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我々は絶えず,圧倒的No.1を目指す――Netmarble Japanが“KOF ALLSTARを抱えて進む先”を新社長の遠藤祐二氏に尋ねた
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印刷2018/06/20 14:31

インタビュー

我々は絶えず,圧倒的No.1を目指す――Netmarble Japanが“KOF ALLSTARを抱えて進む先”を新社長の遠藤祐二氏に尋ねた

 Netmarbleと言えば,世界中の200を超える地域でスマホゲームを提供しており,名実ともにスマホゲーム業界のトップ3に数えられるリーディングカンパニーである。そんな同社の日本における事業展開を主導するのが,本稿の主役であるNetmarble Japanだ。

 先日,Netmarble Japanが実施した「THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR」の発表会でのこと。会場には同社のキーマンである,代表取締役社長の遠藤祐二氏と,事業開発室 室長の椎野真光氏の姿があった。そこで“KOF ALLSTARを抱えて進む先”を聞いてみたところ,とてもじゃないが単なる日本支社とは言えない,チャレンジングな姿勢が見えてきた。

左から,Netmarble Japan「THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR」運営プロデューサーの清水啓佑氏
Netmarble Japan 代表取締役社長 遠藤祐二氏
Netmarble Japan 事業開発室 室長 椎野真光氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / 我々は絶えず,圧倒的No.1を目指す――Netmarble Japanが“KOF ALLSTARを抱えて進む先”を新社長の遠藤祐二氏に尋ねた


我々は絶えず,圧倒的No.1を目指す


4Gamer:
 KOF ALLSTARのお披露目ということでゲームについて聞きたいところですが,Netmarble Japanの要職に就く方々が集まる機会となるとそうそう出会えませんので,うちの持ち時間(10分)ではズバリ,「Netmarble Japanの今」をお聞かせください。

遠藤祐二氏(以下,遠藤氏):
 はい,分かりました。

4Gamer:
 ありがとうございます。さて,遠藤さんが御社の代表取締役社長となったのは今年のことでしたよね(※同氏は白 永勲氏との共同代表)。

遠藤氏:
 ええ,2018年の3月です。

4Gamer:
 となると,新生Netmarble Japanは今が3か月めですか。基本的な話で恐縮ですが,遠藤さんはスマホゲーム,ないしスマホゲーム業界をどのように見ているのでしょう。

遠藤氏:
 スマホゲームの作品は国内のみならず,グローバルで展開しやすいところが面白いと思います。ゲームそのものもある意味では同様ですが,日本国内だけをターゲットとしたサービスは海外では受け取られづらい傾向にあるので,その垣根を感じさせない手法を持てるスマホゲームは非常に魅力的ですね。

4Gamer:
 事実,Netmarbleならではの成功例は多いですよね。

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遠藤氏:
 それも,すべてユーザーの皆さんのおかげですね。

 そして私は今のところ,スマホゲームというジャンルを“まだまだ伸びるもの”と捉えています。

4Gamer:
 現代のスマホゲームの業界事情を踏まえても,まだ伸びると?

遠藤氏:
 そうですね。

4Gamer:
 その根拠は,ゲーム内容やクオリティを裏付けとしているのでしょうか。

遠藤氏:
 それもひとつですが,大きく挙げられるのは未だ止まらない「スマートフォンの性能の向上」と,2020年にサービス予定である「5G回線(第5世代移動通信)の構築」です。これ以外にも,スマートフォンは時代に合わせて発達するテクノロジーとの親和性が高いため,それらに引っ張られる形で“スマホゲームはまだまだ伸びる”と考えています。少し前の動作が重いゲームも,半年経てば最新機種で軽々と動かせるくらいですから。

4Gamer:
 確かに,スマートフォンを取り巻く業界のスピード感は半端じゃありません。ちなみに,遠藤さんはスマホゲーム界隈の文化などにも精通しているのですか。

遠藤氏:
 スマートフォン業界として見れば,実は前職でも同様の分野で活動していましたので,そういう意味ではまったく違和感はありませんね。

4Gamer:
 とすると……経歴に書かれております,前職のウォルト・ディズニー・ジャパンでも携帯電話事業に携わっていたということでしょうか。

遠藤氏:
 ええ,私は以前からMVNO関連のサービスに携わっていて,「ディズニー・モバイル」(Disney Mobile)の立ち上げや,サブスクリプションサービス(定額・月額サービス)の運用などを行ってきました。その間,ゲームとの直接的な関わりはありませんでしたが,モバイル業界やビジネスモデルの知見なら,それなりの経験を積んできたと言えます。

4Gamer:
 なるほど,そういったキャリアをお持ちでしたか。経歴の最初まで遡ると,セガ・エンタープライゼス(現セガゲームス)にいらしたようですし,この20年でさまざまな経験を積み重ねてゲームに戻ってきた,という感じなんですね。

遠藤氏:
 私自身,決してゲームと縁遠い人間ではないですからね。ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティングにいたころも,NCJAPANの立ち上げを担当していましたし。とは言っても,それも2001年ごろの話ですが(笑)。

4Gamer:
 そこから17年ぶりと考えると,ゲーム業界もだいぶ変わりました。

遠藤氏:
 ですが,スマートフォンが主流となってきたからこそ,私なりにできることが多くなっています。

4Gamer:
 とくに他意はないのですが,仮にお子さんに「ディズニーからNetmarbleに行った」と伝えたとして,ディズニーのほうがなんかこう,ウケが良くないですか?

椎野真光氏(以下,椎野氏):
 ははは(笑)。

遠藤氏:
 それが,意外にですね,Netmarbleも結構ウケがいいんですよ。

4Gamer:
 あら,そうなんですね。

遠藤氏:
 世代によって違うと思いますし,就学前のお子さんともなるとさすがに通じませんが,今の小学生は「Netmarble」で反応してくれるんですよ。

4Gamer:
 すごい。ゲーム名じゃなく会社名で通じるとなると,私の小学生のころの「スクウェア」みたいな存在ですね。

遠藤氏:
 Netmarbleはさまざまなゲームブランドを抱えていますから,なにかしらの作品に引っかかってくれる子が多いようです。とくに「マーベル・フューチャーファイト」なんかはものすごい人気がありますよ。私も子供達に「Netmarbleって知ってる?」と聞いてみたら,「知ってるよ!」「みんなやってる!」と言われましたので。正直,意外でしたが(笑)。

4Gamer:
 実態に基づく素晴らしいマーケティング。真面目な話に戻しますと,Netmarble Japanは現在のような立ち位置にあり,また私達ユーザーも御社をどのように捉えればいいのでしょう。

遠藤氏:
 まず前提として,昨今のNetmarbleはサービス展開をグローバルに広げていったことで,韓国のゲームブランドという見られ方から“世界のゲームブランド”というイメージに変化してきました。

4Gamer:
 ゲーム内容にしてもサービス方針にしても,そうですね。

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遠藤氏:
 しかし,Netmarble自体は日本のスマホゲーム市場をとても大きな存在と捉えています。実際,弊社がここ数年で注力してきた姿はよく知られていると思います。

 ですから,グローバル企業としてのスタンスを維持しつつも,グループの大きな思惑として「日本では日本独自のモノを押し出していこう」という考えがあります。

 今回のKOF ALLSTARは,その最たる例と言えるでしょう。

4Gamer:
 さらにその先,日本初を世界に発信していくんですよね(※KOF ALLSTARは日本配信の後,グローバル配信が予定されている)。

遠藤氏:
 そのとおりです。KOF ALLSTARにしても,実際に制作しているのは「リネージュ2 レボリューション」を手掛けたNetmarbleの開発トップチームですが,このチームを管轄し,Netmarble Japan独自の視点で作品をディレクションしているのは運営プロデューサーの清水です。

4Gamer:
 すると,Netmarble JapanはNetmarbleの日本支社といった見方ではなく,「Netmarble Japanという独自のゲーム会社」くらいの存在感を持っているんだと。

遠藤氏:
 そうですね。それをするだけの価値があるのが日本市場であり,そこに注力しようと考えたのなら単なる支社以上の働きが求められます。だから親子関係などにこだわりすぎず,「日本市場に特化した日本のゲーム会社」として我々が存在しているのです。

4Gamer:
 おそらくその話に直接つながるのが,椎野さんが室長を務めるとし,今月頭に新設された「事業開発室」なんですよね。

椎野氏:
 はい,そうですね。

4Gamer:
 リリースでは「国内のゲーム開発,アライアンス展開,M&A,市場における独自サービスの展開をも視野に入れた新規事業の創出など,あらゆる事業の可能性を模索し,さらなる成長を加速していくことを目的とする」と紹介されていて,もはや“四方八方を可能性に取り囲まれた便利屋”みたいな印象なんですが,いかがでしょう。

椎野氏:
 間違いではないですね(笑)。私から説明させていただくと,日本のゲームというのは長らく,世界のゲーム業界におけるフロントランナーのポジションにあります。Netmarble Japanもその流れを参考に,日本的なゲームの面白さを追求し,それをグローバルに打ち出していきたいと考えています。そのためのありとあらゆる可能性を模索するのが我々,事業開発室の役目というわけです。

遠藤氏:
 もちろんゲーム開発のみならず,日本に最適なゲームを輸入するのもこれまた可能性のひとつですので,そういったさまざまなケースを想定し,推進する機能として事業開発室が立ち上がりました。

4Gamer:
 やれることが山のようにありそうですね。

椎野氏:
 私自身,室長という役職にジョインしたばかりなので,具体的になにをしていくのかは思案中ではありますが,目的を果たすために日々尽力しているところです。

4Gamer:
 事業開発室とKOF ALLSTARは直接関わっているのでしょうか。

椎野氏:
 いえ,事業開発室は関わっていません。ただ,僕自身がKOF ALLSTARの事業本部長も兼任しているので,今回の発表会や今後のサービスの調整などには関わっています。

4Gamer:
 多くは言えないでしょうが,事業開発室ではすでに“新しい可能性の案件”を進めていたり?

椎野氏:
 もちろんです。“日本のゲームの力強さ”を押し出す方向で計画中です。

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4Gamer:
 ややもすれば,日本独自という目的でもって前進していくとなると,Netmarbleの大作同士が競合することもあるのでは。

遠藤氏:
 Netmarbleが抱えるタイトル数は現時点で膨大ですし,すべての作品が違う路線を進んでいるかと言うとそうではないので,競合することはあります。そもそも,Netmarbleのすべてのプロダクトには「俺達が作ったゲームが世界一だ」という想いが込められているので,結果的に競合することが避けづらいんですよ。

4Gamer:
 ロジカルな市場制圧を狙っているかと思いきや,想像以上に“ゲーム作りらしいゲーム作り”にこだわっていたんですか。

遠藤氏:
 我々は絶えず,圧倒的No.1を目指しています。どれほど作り込んだゲームでも「自信がなければ出さない」という選択を取りますし,ディレイさせてでも自信作にならないものは日の目にあたることはありません。その結果,Netmarbleのゲームは一定以上の品質を確保し,ユーザーの皆さんに評価していただけているのだと考えています。

4Gamer:
 その結果で競合しているだけと見ると,なんというか,分かりやすくて好感が持てます。

遠藤氏:
 とはいえ,競合というのはひとつの見方です。我々は常に「ユーザー目線」を掲げ,お客様が楽しんでくれることを追求しているだけなので,目標はどんなときも“ユーザーに向けて”です。最終的に,ユーザーの皆さんが選ぶものですからね。そのうえで「自分のチームが一番になれればベストだ」といった考え方でやっているわけです。

4Gamer:
 Netmarble Japanもそうやって圧倒的No.1を目指すと。

遠藤氏:
 ええ,そのとおりです。

4Gamer:
 なるほど。本日は貴重なお時間を割いてくださり,ありがとうございました。今後はKOF ALLSTARをはじめ,Netmarble Japanとしての動向にも大いに着目させてもらいます。

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