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「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
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印刷2011/06/18 10:00

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「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載

 「PlayStation Vita」「Wii U」など,新型ゲーム機の発表もあり,例年以上の盛り上がりを見せた今年の「Electronic Entertainment Expo 2011」(以下,E3 2011)。国内のゲーム市場が少子化や景気後退の波のなかで苦境に立たされつつある一方で,今なお急激な勢いで拡大し続ける世界のゲーム市場は,この先どうなっていくのか。

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 本稿では,そんな今年のE3 2011が一体どんな様子だったのか。各ブースのレポートと,現地で取材してきたスタッフの感想をまとめてみた。PlayStation VitaやWii Uが展示されていた,SCEAおよび任天堂のブースはどういう状態だったのか。カプコンやセガのブースでは何が出展され,プッシュされていたタイトルはなんなのか。写真中心のレポートではあるが,E3 2011というイベントの全体像を,なんとなくでも掴めてもらえれば幸いである。

 ちなみに今年の来場者数は4万6900人。Xbox 360の公開で7万人の関係者が集まった2005年,あるいはPlayStation 3とWiiの公開に6万人が詰めかけた翌2006年と比べると,ちょっと少なく思えるかもしれないが,昨年の4万5600人からは1200人増という結果に。出展社数も約200社を数えるなど,世界最大級のゲームイベントの面目躍如といったところだろうか。

「E3 2011」の特集ページはこちら


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松本隆一,52歳にして人生を惑わず。彼が何に対して闘志を燃やしているのかは秘密だが,小脇に抱えたこのゲーム機は……!?
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 と,会場の各ブースレポートや4Gamerスタッフの感想に入る前に,4Gamer上で掲載されたE3関連記事のアクセスランキングを見てみよう。

 まぁ当然といえば当然なのだが,やはり新ハードに関する記事が上位を独占。とくに4Gamer上では,PlayStation Vitaに関連する記事の注目度が高く,1位と2位の記事の間にも,アクセス数的には実に倍近い開きがある点は興味深い。今なお勢いのあるPlaystation Portableの後継機ということもあるだろうが,想像以上に本気で“勝負”を仕掛けてきた2万4980円という価格設定は,ゲーマーの間で大きな反響を呼んだ。

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 また今回のE3で発表されたタイトルの中で,意外な伏兵だったのがUTV イグニッション・ゲームスの新作「Dragon's Crown」だろう。とくにブース展示などがされていたわけではなく,あくまでリリースと素材を中心にしたアナウンスだったのだが,並みいるビッグタイトルを押さえて,なんと7位にランクイン。ベルトアクション好きが日本にこんなにたくさんいたなんて,兄さん知らなかったよ! と思わずにはいられないわけだが,一説によると,筋骨たくましいアマゾンさんのイラストがあまりにエロ……じゃなくて魅力的だったため注目されたのだという話(編集部内でそう言ってるだけだが)もあるなど,とにかく異様な盛り上がりを見せたことだけは間違いない。

 他は,「Battlefield 3」「Halo 4」「FINAL FANTASY XIII-2」など,ビッグネームが名を連ねる。その中にしれっと「Neverwinter」の記事がランクインしてくるあたりは,4Gamerならではといったところだろうか。
 読み物としては,日本を代表するクリエイターの一人である板垣伴信氏へのインタビュー記事がランクイン。板垣氏のゲームに対する考え方や思想,そして情熱などが垣間見える内容になっているので,興味がある人はぜひ一読を。

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■「E3 2011」を振り返って
      ――4Gamerスタッフが感じたこと


TAITAI


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 ゲーム業界の未来を担う次世代ゲーム機の発表もあって,大きな盛り上がりを見せた今年のE3。個人的にも,E3の取材は今回で8回めとなり,勝手知ったるロサンゼルスというか,年月を感じずにはいられないというか,そりゃ歳をとるよなぁと思わずにはいられない。まぁかっこつけて「勝手知ったる」とか書いてみたけど,英語力はまったく進歩してないし,バスやタクシーに乗るのも億劫なんですどね。……って,そんな話はどうでもいい。

 今年のE3だが,やはり注目はWii UとPlayStation Vitaである。幸いなことに,筆者はどちらにも触ることができたが,個人的には,Vitaを持った時の“感触の良さ”がとくに印象的であった。想像以上に軽かったというのもインパクトがあったのだが,何よりもアナログスティックのグリップ感にゲーム機としてのこだわりみたいなものを感じた次第。最近は,スマートフォンやタブレットで遊ぶタイプのゲームが増えつつあるが,やはりゲーム機には優れた入力インタフェースが欠かせない要素だと再認識した。

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 そもそも。
 これは別にVitaやWii Uに限らない話だが,ゲーム機におけるもっとも重要な「コンセプト」の一つは,入力インタフェースにこそあると思うのは筆者だけではあるまい。過渡期においては,処理能力や機能面がクローズアップされた時代もあったが,結局のところ「人間が触れて遊ぶもの」という意味で,「操作の気持ちよさ」「操作の面白さ」がゲーム機には欠かせない。今回,VitaにせよWii Uにせよ,ハードウェアとしてのスペックをあまり強調しないのは,単に公表できない以外の理由……時代の流れの変化というものがあるのではないだろうか。
 言うまでもなく任天堂も,そうした「ゲーム機=入力インタフェースの提案」という部分にこだわりを持ち続けている会社である。液晶モニタ付きの新型コントローラが採用されたWii Uは,ゲームへの新しい接し方を模索するものであり,少なくとも任天堂の考え方そのものは,昔から少しも軸がブレてないことが見て取れる。

 昨今,スマートフォンやタブレットが爆発的な普及の兆しを見せ,それに伴って「ゲーム機が衰退するのではないか」という意見が多く囁かれるようになった。確かにインフラとして,これら高い処理能力を持つハードウェアが普及すれば,そこで動かせるコンテンツ(ゲームも含む)には,必ず一定の需要があるものだとは思う。
 しかし一方で,そうした汎用デバイスではカバーできない面白さや需要,あるいは遊び方というのも,確実にあるように思えてならない。E3を前後して,任天堂の岩田社長が質疑応答や各メディアでのインタビューで,口を酸っぱくしてゲームの価値やソーシャルゲームに対する見解を述べているが,岩田社長をはじめとした任天堂が持つそうした信念やポリシーは,今後のゲーム業界を支える一つの考え方だと筆者は思う。

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 誤解しないでほしいのだが,例えば,スマートフォンで遊ぶゲームというものが,今後普及しないかといえば,それは確実に「する」と思うし,既存のゲーム業界がその影響を受けずに済むというのは,正直いって考えづらい(実際に資金や開発リソースのシフトという面で現実に影響が出ているし)。
 ただ,例えば10年前の携帯電話の普及を指して,同様の議論が行われていたことも忘れてはならないとも思うのである。汎用性が高く,日進月歩で進化する携帯電話は,当時,あらゆるメディアや機器を飲み込む可能性のあるデバイスとして大きな注目を集めていたし,実際に,携帯電話用のゲーム市場が立ち上がり,一定の規模を築いたのもご存じの通りだ。
 しかし今日,例えば携帯ゲーム機が滅んだかといえば,その答えはノーだし,逆にゲーム機市場がまったく影響を受けなかったかといえば,それもノーである。GREEやモバゲーの隆盛一つとってみても,携帯電話の特性を活かしたゲーム……というか,携帯電話の特性を活かした遊びの提案には,大きなポテンシャルが埋もれていたのは確かなのだ。

 PlayStation VitaやWii U,あるいはニンテンドー3DSなど,ゲーム専用機が今後どうなっていくのかは正直分からない。しかし,Wii Uの各種デモゲームで感じられた,シンプルながらも童心に帰れる面白さや,あるいはPlayStation Vitaならではの機能を存分に盛り込んだ「GRAVITY DAZE」の,なんとも言えない浮遊感が味わえる不思議なプレイ感覚は,やはりゲーム機ならではの面白さだと思う。
 どんなに性能が良くなろうとも,すべてのゲームがスマートフォンのタッチパネルで楽しめるワケではない。それでしか味わえない面白さや体験,あるいは“ゲーム機でしか味わえない感触”がそこにあるのならば,その需要は普遍なのではないか。今回の取材で,筆者が新型ゲーム機を触って,素直に感じた感想である。

画像集#040のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載



noguchi


画像集#041のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
 Wii UとPlayStation Vitaがお披露目され,いつになく注目度が高かった2011年のE3。2種類の新ハード登場となると,PlayStation 3とWiiが公開された2006年以来だろう。
 というわけで,E3開催前は大々的に両ハードが展示されると思っていたのだが,その予想は少し外れたかもしれない。
 というのも,PlayStaion Vitaはアポイントメントを取った一部の人しか触れないという展示状況だったのだ。

 これが東京ゲームショウやドイツのGamescomなど,一般のゲームファンが入場するイベントなら分からなくもない。だがE3は,メディアや流通関係者しか入場できないイベントなので,開発初期段階のタイトルが多かったとしても,もっと積極的に出展してもよかったのではないだろうか。今回の出展状況からは,年内に発売されるハードという印象は受けなかったというのが,正直なところだ。

任天堂のカンファレンスが開始される前にできていた行列。やはりニンテンドーDS/3DSをプレイしている人が多かった
画像集#045のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
 とはいえ,PlayStation 3,Xbox 360などが円熟期を迎えたこともあり,ショウ全体としては粒ぞろいだったといえる。例年は開催3日目を迎えると記事のネタ不足に陥りがちだが,今年はそういったことにならなかった。4Gamerに掲載されたE3の記事本数が昨年の約120本から約160本に増えているという事実も,それを物語っているだろう。
 そんな大量にいろいろなものを紹介した中から,あえて印象に残ったものをピックアップするとすれば,やはりWii Uだ。

3人同時にプレイするWii UのBattle Mii。今回展示されていたゲームのなかで,もっともWii Uらしさが出ていたかもしれない
画像集#043のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
 Wii Uの細かい説明は別記事に譲るが,「コレを使ってどんな遊びが提供されるのだろうか」というドキドキをかなり感じたし,正直楽しく遊ばせてもらった(関連記事)。
 今回は出展されていなかったが,Wiiリモコンとタッチパネル付きのコントローラを同時に使うようなゲームも登場するようで,作り手側のアイデア次第では,いままでにないものが生まれそうだ。

 もっとも,今回展示されていたゲームを遊ぶ限りは,複数人で同時に遊ばないとWii Uならではの特徴は味わえなかった。一人で遊ぶ分には,コントローラーが大きいHD機といった印象で,肝心の本体スペックに非公開部分が多く,PlayStation 3やXbox 360との比較も難しい。なんてことを書いてはみたが,まあ,発売されれば買うんですけどね。価格も発表されていない段階で断言するのは,若干危険かもしれないですが。


松本隆一


画像集#044のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
 新しいゲームハードが発表され,各社が2011年後半から2012年にかけて一押しするタイトルが顔を揃えたE3は,今年も盛況のご様子。昨年に比べて順調に規模も大きくなったものの,個人的にはちょっとだけ寂しさを覚えている。

 新作タイトルのほとんどは,すでにE3開催前に発表されており,以前のように「おお,なんだこりゃ!」という驚きは少なくなった。取材もアポイント重視で,試遊台のそばに立っている人に,これは何ですかと聞くこともできない。各社のプレスカンファレンスまでネットで生中継されるご時世,成田を出発する時点で,だいたいの取材内容は決まっているという感じだ。

 それでもまあ,我々(アメリカから見ての)海外メディアは,普段会えない人に会ったり,プレイアブル展示を遊んだりというお楽しみがあったりするのでE3は見逃せないが,地元である北米メディアには辛いかもしれない。来年以降,ショウのあり方がまた取りざたされる可能性も少なくないだろう。


Nobu


画像集#046のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載
 E3 2011の大きな話題と言えば,やはり「PlayStation Vita」と「Wii U」の登場だろう。筆者が触れたのはPS Vitaだけだったのだが,「触ってみた記事」で書いたように,有機ELによる発色の美しさや,新たに加わった右スティック,両面タッチパネルの反応の良さなど,プレイヤーとしての意見を言えば,期待どおりのできだった。その一方で,ゲームタイトルを自由にプレイできる時間は少なく,バッテリー持続時間などの情報も出ていないことは,少し残念なところ。毎回,欧州での大々的な発表が多いSCEだけに,情報を抑えているのかなという印象も。年内発売に向けて,これからの情報公開に期待したい。

 ソフトウェアに目を向けると,「アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-」をイチオシしたい。筆者は最初から買う気満々(前々作,前作共にプロ難度クリア済みのファン)なのだが,シアターセッションのデモプレイ/ムービーを見て期待は増していくばかり。Naughty Dogの技術力もさすがと言わざるを得ないが,エンターテイメントとしての出来の良さに毎回驚かされるアンチャーテッドシリーズは,今度はどんな驚きが待っているのか,個人的に発売が待ち遠しい1本だ。

 期待作「DARK SOULS」のデモも会場でプレイしてみた。インプレッションについては,E3と並行して掲載したライターのマフィア梶田氏の記事を読んでほしいのだが,筆者の感想もここで述べておこう。とにかくE3版デモは,初っ端から“探索している感”がすごい。そして,思わずハマりたくなる“見える”罠(強敵)の数々,雑魚相手に油断=死に繋がるゲームバランスも健在で嬉しいかぎりだ。“ドMか俺は”なんて思いながら,なんとかボスまで辿りついたのだが,最後は屋根から落下して背後にいた外国人に笑われるという,文字どおりオチが付いてソウルは折られてしまったのだ。

画像集#047のサムネイル/「E3 2011」を振り返って――取材をした4Gamerスタッフの編集後記を掲載


A.I.


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 PCゲームが好きなので,その目線で少し。「The Elder Scrolls V: Skyrim」は,きっとOblivionのときのようにさまざまなユーザーメイドのmodが作られるはずなので,そういうものも楽しみたい自分としては,断然PC版で買いたい。また,id Softwareの作品に大いに刺激された世代なので「RAGE」はどうにも気になるし,やはりプレイするならPCがいい(コントローラでFPSはちょっと)。デモを見た中では新しい「TOMB RAIDER」が印象に残った。“旅に出掛けて,成長する”という要素を意識したストーリーは,多くの人の心に訴えかけるものとなりそうだ。あと「DARK SOULS」が動いているのを見たときは,仕事を忘れてプレイしたいと思った! でも結局時間がとれずに断念。小出しにされる情報を見てハアハアしながら発売を待つことにしたい。――しまった,「DARK SOULS」はPCゲームじゃなかった。


Ky


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 筆者にとって初の海外出張となったE3 2011。実を言うと,初海外どころか本州から出るのも初めてとあって,機内から見た雲海の美しさや,今でも目に焼きついて離れない。

 現地での印象深いエピソードは少なくないが,ここで語るべきことを挙げよと言われると長考を要する。
 真っ当に考えれば,やはりE3 2011でとくに感慨深かったのはPlayStation VitaやWii Uといった新たなハードにいち早く触れられた瞬間……と言うべきなのだろうが,それもきっとほかの編集者が存分語ってくれるだろうから,やはり触れないでおく。それよりもここでは,筆者の視野を一つ広げてくれた一人の女性について語りたい。

 その女性というのは,「BioShock Infinite」のヒロイン「エリザベス」だ。彼女はコロンビアという浮遊都市にて囚われの身となっているうら若き女性で,BioShock Infiniteでは主人公ブッカーと多くの場面を共にすることになるという。
 栗色のボブカットにアクアマリンの瞳,胸の大きく開いた中世ヨーロッパ的服装など外見的特徴が目立つ彼女だが,筆者が最も魅せられたのは,なんと言ってもその背中を撫でていくようなハスキーボイスである。
 帰国してからは「BioShock Infinite Voice actor」とか「Elizabeth Voice act」だとか,とにかくそれっぽいキーワードを頼みの綱に,電子の海を彷徨いまくったのだが,その声の詳細は結局分からず,今なおやきもきさせられている状態だ。
 そもそも,日本のキャラクターならば,調べて声優の分からないヒロインなんていないし,一声聞けば,どの声優がボイスを担当しているのか,大体は分かるものである。

 そういう経緯もあって,エリザベスは,筆者にとって非常にミステリアスな存在となった。異国の地で出会う謎めいた女性とくれば,漫画や小説なら,それはもう恋愛フラグが地面と垂直に立っている状態といっていい。つまり,彼女は筆者を“洋萌え”という新境地へと導いた女性になるわけだ。
 これまでは,いわゆる“ジャパニーズ萌え”にしか興味のなかった筆者だけに,エリザベスとの出会いはかなりの衝撃的だった。

 ちなみに現時点で公開されている情報によれば,「BioShock Infinite」の発売予定日は2012年の第2四半期。E3 2012が開催される前には彼女と再会を果たせそうだが,しばらくの間はこの焦がれた気持ちを持て余すことになりそうである。

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