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「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース
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印刷2018/12/11 12:30

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「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース

 FPSというジャンルを確立し,MODカルチャーの育成にも大きな影響を与えた記念碑的作品「DOOM」が,北米時間の2018年12月10日に発売25周年を迎えた。これを記念して,オリジナル開発者の1人であるジョン・ロメロ(John Romero)氏率いるアイルランドのRomero Gamesは,拡張パック「SIGIL」を2019年2月に無料でリリースすると発表した。

「SIGIL」公式サイト


 ロメロ氏は2016年,「Tech Gone Bad」(E1M8B)「Phobos Mission Control」」(E1M4B)という2つのWADを21年ぶりに制作して無料公開していたが,「エピソードを1つ制作してほしい」という,昔からのファンの声を受け,2017年頃から時間のあるときにコツコツと「SIGIL」を制作し続けてきたという。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース

 ちなみに「WAD」とは,すべてのゲームデータへのアクセスが可能だった「DOOM」で,マップやテクスチャー,サウンドなど,モディファイ可能なデータを集めたファイルのことで,一説には「Where’s All the Data?」(データはどこにあるんだ?)を略したもので,ロメロ氏の同僚だったジョン・カーマック(John Carmack)氏がまとめたファイルの名称だという。この仕様によって欧米のMOD文化が成長していくことになる。メーカーが開発したものは「IWAD」(Internal WAD),ファンメイドのものは「PWAD」(Public WAD)と呼ばれており,少なくとも15のマップで構成される大型MODは「Megawad」と言われる。
 ロメロ氏が開発中の「SIGIL」はそのMegawadに属する。もう1つ付け加えておくと,「E1M8B」などという旧id Software作品に独特のマップ名は,エピソードナンバーとマップナンバーを合わせたID番号だ。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース
 「SIGIL」は,「DOOM」のエンディングである「Unto the Cruel」(E4M8)でスパイダーデーモンを倒すことに成功した主人公が,デーモン軍団の侵略を受けている地球に戻ったあとのエピソードが描かれる,「DOOM II」にもつながる,「精神的後継エピソード」とのこと。
 「E5M1」から「E5M9」までの9つのキャンペーン向けマップと,9つのデスマッチマップで構成された「SIGIL」だが,当然ながらプレイには,「DOOM」オリジナル版がインストールされていることが必要で,ファイル内の「gzdoom.exe」(Mac版の場合は「gzdoom.app」)に,「SIGIL.WAD」をコピー&ペーストする必要がある。「ULTIMATE DOOM」はバージョンによってはプレイ可能だが,その点については現在,調査中であるようだ。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース
画像集 No.004のサムネイル画像 / 「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース

画像集 No.007のサムネイル画像 / 「DOOM」の発売25周年を記念して,ジョン・ロメロ氏が拡張パック「SIGIL」を2019年2月にリリース
 以上のように,「SIGIL」は現在id Softwareの版権を保有するZeniMax Mediaの公式拡張パックではなく,あくまでもファンメイドのMegawadという位置付けになる。とはいえ,サウンドを著名なギタリストのバケットヘッド (Buckethead)が提供するなど,内容は本格的。また,サントラCDやステッカー,さらに3.5インチフロッピーディスクの形をしたUSBに「SIGIL」のプログラムが収められた39.99ドルの「Big Box Edition」と,ロゴ入りTシャツや,アーティストのクリストファー・ロヴェル(Christopher Lovell)氏による描き下ろしアートブック,そして「DOOM」のイースターエッグをモチーフにしたスタチューなどが含まれた166ドルの限定版「Beast Box Edition」の2つが,公式サイトで予約を受け付けている。期間は2018年12月24日までで,海外への郵送も可能だが,どちらもオリジナル版「DOOM」は入っていないので,その点は注意してほしい。
 いずれにせよ,25年ぶりの追加エピソード登場に胸がときめくという人は,久々に「DOOM」のプレイを再開しておこう。

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