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“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
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印刷2011/10/08 23:49

イベント

“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート

SilverStoneで製品企画を担当するTony Ou(トニー・オウ)氏がプレゼンテーションを行った
画像集#002のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
 2011年10月8日,SilverStone Technology(以下,SilverStone)は,秋葉原のリナックスカフェ秋葉原店で,エンドユーザー向けイベント「SilverStone新商品発表会2011秋」を開催した。
 本イベントは,ユーザーに向けて同社のPCケースや電源ユニットなどの新製品を展示したり,プレゼンテーション形式で披露したりするもの。基本的にはCOMPUTEX TAIPEI 2011(以下,COMPUTEX 2011)で公開されていた製品が中心だったものの,“米びつ”あるいは“ゴミ箱”などと呼ばれる外観で注目を集めたMicroATXケース「Fortress SST-FT03」(以下,FT03)のMini-ITXフォームファクタ対応版となる「Fortress SST-FT03 Mini」(以下,FT03 Mini)など,初登場の製品も展示されていたので,製品写真を中心にレポートしてみたい。


Fortress SST-FT03 Mini


 FT03 Miniは,そのシルエットこそFT03と共通ながら,筐体サイズは189(W)×235(D)×397(H)mmと,FT03の235(W)×284(D)×487(H)mmからかなり小型化しているのが最大の特徴だ。ドライブベイは3.5インチシャドウ,2.5インチシャドウ,スロットイン式スリムタイプ光学各1と,拡張性は犠牲になっているものの,ぱっと見,とてもPCとは思えないようなPCを作れるという意味では,かなり面白そうである。

FT03 Mini
画像集#003のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート

 かなり小型化された印象を受けるFT03 Miniだが,グラフィックスカードの搭載は可能で,展示機では2スロット仕様のGPUクーラーを搭載した「Radeon HD 6670」カードを差した状態で,十分すぎるほどの余裕があった。筐体の高さも考えると,300mm長……とまではいかずとも,一般的なハイエンドクラスのグラフィックスカードまでは対応できそうだ。

 なお,SilverStoneによると,まだ初期サンプル段階だそうで,発売時期,価格ともに未定とのことだった。

FT03 Miniの内部構造。展示機に搭載されているグラフィックスカードはRadeon HD 6670(カード長約167mm)だったが,長さ的にはまだ十分な余裕があるようだ
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画像集#025のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
外部インタフェースはすべて上に引き出される仕様になっているのはFT03と同じだ。拡張スロットは,2スロットが用意されている
画像集#026のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
サイドパネルを外したところ。搭載できる電源ユニットはSFXタイプのものだが,電源ユニット自体は別売になるという


Grandia GD07&GD08


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GD07
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GD08
 ここからは,COMPUTEX TAIPEI 2011で展示されていたPCケースとその派生品だ。
 まずは,HTPC(Home Theater PC)向けと位置づけられる,ATXマザーボード対応デスクトップ型PCケース「Grandia GD07」「Grandia GD08」(以下順にGD07,GD08)。HTPC向けとされながら,330mm長の拡張カードをサポートしていたり,筐体底面に最大2基の120mm角ファンを取り付けて冷却能力を引き上げられたりと,デスクトップ筐体ベースのゲームPCに十分使えそうなのが大きな特徴である。

 両製品の違いは基本的に前面パネルとドライブベイの数で,GD07は開閉式の前面パネルを採用し,ドライブベイが5インチ×4,3.5インチオープン×1,3.5インチシャドウ×2,2.5インチシャドウ×2。これに対してGD08は,シンプルな前面パネルを採用し,ドライブベイが5インチ×2,3.5インチシャドウ×8,2.5インチシャドウ×2となっている。
 前面パネルの構造が異なる分,本体サイズはGD07が440(W)×435(D)×175(H)mm,GD08が440(W)×425(D)×175(H)mmと若干異なるが,現行製品「Grandia GD06」で賛否両論あった奥行きの短さにメスが入ったことで,AVラックへの設置を考慮しない場合には相当面白い存在となりそうだ。

 なおいずれのモデルも,価格は1万4000円程度になる見込み。12月末の国内販売を予定しているとSilverStoneは述べていた。

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GD07の前面パネルを開けたところ
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GD08にパーツを納めた様子


Temjin TJ08T-E&Precision PS07


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PS07。本体サイズは210(W)×400(D)×374(H)mmで,前面パネルが変わったことを受け,TJ08-Eと比べて奥行きが15mm長くなっている
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TJ08T-E。外観以外はTJ08-Eから変わっていない
 COMPUTEX TAIPEI 2011のタイミングで,「MicroATXマザーボードを倒立構造で搭載し,筐体の前面から背面に向かって直線的なエアフローを実現するPCケース」として展示されていた「Temjin TJ08-E」(以下,TJ08-E)。TJ08-E自体はすでに国内発売済みだが,今回展示されていたのは,TJ08-Eと共通のシャーシを採用しつつ,筐体前面のファンレイアウトとパネルを変更した「Precision PS07」(以下,PS07),そしてTJ08-Eのシルバーモデルとなる「Temjin TJ08T-E」(以下,TJ08T-E)の2モデルである。

 PS07は,TJ08-Eだと180mm角×1になっている前面ファンが120mm×2となり,さらに前面パネルが,2連ファンへ簡単にアクセスできるよう,扉付きになっているのがポイント。前面パネルの素材がアルミからマットな質感のプラスチックへ変わっているのも特徴だ。
 一方のTJ08T-Eは,内部が黒く塗られていることも含め,外観がシルバーになった以外,オリジナルのTJ08-Eからの違いはない。ちなみに本製品は日本限定モデルとのことである。

 気になる発売時期は,PS07が11月初旬,TJ08T-Eが10月中だそうだ。価格はいずれも8000円程度になる見込みという。

画像集#011のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
PS07の前面パネル
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PS07の前面扉を開けたところ
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TJ08T-Eの前面パネル


Temjin TJ04-E&Kublai KL04


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Temjin TJ04-E
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Kublai KL04
 「Temjin TJ04-E」「Kublai KL04」は,XL-ATXフォームファクタにも対応したタワー型のPCケースだ。両者の違いはフロントパネルのみで,本体サイズはいずれも214(W)×499(D)×489(H)mmとなかなか大きめ。その分,ドライブベイは5インチ×1,3.5インチオープン×1,3.5インチシャドウ×9,2.5インチシャドウ×6と豊富だ。9基ある3.5インチシャドウベイのうち8基は,標準で取り付けられている取っ手を使うと一気に引き出せる構造になっているのも特徴である。
 筐体前面向かって右側には,3.5インチシャドウベイ×8のトレイ部を直接冷却できるよう,120mm角ファンを2基取り付け可能。また,HDDには冷却用のヒートシンクを取り付けることもできるそうだ。

 COMPUTEX 2011で展示されていた時点では,「米国での市場想定価格はTemjin TJ04-Eが119ドル,Kublai KL04が99ドル」とされていたのだが,国内での価格は,Temjin TJ04B-Eが1万6000円程度,Kublai KL04が1万2000円程度になるという。いずれも2011年内の国内発売を予定しているとのことだ。

画像集#017のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
銀色の取っ手がついている部分が引き出せる3.5インチシャドウベイだ
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Temjin TJ04-Eにパーツを搭載した様子


ZEUS series


画像集#021のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
 今回のイベントでは電源ユニットも公開されている。ZEUS seriesは,コアゲーマーやオーバークロッカーに向けた製品シリーズで,高品質な部品を使用することで,非常に高い安定性を備えているのが特徴だという。2012年第1四半期の市場投入を予定しているとのことだ。

画像集#019のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
ZEUS seriesの容量1350W電源ユニット
画像集#020のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
すべてのケーブルがモジュラー式になっている

そのほか会場には,USB 3.0のヘッダピンを増設する拡張カード(左)や,3.5インチHDD2台でRAIDの構築も可能な外付けケース(右)といった製品も展示されていた
画像集#022のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート 画像集#023のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート

画像集#024のサムネイル/“米びつ”PCケースにMini-ITX対応版が登場,Raven RV04は「開発中」〜秋葉原で行われたSilverStoneイベントレポート
 最後に,ゲーマー向けブランド「Raven」の次世代PCケース。COMPUTEX TAIPEI 2011の会場に新モデルは影も形もなかったわけだが,今回,イベント会場にいたSilverStoneでセールス部門の主任を担当するViVi Tseng氏に聞いてみると,「現時点で公開できる情報はないが,Raven RV04を予定してはいる」という答えが返ってきた。
 Raven RV04は2012年以降の市場投入予定になっているそうで,「来年のCOMPUTEXでは披露できるだろう」とTseng氏。登場はかなり先のことにはなりそうだが,Ravenブランドの次世代PCケースが開発中なのは間違いないようだ。

SilverStone Technology公式Webサイト

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