複雑さを感じる」と表現。繰り返しの中に複雑さが重なることで違和感が生じ,それが外見と内面のズレになっているのかもしれないと語った。

 また,かてぃん氏は長の異なるフレーズが交互に現れたり,まったく別のフレーズが重なったりすることで,シーモアの怪しく怖い部分を表現していると言及。
 小沼氏はそれらをまとめて,「この時代のゲームは,まだ映像だけで人物の表情の変化を表現できていない。そこを音楽がサポートし,人物の複雑さや多面性を出している」と指摘した。

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シーモアの野望についても,高橋さんと小沼氏それぞれの書いた紹介文が披露された。小沼氏は,歌にはそもそも魔法という意味があること,かてぃん氏はこの楽曲が強い音で作られており,気をしっかり持っていないと聴き手が負けてしまうことをそれぞれ指摘し,高橋さんはきちんと言い当てていると評価していた
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配信のMCを務めた芸人・ヤマグチクエストさんが書いた,「ビサイド島」の紹介文もお披露目に。小沼氏はこうした水にまつわる楽曲は,音の減衰するピアノで作られることが多いが,この曲はそうではないのにうまく作られていることなどを指摘した
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 最後に挙げられたのは,FFシリーズ全体の中でも屈指の人気曲「ザナルカンドにて」。FFXのオープニングテーマであり,切なさを感じさせるこの楽曲は,かてぃん氏も大好きとのことで,映像に合わせてピアノの演奏を披露する一幕も。
 小沼氏はこの楽曲を「感情に訴えかけようとする曲」と表現し,「客観的に作ることもできるけど,もっと物語の中に入っていってくださいというときに,メロディを中心にしたこういう曲を作る」と分析。

 また,音が減衰するピアノでメロディを作るのは大変だが,それを逆手に取ることで聴き手が入っていきやすい音楽にしていること,音色にある種の儚さが出ていることにも言及した。

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 なお,この楽曲はもともとフルート用に作曲されたが,悲しすぎるので一旦ボツになったという逸話があるという。それを聞いたかてぃん氏は,フルートやバイオリンは1音に抑揚が付けられるため,よりダイナミックに訴えかけることができるが,ピアノは音が減衰するため,あまりアピールせず単に切なさだけを伝えると説明。それが,言葉に出さず心の中だけで思っているかのような印象を与えているのではないかと話していた。

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ほかに高橋さんの好きな楽曲として「祈りの歌」も挙げられた
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 配信のエンディングでは,高橋さんが「音楽を言葉で表現するために,もっと美しい日本語を学ばなければならないと思いました。美しい日本語をしゃべれた方が,美しくなれると思う」とコメント。
 かてぃん氏は,「普段は音楽の中で考えが完結していることが多いので,音楽を言語化して話す機会は貴重。言語化することで,無意識下にある感情が理解できる」と語った。
 最後に小沼氏が「もやもやっとしたものが,言葉によってある程度分かったような気になる。それでもまだ残っているものが,むしろ音楽や映像の大事なところかもしれない」とまとめて,配信を締めくくった。

エンディングの後には,かてぃん氏の演奏のもと,高橋さんが歌うFFIXの「Melodies of Life」が披露された
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