2020年10月13日，フォワードワークス，KADOKAWA，ケイブの協業/共同開発によるスマホ向けアプリ
「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」（
iOS /
Android 通称：ユナフロ）がリリースされた。
「ワールドウィッチーズ」とは，島田フミカネ氏とKADOKAWAによるメディアミックス作品である，
「ストライクウィッチーズ」「ブレイブウィッチーズ」などの多数のウィッチーズ作品を共有する作品群の総称であり，本作は10年以上にわたって構築されてきたメディアミックスプロジェクトの登場キャラクターが一堂に会する作品だ。開発には
「怒首領蜂」をはじめとしたシューティングゲームを手がけるケイブが参加しているということからも多くのファンに注目されている。それだけに，ウィッチーズ作品に触れるきっかけとして
「このゲームから遊んでも楽しめるの？」と疑問を感じている人も，同じくらいいるはずだ。
しかし本作は，そんな初心者ファンへのサポートが万全に施され，かつ長年のファンもニヤリを超えてニマニマできる要素が盛りだくさんに用意されている。こちらでは，そんな「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」の魅力をお届けしていく。
記事の最後では，11月5日17：00から開催されている
“服部静夏”登場イベント
「お裁縫大作戦！」の情報も掲載しているので，ぜひ最後までチェックしてほしい。
注目ポイント1：新兵も熟練兵も等しく楽しめる世界観設定
上述のとおり，本作のタイトルにもなっている「ワールドウィッチーズ」とは，イラストレーターの島田フミカネ氏とKADOKAWAが展開する，複数の作品の共通世界観を用いたメディアミックスプロジェクトだ。
シリーズの舞台となる世界には，その身に宿った魔力を操る少女たちが存在する。力を持った少女たちは多くの歴史的なターニングポイントに登場し，人類はその力を借りながら発展を遂げてきた。
しかし，突如として出現した謎の敵性存在・ネウロイによって，人類は存亡の危機に直面することになる。圧倒的戦力を持つネウロイに対抗するため，人類は魔女の魔力を応用した“ストライカーユニット”を開発。この発明は世界中に伝播し，人々を守る少女たちは「ウィッチ」と呼ばれるようになった。
各国の要衝を守るため，世界各地から集められた精鋭ウィッチによるエリート部隊，それが8つの統合戦闘航空団（JFW）だ。アニメのタイトルとしてよく知られている「ストライクウィッチーズ」は，世界で最初に結成されたJFW――第501統合戦闘航空団の部隊名にあたる。
本作のストーリーは，ストライクウィッチーズに所属する宮藤芳佳の視点で始まる。ネウロイの掃討のために出撃した宮藤だったが，探索中に突如出現した謎の霧に飲まれ，通信が途絶してしまう。
場面は変わり，プレイヤーである司令官視点でストーリーは進行。突如として現れたネウロイによって危機に陥ったところに，宮藤が加勢し窮地を脱するのだが，救われた人々は宮藤の姿を見て驚きの声を上げる。彼らはウィッチやストライカーユニットだけでなく，ネウロイの存在すらも知らなかったのだ。
人間の生存領域を大幅に後退させたネウロイはもちろん，そんなネウロイから人々を守るウィッチは，世界防衛の象徴的存在だ。そんな彼女たちを知らないということは……
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宮藤が迷い込んでしまったのは，魔力を操って戦うウィッチや，ネウロイが存在しなかった“もうひとつの世界”だった。そして，プレイヤーは彼女に救われたヘルウェティア空軍の司令官にあたる。
第509統合戦闘航空団 部隊章
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この世界にやってきたのは宮藤だけではない。プレイヤーはこの世界に迷い込んだ世界中のウィッチたちと出会い，同時に出現するネウロイの撃退を支援する役割を担う。これがのちに，異世界で誕生した9つめのJFW――プレイヤーが指揮する第509統合戦闘航空団になるのだ。
プレイヤー世界の住人は，原作世界でウィッチが持つ力「エーテル」を，採掘・利用可能な資源として研究しているようだ。ウィッチたちをこの世界に呼び込んだ“霧”と，何か関係があるのだろうか
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ここまでの紹介で分かるように，ヘルウェティア空軍（プレイヤー）はウィッチやネウロイに関する情報を一切持たないままゲームの世界に足を踏み入れることになる。
そのため，
もし「ストライクウィッチーズ」の世界を知らなくとも，プレイヤーキャラと同じ目線で問題なくこの世界に飛び込める，というわけだ。原作ファン的に“司令官”という立場は少しウィッチとの距離が近すぎて，彼女たちの後光で消滅してしまいそうな気もするが，それもまたよし！
最初に登場した宮藤は，501統合戦闘航空団が解散する直前（アニメ「ストライクウィッチーズ」第1期の終了時）のタイミングでこの世界へとやってきた。もう少しあとの世界の記憶を持っているウィッチもおり，皆が皆，同一の時間軸から飛ばされているワケではなさそうだ
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注目ポイント2：ウィッチたちと信頼を育み，その素顔を垣間見ることができるウィッチストーリー
任務（クエスト）を受けてバトルをこなしつつストーリーを読み進め，そこで獲得したアイテムや経験値を使ってウィッチたちを育成し，さらに新たな任務へと挑んでいく……というのが本作の基本的なプレイサイクルだ。
これらの内容は“任務”のタブで一括管理されており，それぞれのストーリーに用意されたバトルをこなすことで先の展開を楽しめる仕組みになっている。
シナリオ部分とバトル部分はそれぞれ個別に楽しめるので，ストーリーの合間にバトルが不自然に挟まれるような状態にはならない
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本作で展開されるストーリーは，大きく分けて3種類。この世界にやってきたウィッチが奮闘する
「メインストーリー」，ウィッチの信頼度を上げることで開放される
「ウィッチストーリー」，そして期間限定イベントの中で展開される
「イベントストーリー」が用意されている。
序盤のメインストーリーは世界観の説明と，ゲーム的なチュートリアルも兼ねており，一部の機能はメインストーリーの進行状況に応じて開放される。ゲームの基本を理解するためにも，まずはメインストーリーを進めていこう。
ストーリーパートは3Dモデルを活用した会話シーンをベースとして進行し，要所要所で専用の一枚絵も差し込まれる
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原作ファン的にとくに嬉しいのは，ウィッチストーリーに関連する要素。ある程度ゲームを進めると“宿舎”が開放され，好きなウィッチにギフトを贈ることで信頼度を高められ，一定値を超えるごとに新たなストーリーが解禁されるのだ。
こちらの世界に来たウィッチがヘルウェティア空軍に合流するまでの物語や，合流後に顔を合わせたウィッチ同士のやり取りなど，その内容はさまざま。好きなウィッチのストーリーを，本作ならではの世界観の中で楽しめるのは，本作の大きな魅力のひとつと言えるだろう。
一度見たストーリーは，その種別を問わずにあとから自由に鑑賞できる。メインストーリーは一度スキップしつつバトルを優先して進め，一気に物語を読むという楽しみ方もアリだ
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注目ポイント3：ウィッチの個性を活かして戦える，大迫力の360°シューティングバトル
バトルは画面左下に表示されたバーチャルスティックを使ってフィールド上を自由に移動しながら戦う全方位（360°）シューティングで，ウィッチ4人による小隊（メイン1人，サブ2人，サポート1人）を編成して戦うことになる。
サブウィッチは戦闘時にメインウィッチに追従し，一緒に攻撃してくれる。サポートウィッチは戦闘には参加しないものの，ステータスの一部をメインウィッチに上乗せし，戦闘を支援する役割を持つ
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バトルが発生する任務には“ステージ属性”が設定されていて，属性に合ったウィッチやメモリーズカードを部隊に編成することで攻撃力とHP，そしてスコアが増加する。ハイスコアを狙うなら，属性に合わせたウィッチとメモリーズカードを選ぶのも大切だ
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画面右下のショットボタンを押せばウィッチが攻撃してくれるので，さまざまな方向から迫りくるネウロイを撃破していこう。照準は自動で敵を追尾するので，プレイヤー側での細かな調整は不要だ。もっと細かく制御したい場合は，オプションから自動照準を切ることもできるので，慣れてきたら変えてみるのも良いだろう。
ネウロイを攻撃していくと専用のゲージが蓄積し，これが最大までたまると「パワーショット」が自動で発動する。パワーショットの威力はかなり強力で，序盤であればネウロイをバンバン撃墜できる。この爽快感こそが，バトルでの最大の魅力だ。
もちろんネウロイも単に突進してくるばかりではなく，劇中でもよく姿を見る“赤いビーム”を発射してくる。直接これを受けてしまっては，魔力の恩恵を受けているウィッチもタダでは済まない。そんなときはシールドを張って攻撃を弾き飛ばしてやろう
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大型のネウロイは身体がいくつかの部位に分かれており，単に攻撃を叩き込むだけではダメージを与えられない。いずれかの部位に隠されている“コア”を露出させてから破壊する必要があるので，攻撃する順番を考えるのが大切だ
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オート機能や倍速機能はもちろん，AP（スタミナ）を多く消費してドロップ報酬を増やす機能「APブースト」も用意されていて，すでにクリアしたステージを周回するのも簡単
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さらに，ウィッチはそれぞれ固有スキルを持ち，一定時間が経過するごとにアクティブになるスキルボタンを押すことで使用できる。いずれも戦況を大きく動かす強力な効果を持っているが，一度使ったスキルは再使用が可能になるまで時間がかかるので，使いどころはよく見極めよう。
原作ファン的な視点から見ると，「ストライクウィッチーズ」の世界における“固有魔法”や，ウィッチの個性としっかりリンクしたスキルがあるのも注目のポイントだ。例えば，原作で治癒魔法を使える宮藤芳佳には回復系スキルが割り当てられ，長い軍歴を持つ教育係として知られるエディータ・ロスマンは味方全体にバフを与えるスキルを持っている。
ウィッチたちの設定が練り込まれている作品だけあって，それぞれの個性がしっかり性能に反映されている様子を見ると，それだけで嬉しくなってしまう。
ゲームをある程度進めると，ネットワークを介して最大4人での共闘プレイが解禁される。共闘時には出現するネウロイが増加するので，スタンドプレーに徹していては攻略は望めない。一緒に本作をプレイしている仲間とチャットで声をかけ合いながら遊ぶと，より緊密な連携が楽しめるのでオススメだ。
■Tips：ハイスコアを狙うには
スコアはネウロイを撃破した際に出現するスコアチップを獲得すると増加するほか，クリアタイムが早ければボーナスも加算される。つまり，可能な限り多くのネウロイを，素早く倒すのがハイスコア獲得の条件となる。
そのためには，敵の出現位置に合わせて良い位置どりを考えるのが大切だ。通常の攻撃は，基本的に“弾が発射された瞬間にネウロイがいた位置”に向かって射出されるので，側面から攻撃しても避けられてしまう。ネウロイが出現する直前には進行ルートを示すラインが表示されるので，それを塞ぐような位置取りをするのが基本だ。
シールドを張ってビームを弾くと，弾き飛ばしたダメージに応じたスコアが加算される。狙いすぎるとクリア時間が伸びてしまうため，あくまで必要なタイミングでだけ狙うスタイルのほうがスコアを底上げできる
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注目ポイント4：好きなウィッチを最大レアリティまで育てられる育成システム
メインストーリー序盤の戦闘は簡単にクリアできるが，ある程度ゲームが進むと出現するネウロイも強くなってくる。より安定したクリアを目指すためにも，ウィッチや装備の強化を行うのも大切だ。
主な戦力の強化手段は，ウィッチ自身の基礎能力を向上させる
「ウィッチ強化」，装備することでスコアの底上げができる
「メモリーズカード強化（メモカ強化）」，攻撃の威力やチャージの速度を向上させる
「武器強化」の3種類だ。
それぞれ強化の役割が異なり，単にステージクリアを目指すのであればウィッチ強化と武器強化を優先し，より高いハイスコアを目指したい人はメモカ強化にも手を伸ばすのが基本的なスタイルとなる。
ウィッチ強化：ウィッチ本人のレベルを上昇させる「特訓」や，レアリティを上げる「覚醒」，固有のスキルの効果を伸ばす「スキル強化」などを行える。ゲームを進めると装備しているストライカーユニットの強化も可能となり，ステージ攻略時に大きな影響を与える
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メモリーズカード強化：アイテムを使ってレベルを上げる「強化」と，同じメモカを使ってレベル上限を開放する「限界突破」がある。メモカの多くは攻撃力などのクリアに直接関わる能力に関与しないので，ステージ攻略を優先するのであれば後回しでもOK
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武器強化：アイテムを使ってレベルを上げ，攻撃力とチャージ値を向上させられる。強化可能な回数は武器のレアリティによって決定される。装備可能なウィッチが複数いる武器も多いので，部隊にいるウィッチに合わせて強化する武器を選ぼう
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多くの人が一番気になっているであろうウィッチの獲得方法は大きく分けて2つで，ストーリーの進行に合わせて部隊に加わるパターンと，ガチャ（召集）を回して獲得するパターンがある。
ただし，当然ながらウィッチ自身は世界に1人しか存在しない。レアリティの概念（最大★4まで）は存在するが，もしすでに部隊に所属しているウィッチを獲得した場合は，該当するウィッチの“トークン”が生成される。トークンを消費することでレアリティを向上させられるほか，スキルの強化にも使えるので無駄にはならない。
また，被り以外でも各種任務のクリア報酬としてもトークンは出現するため，毎日プレイして少しずつ収集すれば，誰でもウィッチを最高レアリティまで育成可能だ。
各種強化を担当する「格納庫」には，シリーズの兵器開発担当としてお馴染みのウルスラ・ハルトマンが登場。人当たりが良く，発言も前向きなことから“いらん子中隊”の頃よりあとの時代から来たというのが分かる
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注目ポイント5：11月5日からは服部静夏が登場するイベントが開催！
そして11月5日17：00からは，新たなウィッチとして服部静夏が登場し，彼女を中心としたゲーム内イベント
「お裁縫大作戦！」が開催されている。
服部静夏は「劇場版 ストライクウィッチーズ」で初登場したウィッチ。宮藤の上官・坂本美緒から指導を受けてウィッチになった服部は，精鋭部隊である501統合戦闘航空団で坂本と共に活躍した宮藤に尊敬の念を抱いていたのだが……？
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イベントステージに挑戦したり，稀に出現するイベントボスを撃破したりすると“イベントPt”がたまり，さまざまな報酬を獲得できる。特定のメモカを装備した状態でイベントに挑むと獲得Ptが増加する仕組みも用意されているので，そちらも上手く活用したいところだ。
さらに，服部静夏の出現率が上昇するウィッチピックアップ召集や，限定のボーナスメモカが出現するメモカ召集も展開される。彼女を部隊に加えたい司令官は，この機会を逃さないように注意されたし。
筆者としては，彼女がどの時間軸からやってくるのかが気になるところ。本作の世界で“過去の宮藤”と出会った彼女が，どんな反応を見せるのか，今から楽しみだ。
「ワールドウィッチーズ」に関連するコンテンツのほとんどは，ひとつの時系列上に存在する同一の世界の事象が扱われている。その中で，時系列的に異なる位置にいるウィッチが同時に登場するとなれば，それぞれの認識のズレが楽しめるということにほかならない。
コアなファンが予想や妄想を膨らませてニマニマできるだけでなく，初めて世界観に触れる人は推しのウィッチが登場する時系列に合わせた作品を履修できる。これはコンテンツの入口としても，コアファンの集会所としても良質な舞台設定と言えるだろう。
駆け出し司令官は本作を楽しむと同時に，それを通じて“ひとつながりの世界観”を培ってきた「ワールドウィッチーズ」というコンテンツ全体を楽しんでみてほしい。
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2020/11/05 18:00
ワールドウィッチーズ UNITED FRONT
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