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Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)
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印刷2020/01/20 00:00

業界動向

Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

画像集#001のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 PlayStation 5とXbox Series Xが市場に投入されることになる2020年。今のところ新たなハードに対応したソフトはほとんど発表されていないが,世代交代が迫る本年中にリリースされる数々の新作は,いずれも遊び応えのあるタイトルばかりだ。2020年最初の連載記事では,現時点で分かっている欧米生まれの作品の中から,「これだ!」という15作を選んで紹介する。


PS4/Xbox One世代の最後を飾るタイトル


 PlayStation 5Xbox Series Xがいよいよ市場に投入される2020年。新たな時代の息吹が感じられる年のスタートだが,まずは,昨年(2019年)の動きを簡単に振り返ってみよう。
 1月7日に掲載した記事でお伝えしたとおり,2019年にSteamでリリースされたPC向けのゲームは過去最高の8396本だったという。すべてのタイトルを知ることさえ困難な状況だが,その一方で,「厳選されたラインナップ」を謳うEpic Gamesストアが存在感を高めたり,Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」が始動したりなど,PCをメインとするゲーマーの購入オプションが増えた。
 モバイルゲーム市場では,「Call of Duty Mobile」「Sky 星を紡ぐ子どもたち」など,PC/コンシューマ機向けタイトルとも遜色のないグラフィックスやゲーム性を誇る作品が次々に登場し,プラットフォームの垣根はますます低くなった。

Sky 星を紡ぐ子どもたち
画像集#018のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 コンシューマ機市場は好調な印象で,ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation 4は累計販売台数1億台を突破し,「PlayStation Now」やMicrosoftの「Xbox Game Pass」,モバイル向けだが,Appleの「Apple Arcade」やGoogleの「Google Game Pass」など,サブスクリプションサービスも安定した展開を見せた年となった。

 ゲームについては,マイクロトランザクションやDLCなどを前提とした大手メーカーのタイトルが数を減らし,「Gears 5」「DEATH STRANDING」のように,単体でしっかりと遊べる従来型のビジネスモデルが帰ってきたという印象を受けた。

Gears 5
画像集#019のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)
DEATH STRANDING
画像集#020のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 冒頭にも書いたように,新たな世代のコンシューマ機が登場することになる2020年だが,円熟期を迎えた現行世代では,その掉尾を飾るべく数々の新作タイトルが登場する予定だ。ビジネス的には,年末に迎えるであろう新機種登場の喧噪を避けるため,2020年前半のリリースを狙う作品が少なくないようだが,本当に現行機種で動くのかと思えるほどリアルなグラフィックスやスケール感を持ち,作り込まれたゲームが発売を待っている。

 というわけで,今年最初となる本連載では,2020年に注目できそうな欧米生まれの新作を2回に分けて紹介しよう。今週は,以下に注目すべき15作をピックアップしてみた。


ブラック企業によって未知の惑星に送り込まれた社員のコミカルな珍道中
■Journey to the Savage Planet
開発元:Typhoon Studios
販売元:505 Games
発売予定日:1月28日
プラットフォームPC / PS4/ Xbox One
公式URLhttp://www.savageplanetgame.com/


画像集#002のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 「Journey to the Savage Planet」は,星間探索企業では業界第4位という,ちょっと中途半端な立ち位置の会社Kindred Aerospaceの新入社員となったプレイヤーが,十分な計画や装備もないまま未知の惑星AR-Y 26に送り込まれるという,ブラック企業の社員生活をコミカルに描いたオープンワールドの探索アドベンチャーだ。プレイヤーの目的は,この惑星が人類にとって生活可能であるかどうかを調べることで,一見すると美しいが,奇妙な生態系が支配する4つの地域を巡りながら,襲ってくる原生生物と戦ったり,動植物のカタログを作ったり,アイテムを探して装備をアップグレードしたり,3Dプリンタでクラフティングを行ったりしていく。
 惑星にある事務所兼仮設住宅に戻ると,妙なことばかり言う社長の実写ビデオメッセージが流れるが,基本的に1人ぼっちである主人公の行動は自由で,クエストも自分で決めるゲームシステムだという。ほかのプレイヤーとのCo-opをサポートしており,仲間と一緒にメチャクチャな冒険が楽しめそうだ。デベロッパのTyphoon Studiosは昨年末,Googleに買収されており,今後は「Stadia」向けのタイトルに傾注することになりそうだが,本作のリリースに影響はないらしく,日本語にも対応したPC版はEpic Gamesストアで入手可能になる予定だ。


FPSジャンルを作り上げたデベロッパによるシリーズ最新作
■DOOM Eternal
開発元:id Software
販売元:Bethesda Softworks
発売予定日:3月26日
プラットフォームPC / PS4 / Xbox One / Switch
公式URLhttps://bethesda.net/game/doom


画像集#003のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 2016年のリブート作品「DOOM」の続編となる「DOOM Eternal」は,FPSジャンルの金字塔である「DOOM」シリーズを開発したid Softwareが独自開発したゲームエンジン「id Tech 7」を使った最初の作品になる予定だ。デーモンに蹂躙された地球を取り戻すため,主人公のドゥームスレイヤーが火星の月フォボスの基地で大暴れするという,何度聞いたのか分からない設定は今回も変わらず,それがサブタイトルのEternal(エターナル=永遠)にもつながっているようなのだが,そうした伝統を受け継ぎつつ,新たな要素を盛り込んだ作品に仕上がりつつある。
 基本的なゲームデザインには,「プッシュ・フォワード」というコンセプトが採用されており,これは,「ゲームを続けるためには,前進あるのみ」というシリーズの伝統的なプレイスタイルのことだ。チェーンソーで敵を倒せば弾薬がドロップし,肩にマウントされた火炎放射器を使えば敵から強化アイテムが飛び出し,グローリーキル(メレーによる必殺アクション)ではヘルスのパワーアップが手に入るなど,隠れながらのドンパチに終始せず,とにかく前に出て敵と戦い続けることでのみ,新しい展開が待っているというわけだ。ドゥームスレイヤーとデーモンに分かれて戦う非対称型のオンライン対戦モード,「バトルモード」にも期待したい。


「Half-Life」シリーズの13年ぶりの新作はVRゲームに
■Half-Life: Alyx
開発元:Valve
販売元:Valve
発売予定日:3月中
プラットフォームPC
公式URLhttps://www.half-life.com/ja/alyx


画像集#004のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 id Softwareの「DOOM」「Quake」,Epic Gamesの「Unreal」などと共に,1990年代のFPS黎明期に大きな影響を与えた作品がValveの「Half-Life」だ。今や,オンライン配信サービス「Steam」のほうがゲーマーにとってなじみ深いValveだが,2007年に登場した「Half-Life 2: Episode Two」以来,13年ぶりとなるシリーズ最新作「Half-Life: Alyx」は,なんとVRゲームとしてリリースされることが発表された。
 ストーリーは,「Half-Life」のエンディングから「Half-Life 2」までをつなぐもので,世界各国の軍隊をいとも簡単に破壊したエイリアン「コンバイン」が地球掌握を進める中,シティ17でレジスタンス活動を続ける若き女性アリックス・バンスがコンバインや異次元世界「ゼン」のクリーチャーと戦いつつ,敵の弱点を見つけて兵器を作り出すことがゲームの目的となる。
 半壊した建物の影に身を潜めて機会をうかがいながら移動するというステルスアクションに加え,天井に張り付いたバーナクルの下に潜り込んで銃弾を撃ち込んだり,飛びかかってきたヘッドクラブを敵に投げつけるなど,多彩なアクションが用意されているという。Valveの発表では,「外伝的な作品ではなく,シリーズのストーリーを進めていくためのもの」とのことなので,いずれは本編の続編も発表されるのかも知れない。


ディストピアをリアルに描く期待のアクションRPG
■サイバーパンク2077
開発元:CD Projekt RED
販売元:CD Projekt RED
発売予定日:9月17日
プラットフォームPC / PS4 / Xbox One
公式URLhttps://www.cyberpunk.net/ja/


画像集#005のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 海外ゲームに詳しくなくても,「サイバーパンク2077」が2020年最大の注目作であることを知っているゲーマーは多いだろう。人体改造が普通に行われ,大企業が権力を握る未来都市ナイトシティを舞台に,何でも屋の主人公ヴィーが巨大な陰謀に巻き込まれていく姿を描く,一人称視点のオープンワールド型のRPGとして世界中の注目を集めている。
 プレイヤーは,自分のキャラクターを自由に作り上げることが可能で,コンバットを得意とする「ソロ」,機械いじりに長けた「テッキ―」,そしてハッキング能力を持つ「ネットランナー」というクラスから1つを選択し,体力や知能,武器,アクションスキルを設定したり,オーギュメンテーションを行ったりして自分好みのキャラクターに成長させることができる。
 テーブルトークRPGを原作としているだけに,練り込まれた世界観が魅力的な本作だが,独自エンジン「REDengine 4」で描かれるゲーム世界も非常に緻密で,行き交う人々から吹き溜まりのゴミに至るまで,ディストピア感が貫かれている。スポーツカーやバイクを使った移動もできるが,高層ビルが多く縦への広がりを考慮したマップデザインになっているので,まさに縦横無尽の活躍に明け暮れることができるはずだ。発売が4月から9月に延期されてしまったが,楽しみに待ちたい。


美しいファンタジー世界に再び忍び寄る魔の影……
■Ori and the Will of the Wisps
開発元:Moon Studios
販売元:Xbox Game Studios
発売予定日:3月11日
プラットフォームPC / Xbox One
公式URLhttps://www.orithegame.com/


画像集#006のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 手描き風の幻想的なアートワークなどで高い評価を得た「オリとくらやみの森」以来,5年ぶりの続編となるのが「Ori and the Will of the Wisps」だ。悲劇的なオープニングの前作とは異なり,少なくとも冒頭シーンでは,主人公の森の精霊「オリ」「ナル」,そしてクモの「グモ」が,前作で敵を倒したために孤児となった「クー」を育てているという,穏やかな生活が確認できる。やがて,オリはニブルの森の外を探検することになり,自分の運命を見つけ出していくことになるのだ。
 基本的なゲームシステムに大きな変更はなく,ダブルジャンプやダッシュを利用してマップ上を動き回りつつ,さらに増えた武器や呪文を駆使して戦ったり,「ソウルリンク」を利用して体力を回復したりしてゲームを進めていく。
 本作で新たに採用されるのが「シャード」と呼ばれる要素で,プレイヤーはこのシャードを集めることにより,スキルを自分好みに微調整することが可能になる。また,スピードランを楽しむ「Spirit Trials」と,敵の波状攻撃に対抗する「Spirit Shrines」という2つの新たなチャレンジが用意され,リーダーボードでほかのプレイヤーと競えるという。


4人対4人に分かれてチーム対戦を楽しむメレーアクション
■Bleeding Edge
開発元:Ninja Theory
販売元:Xbox Game Studios
発売予定日:3月24日
プラットフォームPC /Xbox One
公式URLhttps://www.bleedingedge.com/


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 2017年発売の「Hellblade: Senua's Sacrifice」で話題になったNinja Theoryの新作が,オンライン対戦専用のアクションゲーム「Bleeding Edge」だ。アリーナ状のマップを舞台に,「アサシン」「サポート」そして「タンク」というクラスに分かれたユニークなスキルを持つ12人のキャラクターから好きなものを選び,4人対4人で戦うことになる。「オーバーウォッチ」にインスパイアされたチーム対戦を柱としつつ,メレーや近距離での戦いにフォーカスした,格闘ゲームの要素も盛り込まれるようだ。
 「オーバーウォッチ」が格闘ゲームにヒントを得て開発が進められたことはよく知られているが,本作がユニークなのは,それぞれのキャラクターの装備を変更できるだけでなく,数百種類におよぶ「サイバネティック・モッド」というパーツを集めて,自分のスキルを変更させられることだろう。電動ノコギリを手に一輪バイクで動き回る巨漢女性のバターカップ,ブードゥーの魔法で相手の力を削ぎつつ味方を援護するクレフ,そして,刀を手に静かに動くデーモンなど,特徴あるキャラクターが並んでおり,キャラクターの組み合わせを工夫して敵のチームを圧倒する力を引き出していくのが楽しいゲームになりそうだ。


大人になったエリーの復讐心に癒しは訪れるのか?
■The Last of Us Part II
開発元:Naught Dog
販売元:Sony Interactive Entertainment
発売予定日:5月29日
プラットフォームPS4
公式URLhttp://www.thelastofus.playstation.com/


画像集#008のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 「The Last of Us Part II」は,謎の菌の寄生によって多くの人々が理性のない「インフェクテッド」に変貌した世界を背景に,そこから立ち上がる人間達の様子を1人の若い女性の視点で描き上げた作品となる。2013年に大ヒットした「The Last of Us」から5年後の世界が描かれる。前作では守るべき存在だった少女エリーが19歳に成長し,愛する人々を殺された復讐を果たすためにシアトルへの旅を続けていくという。
 アクションには若干の改良が加えられており,腹ばいになって草むらや廃車の下に隠れたりできるようになった。インフェクテッドの脅威に変わりはないが,本作では敵対する人間達は地域ごとにグループを作っており,勢力ごとに口笛でコミュニケーションを図ったり,訓練された犬を連れていたりといった違いがある。プレイヤーはそうした敵のスタイルに合わせて行動を判断しなければならないなど,飽きのこないゲームデザインになっているようだ。
 「The Last of Us」の無垢なエリーとは異なり,仲間の死によって荒んでしまった彼女の内面を追いながらゲームが展開していくが,果たしてどのような物語が待っているのだろうか。ちなみに,前作の主人公だったジョエルも重要な役どころを担うようだが,プレイヤーキャラクターとしては登場せず,現時点では具体的にどのような存在感を示すことになるのかは不明だ。


禁酒法時代のシカゴで犯罪帝国を築き上げるストラテジー
■Empire of Sin
開発元:Romero Games
販売元:Paradox Interactive
発売予定日:春
プラットフォームPC / PS4 / Xbox One / Switch
公式URLhttps://www.empireofsingame.com/


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 「Empire of Sin」は,「FPSの父」とも呼ばれるジョン・ロメロ(John Romero)氏と,Paradox Interactiveが手を組んで開発を進めてきた作品で,禁酒法が施行されていた1920年代から1930年代のシカゴを舞台に,密造酒の売買やカジノの経営によって犯罪組織を運営し,ライバル組織や警官との抗争を繰り広げながら勢力を拡大していくという斜め見下ろし型のストラテジーだ。イタリア系マフィアのドンとして有名なアル・カポネや,暗黒街でアイルランド系組織を率いていたダイオン・オバニオンといった実在の人物を中心に,計14人のプレイヤーキャラクターが登場する。
 シカゴ全域を表示する戦略マップから,実際に戦闘を行う場所へシームレスなクローズアップが可能。敵勢力との戦闘には「X-COM」シリーズのようなターン制が採用されており,家具や柱などの遮蔽物を利用してユニットを動かし,敵を追い詰めるといったストラテジックな戦いが楽しめる。
 雇えるギャングメンバーは最大16人で,それぞれ異なる嗜好やスキルを持っており,プレイヤーキャラクターとの相性やさまざまな決定によって,彼らの感情が変化していくというのも面白い点だろう。敵勢力の拠点に乗り込んで密造酒を奪ったりするだけでなく,誘拐や暗殺など,さまざまなミッションが用意されており,さらに,ボス同士の話し合いで問題を解決する「シットダウン」と呼ばれるシステムなど,幅広い遊び方ができるゲームになるようだ。


パルクールが堪能できるゾンビアクション
■Dying Light 2
開発元:Techland
販売元:Techland
発売予定日:春
プラットフォームPC / PS4 /Xbox One
公式URLhttps://dyinglightgame.com/


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 パルクールを一人称視点でプレイするというアイデアが話題になった「Dying Light」の続編「Dying Light 2」は,ゾンビの大発生直後を描いた前作の15年後が舞台になる。主人公は,複数の勢力がせめぎ合う都市The Cityに生きる青年エイデン・カルドウェルで,彼はその人並みはずれた身体能力を武器に,さまざまな勢力からミッションを請け負ったり,好戦的な組織に支配された人々を解放したりして,崩壊しつつある人類社会に一石を投じていくという。
 NPCがプレイヤーの行動を記憶する「評判システム」が実装されており,プレイヤーの選択によってはゲーム世界の状態がまったく変わってしまったりすることもあるという。基本的にはオープンワールドだが,ゲームの進行状況によって潜入が可能になる地域もあるため,何度でもプレイする楽しみもありそうだ。
 主人公自身がゾンビ菌に感染しているという設定になっているが,それがゲームにどのような影響を与えるのかは今のところ不明。前作に比べて4倍広いというマップには高層ビルなどもあり,高低差はさらに広がっているため,パルクールを駆使して障害物を乗り越えながら駆け抜けていくスピード感は圧倒的だ。ビルの屋上からゾンビに馬乗りになった状態で落下し,ゾンビの体で衝撃を吸収するといった超人的なムーブに加え,パラグライダーやグラップリングフックなども利用できる。またゾンビ達は紫外線にさらに敏感になっており,太陽の光に晒されると肉体が次第に崩壊していくという。


キャプテン・アメリカ亡きあと,アヴェンジャーズは復活できるか?
■Marvel's Avengers
開発元:Crystal Dynamics
販売元:スクウェア・エニックス
発売予定日:9月4日
プラットフォームPC / PS4 /Xbox One
公式URLhttps://avengers.square-enix-games.com/ja-jp/


画像集#011のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 Crystal Dynamicsにとって15年ぶりの“非トゥームレイダー作品”となる「Marvel’s Avengers」の舞台になるのは,ヒーローチームのアベンジャーズがテロの防止に失敗した責任を感じて引退し,それに代わって,スーパーヒーローに頼る風潮を否定して科学技術で新たな社会を築こうとする企業A.I.M.が強大な権力を持つようになった世界だ。テロ攻撃でキャプテン・アメリカが死んでしまった(とされる)なか,アイアンマン(トニー・スターク),ハルク(ロバート・ブルース・バナー),ブラックウィドウ(ナターシャ・ロマノフ),そしてソー達が再結集して,引退のきっかけになったテロ事件の背後にある陰謀に挑むという物語が描かれる。現時点では,さらにミズ・マーベル(カマラ・カーン)とアントマン(ヘンリー・ピム)が登場することがアナウンスされている。
 ディズニー映画の「マーベル・シネマティック・ユニバース」とはやや異なる世界観やキャラクターデザインが採用されており,ヘリキャリアと呼ばれる巨大飛行空母でアメリカ各地を移動しながら,特定のキャラクター向けの「ヒーローミッション」や,サイドクエストの「ウォーゾーンミッション」などをこなしていく。ミッションを終えると,マーベルコミックに登場したさまざまなコスチュームがアンロックされるとのこと。最大4人のCo-opにも対応しており,アベンジャーズらしい,仲間との協力プレイが楽しめそうだ。


あの“ものづくりゲーム”のスピンオフ作品
■Minecraft Dungeons
開発元:Mojang
販売元:Xbox Game Studios
発売予定日:春
プラットフォームPC / PS4 / Xbox One / Switch
公式URLhttps://www.minecraft.net/ja-jp/dungeons/


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 「Minecraft Dungeons」は,全世界・全機種累計で1億7600万本のセールスを記録したという「マインクラフト」の“世界観”を利用したスピンオフタイトルだ。クラフティングや建設の要素はなく,ダンジョン探索にフォーカスした,ハック&スラッシュのアクションRPGとして開発が進められているという。
 ダンジョンはプレイのたびに自動生成され,形状はもちろん,出現するモブのタイプや出現場所,トラップやパズルの位置などもすべてランダムに決められる。プレイヤーの目的は,倒した敵がドロップしたアイテムやトレジャーボックスの中から「お宝」を見つけることで,プレイヤーキャラクターにクラスはなく,集めた武器や装備を使って自由にカスタマイズでき,手に入れたアイテムやパワーアップを駆使して,さらに戦いを続けていくことになる。
 デベロッパのMojangがアクションRPGを作るのは初めてで,それだけでも興味深いが,ガイコツやゾンビといったモブだけでなく,ブレイズなど,シリーズでおなじみの悪役が登場するといった従来作のファンへのアピールも忘れていない。最大4人のオンライン/オフラインCo-opが楽しそうで,仲間を集めてワイワイと遊べるだろう。


人気映画シリーズをテーマにしたレースアクション
■Fast & Furious: Crossroads
開発元:Slightly Mad Studios
販売元:BANDAI NAMCO Entertainment
発売予定日:5月22日
プラットフォームPC / PS4 /Xbox One
公式URLhttps://www.fastandfuriouscrossroads.com/


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 BANDAI NAMCO Entertainmentが制作を発表したレースアクション「Fast & Furious: Crossroads」は,ハリウッド映画の長寿シリーズ「ワイルドスピード」の公式ライセンス作品で,開発は超リアル志向のレースシミュレーション「Project CARS」でBANDAI NAMCO Entertainmentとタッグを組んだこともあるSlightly Mad Studiosが担当する。公開予定の映画「Fast & Furious 9」(邦題「ワイルド・スピード9」)のタイアップ作品として,ドム役のヴィン・ディーゼルさんや,ミシェル・ロドリゲスさんタイリース・ギブソンさんらがゲームにも出演するという。
 現時点でゲームの詳細はほとんど発表されていないが,プレイヤーは仲間と共に世界のさまざまな場所に移動して,依頼された物を盗み出したり,ハイスピードなカーチェイスをしたり,ストリートレースやスタントに興じたりする。公開されたトレイラーを見る限り,Slightly Mad Studiosらしい物理挙動や破壊表現が確認できるほか,ドラマチックなキャンペーンも盛り込まれているようで,ドラマ仕立てのレースアクションが満喫できそうだ。どんな車が登場するのか,車両のチューニング要素はあるのか,さらに搭載がアナウンスされたマルチプレイモードがどのようなものになるのかなど,知りたいところは明らかになっていないだけに,さらなる情報に期待したい。


大航海時代の新大陸を舞台にしたサバイバル系のMMORPG
■New World
開発元:Amazon Games
販売元:Amazon Games
発売予定日:5月
プラットフォームPC
公式URLhttps://www.amazon.com/dp/B07GB3ZV9M


画像集#014のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 ヨーロッパが大航海時代に突入した15〜16世紀頃を思わせる世界を背景に,不死の源である希少資源が発見されたという大陸,「イーターナム」を舞台にしたMMORPGが,Amazon Gamesの新作「New World」だ。プレイヤーはイーターナムに入植したばかりの冒険者という設定で,マスケット銃やサーベルを手にした海軍軍人や海賊,あるいはヨーロッパ風の甲冑に身を包んだ兵士としてプレイすることになる。とりたててストーリーは用意されていないようだが,野生動物やモンスターなどと戦いながら,資材を集めて武器や必要物資を作り出し,新大陸での生活基盤を築いていくというゲームシステムが用意されるという。
 1人で冒険してもいいが,「カンパニー」と呼ばれるギルドに所属して,仲間と一緒に城塞を作り,モンスター達が侵入してくる恐れのない快適な住環境を作ることも可能だ。ほかのカンパニーとの総力戦を行うギルド間バトルも,限定的な形ながら存在し,作り上げた武器や魔術を駆使して派手な戦いに興じることもできるとのこと。
 開発を行うのは2014年にAmazon Gamesに買収されたDouble Helix Gamesで,「Silent hill Homecoming」(2008年)や「Killer Instinct」のシーズン1(2013年)などを開発した経験を持つベテランスタジオだ。またゲームエンジンには,Amazonが開発した「Amazon Lumberyard」(ベースは「CryEngine」)が使われている。


メチャクチャなアクションで人類を殲滅しよう
■Destroy All Humans!
開発元:Black Forest Games
販売元:THQ Nordic
発売予定日:6月
プラットフォームPC / PS4 /Xbox One / Stadia
公式URLhttps://destroyallhumansgame.com/


画像集#015のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 2005年にPlayStation 2やXboxでリリースされてカルトヒットを飛ばしたアクションゲーム,「Destroy All Humans!」のリメイク版を,ドイツのスタジオBlack Forest Gamesが開発中だ。1959年の地球にやってきたエイリアン,Cryptosporidium-137(通称Crypto)を主人公に,タイトルどおり,人類に対して非道の限りを尽くすという内容だ。Cryptoには,「故郷の星を絶滅から救うために,地球人のDNAを採取する」という目的があるが,地球人にとっては迷惑以外の何者でもないという,人類存亡の危機をエイリアンの視点でコミカルに描いたシュールなゲームだ。
 Cryptoは念力でオブジェクトを動かしたりできる「サイコキネシス」が使えるほか,相手の心を読んだり,人間になりすましたりといったさまざまな能力を持っており,プレイヤーは「肛門検査ガン」といった奇想天外な武器を使ったり,ジェットパックで飛び回ったり,UFOに乗り込んで一帯を焼き尽くしたりなど,人類の軍隊などものともせず,横暴の限りを尽くしていく。
 特定の目標をロックオンする「フォーカスモード」など,新たなシステムが用意されて遊びやすくなっているのはもちろん,オリジナル作品では諸般の理由で本編に盛り込まれずに開発がストップしたエリアが追加されるなど,妥協のない制作が進められているとのことだ。


13世紀のモンゴル襲来に挑む孤独なサムライの物語
■Ghost of Tsushima
開発元:Sucker Punch Productions
販売元:Sony Interactive Entertainment
発売予定日:夏
プラットフォームPS4
公式URLhttps://www.suckerpunch.com/category/games/ghost-of-tsushima/


画像集#016のサムネイル/Access Accepted第633回:2020年注目の欧米産ゲームタイトルは,これだ! (前編)

 「Ghost of Tsushima」は,13世紀末の蒙古襲来をテーマにしたアクションゲームという,日本人ならなんとも気になる作品だ。文永の役(1274年)でモンゴル軍に制圧された対馬で生き残った武士,境井 仁を主人公に,奇襲やステルスを駆使して敵の大軍と戦う彼の姿が描かれる。タイトルどおり,仁は神出鬼没の“ゴースト”であり,忍者のように,木の上から飛び降りて敵を一撃で斬り伏せたり,敵から奪ったらしき火薬を使ったりして,武士の名誉を賭けた孤独な戦いを続けていくのだ。
 ススキの生い茂る原や紅葉が舞い散る山道,檜皮葺の寺など,綿密な現地取材の成果が感じられるビジュアルが印象的で,天候はダイナミックに変化し,風が吹けば草木が揺れ,雨が降れば着物の裾を泥が汚すといった細かい表現も見どころになるだろう。
 「inFAMOUS」シリーズで知られるデベロッパ,Sucker Punch Productionsにとって過去最大のプロジェクトとのことで,日本の原風景ともいえる美しく広大なマップを探索して戦いつつ,新たな武器や防具を見つけたり,人々を解放したりして,敵を追い詰めていくのだ。クエストを助けてくれる村人や,敵に協力している裏切り者,そして敵軍の武将など,多彩な登場人物による物語が用意されており,じっくり遊べる作品に仕上るのは間違いない。

著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
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