サンボーンが開発を担当し,Haoplayが運営を手がける
「ドールズフロントライン2:エクシリウム」 (
iOS /
Android /
PC )の正式サービスが,2024年12月5日にスタートした。“人形と切り開くポストアポカリプス戦略RPG”を謳い,すでに多くのプレイヤーの注目を集めている本作のプレイレポートをお届けしよう。
なお筆者はドルフロシリーズを初めてプレイするので,本稿はあくまで
初心者目線 でのレポートとなる。前作からのコアプレイヤーにはもの足りないかもしれないが,その辺りはどうかご容赦いただきたい。
「ドールズフロントライン2:エクシリウム」ドールズ・オン・ザ・ライン
「ドールズフロントライン2:エクシリウム」ドールズ・オン・ザ・ライン
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本作の舞台となるのは,戦争と汚染で荒廃した近未来。少女型の機械生命体
「戦術人形」 を率いる
「指揮官」 である主人公は,汚染エリアで賞金ハンターとして暮らしている。
そこに舞い込んだのが,いわくありげな
「箱」 の輸送任務だ。高額な報酬に釣られてこれを引き受けた主人公達は,やがてこの箱にまつわる陰謀に巻き込まれていくことになる。
シナリオは,ツリー状のルートを選択しながら進行する。寄り道のように見えるルートも,世界設定が垣間見える「機密情報」と交換できるアイテムが手に入ったりする
隊長として指揮官をサポートする戦術人形・グローザ(旧OTs-14)。前作にも登場したキャラクターだが,かつて所属していた巨大PMC・グリフィンからは離れているようだ。戦場では,タンク役としてパーティを支えてくれる
「箱」を奪おうと現れる強盗集団・ヴァリャーグ。汚染を防ぐためのゴツいマスクがトレードマークだ
「箱」から現れた謎の少女。汚染されたエリアでも問題がない彼女の秘密とは……
遠距離単体アタッカーのネメシスと,足の速い近距離タイプのキャロリック。いつも口調の強いキャロリックだが,発言があまりに象徴的なネメシスの翻訳係をつとめる面倒見のいい一面も
愛想が良いものの,なにか腹に一物抱えてる感のある衛生兵人形・コルフェン。回復役ではあるが,攻撃もそれなりにこなしてくれるなど,痒いところに手が届くキャラクターだ
カリーナ(愛称:カリン)とレナ(旧:UMP9)もまた,前作から引き続き登場するキャラクターだ。どちらもグリフィンを離れ,レナに至っては名前まで変わっているが,指揮官との10年ぶりの再会を楽しむ余裕はなさそうだ
ロード画面では,世界設定の一部を確認できる。今作が初プレイの筆者には大変ありがたい
だいたい3分で分かる「ドールズフロントライン」
だいたい3分で分かる「ドールズフロントライン」
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位置取りとギミックが楽しい本格バトル
本作の戦闘は,3Dスクエアマップを用いた
ターン制のタクティカルバトル が採用されている。そして,これが抜群に面白いのだ。
ユニットの行動は,移動→通常攻撃 or スキル使用とオーソドックスだが,敵との間にある
遮蔽 の有無でダメージがかなり変わるため,遠距離攻撃が主体のタイトルにも関わらず,位置取りが非常に重要となる。眼前の敵に攻撃を集中するようにしながら,遮蔽を活用し,相手からの射線を遮るように立ち回るのが,本作の戦闘のキモとなる。
SPRGの醍醐味といえる編成画面。初期配置の1マス分の計算違いで,攻撃が届かず悔しい思いをしたのは筆者だけではないだろう。敵のスキルなども確認してベストな配置を心掛けたい
射線のルールや初出のギミックは,チュートリアルでグローザがしっかり教えてくれる。彼女の話をよく聞いて,戦いに備えよう
また一部のキャラクターは,味方ユニットの行動に合わせて追加攻撃を行う
「行動支援」 や,敵ユニットの攻撃に
「反撃」 するスキルを持ち,さらに高所からの攻撃は敵の遮蔽を無視できるなどの地形効果もあるので,これらを駆使して敵の守りを崩していくのも重要となる。
少し遠回りして裏を取るか,あるいは前衛の敵を釣り出して各個撃破を狙うなど,戦況に応じて臨機応変に立ち回りたいところだ。
グローザの攻撃に,遮蔽の向こうから「行動支援」で追加攻撃を行うコルフェン。小さなアドバンテージの積み重ねが勝利につながる
遮蔽に隠れて攻撃を行うペーペーシャ。戦闘中にはこうした演出も入るが,動作がキビキビしているので気にならない
本作の難度はけっして低くないので,ひとたび判断を誤るとユニットのHPが半減しかねない緊張感がある。とはいえ,適正レベルまで戦闘人形のレベルを上げておけば,ストーリー加入のキャラクターだけでも,本編は充分に攻略可能だ。ただし序盤は入手できる素材に限りがあるので,育成キャラはある程度を絞ったほうがいいだろう。
もちろんフレンドから強力なキャラクターを借りてくればこの限りではないので,最新のコンテンツにいち早く追いつきたいときなどは,フレンドの力を頼るのも合理的な判断といえる。
本作の戦闘では,自動戦闘や倍速機能など便利な機能が揃っている。1戦闘につき3回までターンを戻せる“リプレイ”もあって,戦闘はかなりストレスフリーだ
なお今作はマルチプラットフォームに対応しているので,自宅でプレイするときは大画面でマップなどが見やすく,迫力ある演出が楽しめるPC版や,タブレットでのプレイをオススメしたい。そのときは,設定のユーザーセンターからアカウント連携をしておくことをお忘れなく。
アイドル戦術人形・ヴェプリーの必殺スキル「とびっきりの愛」。ド派手な演出が戦場に華を添えてくれる
どこを伸ばすか? 豊富な成長・カスタム要素
戦術人形の成長は,一般的なレベルアップに加え,キャラクターごとに用意された
「ノード」 を開放していくことで行える。ツリー状に配置された「ノード」は,レベルや素材などの必要条件を満たすことで開放でき,キャラクターのステータスが強化される。
またツリーを進めていくと
「固有キー」 と
「共通キー」 が登場する。これはキャラクターに特殊能力を付与したり,特定のスキルを強化したりするもので,入手後は
「キー調整」 からキャラクターに装着(増設)し,効力を発揮できる。
「固有キー」「共通キー」は,それぞれ3個まで増設できる。なお「固有キー」はそのキャラクターのみ利用可能なキー,「共通キー」はすべてのキャラクターが利用できるキーである
「休憩室」では,オフの日の戦闘人形が見られる。また「資料室」の「記録復元」→「思い出」からは,戦闘人形たちの過去のエピソードを閲覧することも
武器もレベルアップだけでなく,「アタッチメント」でカスタマイズ可能。「塗装」でスキンを変更してコーディネートを考えるのも楽しそうだ
新たな戦闘人形や武器は,いわゆるガチャにあたる「訪問」から入手できる。チケットにあたる「訪問許可」は,ゲーム内通貨にあたるコーラップスピースと交換する形なので,必要なときは「ストア」の「交易所」に行ってみよう
限定イベント「失意の翼の中で」は2月5日まで
「ドールズフロントライン2:エクシリウム」では現在,メインストーリーが第八章まで開放されているほか,期間限定イベント
「失意の翼の中で」 が開催中だ。新たな戦術人形
「黛煙(だいえん)」 (旧95式)の登場のほか,さまざまな報酬が入手できるスゴロク風ミニゲームもプレイできる内容なので,お見逃しなく。
またプレイヤー間の交流要素や非同期型のPvP要素など,今回紹介し切れなかったコンテンツもまだまだ用意されている。戦場を駆けめぐる,愛らしい戦術人形たちに胸を打たれた人は,ぜひこの機会にプレイを始めてみてはいかがだろうか。
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3DタクティカルRPG「ドールズフロントライン2:エクシリウム」 で,1月16日より新イベント「失意の翼の中で」 が開催中だ。前作の95式が新SSR人形「黛煙」 として登場することにも注目で,本稿ではその使用感や今回のイベント内容などを紹介しよう。
[2025/01/16 17:00]