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HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(1)税込6000円前後のアナログ接続型ヘッドセット,その出力音質をチェック
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印刷2016/11/30 20:52

テストレポート

HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(1)税込6000円前後のアナログ接続型ヘッドセット,その出力音質をチェック

総試用時間:3時間
短評(2)

HyperX Cloud Stinger(国内型番:HX-HSCS-BK/AS)
メーカー:Kingston Technology
問い合わせ先:00531-88-0018(平日9:00〜19:00)
実勢価格:6000〜6600円程度(※2016年11月30日現在)
画像集 No.002のサムネイル画像 / HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(1)税込6000円前後のアナログ接続型ヘッドセット,その出力音質をチェック
 Kingston Technology(以下,Kingston)のゲーマー&オーバークロッカー向け製品ブランド「HyperX」。その最新モデルにして,実勢価格が6000〜6600円程度(※2016年11月30日現在)と比較的安価なアナログ接続型ヘッドセット「HyperX Cloud Stinger」を入手したので,周波数特性をダミーヘッドで計測してみたい。
 テスト方法は先にヘッドセット46製品を横並びでテストしたときと同じだが,テスト場所は筆者の自宅スタジオとなる。波形は,「ダミーヘッドでの計測時に必ず生じる,6kHzを中心とした凸」を削り,本来の特性に近くするイコライザ処理済みだ(関連記事)。

形状としてはドンが強くシャリが軽い,つまり割とバランスのよいドンシャリ型。30〜60Hzを頂点とした低域がまずあって,400Hz付近に谷があり,3kHz付近が強い。その上では6kHz付近に谷があり,さらに12kHz付近から上で落ち込んでいくが,16kHzを超えてもさらなる落ち込みが生じないため,超高域の再生能力には優れると言っていい。左右のボリューム差は誤差の範囲で,ほぼないと言えるレベルだ
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「得られた波形がリファレンスとどれくらい異なるか」を色で示す,差分画。4Gamer独自ツールを使って示したもので,リファレンスに近ければ近いほど黄緑に,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。差分画像の最上段にある色分けは左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑)中高域(1.4〜4kHzあたり,いわゆるプレゼンス※,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)を示す
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画像集 No.005のサムネイル画像 / HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(1)税込6000円前後のアナログ接続型ヘッドセット,その出力音質をチェック
 ステレオ音源を用いた試聴印象も,ほぼ周波数特性どおり。いわゆるドンシャリな感じで,3kHz付近が強いため,音量を上げるとプレゼンス帯域(※)が結構耳にくる感じがある。しかも,HyperX Cloud Stingerはそもそも音量が非常に大きい。本来,音量が大きいのはS/N的にもいいことなのだが,テストに用いたサウンドカード「Sound Blaster ZxR」だと,音量30を超えると,音が耳をつんざくような感じになった。適切なドンシャリ感を味わうためには,かなり思い切って音量を下げる必要があるので,注意してほしい。

※1.4〜4kHz程度の中高域。プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,この部分の調整はメーカーの腕の見せどころとなる。

 音量以外の話をすると,重低域が結構強めであるがゆえに重低音までしっかり聴ける一方,400Hz付近に谷があるので,低域は比較的すっきりクリーンな感じで,音が濁った感じはない。
 アラを探せば,6kHz付近にある落ち込みのせいで,高域は少しなまったようにも聞こえるが,実勢価格で6000円台ということを踏まえれば,この音質傾向は優秀と言っていいだろう。

今回はサイドスピーカーの存在を少し後ろに感じたので,やや前方に寄せた。フロントスピーカーを中央に寄せ,今回は少し右にセンタースピーカーを寄せてもいる
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 Razer Surroundを有効化して,バーチャルサラウンドサウンドも聞いてみたが,「Fallout 4」だと後方のサラウンド感は問題なし。前方の定位もまずまずといった結果となった。ドンの強いドンシャリだけあって,エンジン音など,低周波を多く含む効果音は迫力がある。
 「Project CARS」でも傾向は同じだが,よりプレゼンス帯域に音が集中しているタイトルということもあり,より「ギラッとした」音になる。サラウンド定位は,横から後方にかけてが分かりやすい。低域がしっかりしているので,縁石に乗り上げる音など,LFE信号もきちんと聞こえた。

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KingstonのHyperX Cloud Stinger製品情報ページ


※HW短評に関する注意
  • HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
  • HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
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