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須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ
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印刷2017/01/14 00:00

インタビュー

須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ

 昨日(2017年1月13日)開催された「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」に,ゲームクリエイターの一人として登壇した,グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏関連記事)。
 ステージに姿を現すやいなや“プロレスLOVE”ポーズを披露し,元ネタを知らない来場者の頭上にクエスチョンマークを浮かばせることに成功した須田氏は,その場で「NO MORE HEROES」シリーズの主人公であるトラヴィス・タッチダウンの復活を宣言。この一連の流れで,須田氏のファンは大興奮したのではないだろうか。
 だが,ステージ上で明かされたのは「トラヴィスがNintendo Switchで復活する」ということのみ。過去の作品の移植やリメイクなのか,それとも新作なのか,それすらも不明のまま須田氏は再度プロレスLOVEポーズを披露しながら,「Switch LOVE」という言葉を残して降壇した。
 そこにどんな意図が,どんな意味が隠されていたのか? 直後に須田氏に直撃してきたので,その模様をお届けする。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ

「グラスホッパー・マニファクチュア」公式サイト



新しい発明で新しいゲームを作りたい

だから,あの男が復活する!


4Gamer:
 先ほどはお疲れさまでした。
 以前から,任天堂のゲームが好きなのに,ご自身のイメージ的に表立って言いづらいとおっしゃっていましたが,あのプロレスLOVEポーズ,そして「Switch LOVE」という言葉は,つまり任天堂LOVEというカミングアウトですよね?

須田剛一氏(以下,須田氏):
 ええ。今回,カミングアウトと同時に如実に証明できたんじゃないかなと。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ

4Gamer:
 率直に言って,Nintendo Switchについてどのように思われていますか?

須田氏:
 任天堂のハードって,遊びの発明なんですよね。Nintendo Switchを触らせてもらったときに,それをあらためて強烈に感じたんです。そして,この新しい発明で,新しいゲームを作れるんじゃないかなと? そう思ったとき,かつて任天堂ハードで大暴れした一人の男のことが頭をよぎって……。

4Gamer:
 それがつまり……。

須田氏:
 トラヴィス・タッチダウンです。彼が復活してSwitchに登場したら,きっとサプライズとして喜んでくれる方が大勢いらっしゃるんじゃないか,と。

4Gamer:
 トラヴィスといえば,作中でさまざまなプロレス技を繰り出していました。
 ひょっとしたら,それもあのプロレスLOVEポーズに関係しているのでは? という気がします。

須田氏:
 もちろん,そこにつなげますよ。

4Gamer:
 となると,トラヴィスがシャイニング・ウィザードを?

須田氏:
 やりますね。はい。ちょっと膝を悪くすることもあるかもしれません。

4Gamer:
 トラヴィスの頭髪が寂しげになったりすることは?

須田氏:
 さすがに……そこまでは寄せないです(笑)。

4Gamer:
 ですよね(笑)。
 ちなみに“復活”というのは,移植やリメイクのことなんでしょうか? それとも新作ですか?

須田氏:
 実は……ステージでも移植じゃなくて新作だということを言おうと思っていたんですけど,完全に忘れてしまって……。

4Gamer:
 一番大事なことじゃないですか!
 ということは,「NO MORE HEROES 3」?

須田氏:
 それはまだ言えません。
 ですが脚本は僕が全部書きますし,10年ぶりにディレクションもやります。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ
4Gamer:
 おお……。
 そういえば今回,ステージで披露されたトラヴィスの姿は,コザキユースケさんが描いたものですよね?

須田氏:
 ええ。もちろんコザキさんには関わってもらいます。
 ただ,今回はほかにもいろんな人に参加してもらおうかなと思っているんですよ。海外のイベントに行くと,「NO MOREの新作を作るときには,俺にキャラクターデザインをやらせてくれ」と言ってくれる方がたまにいるんですよ。で,そういう人が有名な方だったりして。なので,そういったコラボができたらいいなと思っています。

4Gamer:
 それはなんだか夢が膨らむお話です。

須田氏:
 さらに,インディーズゲームともうまくコラボレーションできるタイトルにできたら,面白いことになるかな? ということも考えています。

4Gamer:
 具体的には……?

須田氏:
 まだ言えません。

4Gamer:
 では実際のところ,開発はどの程度進んでいるんでしょう?

須田氏:
 ストーリーについてはプロットまでは書けていませんが,全容,骨子の部分は固まっています。それと,ゲームデザインの方向性もほぼ決まっているので,まさにこれから開発を始めようというタイミングです。

4Gamer:
 となると,リリースはいつ頃に……?

須田氏:
 今年って実は,NO MORE HEROESの10周年なんですよね。
 なので今年に出したい気持ちはあるんですけども……今年じゃないです。

4Gamer:
 どう考えても無理ですよね……。

須田氏:
 来年以降ということでご期待いただければと。
 今後,少しずつ情報を出していきますので,それを楽しみにしていてください。

4Gamer:
 分かりました。楽しみにしています!

画像集 No.004のサムネイル画像 / 須田剛一氏がNintendo Switch向けに投入するのは,自らがシナリオとディレクションを手がける新作。主人公はあの男,トラヴィス・タッチダウンだ

「グラスホッパー・マニファクチュア」公式サイト

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