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ミッキーマウス風ホラー「Bad Cheese」開発者の新作「Kopernicus: Extraction」を試遊。“悪夢”を繰り返す不気味な惑星で,気づけば次の夜へ向かっていた[BitSummit]
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印刷2026/05/25 14:22

プレイレポート

ミッキーマウス風ホラー「Bad Cheese」開発者の新作「Kopernicus: Extraction」を試遊。“悪夢”を繰り返す不気味な惑星で,気づけば次の夜へ向かっていた[BitSummit]

 京都・みやこめっせで開催されたインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」に,ポーランドの新興ホラーゲームレーベル・Black Lantern Collectiveの「Kopernicus: Extraction」が出展されていた。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / ミッキーマウス風ホラー「Bad Cheese」開発者の新作「Kopernicus: Extraction」を試遊。“悪夢”を繰り返す不気味な惑星で,気づけば次の夜へ向かっていた[BitSummit]

 本作は,2025年にリリースされたホラーゲーム「Bad Cheese」で知られるSimon Lukasik氏の新作だ。「Bad Cheese」といえば,ミッキーマウス風の不穏なキャラクター表現で話題を呼んだ作品で,そのLukasik氏が現在手がけているのが「Kopernicus: Extraction」である。

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[2025/09/03 14:42]

 BitSummitで世界初公開となった本作は,2ビットの見下ろし型グラフィックスで描かれるインクリメンタルホラーだ。
 プレイヤーは,探査船SCC KOPERNICUSの墜落事故から生き残った生物学者兼宇宙飛行士となり,未知の惑星で基地を築き,火炎武器を強化し,おぞましい怪物たちに立ち向かいながら,自身の失われた記憶を“抽出”していく。

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 ゲームサイクルは,毎夜襲いかかってくる敵から生き延び,そこで得た素材を使って施設や自身を強化していくというもの。その夜のステージは,いわゆる「Vampire Survivors」のように,基本的には一定時間を生き残るタイプのもの。
 ただし,1夜(1回のプレイ)はそれほど長くなく,短いサバイバルを繰り返しながら,少しずつ状況を変えていく作りだ。

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 正直なところ,最初に触ったときは「よくあるタイプのゲームかな」とも思った。
 もちろん,怪物たちのグロテスクなデザインや,2ビットで描かれる不気味な絵作りにはインパクトがある。ただ,ゲームの骨格だけを見れば,短いサバイバルを繰り返し,素材を集め,拠点や装備を強化していくという,ある程度見慣れたタイプのゲームではある。

 ……と思っていたのだが,不気味な怪物だらけの環境に放り込まれ,死を繰り返しているうちに,気づけばしっかりハマっていた

 その理由のひとつは,難度の調整が絶妙だったことだ。
 敵は適度に固く,何も強化していない序盤は,生き延びるだけでも精一杯になる。だが,それが完全な絶望ではない。「もう1回やれば倒せるのでは」「あと少し強化すればクリアできるかも」と思えるくらいの塩梅なのだ。

 そして実際に,素材を集めて火力を上げたり,体力を伸ばしたり,回復をサポートするメカを作ったりすると,それまで苦戦していた夜を乗り越えられるようになる。この“ちょっと足りない”と“次はいける”の狭間を行き来する感覚が気持ちいい。

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 試遊版では,1夜ごとの難しさを2段階から選べた。通常難度で何度かプレイし,ある程度強化が進むと,敵を楽に倒せるようになる。そこで,より貴重な素材を多く入手できる高難度に挑んでみたところ,夜が明ける間際に大ボスのような強敵が出現し,あっさり倒されてしまった。

 まだ強化が足りない。では,次の夜に向けて何を作ろうか。どこを伸ばすべきか。思考を巡らせながらまた夜を迎えることになる。

 このサイクルが,ゲームの世界観と自然に結びついているのも面白い。
 倒した怪物は,べちゃっと何かを撒き散らす。その正体もよく分からないまま,プレイヤーは毎夜そのアイテムを集め,生き延びるための施設を作り,武器や装備を強化していく。気持ち悪いものを倒し,気持ち悪いものを拾い,それを使ってさらに強くなり,より大きくて強い怪物に挑んでいく。

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 説明だけ聞くとかなり異様なのだが,その異様さが,主人公の置かれた理不尽な状況とよく噛み合っている。
 なぜここにいるのか。何を集めているのか。どうして記憶を“抽出”しなければならないのか。ただ生き延びるために戦っているうちに,だんだんとこの世界の不穏な空気に飲み込まれていく。

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 グロテスクな表現はなかなかに強めなので,好き嫌いははっきり分かれるだろう。ただ,ゲームシステム自体は分かりやすく,そのシンプルな繰り返しが,世界観や物語の不気味さときれいにつながっている。

 ぱっと見のインパクトだけで押してくる作品ではなく,遊んでいるうちにじわじわと味が出てくる。なかなかのスルメゲーという印象だ。……ゲームのビジュアルはもぐもぐしたい見た目じゃないから,スルメという表現は少し合わないかもだけど。

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 「Kopernicus: Extraction」の発売時期は,現時点では2026年第4四半期が予定されている。BitSummitで触れたのはあくまで試遊版だが,短いプレイの中でも,死んで,集めて,強化して,また夜に向かう流れの手触りはしっかり伝わってきた。この先どんな悪夢を見せてくれるのか。今後の展開を楽しみにしておきたい。

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    Kopernicus: Extraction

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