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  • 発表日:2008/06/02
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「Tegra Note 7」はペン入力機能とゲームに注目。NVIDIAが実機体験会で特徴を解説
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印刷2013/12/02 18:54

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「Tegra Note 7」はペン入力機能とゲームに注目。NVIDIAが実機体験会で特徴を解説

Tegra Note 7
画像集#002のサムネイル/「Tegra Note 7」はペン入力機能とゲームに注目。NVIDIAが実機体験会で特徴を解説
 2013年12月2日,NVIDIAは,「Tegra 4」搭載の7インチAndroidタブレット「Tegra Note 7」を国内展開すると発表した。
 Tegra Note 7が単なるタブレット製品を指すのではなく,NVIDIAによるタブレットプラットフォームなのであるという話は,先に掲載したレポートを参照してもらうとして,ここでは,NVIDIAが開催した発表会兼体験会の模様をお伝えしたいと思う。

NVIDIA,Tegra 4搭載の7インチAndroidタブレット「Tegra Note 7」を発表。その特徴を写真とムービーでチェックしてみた



DirectStylusで書道もできるタブレット


 Tegra Note 7では,以下に挙げる5つのキーワードが特徴として挙げられている。

  1. アクティブスタイラスに迫る使い勝手を実現する「DirectStylus
  2. タイムラグなしにHDR写真を撮影できる「Always-On HDR
  3. 動く対象をタップするだけで追随して撮影できる「Tap-to-Track
  4. 120fpsの高速スローモーションで撮影できる「Slo-mo video
  5. 高品位のサウンド再生を可能にする「PureAudio

 説明会の中で,まず大きくアピールされたのは,1つめの特徴であるペン入力機能「DirectStylus」だ。

 Tegra Note 7のタッチパネルは,タブレット端末ではごく一般的な静電容量式であるにもかかわらず,電磁誘導式と同じように応答性に優れ,筆圧感知にも対応するというのが大きな特徴となっている。これはTegra 4側で画像処理的な仕組みでペン入力を識別することにより,可能になったものだ。
 Tegra Note 7の説明を担当した,NVIDIAマーケティング本部テクニカルエンジニアの矢戸知得氏は,「アクティブスタイラス(※電磁誘導式)の機能を,パッシブスタイラス(※静電容量式)の価格で実現した」と述べ,実売価格で3万円を大きく下回る製品でこの機能を実現できたことが重要であると強調していた。

マーケティング本部テクニカルエンジニアの矢戸知得氏(左)は,既存の入力方式とDirectStylusの違いをスライドで示した(右)。アクティブスタイラスに匹敵する機能を持ちながら,コストはパッシブスタイラスと同じというのが,DirectStylusの大きな利点である
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 DirectStylusの実力を理解するには,能書きを読むよりも,実際に繊細な字や絵を描いてみるのが一番分かりやすい。そこで説明会では,書家の涼 風花さんが登場し,Tegra Note 7を使って書を書くというデモが披露された。涼 風花さんは「夢」の字をスラスラと書きながら,自分のペン操作に対して「反応が遅れたり,途切れたりすることはない」と述べ,DirectStylusに太鼓判を押す。

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書家の涼風花さん(左)は,タッチパネル対応の筆ペンを使い,「夢」という字をスラスラと書いてみせた。滑らかで線の強弱も反映した字を,静電容量式タッチパネルで書けるというのは,ちょっと驚きだ

 筆者も静電容量式のタブレット端末と市販のタブレット用ペンを使い,簡単な図を描いたりメモを書いたりすることはあるが,ペン先が太くて画面が見づらいうえ,入力に対する反応もテンポが悪いと感じることは多い。Tegra Note 7のスムーズな書き心地は,それとはまったく異なるもので,NVIDIAが大きな特徴に位置付けるのもうなずける。


Tegra Note 7には国産ゲーム「Eden to Green」がプリインストール


Tegra 4といえば,やはりゲームが重要だ
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 DirectStylusが便利なのは分かるが,やはり4Gamer読者が気になるのは,ゲームだろう。もちろん,今回の発表会でも,Tegraシリーズに最適化されたゲームのポータルアプリである「Tegra Zone」や,最適化済みタイトル,プレイスタイルの提案などが行われている。
 まず,今回アピールされた最適化済みタイトルは,ゾンビを撃ちまくるFPS「Dead Trigger 2」だ。矢戸氏の説明によれば,Tegra 4搭載端末でDead Trigger 2を実行すると,水や各種エフェクトの表現がリッチになるとのことだ。

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Tegraシリーズに最適化されたゲームを集めたアプリ「Tegra Zone」(左)には,多数のゲームが掲載されている。その1つであるDead Trigger 2では,水や煙などの表現が豊になるという

 Tegra Note 7をHDMI経由で大画面テレビに接続し,Bluetooth接続型ゲームパッドを使い,レースゲームの「アスファルト8:Airborne」をプレイするというデモも披露された。Tegra 4くらいパワフルになると3Dグラフィックスの表現能力はなかなかのものであり,Tegra Note 7を大画面テレビにつないで遊ぶというのも,けっして絵空事ではないというのが伝わってくる。

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Tegra Note 7に,大画面テレビとBluetoothゲームパッドをつないでアスファルト8をプレイ。据え置きゲーム機感覚で遊べるというのは,誇張ではない

Tegra Note 7にプリインストールされるゲーム「Eden to Green」は,Tegra専用ステージが用意される
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 また説明会では,日本のゲームデベロッパであるイニスが制作した「Eden to Green」というタワーオフェンス型ゲーム(※逆タワーディフェンス型と言えば分かりやすいか)が,Tegra Note 7にプリインストールされることも発表された。
 このゲーム自体は,すでにGoogle Playストアで提供中のものだが,Tegra 4に最適化したグラフィックス表現が組み込まれているうえ,Tegraシリーズ搭載端末で動かすと専用の追加ステージが遊べるというギミックもあるとのこと。Tegra専用ステージでは,ほかのステージでは条件付きでしか出現しないアイテムがいつでも手に入るそうだ。

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Eden to Greenはリッチなグラフィックスで可愛らしいキャラクターが戦う逆タワーディフェンス型のゲーム(左)。右はTegra専用ステージ。特定条件でしか出現しないアイテムが簡単に手に入るという


ZOTAC以外のメーカーも準備中

Android 4.3は12月中に提供。KitKatも予定


エヌビディアジャパン マーケティング本部 部長の林 憲一氏
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 こちらの記事でも説明しているが,Tegra Note 7はあくまで「プラットフォーム」であり,採用製品はNVIDIAのパートナー企業から販売される。今回,国内第1弾として12月4日発売となるのはZOTAC International(以下,ZOTAC)の「ZOTAC Tegra Note 7」だが,エヌビディアジャパン マーケティング本部 部長の林 憲一氏によると,ZOTAC以外のメーカーも,日本向けにTegra Note 7を投入すべく動いているとのことだった。そのとき「Tegra Note 7」という名前が使われるのかどうか,いつ,どのメーカーが投入してくるのかは明らかにされなかったが,氏の言い方からすると,ZOTAC以外からもいずれ登場するのは間違いないだろう。

 ちなみに,現状のTegra Note 7は,OSにAndroid 4.2.2(Jelly Bean)を採用しているが,矢戸氏は,12月中にAndroid 4.3へのOTA(≒オンラインアップデート)を行うと予告していた。先の記事には「Always-On HDRは12月中に実施される予定のOTAで有効化される」とあるが,どうやら,このAndroid 4.3(Jelly Bean)アップデートに合わせて,Always-On HDRも有効化されるようだ。
 その先の,Android 4.4(KitKat)へのアップデートも計画されており,「スケジュールは現在調整中で,いずれご案内できるようになる」と矢戸氏は述べていた。現時点での最新バージョンがサポートされない心配は無用と考えていいのではなかろうか。

会場では,PC用テレビチューナー製品で名高いピクセラが,開発中のAndroid用USB接続型フルセグテレビチューナーをTegra Note 7につないだデモを披露していた。2014年の春商戦へ間に合うタイミングで市場投入したいとのことだった
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 Tegra 4というパワフルなSoCと,スタイラスといった特徴を備えながら,メーカー想定売価が2万5800円(税込)というTegra Note 7は,NVIDIAの狙いどおり,コストパフォーマンスの高い製品となっている。タブレット端末でゲームを楽しみたいというユーザーにとっては,喜ばしい時代がやってきたといえるのではないだろうか。

ZOTAC販売代理店であるアスクのZOTAC Tegra Note 7製品情報ページ


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