企画記事
ワケありの名作「誰ソ彼ホテル Re:newal」を紹介。生と死の狭間にある“黄昏ホテル”を舞台に,彷徨う魂たちが織りなす物語
プレイヤーは,なぜ自分がそこにいるのかを思い出せない記憶喪失の主人公・塚原音子の目線で,個性豊かな従業員たちと問題だらけの宿泊客たちの“正体”を推理し,解き明かしてゆく。本稿は,まだ「誰ソ彼ホテル Re:newal」を知らない人に向けて“ほぼネタバレなし※”でお届けする。
※物語の核心に触れない程度のネタバレはあるためご注意ください
もくじ
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「誰ソ彼ホテル」と「誰ソ彼ホテル Re:newal」の違い
世界観とストーリー
キャラクター
メインストーリーの進め方
▼ちょっとネタバレあり
「誰ソ彼ホテル」を好きな3つの理由
「誰ソ彼ホテル」は5周年!
「誰ソ彼ホテル」5周年特設サイト
「誰ソ彼ホテル Re:newal」公式サイト
「誰ソ彼ホテル Re:newal」ダウンロードページ
「誰ソ彼ホテル Re:newal」ダウンロードページ
「誰ソ彼ホテル」と
「誰ソ彼ホテル Re:newal」の違い
「誰ソ彼ホテル Re:newal」は,2017年12月にリリースされたSEECの脱出アドベンチャーノベルシリーズ4作目「誰ソ彼ホテル」(iOS / Android)のリメイク版だ。大きく変わったところは以下のとおり。
- ゲーム画面が縦画面から横画面へ
- ビジュアルを一新
- メインストーリーへのスチルやボイスの追加
- 新メインストーリー&新キャラクターを追加
- ミニゲームの追加
- ALI PROJECTによる新主題歌
前作は遊んでいるけどリメイク版はまだという人も,追加要素はもちろん,システムもかなり遊びやすくなっているのでおすすめだ。逆に前作を遊びたいという人は,過去記事で紹介しているのであわせてチェックしてもらいたい。
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世界観とストーリー
舞台は生と死の狭間にある「黄昏ホテル」
「黄昏ホテル」は,昼と夜もなく一日中夕暮れに染まっている不思議なホテル。そこには,あの世にいくか,現世に戻るか,自分の生死が分からない魂たちがホテルの客として滞在している。
ホテルの客室は,その客によって内装が異なり,なかには潜在的な記憶のヒントが隠されている。そのヒントから記憶を取り戻せば客室もまた変化し,新たな記憶のヒントが表れるという仕組み。また,客たちは生死だけでなく,自分が誰なのか分かっていない者が多い。そのため,顔がその人を象徴する“何か”になっており,名前を思い出すことで本来の顔が現れる。
そんな客の記憶を取り戻すお手伝いをすることも,ホテルの従業員たちの仕事だ。主人公・塚原音子は,自分の生死を自覚しないと「黄昏ホテル」をチェックアウトできないうえ,いつ記憶を思い出すのかも分からない。さらにホテルには娯楽と呼べるものもない状況を知り,黄昏ホテルで働くことを決めたのである。
キャラクター
ホテル&バーの関係者とお客様を紹介
◆「黄昏ホテル」の関係者たち
本作の主人公
塚原音子(CV:桃河りか)
自分の生死が分からず黄昏ホテルの従業員となった少女。死んだ魚のような目をしているが,意外と好奇心旺盛なところがあり,行動力もある。国民的女性アイドルグループ「365シスターQ」の熱狂的ファンで,その手の話になると目を輝かせることも。倫理観が突飛なところがあり,危なっかしい言動もしばしば。
阿鳥遥斗(CV:酒井広大)
黄昏ホテルの従業員で,塚原の先輩。顔やスタイルがよく,仕事ぶりもかなり真面目。優しい性格だが,塚原や支配人がサボったりするとしっかり怒る厳しい面も。塚原と同じで,もともと客としてホテルにやってきたが,生死が分からずそのまま従業員となる。現世での経験からか,接客には慣れている様子。
支配人(CV:山本兼平)
黄昏ホテルの支配人で,燃えている頭を見れば分かるとおり人ではない。子供っぽい性格で,仕事もよくサボるため,たびたび阿鳥に怒られている。頭の炎は感情によってさまざまな色に変わるため,どんな状況か一目瞭然だ。コミカルな言動の多い人物だが,黄昏ホテルの支配人ということもあり,いろいろ隠していることはありそうだ。
瑪瑙(CV:笹本菜津枝)
黄昏ホテルに併設されているバーのママ。支配人と同じく人ではない。帽子から飛び出ている立派な角は本物で,毎日磨いているらしい。ニコニコしているが,怒ると怖いという話。
ルリ(CV:長野佑紀)
塚原,阿鳥と同じく黄昏ホテルの従業員。主に厨房で料理を担当している。阿鳥のことは尊敬しているが,塚原に対してはアタリがキツイ(たまに出るデレが塚原の心をくすぐる)。意外と人見知りなところも。
◆ホテル&バーのお客様
大外聖生(CV:白井悠介)
塚原が担当する,黄昏ホテルの宿泊客。知的で物腰の柔らかな青年ではあるが,その正体は……。ホテルでのある出来事がきっかけでルリから嫌われている(避けられている)が,バーの常連客である切子とは話が合うようで仲良くしている。
切子(CV:鳴海崇志)
いつも望遠鏡で窓の外を覗いているバーの常連客。支配人,瑪瑙と同じく人外で,猿のような見た目をしている。性別はオス。大外とは気が合うようだ。望遠鏡からはたま〜に“いい景色”が見えるらしい。
ギャンブラー(CV:喜多田悠)
塚原が最初に関わることになるホテルの宿泊客。ギャンブルが大好きなためか,頭がパチンコ玉になっている。「麻雀がやりたい」と言う彼のため,塚原はメンバーを集めることになる。
キョーコ(CV:江口育美)&トオル(CV:矢野龍太)
黄昏ホテルにやってきた少々ヒステリックな女性と,若干重い恋愛観を持つ男性の宿泊客。周りを気にせずイチャイチャしているカップルで,お互いを愛し合っていること以外は覚えていない。仮面で顔が分からないのに認識できるのは愛のせいかどうか。
金子このみ(CV:東城日沙子/歌:佐々木李子)
黄昏ホテルにやって来た宿泊客。塚原が大ファンである国民的女性アイドルグループ「365シスターQ」に所属しているアイドルで,人気ナンバー1のセンターである。瑪瑙の提案から,彼女にバーで歌ってもらおうと塚原は奮闘することになる。
リメイク版新キャラクター
シャトル少女(CV:福積沙耶)
塚原とルリがホテルの前にいたところに現れた宿泊客。バドミントン部だったらしく,顔はシャトルになっている。社交的で溌剌とした少女で,塚原と年も近く仲良くなるが,なぜか客室には入れてくれない。何か秘密があるようだ。
メインストーリーの進め方
「ノベル×探索×尋問」
本作のメインストーリーは,ストーリーのメインとなる「ノベルパート」,さまざまな場所を探して記憶を取り戻す手伝いをする「探索パート」,客と対峙して証拠や真相を暴く「尋問パート」をくり返しながら読み進めていく。
メインストーリーはチャートになっていて,いくつか分岐ルートもある。一度読んでしまった話は何度も読み直せるので,もしバッドエンドになってしまってもその分岐する話からやり直せばOKだ。分岐ストーリーを回収するときにもとっても便利である。
ある程度進めると,ストーリーを開放するために一定の従業員Rankが必要となるので,「ミニゲーム」の“お掃除”は積極的に行っておこう。リメイク版で新たに追加されたミニゲーム“お手伝い”では,ゲーム進行の効率が良くなるアイテムや限定の会話(アーカイブ)が獲得できる。
このほか,“お手伝い”の効率が良くなるアイテムの「コレクションリスト」,ゲーム内通貨やアイテムが獲得できる「ラッキールーレット」や「ミッション」も用意されている。これらはメインストーリーに直接関係はないものの,いろいろと便利なので,最初のうちから毎日こつこつ回収しておくことをおすすめする。
「誰ソ彼ホテル」を好きな3つの理由
“塚原音子の行く末”を最後まで見届けてほしい
ここからは若干のネタバレに触れる箇所があるので,未プレイの人は注意してもらいたい。
◆「ストーリー」がいい!
「誰ソ彼ホテル」を好きな理由の1つは,やはり「ストーリー」だ。「誰ソ彼ホテル」は,個性的なキャラクターたちのほのぼのとした場面もある一方で,“生と死の狭間”という場所なだけに,ハードで残酷なストーリー展開も多い。黄昏ホテルの客たちが“死”に晒された理由は「事故」「病気」「犯罪」などさまざま。客たちがどういった経緯でここにくることになったのか,生きているのか,死んでいるのか……本当は何者なのか。“真相にたどり着いたときのゾクゾク感”をぜひ感じてもらいたい。また,メインストーリーをクリアしたあとは,有償コンテンツ「特別ストーリー/追加特別ストーリー」にもぜひ目を通してもらいたいところだ。全編フルボイス&スチルで,エンディングのその後のキャラクターたちの様子が描かれる。こちらも「メインストーリーでは?」と思うくらいハードでゾクゾク感のある内容になっているのでおすすめだ。
◆「キャラクター」がいい!
2つめも月並みだが,「キャラクター」。筆者のとくに好きなキャラクターは,主人公・塚原音子と阿鳥遥斗,大外聖生である。この3人の関係は,ストーリー展開にも非常に強く関わってくるのでとくに注目してほしい。まず塚原は,“善良な人間すぎない”ところが魅力だ。ドライで倫理観が突飛なところがあり,大外からは「やるかやられるかの選択を迫られた時、君はやる側の人間だと思う」と言われていた。それは彼女が辿るエンディングの1つからもうかがえるので,最後まで見届けてほしい。
阿鳥は,“好青年”なところが魅力だ。顔良しスタイル良し性格良し,スタイルに至っては大外から褒められるほど。また,詳しい状況説明は省くが,どんなに悪い相手でも謝りながら殴ったり,とあるルートで客を助けられず悔やんでいる姿が見られたりと,優しさが垣間見える。優しすぎるのが仇となっているのか,現世での女性関係には苦労していたようだが……。
大外は,“腹黒い”ところが魅力だ。見た目も良く,医学生なこともあって頭の回転も速いが,裏の顔を知れば好き嫌いは分かれるだろう。ただ,本作においては,いろいろと頼りになる人物なこともあって嫌いになりきれない。気づけば彼の持つ問題をも凌駕してしまう魅力に惹きつけられてしまうのだから非常に油断ならない。
阿鳥が“光”,大外が“闇”とすれば,塚原はどちらでもないが“どちらにもなり得る”。そのバランスがそれぞれの個性を際立たせ,3人の関係性をより魅力的に見せるのかもしれない。
◆「脱出ゲーム」が面白い!
3つめの理由は「脱出ゲームの要素が楽しい!」こと。ストーリーが進んでいくほど,「探索パート」の難度は上がり,なかなかの手応えだ。「ヒント」や「答え」も用意されているので脱出ゲームが苦手な人も安心なのだが,やっぱり自分の力で乗り越えたいときもある。そうして答えにたどり着いたときの爽快感と,「なんか頭良くなった気がする」という自己満足な気持ち良さがたまらない。このほかにも魅力はたくさんあるので,少しでも興味を持った人は「誰ソ彼ホテル Re:newal」の世界に触れてみてほしい。
「誰ソ彼ホテル」は5周年!
2023年も楽しい企画が目白押し
2022年12月19日に5周年を迎えた「誰ソ彼ホテル」では現在,「5周年記念ログインボーナス」が実施中だ。2023年5月8日4:59までの期間中にログインすると,ゲームの進行に役立つアイテムを受け取れるので,この機会をお見逃しなく。
また,ゲーム外でもさまざまな企画の実施が予定されており,2023年4月22日〜5月14日には,5周年記念オンリーショップがアニメイト新宿店オンリーショップスペースで開催されるほか,ホテルとのコラボルームの開催も決定している。開催ホテルや開催地域,日程は続報をお楽しみに。5周年特設サイトでは,企画・シナリオを担当するベノマ玲氏からのメッセージも確認できるので,ぜひチェックしよう。
「誰ソ彼ホテル」5周年特設サイト
「誰ソ彼ホテル5周年記念オンリーショップ in アニメイト」特設サイト
「誰ソ彼ホテル Re:newal」公式サイト
「誰ソ彼ホテル Re:newal」ダウンロードページ
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