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[GDC2008#26]GDC恒例(?)の「Spore」セッションが開催。今回の議題はコンテンツの共有について
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印刷2008/02/22 22:10

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[GDC2008#26]GDC恒例(?)の「Spore」セッションが開催。今回の議題はコンテンツの共有について

 考えてみれば,GDCで行われる「Spore」(邦題 スポア)のセッションについてレポートするのも,これで4回目となる。ホントだったら今頃はもうとっくに遊んでいたはずなのに,と考えると残念だともいえるが,過ぎてしまったことは仕方ない。「こちら」でもお知らせしたように,日本では今年(2008年)の9月に発売が決まったことでもあるし,気を取り直して(?)行われたセッションの様子を紹介したいと思う。

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 今回のセッションのタイトルは「Pollination the Universe: User Generated Contents in Spore」で,日本語にすると「幸せのタネを世界にまこう」……というのはちょっと意訳のしすぎだが,要するにテーマは,Sporeのコンテンツを世界中のプレイヤーと共有する方法について,という話である。公表されたバイオグラフィーによると,スピーカーのCaryl Shaw氏は,MAXISで10年以上ユーザーコミュニティに関わってきた経験を持ち,「The Sims」「Sim City」,そして「The Sims 2」のサイトの管理を担当してきたという。ここ3年ほどは,SporeのPollination Contents担当プロデューサーとして仕事をしてきたとのことで,まさに今回のテーマには適任の人物だといえるだろう。

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 そんなShaw氏だが,一番最初に思い描いたコンテンツシェアに関する自らの考え方が正しくなかった,という懺悔(?)から話を始めた。
 氏の話によると,当初は,プレイヤーからはあまり「見えない」が高機能なマッチングシステムで,すべてはElectronic Artsのサーバーに集約され,そこで一元管理されることになっていたようだ。しかし,このやり方はフォーカスグループ(テスターと同義)の評判が悪く,途中で作り直しを余儀なくされたのだという。完成品/作りかけ問わず,有象無象のコンテンツが多く配信されるであろうUCC(User Created Contents)は,画一的な仕分けだけでは,整理仕切れなかったということなのだろうか?

 いずれにせよ,その失敗の教訓を生かし,次に考え出されたのが,よりオープンで,プレイヤー自身がコンテンツによりアクセスしやすい環境/システムという方向性であったとのことで,そしてそれを形にしたのが,MySpore.comというWebサイトだという。

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 MySpore.comは,言ってしまえばSpore専用のSNS(Social Network Service)。ステータスや自分のコンテンツを表示する機能などを含め,SNSに求められるインタフェースを一通り持っているほか,Sporepediaと呼ばれるコンテンツの整理/分類が容易に行える一覧機能を内包をしているのが大きな特徴だ。当初予定していたEAサーバーを中心とした一元的なコンテンツ管理はされなくなっているが,プレイヤー同士の交流をベースにしたコンテンツの流通がより便利で楽しいものになっているという。

 また,そうしたウェブページ(MySpore.com)にそっくりな“MySpore Page”がゲーム内にもあるというのも大きなポイントで,こちらもMySpore.comと同等の機能が実装されているほか,ゲームのプレイムービーのキャプチャなども実行可能。しかもそのムービーをYouTubeに自動的にアップロードする機能まで付いているのだという。ライブ中継とまではいかないものの,自分の文明の進化の様子を,ゲーム(Spore)を持っていない人にも気軽に見せて楽しめるということなのだろうか? 自動的にアップされるというのがどの程度の機能なのかは分からないが,毎日友達の文明の発展具合を覗いたりできるというのは,結構楽しいかもしれない。まだ開発の途中であり,どのような見てくれのものになるのかハッキリしない部分も多いが,これは今後がお楽しみな仕掛けの一つだろう。

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 さて,あれこれとコミュニティに関する話を語るShaw氏であったが,同氏は,続いてプレイアブルなSporeを使ったデモンストレーションを開始した。ゲームのオープニング画面は,渦巻きを描く銀河であり,その中の光る星の一つをクリックするとゲームが始まった(ただまだ不安定なようで,それまでに2回ほどクラッシュしている)。
 と,それはいいのだけど,これまでSporeのゲームを説明を思い出す限り,「単細胞生物から始めて,やがて文明を築き,いずれは宇宙のすべてを征服する」という内容だったと記憶してきたのだが,彼女によるとそれは改められ,どこのレベルでも始められるし,すべてのエディタに好きなときにアクセスできる,とのこと。むむ,いつのまにか路線変更? いずれにせよ,非常に気になる部分ではあるが,セッション内ではこの点に関するそれ以上の言及はなかったのでよく分からなかった(現在鋭意調査中なので,しばらくお待ち頂ければと思う)。

 ちなみに,すべてのコンテンツ(ゲーム内オブジェクト)はPNGファイルとして保存ができ,個々の画像の大きさは数十キロバイトに収まるという話。テストサーバー内にはすで1000以上の画像(コンテンツ)が登録されており,中にはどこかのゲームで見たようなキャラクターがいたりして,ちょっと気になったりも。もちろん,著作権周りのことは十分考えているという話だったが,非常に自由度の高いゲームだけに,カオスな状態になってしまう危険性は否めないかもしれない。

 ともあれ,ほかにもさまざまな仕掛けがありそうなSporeのネットワーク機能。今回紹介された部分も,まだほんのさわりという印象。開発が進むにつれてさらに洗練されていくことだろう。

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    SPORE

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    Spore(Macintosh)

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