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本作は,異世界の侵食によって崩壊した現代ロンドンを舞台にしたアクションアドベンチャーゲームだ。円卓の騎士といった,“アーサー王伝説”をモチーフに構築された世界で,主人公のグウェンドリン(Gwendolyn)は妹を救うため,聖杯のかけらを求める旅へと身を投じていく。
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今回試遊できたのは,ゲーム本編の中盤にあたるストーリーの一部と,複数の強敵との戦いだ。本作の基本的なゲームプレイと,大きな特徴である騎士団バトルシステムをひと通り体験できたので,本稿ではそのプレイフィールを紹介していこう。
※今回の試遊ではPC版をDualSenseでプレイしたため,操作表記はPlayStation準拠で説明する
ストーリーが本格的に始まる前には,今回の試遊版向けに用意されたチュートリアルがある。指南役を務めるのは,中国・後漢末期の武将・関羽をモチーフにした「武聖」という人物だ。
ここでは通常攻撃や回避といった基本操作から,本作の特徴となる騎士団バトルシステムまで,一連の操作を順番に学べる。
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グウェンドリンは通常攻撃(□),ジャンプ(×),回避(○)といったアクションに加えて,「スペクトラルナイト」(幽霊騎士)を召喚して共闘できる。
騎士は2組のセットを編成でき,各セットには「主位騎士」(△)と「副位騎士」(R2)を1人ずつ設定する。戦闘中は十字キー左右を押すことで,2組のセットをいつでも切り替えられる仕組みだ。
さらにL1を押しながら各種攻撃を入力すると,騎士用のエネルギーを消費してスキルを強化できる。一部の技は長押しによるチャージにも対応しており,ボタンを離すタイミングで効果が変化する。
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主位騎士を召喚した場合は,基本的にグウェンドリン自身も同時に攻撃を繰り出す。そのため,騎士のアクションをグウェンドリン自身のコンボへ組み込んでいくような感覚だ。
一方の副位騎士は,グウェンドリンが攻撃している最中でも呼び出せる。召喚後は一定時間フィールドに残り,自律的に攻撃したり,グウェンドリンを補助したりしてくれる。
今回確認できた範囲では,パロミデスのみ主位騎士と副位騎士のどちらにも設定でき,それ以外の騎士はどちらか一方に固定されていた。これが各騎士固有の性質なのか,何らかの方法で制限を解除できるのかまでは,今回の試遊では確認できなかった。
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それぞれの騎士は異なる特徴を持ち,グウェンドリンの攻撃と組み合わせることで独自のコンボを作り出せる騎士もいれば,特殊効果を付与して戦闘を支援する騎士もいる。
一部の騎士には専用のリソースゲージも存在し,最大まで蓄積した状態で特定のコマンドを入力すると,さらに強力な効果を発揮したり,スキルを発動したりできる。
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たとえばベディヴィエールはL1+△を長押しすることで,敵を空中に浮かせながら大ダメージを与えられ,パロミデスは△を長押しした際のチャージ時間を短縮できる。
敵のHPゲージの下には黄色の“靭性ゲージ”があり,一定量を削ると敵の体勢を崩して“ブレイク”状態に陥らせる。この状態の敵に近づいてR1を押すと大ダメージを与え,“バーストエネルギー”を蓄積できる。
なお,敵がブレイク状態中に与えたダメージが多いほど,最後の一撃で吸収できるバーストエネルギーも増える。つまり,敵が体勢を立て直す前にすぐフィニッシュ技を決めるのか,ギリギリまで攻撃を重ねてから決めるのか。リスクとリターンを天秤にかけて,発動タイミングを判断することになる。
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バーストエネルギーが最大まで溜まると,L3+R3を押せば強力な“バーストスキル”を発動できる。試遊版では複数種類のバーストスキルを確認でき,装備画面から自由に変更可能だった。
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R1ボタンはフィニッシュ技だけでなく,パリィにも使用される。敵が赤く光る攻撃を繰り出した際,タイミングよくR1を押せばその攻撃を弾ける。
このように,通常攻撃に加え,回避や騎士アクション,パリィ,ブレイクといった多数の要素を組み合わせながら攻撃を畳みかけていくのが,戦闘の基本となる。
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アクション以外には,軽めのRPG要素も用意されている。グウェンドリンはさまざまな武器を装備できる。これらの武器は単なる攻撃力の違いだけでなく,それぞれ固有の特殊効果を持っている。
たとえば「亡者の曲剣」は攻撃によってHPを吸収でき,グウェンドリンの残りHPが少ないほど吸収率が高くなる。一方,「雷霆のエストック」はクリティカルを重視した武器で,騎士スキルを使用してから3秒以内に繰り出す攻撃が必ずクリティカルになる。
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防具にも同様に特殊効果が設定されており,状況や戦闘スタイルに合わせて組み替えられる。場合によっては単なる防御力よりも,特殊効果を優先することも考えられる。こうした仕組みからも,本作におけるRPG要素はアクションを補強するもので,比重としてはアクション側が大きいように感じた。
さらに,最大4種類の「メダル」を同時に装備でき,グウェンドリンにさまざまな特殊効果を付与できる。
序盤で手に入る「地動」は,ダメージを受けていない状態で敵を打ち上げると最大HPが増加する。そのほかにも,与えたダメージの一部をHPとして吸収できるかわりに,回復アイテムを使用できなくなるメダルなどが存在した。
なお,メダルにはそれぞれコストが設定されており,強力なものほど必要コストも高くなる。限られたコストのなかでメダルを組み合わせ,自分の戦い方に合った構成を試すのも,本作の楽しみの一つになりそうだ。
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結論から言えば,本作が大きく打ち出している騎士団バトルシステムは,爽快なアクションを土台に,どの騎士を組み合わせるかによって立ち回りは大きく変わり,かなり自由度の高い戦い方が可能となっている。
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さまざまなシステムが複雑に絡みながらも,敵を次々と攻め立てる純粋なアクションゲームとしての気持ちよさが好印象だった。
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一方で,爽快な戦闘を支えるカメラワークについては,まだ改善の余地があるようにも感じた。たとえば複数の敵と戦っていると,敵が画面手前や視界外へ回り込むことがある。R3で敵をロックオンできるものの,現状では攻撃をロックオンした対象へ誘導する機能としての意味合いが強く,カメラそのものが状況を追いやすくなるわけではないため,やや不親切に感じる場面があった。
戦闘システムから操作の手触りまでよく作り込まれているだけに,プレイフィールを直接左右する部分として,さらなる調整に期待したい。
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グウェンドリンは,鳥へ変身する能力を持つ謎めいた少女「ニニアン」の助けを借りてこの場所へたどり着き,聖杯のかけらを持つ騎士「ガラハッド」がここに潜んでいることを知る。
前述したように,作中のロンドンは異世界の侵食によって崩壊している。寂れた建築物,ひび割れた道路,横転した車など,かつてそこに現実の都市が存在していた名残が随所に残されている。
そんななか,物語に登場する謎の双子の少女によって「フォールド・レルム」が展開されると,景色は一変する。
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「フォールド・レルム」とは,時間と空間の歪みによって生じる異常現象だ。それまでアポカリプス的だった博物館は,ファンタジー色を強く帯びた奇妙な空間へと変貌していく。
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大ラッセル博物館には現実の大英博物館と同じく,世界各地から集められたさまざまな収蔵品が展示されている。今回の探索では閲覧室へ続く道を開くため,エジプト館に展示された“死者の書”を探すことになる。
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ステージの基本構造は比較的リニアだが,メインルートの途中には複数の分岐があり,寄り道した先で宝箱などの収集要素を見つけられる。
また,道中には「誓剣座」と呼ばれる場所がいくつか配置されている。ここでは休憩やファストトラベル,鍛造,騎士セットの編集などを行えるため,探索の中継地点として機能する。
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これは筆者個人の好みだが,探索の末に見つけた宝箱から,ありふれた消耗品や通貨だけが出てくるパターンはあまり好きではない。その点,今回の試遊で開けた宝箱には,特殊な効果を持つ武器や防具,メダル,コスチュームなどが収められており,好印象だった。
宝箱を見つけたこと自体がきちんと珍しい報酬につながり,新しい装備を手にした瞬間に「これを使えばどんな戦い方ができるだろう」と考えられる。探索そのものへのモチベーションにもつながっていた。
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装備メニューでは,グウェンドリンのコスチュームを変更できる。今回の試遊版ではデフォルト衣装に加えて,3種類の衣装を入手できた。
アクションそのものへ影響する要素ではないが,気分に合わせて主人公の装いを変えられるのはやはり嬉しい。公式資料によれば,製品版では約20〜30種類の衣装バリエーションを予定しているとのことなので,こちらも楽しみにしたい。
今回の試遊では複数のボス戦も用意されていた。ストーリー中に遭遇する“アヌビス神”と“モードレッド”に加えて,独立したボスチャレンジとして“ジェレイント”と“赤鋒裂刃”にも挑戦できた。
ボス戦は複数フェーズで構成されているものが多く,進行に応じて行動パターンや固有ギミックが大きく変化する。
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たとえばモードレッドは,第1フェーズでは空中に浮かべた刃を操り,素早く鋭い攻撃を次々と繰り出してくる。
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第2フェーズに入ると,グウェンドリンと同じように騎士の力を使い始めるのに加え,こちらの騎士を一時的に奪う攻撃まで使用する。
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そして第3フェーズでは“パンドラゴンの力”を行使する。巨大な飛竜を使役し,フレアやブレス攻撃を交えながら,さらに激しくグウェンドリンへ襲いかかってくる。
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エジプト館で“死者の書”を探している途中には,アヌビス神との戦いが待ち受けている。
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アヌビス神は長柄の戦斧や黄砂を操って攻撃してくるほか,黄砂で作られた門を出現させ,グウェンドリンの進路を塞ぐ技も繰り出してくる。
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グウェンドリンは門を通過できないため,左右から迂回して戦わなければならない。そこで,第1フェーズのアヌビス神を倒すと,その力の一部を獲得し,以降は門を通過可能になる。
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さらに,アヌビス神は戦闘中に複数の祭司を呼び出して儀式を行わせる。儀式中のアヌビス神には一切ダメージを与えられないため,まず祭司を倒す必要がある。このように,一筋縄ではいかない戦闘が展開されている。
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今回の試遊を通じて,「壊滅の潮汐」がどこに重心を置いている作品なのかは,かなり明確に感じ取れた。
Eclipse Glow Gamesにとって第1作となるタイトルだが,戦闘システムはかなりしっかりと作り込まれている。グウェンドリン自身のアクションに複数の騎士スキルを組み込み,編成次第で攻め方を大きく変えられる騎士団バトルは,本作ならではの爽快感を生み出していた。
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そして,アーサー王伝説を中心としながら,フォールド・レルムを介して異なる文化や伝承のモチーフを取り込んでいく「Tides Universe」の世界観も印象深い。
妹と聖杯のかけらを追うグウェンドリンの旅がこの先どこへ向かうのか,そして,円卓の騎士や武聖,モードレッドをはじめとした人物たちがどのように物語へ関わっていくのか,今後の展開が気になるところだ。
本作の発売時期は未定で,対応プラットフォームはPC,PS5,XBOX Series X|S。日本語表示にも対応予定なので,気になる人はプレイ動画とあわせてチェックしてほしい。















































































